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「首飾りの贈り物」つづき彼視点(おまけ)
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※前話「首飾りの贈り物」の続きの話になります。
本編のみで完結はしておりますので、続きは不要だという方は飛ばしてください。
取調室にいた。
どうしてばれたのか見当もつかなかった。
担当刑事にきつい口調であれこれと質問された。なんとかかんとか答えたが、果たしてこの回答が正しいのかどうかも分からなかった。どうすれば罪から逃れられるのかそればかりぐるぐるし、ぐるぐるするだけで思考は定まらず、たぶんだが大いにやらかしている気がした。
質問の数々からなぜ特定されたのか分かった。ロープを買った店舗の防犯カメラから足がついたらしかった。刑事の話を総合すると、そもそも交友関係から一番に疑われるものらしかった。言われてみればそうかと思った。彼女とはいつも一緒にいたのだから、彼女に一番近いのは俺だろうし、彼女のほかの付き合いが薄いのも当然のことだと気づかされた。
そもそも彼女が悪いのだ。最近お金を渡してくれなくなったから、全然遊べなくなったから、困っていた。困っていたところに、お金をくれる新しい女が現れたのだから、邪魔になって殺してしまうのも仕方がないのだ。
やってないと何度も何度も言ったが、信じてくれそうになかった。実際にやってるのだから当たり前と言えば当たり前か。
「DNA提出に協力いただけませんか?」
担当刑事が提案してきた。どういうことだろう。表情に出ていたのかさらに続けた。
「犯行に使われた凶器から被害者のものでない汗が検出されてるんですよ。まあ、ロープなんですけどね。あなたが買ったロープがイコール凶器じゃなかったとして、どこか別の場所に買ったロープがあるのならその場所を教えてくれるか、DNAを提出いただいて凶器から検出された型と一致しなければ疑いが晴れるというわけです」
一択加わって二択になったとしてもどちらも選ぶことのできない選択肢だ。
どうすればいい、どうすればいい。難しすぎる。
ふと脳裏にいつかのやりとりが蘇る。
『いいのよ、難しいことを考えるの嫌いじゃないから』
役所から届いた書類の内容が難しくて、解読を頼んだ時のことだった。書類に目を通す彼女に謝ったらそう答えてくれた。
解読してくれ、細かくどうすればいいかまで教えてくれた後彼女は言った。
『頼ってくれて嬉しい。これからも何かあったら頼ってね』
今一番頼りたい相手、安物のネックレスをいつも胸元で光らせ、笑顔を見せてくれていた彼女はもういない。
本編のみで完結はしておりますので、続きは不要だという方は飛ばしてください。
取調室にいた。
どうしてばれたのか見当もつかなかった。
担当刑事にきつい口調であれこれと質問された。なんとかかんとか答えたが、果たしてこの回答が正しいのかどうかも分からなかった。どうすれば罪から逃れられるのかそればかりぐるぐるし、ぐるぐるするだけで思考は定まらず、たぶんだが大いにやらかしている気がした。
質問の数々からなぜ特定されたのか分かった。ロープを買った店舗の防犯カメラから足がついたらしかった。刑事の話を総合すると、そもそも交友関係から一番に疑われるものらしかった。言われてみればそうかと思った。彼女とはいつも一緒にいたのだから、彼女に一番近いのは俺だろうし、彼女のほかの付き合いが薄いのも当然のことだと気づかされた。
そもそも彼女が悪いのだ。最近お金を渡してくれなくなったから、全然遊べなくなったから、困っていた。困っていたところに、お金をくれる新しい女が現れたのだから、邪魔になって殺してしまうのも仕方がないのだ。
やってないと何度も何度も言ったが、信じてくれそうになかった。実際にやってるのだから当たり前と言えば当たり前か。
「DNA提出に協力いただけませんか?」
担当刑事が提案してきた。どういうことだろう。表情に出ていたのかさらに続けた。
「犯行に使われた凶器から被害者のものでない汗が検出されてるんですよ。まあ、ロープなんですけどね。あなたが買ったロープがイコール凶器じゃなかったとして、どこか別の場所に買ったロープがあるのならその場所を教えてくれるか、DNAを提出いただいて凶器から検出された型と一致しなければ疑いが晴れるというわけです」
一択加わって二択になったとしてもどちらも選ぶことのできない選択肢だ。
どうすればいい、どうすればいい。難しすぎる。
ふと脳裏にいつかのやりとりが蘇る。
『いいのよ、難しいことを考えるの嫌いじゃないから』
役所から届いた書類の内容が難しくて、解読を頼んだ時のことだった。書類に目を通す彼女に謝ったらそう答えてくれた。
解読してくれ、細かくどうすればいいかまで教えてくれた後彼女は言った。
『頼ってくれて嬉しい。これからも何かあったら頼ってね』
今一番頼りたい相手、安物のネックレスをいつも胸元で光らせ、笑顔を見せてくれていた彼女はもういない。
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