【CHANGEL】魔界姫マリーと純粋な見習い天使ジャスの不思議な魔界記

黒山羊

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見習い天使

020・強さの証明、悪魔の真実

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~キャッスルシティ~

ここは 魔王城から飛竜で1時間ほどの距離にある、竜王種の古城を改装してできた 専門店が並ぶ複合施設であり、城壁に囲まれた広大な敷地に専門店や飲食店、簡単な遊園地まである、悪魔に人気の施設である。
そんなキャッスルシティに、魔王城からの一行は遊びに来ていた。

「マリー様、俺らは買い出しに行った後、自由時間を取ってくるッス。
 集合時間は、いまから5時間後で良かったッスか?」

「そうね。
 もしかすると待ってもらうかもしれないけど。」

「そんなの気にすることないッス。」
「そうニャン。俺らにとって 待ち時間は休憩時間ニャン。
 いっそのこと、夕食を食べてきてもらってもいいニャン。」

「マリー、使い魔たちも言ってるし、ゆっくり遊びに行くの。
 ノーサもショッピングが楽しみなの。」

「そうですね。
 それに遊園地もあるって話ですよね!
 あー、もうワクワクが止まらないです!」



「・・・ジャスさんは、純粋っていうか、幼いッスね。」


「「「同感ニャン。」」」



集合場所を決めた魔王城からの一行は、それぞれが自由行動を始めた。
マリー、ジャス、ノーサの3人は、一緒に行動するようだ。
3人は、キャッスルシティを奥へと進みながら話をする。


「ねえ、ジャスちゃん、ノーサ、遊園地の前にカルビンチプス商会に行かない?」

「マリーも集めてるの?
 ノーサも集めてるんだけど、ダブリを交換しない?」

「いいね!
 私も運がいいのか悪いのか、お父様のカードがダブリまくってるんだよね。」

「マリー・・・、
 それって、運極めてるんじゃないの?」



話に参加できないジャスが、2人に質問する。

「カルビンチプス商会・・・。
 2人とも、何を集めてるんですか?」



「それは、もちろん・・・。」


「「「魔王カード!」」」 


マリーとノーサの息がピッタリと合った。


「魔王カードですか?」

「そう!
 まあ、実際は魔王以外にも、去年活躍した悪魔なんかもカードになってるんだけどね。
 カードには、プロフィールや座右の銘なんかの名言も乗ってて面白いんだよ。
 ジャスちゃんも試しに買ってみたら?」

「へぇ、面白そうですね。
 もしかすれば、マリーさんのカードを引けるかもしれないってことですよね。」

「そうなの、マリーは一応 魔王だから、カード化されてるの。
 実は数年前からノーサもカード化されてるらしくって、それを聞いてノーサも集めだしたら、収集の罠にはまってしまったの。」

「そうなんですよね。
 集め始めたらキリがないからですね。
 私も、お給料を全部使って、ヒーローフィギアとか、グッズを集めてるんですよ。
 それで、なかなか貯金ができないんですよね。」


「ヒソヒソ・・・。」

(ねぇマリー、ジャスって せっかく可愛いのにバカなの?
 なんで全財産使ってるの?)
(そんなこと私に聞かないでよ。)
(だって、気にならないの?
 貯金がないのは仕方ないかもしれないけど、お給料を全部使うって普通は理性が働くものだと思うの。)
(まあ仕方ないんじゃないかな。)

(マリーもバカなの?
 ・・・仕方ないって。)


趣味に全額使い切ることに、不安を感じたノーサは、ジャスに声をかける。

「ジャス、今日はいくらぐらい使うつもりなの?」

「そうですね、2000ヘストくらいですかね。」

「そうよね。それぐらいにしておいた方がいいと思うの。」

「ですよね。
 次のお給料日まで20日くらいありますから、3000ヘストくらいは残しておかないと、いざ!って時に悲しい思いをしますからね。」

「・
 ・
 ・
 ジャス、もう5000ヘストしか残ってないの?」

「はい。」

「いや、はい。じゃないと思うの。
 もっと お金は考えて使わないと・・・。
 この10日で、いくらくらい使ったの?」


「・・・?
 いいえ、1ヘストも使ってませんよ。」


「えっ!!?」


真顔で答えるジャスと、混乱するノーサに、苦笑いをしながらマリーが口を挟む。


「ほら、もう店に急ごうよ。」


「・・・マリー、いくら悪魔でも ちょっとやりすぎだと思うの。
 ノーサはマリーに借金があるから仕方ないと思ってたけど、もしかして魔王城の悪魔たちの平均給料って、5500ヘストだったりするの?
 ノーサは 貯金があるから生きていけるけど・・・。」

「うん。
 正確には、基本支給は6000ヘストだよ。」


悪びれることなく即答するマリーにノーサは目を丸くして驚いている。

「さすが、魔王マリー・・・。
 なかなか配下の反抗とかが怖くって、そんな給料設定とかできないの。
 ノーサでも配下たちに、月13万ヘスト支払ってたの・・・。」


「そうかな?
 給料、安すぎるのかな?
 ジャスちゃん、どう思う?」

「そうですね。
 まあ、実際には毎日の食事に おやつ、寝泊まりする場所まで 現物支給で貰ってますから、あまり気にしたことはないですね。
 魔王城からの給料は おこずかいって認識でした。
 それに、使い魔さんたちをはじめ、配下の皆さんは、年に300ヘストくらいですから、多い方ですよ。」

「・・・そ、そう。ジャスや配下の悪魔たちがいいんなら、ノーサが口出しすることじゃないから・・・、本当にそれでいいの?」


ノーサの問いかけに逆に不思議そうな顔をするジャスに、かける言葉が思いつかなかったノーサは、何度も頷きながら再び口を開いた。


「そ、それにしても、マリーは いろんな意味で凄い魔王だったんだなって認識を改めちゃった。」


3人は、カルビンチプス商会を目指して歩き始めた。




~カルビンチプス商会~

3人は魔王カードやクッキングモンスターカードを専門で扱う店である。
カルビンチプス商会の店舗の中には、すでに暗黒のリッチがクッキングモンスターカードを吟味していた。
暗黒のリッチは、マリーたちを見つけると不気味な笑顔で話しかけてきた。


「マリー様、クッキングモンスターを買いに来たのですかな?」

「ううん。魔王カードだよ。
 暗黒のリッチは、クッキングモンスターカードを買いに来たの?」

「ええ、しかし予算の都合上、20BOXだけ買おうと思うのですが、どのシリーズの組み合わせか迷っておりました。」

「・・・?
 あれ、暗黒のリッチの給料も ノーサたちと同じなのよね。
 なぜ大人買いができるの?
 20BOXって、10万ヘストくらいするんじゃないの?」

「そうですな。
 まとめ買いで5万ヘスト程、割引をしてもらいましたから。」

「かなり割引をしてもらってるの。
 どんな手を使ったの?
 脅しとか?」

「いえいえ、脅したりすれば出禁になってしまいますよ。
 私の場合は、ちょっとレアカードも併せて購入で、200万ヘスト程払ったので、割引も微々たるものですよ。」

「に、200万ヘスト!
 マリーの配下って、やっぱり変なの!
 どうやって 月6000ヘストの給料で支払ってるの?」



混乱するノーサに笑いながら暗黒のリッチが説明する。

「私の場合は、マリー様と交渉し、毎月の粗利益の0.3%の特別支給をしてもらってます。
 おかげで、こうして趣味につぎ込むこともできますし、魔王城の会計を細かく管理し無駄な支出を抑えることもできているのです。」


「・・・ちょ、ちょっとマリー、凄すぎるの。
 魔王を名乗るのは、2000年くらいは見送ろうと思ったの。」

「ようやく私の凄さに気づいたみたいね。
 ・・・とは言っても、ほとんどハンが管理しているんだけどね。」

「うふふっ、マリーさんは 別の仕事が忙しいからですね。
 魔王城の行事から雑用まで、全部ハンさんが管理してますよね。
 そういえば、マリーさんが眠ってたときも、ハンさんが筆頭で魔王城を管理して観光施設にしてましたからね。」


「・・・ハン、ノーサもハンみたいな使い魔が欲しいの。」




そんな話をしながら、4人はカードを選ぶ。
マリーたちの選ぶ魔王カードは、3枚入りで200ヘストする。
マリーとノーサは 5セット、ジャスは 2セット買うことを決めた。
暗黒のリッチも選び終わり、それぞれ全員が好みのカードを買い終わる。
暗黒のリッチは、購入したBOXを確認するため、休憩スペースへと移動していく。
マリーたちは、買った枚数も少なかったので、店を出て封を切ることにした。


「何があたるか楽しみですね。」
「そうだね。
 もしダブリがあったら交換しようよ。」
「ノーサは、ノーサのカードが当たれば嬉しいな。」


3人は、カードを見ながら話し始めた。


「残念、ノーサのカードは出なかったみたい。
 その代わり、UR(ウルトラレア)が2枚も当たったよ。
 魔王バルキングと、6鬼神エンマだから、まあ悪くはないかなって思ってるの。
 マリーは誰が当たったの?」

「私は、大外れだった。SUR(スペシャルウルトラレア)が1枚だけだったわ。」

「SURとか、大当たりじゃないの?
 私のカードと交換してほしいくらいなんだけど。」

「もうダブリで5枚目なんだよね。
 大魔王エイルシッド・・・。
 座右の銘が、【みんな友達】ってのもちょっとね・・・。」


「マリー、パパに呪われてるんじゃないの?
 マリーパパは、マリー大好きすぎてたから・・・。」


「・・・その話はしないでよ。
 ジャスちゃんは、どうだった?」

「私、マリーさんが当たりましたよ!
 他には、知らない魔王ばっかりですね。
 ・
 ・
 ・
 あれ?」


「ん?
 どうしたの?」

マリーのカードを見ながら不思議そうな顔をするジャスに、マリーが覗き込むようにカードを見ながら質問する。


「マリーさんのランクが、R(レア)になってますよ。
 前に教えてもらったランクと違いますね。
 ほら!
 SSUR(スペシャルスーパーウルトラレア)じゃないですよ。」

「あっ・・・。」


マリーは顔を真っ赤にしている。
マリーたちの様子を見ていた周囲の客たちも、クスクスと笑っている感じがした。
ノーサも満面の笑みでマリーの肩に手をかけ声をかける。

「SSURのマリー様、さすがにノーサも笑っちゃった。
 SSURって自称なの。もしかして、1000年ほど前の中2病の後遺症かなにかなの?
 なんだっけ、暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセスだったかな。」


「あああああ!」


顔を真っ赤にしたマリーは 涙目で顔を覆い隠しながら走り去っていく。

「あっ、マリーさん!
 待って下さーい!
 ノーサさん、早くマリーさんを追いかけましょう!」

「面白そうね。
 いいわ。追いかけてみるの。」

「マリーさーん。
 私は、暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセスって素敵だと思いますよー!」


「いやぁぁぁ!」


(これは、かなり面白い展開なの。
 やっぱりマリーを からかうと楽しいことが続くみたい・・・。)

「ごめんねー、暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセス
 謝るから、暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセスに許してほしいのー!」

「ほら、マリーさん、ノーサさんも、暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセスのこと謝ってるし逃げるをやめて下さーい!」


「やめてぇー!」


「待ってほしいの!
 暗黒を纏いし封印されたシールド ダークネス紅蓮の瞳のレッドアイズ魔界姫プリンセスー!!!」


こんなノリで、キャッスルシティをマリーが疲れ果てるまで走り回った。
来年の魔王カードにおける、マリーの名称が決まりそうな事件だった。



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