【完結】初恋の味

yanako

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天使に会えて(終)

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僕は、とある商会の息子

毎日毎日、目的も無く暮らしていたんだ。
どうせこの商会は僕が継ぐに決まってる。
父の仕事を引き継げば、それでいいって。


でも、ある日僕は天使にであった。
とある食堂で。

天使に会いたくて
天使と話がしたくて
通い続けていたら

なぜか天使の作った商品を
僕の商会で扱うことになった。

男爵家との共同事業となり
商会の売上も上がった

父はとても喜んで
僕も新事業の責任者として頑張った。


そして僕は気づいてしまったんだ
天使がある男の人にだけ向ける
蕩けそうな眼差しに

そうか
天使にとって彼が
特別な存在なんだね


「お食事にしませんか?おにぎりは何がいいですか?」
「『梅干しおにぎり』で」
「はい♪今お持ちしますね」


梅干しおにぎりは物凄く酸っぱくて
初恋の味だったけれど
今は
失恋の味なんだ


-エンド-
    
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