私だけが知っている〜キモい主人公を彼氏にしたあとで、イケメンに改造しちゃいます〜

yanako

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アチコチ、チリチリ

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私は、マイロの髪がベタベタなのは
『ちゃんと髪を髪を乾かさないから』と『頭皮がちゃんと洗えていないから』の2つの原因があると予想した。


マイロは火と風の魔法でドライヤーを再現してみるとのこと。

私は、マイロ用の石鹸探しをすることにした。

この世は誰かが投稿した小説の世界。
石鹸くらいは存在しているはず。
何なら、シャンプーとトリートメントまで存在させてくれればいいのにな。


ビューティーのショップでは、オリーブオイル配合の石鹸を購入することにした。
サラサラがいいのであって、バサバサはいただけない。
少しツヤがある方がいいのだ。


マイロは、頭の正しい洗い方、知ってんのかな?
もしかして!泡立てずに、ヌメヌメ石鹸で洗ってるんじゃっ!!

石鹸を渡す時に、正しい石鹸シャンプーの仕方をメモに書いて渡そう!

ついでに、ビネガーリンスの説明もしよう!



私は、自分の分のオリーブオイル配合石鹸と、ビネガーリンスも購入した。

まずは、自分で試してみないとねっ


明日が待ち遠しいなぁ。




と、思って石鹸とビネガーリンスを持ってきたんだけど……


目の前には、髪のアチコチがチリチリになってるマイロがいる。


「ま、マイロ。どうしちゃったの?髪……」
「失敗した……」
「ドライヤー?」
「うん……」


「火傷は?しなかった?」
「えっ?あっ……大丈夫」

マイロは少し驚いた顔をして答えた。

「良かった。私のせいでマイロが怪我するようなことにならなくて 

「アイラのせいじゃないから……僕が火力を間違えただけ……」


「ごめんね……もっとちゃんとドライヤーについて、一緒に考えれば良かった」
「……うん。もっと詳しく教えてもらいたい」


怪我がないことが分かってホッとしたら、所々チリチリに焦げている頭のマイロが面白く見えて、思わず笑ってしまった。


「な、何?」
マイロが怪訝な顔をする。


「髪の毛、切ってあげようか」
「い、いや……いいよ。これで」
顔をブンブンと振るマイロ。


その様子があまりにもおかしくて、声をあげて笑ってしまった。

「いいわけないじゃん!ちゃんと整えてあげるから。ねっ」

そう言うと、マイロは渋々頷いてくれた。


「じゃあ、スムージー買ってくるね。ヨーグルトベースでおまかせでいい?」
「うん。昨日と同じのが……いい」


「分かった!キウイのやつね。待っててね」
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