目指せ地獄の門 ~改訂版~

黒山羊

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5章・英雄の誕生

洞窟19階 我慢の限界

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19階に降りると、ウィンター商会のベース基地が設置してあった。
レヴィアは、興味本位から、ウィンター商会の動きが気になるようだ。

「いったい、前の階層に何のようがあるんだろうね。」

「さあ?忘れ物でも取りに行くんじゃない?」

あまり興味がないエイト。
何かに気づくアルル。

「もしかして、あの宝箱の回収にいくつもりじゃないですか。」

「ああ、ありえるね。私だったら準備して取りにいくだろうからね。」

「レヴィア姉さん、一応、伝えた方がいいかもよ。レヴィア商会の事もあるし・・・。」

レヴィアは、ミザリの意見を聞き入れ、ウィンター商会の冒険者を捕まえて、宝箱の事を伝える。
そうすると、思ってもいない答えが返ってきた。

「いえ、いまから下の階に向かい、冒険者を探しに行くところです。
 たぶん、16階付近にいると思いますから。」

「そうなんだ。何かあったの?」

「実は、22階で全滅しそうになった際に、副隊長のリリアス様が防御魔法をかけ、パーティを上の階に逃がしてくれたんですけど、副隊長は、その後 脱出してきてないんです。」


話に参加してきたミザリとアルルが不思議そうに質問する。

「下の階に、別の部隊を増援で入れてるってこと?」

「増援を下の階に入れるんですかね?」

ミザリは自分で言っておいてなんだが、よく考えると理解できたようだ。

「・・・あ、そうか。アルル、僕は分かっちゃったよ。
 だって、魔法陣は 到達階までしか移動できないんだったよね。
 10階層まで行ってる冒険者は多いけど、20階層まで行ってる冒険者は、ウィンター商会の部隊だけだからだよ。増援をするにも、10階層から移動させないとダメなんだよ。」


レヴィアは、冷静に考えている。

「しかし、いまから移動なら間に合わないだろうね。」

「最悪、魔物に死体を荒らされる前に回収したいんじゃないかな。」

近くのテントの中から、数名の冒険者が出てくる。
冒険者の一人は、赤髪ショートの女戦士。どうやらアレン隊長のようだ。
アレン隊長は、エイトを見つけると、声をかけてきた。

「そうだ。できれば、死亡する前に助けたいのだが、我々では、救助不可能の状況だ。
そこで、エイトを迎えに行くところだったんだよ。ケルベロスを倒した英雄だそうだからね。」

「あっ、アレン隊長。」

「エイト、力を貸してもらえないかな。他のメンバーは責任をもって、ウィンター商会が20階まで案内しておくから。」

アレン隊長は、つい先日まで無名の冒険者だったエイトに、深く頭を下げている。
レヴィアは、エイトの横に立ち、エイトを後押しする。

「エイト、助けに行ってあげなよ。私たちは、大丈夫だから。」

「分かった。みんな、地上で会おう。レヴィア、みんなを宜しく頼んだよ。」

この一言に、アレン隊長は エイトとレヴィア以外の限界をみた気がした。
アレン隊長は、エイトの申し出に、さらに深く頭を下げると、視線を戻し、ウィンター商会の冒険者を何名か指揮して同行させる。

「では、急ごう。必要であれば、道中、回復薬を準備させる。」

「はい。すぐに向かいましょう!」

エイトは、襲われた敵の情報を聞き出し、リリアスの私物を貸してもらう。
エイトとアレン隊長は、複数の冒険者を引き連れて先を目指していった。
同行する冒険者は、大きなバックパックを背負っている。

走り去っていくエイトたちを見送りながら、レヴィアたちは何かに気づく。

「道中の回復薬って、走り続けますよって意味だよね。」

「贅沢な使い方だよね。」

「あの冒険者たちの大きな荷物は、全部ポーションなんでしょうか。」

「走りながら飲むと吐きそうになるのに、大丈夫かな?」

「レヴィア姉さん、エイトだけど、アレン隊長に嘔吐物をかけて、怒られなければいいね。」

「エイトさんなら、やっちゃいそうですね。」

レヴィア、ミザリ、アルルは、エイトの心配をしているのだが・・・。
レイザーは、つい心の声が漏れてしまう。

「いや、もっと心配することがあると思うんだが・・・。」


















~40時間後・21階、階段付近~

短い睡眠時間とトイレ休憩以外は、ポーションを飲み続け一直線に走り続けた。

「もうすぐ22階につくはずだ!」

「はぁはぁ、ウップ・・・。」

アレンは、まだまだ胃袋の容量に余裕があるようだが、
小柄なエイトの胃袋は、完全にポーションで満たされていた。








~22階~

22階層の階段を下りた場所が、大きなフロアになっている。
周囲は、冷鱗石の岩盤が重なり、大小いくつもの岩陰もあり、身を隠すには最適な場所だろう。
22階層に下りてきてすぐに、武器を構えたアレンが周囲を見渡している。

「この先に、いるはずなんだが・・・。」

アレンは、エイトの方を見ると合図を送るように顔を動かし、リリアスが最後に立っていた場所を指さす。
それは距離にして、200m程先の岩場付近だ。
エイトは、呼吸を整え、警戒するように注意深く周囲を見渡す。
襲ってきたという魔物の姿は見えていない。リリアスと長期戦を交えている最中なのだろうか、魔物は気配すら消しているようだ。
一見すると、この場所を去ったかのようにも思えるのだが、エイトの危険察知のスキルが発動し、胸騒ぎを感じる。

「ここからは、一人で行くよ。みんなは、21階で待機しててほしい。」

「しかし!」

「広範囲魔法を使って、探すから、アレン隊長がいると・・・。」

エイトは、アレンたちに上の階に引き返すように依頼する。
それは 正直なところ、アレンたちでは 役不足だと感じたからだ。
そんなエイトの表情から、アレンは エイトの本音を見抜いた。
本当は、このまま一緒にリリアスを救出したいのだが、いまのレベルでは、完全に足手まといになってしまうのは、自分自身が よく分かっていた。
アレンは、一緒についてきたメンバーをまとめ、上の階に引き上げる。

「エイト。リリアスを宜しくお願いします。」


エイトは力強く頷く。
そして、アレンたちが上の階に移動するのを見送ったあと、周囲を確認し、リリアスの私物を持ち 呪いの言葉を呟く。
周囲が何とも言えない重たい空気にかわり、魔法を詠唱する。

悪魔の魔瞳イービル・アイ(LV1)」

エイトの詠唱した魔法は、殺したい人間の魂を確認する魔法だ。
術者の見る映像に、物体を透過して、明るい色で光が映れば、元気な状態の魂。逆に暗い色で光が映れば、瀕死の状態の魂。死亡していれば、周囲の光を巻き込むように黒く渦巻いて映る。
高いレベルで詠唱すれば、呪うこともできる魔法でもある。

冷鱗石がある為、洞窟内は薄暗く、リリアスの魂を見つけることはできなかった。
リリアスは 傷ついて瀕死の状態なのだろうか。
エイトは、続けて魔法を詠唱する。

獄炎の台所ヘルズ・キッチン(LV1)」

エイトは 魔法を詠唱し、床の温度を上昇させる。
床の温度の上昇に伴い、冷鱗石が反応し、明るく光り輝き始める。
エイトを中心に、周囲は昼間のように明るくなった。

「見つけた。この先の岩の窪みに隠れてるみたいだ・・・。」

エイトの瞳には、暗く光る魂が映っている。

「まだ死んでないな。」


エイトは、魔法を解除して、周囲を見渡した。
リリアスが隠れる岩陰の先に、ドラゴンが潜んでいるのも分かった。
獄炎の台所ヘルズ・キッチンが発動した瞬間、警戒してあげた頭の一部が見えた。
ドラゴンの位置から死角になっている様で、周囲を警戒した後、リリアスに動きがないので 再び休むようだが、気配が近づけば、さすがにドラゴンも気がつくだろう。

「あのドラゴンに触手があるのかな? それとも、また別の敵なのかな?」

エイトは道中 アレンに聞いていた敵の情報を思い出す。
アレンの情報では、何本もの触手を持つ魔物と、巨大な爪を持つ獣に襲われたと言っていた。
巨大な爪は、間違いなくドラゴンだと思われるのだが、触手を持った生物は見当たらない。
もし、触手を持つドラゴンだとすると、極悪な、魔界の触手竜テンタクルスドラゴンかもしれない。もしそうだとすると、強力な魔法で応戦しなければ戦えないだろう。

エイトは 隠密の指輪を発動し、ドラゴンの動向に気を配りながら、リリアスの元に向かう。
さいわい、ドラゴンは目を閉じて休息していたので、目視による確認で 存在を気づかれることもなさそうだ。
エイトは、そのままドラゴンの目の前を通りすぎ、リリアスのいる岩の割れ目に入り、リリアスに触れる。
リリアスは 疲労から目を閉じ、魔力の回復を優先していたようで、エイトの出現に驚いている。

「ごめん。驚かせて。」

「いえ、でもなぜ、あなたがここに?」

「アレン隊長に頼まれて救出にきました。外には ドラゴンが一匹みたいだけど 他の魔物は?」

「敵は 最初からドラゴン一匹だけよ。
 触手による攻撃は ドラゴンの尻尾から無数の触手が生えていて、ドラゴンとは 別の攻撃をしてくるわ。」

エイトの最悪な予想は当たったようだ。
ドラゴンの正体は、魔界の触手竜テンタクルスドラゴンで間違いないだろう。

「分かりました。いまから僕が外に出て、ドラゴンの注意を引くから、その隙に ここから逃げれそうですか?」

「・・・ごめんなさい。この割れ目に逃げ込む前に、足を折っていて 早く走ることはできないみたいなの。」

エイトは アレンが薬を準備すると言っていたので、フルポーションの持ち合わせがない。
フルポーションであれば、骨折や瀕死の重傷も完全回復できるのだが、ポーション程度では、血を止め、体力を回復する程度しか見込めない。自分の準備不足を痛感する。

「・・・まいったな。」

「私に構わず、逃げてちょうだい。私なら大丈夫だから・・・。」

強がって返事をしているけれど、リリアスの顔は笑えていない。

「いや、必ず助けるよ。」

そういって、エイトは笑顔を見せ、リリアスを元気づける。

「いまから僕が外に出て魔法でドラゴンを倒すから、リリアスは 自分自身を防御魔法で防御してよ。それならできる?」

「ええ、もう少し体力が戻れば自分の分くらいなら。」

リリアスの体力が回復するまでの間、エイトも胃袋の中身を整理するように 休むことにした。
もちろん、安全の為に 隠密の指輪を発動しながら。









~1時間後~

「エイト、エイト、起きて。」

エイトは、疲れからか寝ていたようだ。

「ドラゴンの姿が見えないのよ。気配を感じなくなったから、移動していったんじゃないかな?」

「・・・それはないと思うよ。ドラゴンは、わがままで、よくばりだから。
 リリアスの魔力を食い尽くすまでは、絶対に動かないよ。見えない位置に移動して、監視を続けてるんだよ。」

そういって、エイトが近くに落ちていた小石を、穴の外に投げる。


コン!コロコロコ、ドス!

ドラゴンの触手だろうか、音だけでは 判断しにくいが、何かが石を突きさすように、攻撃したような音だった。
エイトは思った。さっきドラゴンが目を閉じてる隙に、隠密の指輪を発動させたままリリアスに譲渡し、リリアスだけでも逃がせばよかったと・・・。


「相変わらず、危険な状態なのね。
 ・・・エイト、防御魔法を唱えるくらいには魔力も回復したわ。」

それを聞いたエイトは、リリアスのレベルに応じて作戦を考えようと思い、リリアスに質問する。

「どのくらいの魔法なら耐えれそう?」

「あなたの作戦を聞いて、魔法を変更します。相性の問題もあるからね。」

自信満々に答えるリリアス。よほど魔法に自信があるのだろう。
その表情を見て、エイトは安心し、いま思いつく最善の作戦をリリアスに伝える。

「それもそうだね。
 僕の作戦は、岩の表面についている傷から、そこまで太い触手じゃないと考えられるから、滅炎の光の矢メルキド・フレイムで攻撃の連鎖の道を作って、そこを獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスで連鎖させて灰にしようと考えてるんだ。
だから、リリアスは 熱が伝わらないように、獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスの詠唱の前に、暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームを発動してくれればいいよ。」


「・・・。」


「ごめん。暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームを使うんなら、もう2~3時間は、休んでもいいかな・・・。」

「あ、う、うん。こっちこそ、ごめん。」

「いや、その、エイトって何者?
 君の身体能力は、この前 君に触れたときに分かったけど、魔法までエルフ以上とか、聞いたことないよ。」

「僕は普通の冒険者だよ。レヴィアたちと一緒に地獄の門を目指してる。
 ・・・ところで、エルフって、魔法のスペシャリストって本で読んでたけど、どの程度まで魔法を使える?
 もし、暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームが成功率の低い魔法なら、作戦を変えるんだけど・・・。」

リリアスがエイトを睨む。

「エルフをバカにしないでよ。あと1時間で発動させますから。」

どうやら、リリアスを怒らせてしまったようだ。








~1時間後~

「準備はいいよ!」

エイトは頷き、身体強化の魔法をかけ、外に飛び出す!
ドラゴンは、リリアス以外の人物が飛び出してきたことに驚くが、すぐにエイトに攻撃を仕掛ける!
エイトも身体強化で強化されているので、ドラゴンの攻撃を余裕をもってかわし、反撃の魔法を詠唱する。

滅炎の光の矢メルキド・フレイム(LV2)」

エイトは、攻撃をかわしながら、連鎖の範囲に、滅炎の光の矢メルキド・フレイムを打ち込み続ける。
滅炎の光の矢メルキド・フレイムは、着火から、数十分は燃焼する炎の魔法だ。
エイトの放った魔法をドラゴンも回避するが、複数は命中する。
しかし、今回の滅炎の光の矢メルキド・フレイムは 囮であり、連鎖の道具にすぎない。
ドラゴンも、多少ダメージを受けているが、致命傷にならないと分かると、尻尾の触手で防御しつつ、エイトとの距離を縮め、突進してきた。
エイトは、紙一重でかわし、再びドラゴンと距離をとり、リリアスの隠れている岩陰の近くに移動する。

「リリアス!防御魔法だ!」

「はい!暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリーム(LV15)」

獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレス(LV24)」

獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスは、エイトの打ち込んだ 滅炎の光の矢メルキド・フレイムの炎を吸収しながら、巨大な火球になっていく。
ドラゴンも、獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスの火球を打ち消すために、口から炎を吐き相殺を狙う!!!



しかし、獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスは、連鎖の効果により 神級の炎となり、ドラゴンの炎を巻き込み、ドラゴンに襲い掛かる!
エイトも 防御魔法を張ろうとしたとき、リリアスの隠れている岩の割れ目で、まだ魔法が発動されていないことに気づく。

「嘘でしょ・・・。」

術者といえども、連鎖で大きくなった魔法の熱で燃え尽きることもある。
しかも、ドラゴンが炎を吐いたため、獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスの炎は、極限まで高まっている。防御魔法を張らなければ、灰すらも残らないだろう。
エイトは、とっさに、割れ目に滑り込む。
リリアスは、呪文をまだ発動できていない!

暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリーム(LV24)」

エイトの発動した魔法が、二人を包む!
強化された獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスの炎と熱は、暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームの雨や風で、相殺されていく。

しかし発動が遅く、水の威力が足りない。しかも、二人分の範囲で詠唱している為、その効果も薄い。
徐々にエイトの詠唱した、暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームの威力が弱まる。
それに気づいたエイトは、暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームの範囲を絞り、リリアスを集中して守る。
エイトの背中や手足は、強化された獄炎龍の息吹ヘルズ・ドラゴンブレスに焼かれ始める。





~5分後~

暴風雨の大障壁パーフェクト・ストリームが解け、周囲の岩盤は熱で溶けている。
熱を吸収し光に変えるはずの冷鱗石も、今回の熱に耐えることが出来ず光を失い、周囲は完全な暗闇と静寂に包まれる。

「リリアス、大丈夫だった?」

「ご・・・ごめんなさい・・・。」

「・・・ちょっと二人とも動けそうにないね。」

エイトは、優しく笑いながらリリアスを励ます。


「・・・。」


「・・・。」


「ねえ、エイトのパーティは、もうメンバーの募集をしてないのかな。」

「どうしたの、いきなり?」

「ううん。なんでもないわ。いまの言葉は忘れて。」



しばらくすると、異変を感じた、アレン隊長たちが救出に来た。
エイトは、応急的にポーションを飲んだ後、アレンの背中に揺られながら、地上を目指す。



ユッサユッサ、ユッサユッサ、ユッサ・・・。


アレンの背中で揺られる振動が、背負られることで圧迫している胃袋に伝わり、気持ちが悪い。



ユッサユッサ、ユッサユッサ、ユッサ・・・。


オェ、げろげろ・・・。





 ~ to be continued



【補足】

・ウィンター商会のベース基地

ウィンター商会は、ベース基地を拠点に冒険を行う。このベース基地には、食料や人材が多く配備されている。



・魔物に死体を荒らされる前

死体がなくなれば、当たり前だが復活できない。
また、損傷がひどくなれば、復活をした直後に回復が間に合わなければ、死亡してしまう。
迷宮の外で死亡した場合は、豊穣の神の恩恵も受けれなくなるので、死体は完全な状態が好ましい。



・ケルベロスを倒した英雄

エイトが助けた冒険者達が噂をしたのだろう。



・ポーションで満たされ

当たり前だが、飲み物なので、お腹がタポタポになる。
ちなみに薬の必要効果量は、薬によって違う。
ポーション
・500ml/1回
ハイポーション
・200ml/1回
フルポーション
・200ml/1回
解呪薬
・2000ml/1回
解毒薬
・1000ml/1回




魔界の触手竜テンタクルスドラゴン

中級悪魔クラスのドラゴンで、尻尾には、無数の触手があり、敵を麻痺させる毒液も含まれている。
大きさは、乗用車程度だが、尻尾の触手は、更に2~3mは伸びる。
魔界の触手竜テンタクルスドラゴンの外皮は、斬撃に強く、風や雷の魔法に抵抗があり、冷気の魔法を無効化する。
炎の魔法ならダメージを与えることもできるが、魔界の触手竜テンタクルスドラゴンの吐く炎より強力な魔法を詠唱する必要がある。
生半可な魔法では、魔界の触手竜テンタクルスドラゴンの炎に吸収され、カウンターで焼け死んでしまうからだ。



・ドラゴンは、わがままで…。

ドラゴンは、わがままで、よくばりな者が多い。
エイトの経験もあるが、悪魔以上の力があり、地上に留まるのも、己の欲望を満たす為だと言われている。ちなみに、ドラゴンは、魔力を食べると言われているが、実際は肉も野菜も魔力でも、何でも食べる。


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