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若き龍の目醒め 17
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(今、確かに?)
視線を感じたのだ、確かに。観察されているような、殺気のような。
自分が、物語に登場するような熟練の戦士ではないことを、九郎の意識の表面は心得ている。だが、その【常識】を押さえ込むほど、その感覚は強かった。
(どっちだ?どっちの意味を込めている?)
方角も曖昧だが、視線の主が、敵意を持っているのかそれとも警戒しているのか、あるいは他の意志を持って九郎を観察しているのか、それがわからない。
(できるのか……僕に、そんなことが)
自分に不信を抱き(いだき)ながら、九郎は精神を集中しようとした。どこかから絡みついてくる細い糸をたぐるような感覚。そぅっと頭(こうべ)を巡らせて……。
辺りの気配を探ろうとしていた九郎は、闇の向こうにくっきりと、あるものを見つけた。殺気や視線といった、曖昧なものではない。
「あ……あれ?」
地平線に、いや、それよりはかなり近くに明かりが見えた。一つではない。小さなものだが、四つか……五つか……。
「見間違い……じゃない。確かだ!」
ちらちらと揺れているのは、炎だ。動いているようだから、焚き火ではなさそうだ。たいまつかランプか、それとも……。
どれにしても人間だろう。
「おぉ……い……!?」
九郎は手を振って、大声をあげようとした。
だが、途中で凍り付いたように動きを止めてしまう。
ギラリとした小さな輝きが、九郎を射竦(いすく)めたのだ。九郎の、ちょうど腰くらいの高さで、それは二つ、赤く光っていた。
自(みずか)ら発するのではなく、星や月の光に反射している。
目だ。人のものではない、強烈な瞳。
その瞳に込められた殺気が、九郎を金縛りにしていた。
これだったのだろうか、さっきの視線は。あれはやはり殺意―――それとも、食欲か。一瞬でも目をそらせば、敵は動く。
隙を見せることはできない。全身全霊の力を視線に込めて、相手を押さえ込む。それしかできない。
「……っ!」
唾を飲み込むこともできなかった。それに刺激されて奴がやつが襲いかかってきたら―――。
(山猫?小さな虎?違う……。あんな虎はいないはずだ。まさか……)
よく見るとその虎は、上顎の犬歯が異常に長く鋭く発達しており、二十センチ程のナイフと見紛う程の凶悪な牙を持っていた。図鑑かフィクションでしかお目にかかったことのない絶滅種。
(サーベルタイガー……)
そう、彼の前に立ちはだかる獣は、太古の昔、氷河期以前に絶滅したと言われるサーベルタイガー――剣歯虎(けんしこ)とも言う―――だった。
(なんで……なんでこんなのがいるんだよ!?図鑑では絶滅したって……)
だが、今、九郎の目の前にいる。いるどころか、彼を狙っている。狙われている今、それが実在することを訝っている暇などなかった。
九郎と虎の距離はわずか三メートル。
虎にとっては一跳びで、九郎に飛びかかり、そのナイフのような長く鋭い牙で喉元を食いちぎることなと造作もない。そして並の人間なら、こう考えるだろう。
―――どうにもならない、と。
牙を血まみれにした虎がこちらをじっと睨みつけている。見逃してくれるつもりはなさそうだが食事を済ませたところのように思えるが、食欲以外の何かに突き動かされている。
視線を動かさないように、虎を観察した
九郎自身、我ながら器用な真似ができたものだと感心する。
まるで経験を重ねた戦士のように。冷静に観察をしてると虎の脇腹に滲(にじ)む黒い染みを見つけた。
夜だから黒い。光が充分にあれば、それは真っ赤だろう。
手負いの獣だ。
えらいものにぶつかってしまった。徒手空拳で、武術の心得もない(あったところで役に立ちそうにはないが)そんな人間が怒り狂った虎に立ち向かえるはずもない。
誰かが助けてくれるのを期待するしか―――。
あの炎は、徐々に近づいてきている。もしかすると狩人なのかもしれない。
もしかすると、このサーベルタイガーを追いかけているのかもしれない。
しかしたとえそうだとしても。
(……間に合わない)
じっと視線をあわせて、どうにか押さえ込んでいたが。
両者の間に変化が起きた。
スゥっと、虎の目が細められしなやかなその体躯を屈めたのだ。
猫族は、ある点で人間と共通する習性を持つ。
それは、完全に手中にした獲物を、いたぶって楽しむことだ。
(くそ……舐めるな!)
思い至った瞬間、恐れのかわりに憤怒の感情が飛び込んできた。
追われている虎に、そんなことをしている暇があるものか、そこまで思いをめぐらせる余裕はなかった。
「猫ごときに!」
気がつけば言葉をぶつけていた。虎の身体がさらにぐぐっとたわむ。しなやかで美しい、死と破壊の凶器。
(なんで……こうなるんだ!?)
怒りは一瞬で冷めていた。またやってしまったようだ。しかし、今回は、これまでの人助けとは違う。
今、危険なのは自分だけだ。
自分を、さらに窮地に追い込んだだけ。
(なんでだよ!意味ないじゃないか、罵ったって……)
悔やむように、自分を叱るように強く思う。
(すまん、つい……)
心の内側から、沸き上がってくる反論。光より速く交錯する、想い。
(相手は動物だろ!死にたいのかよ、僕は?)
あの〈夢〉で自分が殺されたのは、やはり自滅願望だったというわけか?
(死なない。そんなわけはない。何があっても生きて戻って会いに行くと、雪と約束した。だから戦うのだ。ひよわな爪でも、目をえぐるくらいは)
〈夢〉のことを連想したせいか、また間違えた。
(違う。由紀子ちゃんだ。会うのは由紀子ちゃん。……もう無理か。戦えるはずがない。あの爪に触られた、僕はおしまいだ)
(弱音を吐くな。耐えろ!かわせ!ふところに飛び込め)
(無理だ。できるわけない。そりゃ、死にたくないけど……怖い。せ、せめて武器でもあれば……)
怒りが過ぎ去れば、また虎の瞳が、殺意が九郎を縛った。
そして虎が。その力強い後ろ足が、大地を蹴る。
「わうわわんっ!」
犬の吠え声とともに、ひゅうと風を切って何かが飛んできた。
(猟犬?連れている?)
とっさにそう思う。そして、飛んできた細長い棒状のそれは、九郎の眼前にグサリと突き刺さった。
「っ!?」
木の枝を削り、黒い石の穂先を固定しただけの、それははなはだ原始的な――――。
(この際、槍でも構わない!手に取れ。構えろっ!)
内なる声に促され、九郎は動こうとした。だが、怯えがわずかに手を止めさせる。
自分にはできるはずがないという、根拠のない思い込み故に――――。
――――遅れた。
そして、彼の指が触れるより先に、槍がばきりと音を立てて砕かれた。
虎が着地しざまに踏み折ったのだ。
九郎の胴体はくらいはすっぱりと両断できそうな牙を備えた顎が、九郎に向かってくわっと開かれて――――。
「ばうわうっ!!」
「きゃうっ!!」
続けざまの犬の鳴き声とともに、ふたたび槍が降った。
ひゅるるると風を裂く音も一際大きく数本。
ざくざくと地面に刺さる。
そのうち、一本がサーベルタイガーの脇腹をかすめた。
「がう」
一声不機嫌そうに吠えると、虎は横に飛んだ。
そのまま、闇の中に消えていく……。
「た、たすか……助かった?」
半疑問形で呟く。答えはどこからも来ない。
ただ、けだものの気配が遠ざかってゆくからには、どうやら間違いない。
「……助かったぁぁぁぁ」
九郎はへなへなと腰を落とした。
「わうわう」
「ばうっ」
「ワンワンっ」
犬たちが鳴き交わす声が、虎を追ってか、遠ざかってゆく。
たいまつのほとんども、それに従うように移動していった。
一つだけ、こちらに近づいてくる炎がある。九郎が襲われていることに気がついたのだ。
「あ、あの、その、ええと。ありがとうございます」
大声で、九郎は呼びかけた。
返事はない。犬は連れてないようだ。近づいてくる二本足のシルエット。
小柄でほっそりした感じだ。少年か、少女かもしれない。
素足か?いや、毛皮のズボンをはいているのだろうか。
あの槍からして、古来のままの生活をしている人々なのだろうか。
九郎は立ち上がろうとしたが、腰から下に、どうにも力が入らなかった。
「日本語わかりますか?ええと、サンキュー。アイ、アム、ジャパニーズ……」
英語の教師が嘆きそうな、ボキャブラリーと発音。
「アイ……、アイ……、アイ……」
続く言葉は出てこなかった。
「わん?」
一声小さく吠えて、その『人影』は首をかしげた。つぶらな瞳を持つ、犬そっくりの頭。毛皮は、まとっているのではなく自前。
たいまつを掲げ、槍をさげているのは、少女のような曲線を描く身体を持った、直立歩行する犬だった。
「あの、ええと、助けてくれて、ありがと……」
限界だった。これまで、必死で持ちこたえてきたが、ついに崩れてしまったのだ。
(だめだ!しっかりしろ!)
頭の奥で、誰かが、厳しい口調でわめいていたが、もうどうしようもない。
九郎は、ふっと意識を失った。
視線を感じたのだ、確かに。観察されているような、殺気のような。
自分が、物語に登場するような熟練の戦士ではないことを、九郎の意識の表面は心得ている。だが、その【常識】を押さえ込むほど、その感覚は強かった。
(どっちだ?どっちの意味を込めている?)
方角も曖昧だが、視線の主が、敵意を持っているのかそれとも警戒しているのか、あるいは他の意志を持って九郎を観察しているのか、それがわからない。
(できるのか……僕に、そんなことが)
自分に不信を抱き(いだき)ながら、九郎は精神を集中しようとした。どこかから絡みついてくる細い糸をたぐるような感覚。そぅっと頭(こうべ)を巡らせて……。
辺りの気配を探ろうとしていた九郎は、闇の向こうにくっきりと、あるものを見つけた。殺気や視線といった、曖昧なものではない。
「あ……あれ?」
地平線に、いや、それよりはかなり近くに明かりが見えた。一つではない。小さなものだが、四つか……五つか……。
「見間違い……じゃない。確かだ!」
ちらちらと揺れているのは、炎だ。動いているようだから、焚き火ではなさそうだ。たいまつかランプか、それとも……。
どれにしても人間だろう。
「おぉ……い……!?」
九郎は手を振って、大声をあげようとした。
だが、途中で凍り付いたように動きを止めてしまう。
ギラリとした小さな輝きが、九郎を射竦(いすく)めたのだ。九郎の、ちょうど腰くらいの高さで、それは二つ、赤く光っていた。
自(みずか)ら発するのではなく、星や月の光に反射している。
目だ。人のものではない、強烈な瞳。
その瞳に込められた殺気が、九郎を金縛りにしていた。
これだったのだろうか、さっきの視線は。あれはやはり殺意―――それとも、食欲か。一瞬でも目をそらせば、敵は動く。
隙を見せることはできない。全身全霊の力を視線に込めて、相手を押さえ込む。それしかできない。
「……っ!」
唾を飲み込むこともできなかった。それに刺激されて奴がやつが襲いかかってきたら―――。
(山猫?小さな虎?違う……。あんな虎はいないはずだ。まさか……)
よく見るとその虎は、上顎の犬歯が異常に長く鋭く発達しており、二十センチ程のナイフと見紛う程の凶悪な牙を持っていた。図鑑かフィクションでしかお目にかかったことのない絶滅種。
(サーベルタイガー……)
そう、彼の前に立ちはだかる獣は、太古の昔、氷河期以前に絶滅したと言われるサーベルタイガー――剣歯虎(けんしこ)とも言う―――だった。
(なんで……なんでこんなのがいるんだよ!?図鑑では絶滅したって……)
だが、今、九郎の目の前にいる。いるどころか、彼を狙っている。狙われている今、それが実在することを訝っている暇などなかった。
九郎と虎の距離はわずか三メートル。
虎にとっては一跳びで、九郎に飛びかかり、そのナイフのような長く鋭い牙で喉元を食いちぎることなと造作もない。そして並の人間なら、こう考えるだろう。
―――どうにもならない、と。
牙を血まみれにした虎がこちらをじっと睨みつけている。見逃してくれるつもりはなさそうだが食事を済ませたところのように思えるが、食欲以外の何かに突き動かされている。
視線を動かさないように、虎を観察した
九郎自身、我ながら器用な真似ができたものだと感心する。
まるで経験を重ねた戦士のように。冷静に観察をしてると虎の脇腹に滲(にじ)む黒い染みを見つけた。
夜だから黒い。光が充分にあれば、それは真っ赤だろう。
手負いの獣だ。
えらいものにぶつかってしまった。徒手空拳で、武術の心得もない(あったところで役に立ちそうにはないが)そんな人間が怒り狂った虎に立ち向かえるはずもない。
誰かが助けてくれるのを期待するしか―――。
あの炎は、徐々に近づいてきている。もしかすると狩人なのかもしれない。
もしかすると、このサーベルタイガーを追いかけているのかもしれない。
しかしたとえそうだとしても。
(……間に合わない)
じっと視線をあわせて、どうにか押さえ込んでいたが。
両者の間に変化が起きた。
スゥっと、虎の目が細められしなやかなその体躯を屈めたのだ。
猫族は、ある点で人間と共通する習性を持つ。
それは、完全に手中にした獲物を、いたぶって楽しむことだ。
(くそ……舐めるな!)
思い至った瞬間、恐れのかわりに憤怒の感情が飛び込んできた。
追われている虎に、そんなことをしている暇があるものか、そこまで思いをめぐらせる余裕はなかった。
「猫ごときに!」
気がつけば言葉をぶつけていた。虎の身体がさらにぐぐっとたわむ。しなやかで美しい、死と破壊の凶器。
(なんで……こうなるんだ!?)
怒りは一瞬で冷めていた。またやってしまったようだ。しかし、今回は、これまでの人助けとは違う。
今、危険なのは自分だけだ。
自分を、さらに窮地に追い込んだだけ。
(なんでだよ!意味ないじゃないか、罵ったって……)
悔やむように、自分を叱るように強く思う。
(すまん、つい……)
心の内側から、沸き上がってくる反論。光より速く交錯する、想い。
(相手は動物だろ!死にたいのかよ、僕は?)
あの〈夢〉で自分が殺されたのは、やはり自滅願望だったというわけか?
(死なない。そんなわけはない。何があっても生きて戻って会いに行くと、雪と約束した。だから戦うのだ。ひよわな爪でも、目をえぐるくらいは)
〈夢〉のことを連想したせいか、また間違えた。
(違う。由紀子ちゃんだ。会うのは由紀子ちゃん。……もう無理か。戦えるはずがない。あの爪に触られた、僕はおしまいだ)
(弱音を吐くな。耐えろ!かわせ!ふところに飛び込め)
(無理だ。できるわけない。そりゃ、死にたくないけど……怖い。せ、せめて武器でもあれば……)
怒りが過ぎ去れば、また虎の瞳が、殺意が九郎を縛った。
そして虎が。その力強い後ろ足が、大地を蹴る。
「わうわわんっ!」
犬の吠え声とともに、ひゅうと風を切って何かが飛んできた。
(猟犬?連れている?)
とっさにそう思う。そして、飛んできた細長い棒状のそれは、九郎の眼前にグサリと突き刺さった。
「っ!?」
木の枝を削り、黒い石の穂先を固定しただけの、それははなはだ原始的な――――。
(この際、槍でも構わない!手に取れ。構えろっ!)
内なる声に促され、九郎は動こうとした。だが、怯えがわずかに手を止めさせる。
自分にはできるはずがないという、根拠のない思い込み故に――――。
――――遅れた。
そして、彼の指が触れるより先に、槍がばきりと音を立てて砕かれた。
虎が着地しざまに踏み折ったのだ。
九郎の胴体はくらいはすっぱりと両断できそうな牙を備えた顎が、九郎に向かってくわっと開かれて――――。
「ばうわうっ!!」
「きゃうっ!!」
続けざまの犬の鳴き声とともに、ふたたび槍が降った。
ひゅるるると風を裂く音も一際大きく数本。
ざくざくと地面に刺さる。
そのうち、一本がサーベルタイガーの脇腹をかすめた。
「がう」
一声不機嫌そうに吠えると、虎は横に飛んだ。
そのまま、闇の中に消えていく……。
「た、たすか……助かった?」
半疑問形で呟く。答えはどこからも来ない。
ただ、けだものの気配が遠ざかってゆくからには、どうやら間違いない。
「……助かったぁぁぁぁ」
九郎はへなへなと腰を落とした。
「わうわう」
「ばうっ」
「ワンワンっ」
犬たちが鳴き交わす声が、虎を追ってか、遠ざかってゆく。
たいまつのほとんども、それに従うように移動していった。
一つだけ、こちらに近づいてくる炎がある。九郎が襲われていることに気がついたのだ。
「あ、あの、その、ええと。ありがとうございます」
大声で、九郎は呼びかけた。
返事はない。犬は連れてないようだ。近づいてくる二本足のシルエット。
小柄でほっそりした感じだ。少年か、少女かもしれない。
素足か?いや、毛皮のズボンをはいているのだろうか。
あの槍からして、古来のままの生活をしている人々なのだろうか。
九郎は立ち上がろうとしたが、腰から下に、どうにも力が入らなかった。
「日本語わかりますか?ええと、サンキュー。アイ、アム、ジャパニーズ……」
英語の教師が嘆きそうな、ボキャブラリーと発音。
「アイ……、アイ……、アイ……」
続く言葉は出てこなかった。
「わん?」
一声小さく吠えて、その『人影』は首をかしげた。つぶらな瞳を持つ、犬そっくりの頭。毛皮は、まとっているのではなく自前。
たいまつを掲げ、槍をさげているのは、少女のような曲線を描く身体を持った、直立歩行する犬だった。
「あの、ええと、助けてくれて、ありがと……」
限界だった。これまで、必死で持ちこたえてきたが、ついに崩れてしまったのだ。
(だめだ!しっかりしろ!)
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