38 / 42
商店模範
36
しおりを挟む
ドワルゴ商店
店に戻ったルルジアは、兄弟たちに ハロルドと話をした内容を伝えた。
ルルジアが【ドワルゴ製造技術訓練学園】の仕組みを説明しようとしたとき、長兄のロメオが優しく答える。
「ルルジア、前に話した言葉を覚えているかい?
真の商人は、俺たち製造者と同じ、人を笑顔にすることに長ける者だという言葉だ。」
ロメオの言葉にルルジアは無言で頷く。
ロメオは、ルルジアの頷きを確認し、言葉をつづける。
「そのことについて話をする前に、皆に知っていてもらいたいことがある。
実は、ドワルゴ商店がミラルノ商店と結んだ契約解除の違約金なんだが、すでに誰かが支払っていたんだ。
店主ミラルノが神殿騎士に捕らえられたとはいえ、ミラルノ商店との契約は無効にならない。
俺は不思議に思い誰が支払ったのか調べることにしたんだ・・・。」
ロメオは、ルルジアをはじめ、弟たちを見渡した後、調査した結果を報告し始めた。
「調査した結果、レイオン商店が支払っていた。ということが分かった。
俺たちと何の繋がりもないように思えたレイオン商店だが、そのレイオン商店と唯一つながっている人物がいる。」
ロメオの言葉に、兄弟たちは一斉に答える。
「ハロルドさんだ!」
「そう、俺もハロルドさんがレイオン商店に支払いを肩代わりしてくれるように、頼んでくれたんだと思う。
でも何故、ハロルドさんが動いたのであれば、それを俺たちに話して、優位な立場に立たないんだと思う?
人間の商人なら、誰もがやっていることなのに・・・。
その答えは、今日、ルルジアが持ち帰ってくれた。
それはきっと、ハロルドさんは、そういった損得だけでなく、人と人の繋がりを大切に商売をしているからなんじゃないか。
人と人の繋がり、その繋がりが人を幸せにし、笑顔にしていく。
まさに、人を笑顔にすることに長ける者。真の商人なんだと俺は確信した。」
ロメオの言葉に、全員が大きく頷く。
ロメオは、ルルジアの肩を軽く叩き、強い口調でハッキリと自分自身の思いを告げた。
「今後、我々ドワルゴ商店は、ハロルドさんと共に歩みを進めていく。
そして、ハロルドさんの意思である、ドワルゴ製造技術訓練学園の運営に誠心誠意、真心こめて尽力していく!
例え、どんな結果になろうとも、突き抜けよう!!!」
「「「おおぉぉ!!」」」
数日後、ハロルド、レイオン商店を通じ、エルフの国から正式にドワルゴ製造技術訓練学園設立の通達が来た。
兄弟たちは話し合いの結果、店主であったルルジアを学園長に推薦し、長兄ロメオがロメオ商店として、当面の間、従来通りの商売を行っていくことに決まった。
ロメオは商売の知識が無かった為、ハロルドに師事するのだが、このことが功を奏し、ロメオ商店を商会へと伸し上げていくことになるのだが、それはまだまだ未来の話となる・・・。
店に戻ったルルジアは、兄弟たちに ハロルドと話をした内容を伝えた。
ルルジアが【ドワルゴ製造技術訓練学園】の仕組みを説明しようとしたとき、長兄のロメオが優しく答える。
「ルルジア、前に話した言葉を覚えているかい?
真の商人は、俺たち製造者と同じ、人を笑顔にすることに長ける者だという言葉だ。」
ロメオの言葉にルルジアは無言で頷く。
ロメオは、ルルジアの頷きを確認し、言葉をつづける。
「そのことについて話をする前に、皆に知っていてもらいたいことがある。
実は、ドワルゴ商店がミラルノ商店と結んだ契約解除の違約金なんだが、すでに誰かが支払っていたんだ。
店主ミラルノが神殿騎士に捕らえられたとはいえ、ミラルノ商店との契約は無効にならない。
俺は不思議に思い誰が支払ったのか調べることにしたんだ・・・。」
ロメオは、ルルジアをはじめ、弟たちを見渡した後、調査した結果を報告し始めた。
「調査した結果、レイオン商店が支払っていた。ということが分かった。
俺たちと何の繋がりもないように思えたレイオン商店だが、そのレイオン商店と唯一つながっている人物がいる。」
ロメオの言葉に、兄弟たちは一斉に答える。
「ハロルドさんだ!」
「そう、俺もハロルドさんがレイオン商店に支払いを肩代わりしてくれるように、頼んでくれたんだと思う。
でも何故、ハロルドさんが動いたのであれば、それを俺たちに話して、優位な立場に立たないんだと思う?
人間の商人なら、誰もがやっていることなのに・・・。
その答えは、今日、ルルジアが持ち帰ってくれた。
それはきっと、ハロルドさんは、そういった損得だけでなく、人と人の繋がりを大切に商売をしているからなんじゃないか。
人と人の繋がり、その繋がりが人を幸せにし、笑顔にしていく。
まさに、人を笑顔にすることに長ける者。真の商人なんだと俺は確信した。」
ロメオの言葉に、全員が大きく頷く。
ロメオは、ルルジアの肩を軽く叩き、強い口調でハッキリと自分自身の思いを告げた。
「今後、我々ドワルゴ商店は、ハロルドさんと共に歩みを進めていく。
そして、ハロルドさんの意思である、ドワルゴ製造技術訓練学園の運営に誠心誠意、真心こめて尽力していく!
例え、どんな結果になろうとも、突き抜けよう!!!」
「「「おおぉぉ!!」」」
数日後、ハロルド、レイオン商店を通じ、エルフの国から正式にドワルゴ製造技術訓練学園設立の通達が来た。
兄弟たちは話し合いの結果、店主であったルルジアを学園長に推薦し、長兄ロメオがロメオ商店として、当面の間、従来通りの商売を行っていくことに決まった。
ロメオは商売の知識が無かった為、ハロルドに師事するのだが、このことが功を奏し、ロメオ商店を商会へと伸し上げていくことになるのだが、それはまだまだ未来の話となる・・・。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる