美醜逆転獣世界

ノラ

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次の日、室内オモチャが増えた。お祭りゲームはどれも楽しかった。


 今日はオセロとジェンガを貰った。


 ルーにぃにオセロのルールを教える。白と黒を決めて、自分の色で相手の色を挟む。


「ななめも挟んだらひっくり返すの!」


 木板の盤と白黒コマ。マスの回りに綺麗な模様が彫られている。


「縦横と斜めだね」


 一回目は勝てた。二回目は負けた。ルーにぃ慣れるの早い。


「にぃ、強い」


 盤が真っ黒! 僕の白が数個!


「ごめんね、フィ」


「真剣勝負に手加減はダメなの! にぃ頭いいから数手先まで読んじゃうだけなの!」


 数回やって打ってる途中で真っ黒にされた。全面真っ黒ってすごすぎるよ、にぃ。


「ジェンガは運なの!」


 負けないと意気込み。組み立てた積み木ブロックを真剣に抜いて上に重ねる。


 ルーにぃが抜いた瞬間、バランスを崩してタワーが崩れた。


「僕の勝ちなの! 慣れたらね、利き手じゃない方で抜くとか、触った所は絶対に抜くとかサイコロを振った数を抜くとか、難しくするの!」


「人数がいても楽しめるね。どこを抜いたらいいか、難しい」


 数回遊んで勝敗は五分五分。片づけもキチンとした。


色々と新しいオモチャで遊んでいたらお祭りも終わったみたい。


「お祭りどうだった?にぃ」


 お祭りに招かれたとう様とかあ様とルーにぃ。僕はクーにぃとお留守番。


「みんな初めてばかりで楽しんでいたよ。ビンゴはね、一等の人がすごく喜んでいた」


「一等景品なにー?」


「高級果物詰め合わせ」


 それ僕も欲しい。後も食べ物とか食器類とか、子供向けのお菓子袋もあったらしい。


「当たった人いいよねー、クーにぃ」


「そうだね~。僕たちも試しにやって見たけど運がないと一等は無理」


 箱に番号を書いた紙をいれて、誰かが引く。出た数字に丸をして縦横斜め一番に揃えた人が一番。


「孤児院の出店も全部完売したと聞いた。プリン、キャラメル、ドーナツは特に人気でまた食べたいと評判もよく、孤児院で販売すると宣伝したら買いに行くと言われて嬉しかったと報告されたよ」


「良かったの。遊具もあるんだよねー? 親子連れで来た町の子達と仲良く遊べるといいね」


 孤児院にも我が家と同じ遊具を作ったときいた。どれも楽しんでるらしい。


 あの後、すべり台、シーソー、馬のスプリング、登り棒、ターザンロープ、土管トンネル、丸太橋が増えた。

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