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ヒロインは思っていたよりヤバいらしい *ハイタカ視点
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(うっわぁー、コレはヤバいですねぇ)
アレン様のお兄様、フラン様がさっき私達が会ったヒロインとやらにストーカーされてるらしい。
アレン様曰く、そのヒロインとやらはアレン様が居た前世の世界の娯楽の一つ、ゲームという物に出てきた主人公らしく、そしてアレン様はそのゲームの悪役令嬢役。フラン様はヒロインに攻略される攻略対象だという。
私は現在、アレン様にそのフラン様以外の攻略対象キャラクターの安否確認と婚約者のマトリックス殿下の安否確認を頼まれ、丁度その調査をしている最中だ。
で、その調査の結果なんだが結果は真っ黒。もう、私の使う闇魔法より黒く深い。
一人目のブルーラン=ベアトリス。アレン様によると隣国のの王子だそう。
見た感じ、ブルーラン様は正直に言うと王子というよりは、ヤンキーというかヤクザというかアレン様がキレた時の雰囲気があったのだが、影に潜ってみると不安、恐怖という感情が漏れ出てるのがよく分かった。そして案の定、ブルーラン様もヒロインに付けられていた。ブルーラン様に関してはフラン様のように血液ではないのだがブルーラン様の机に気持ち悪い量の手紙がビッシリと詰まっていた。愛の言葉が紙の端から端まで文字で埋め尽くされて、もうエグいもんよ。
二人目のアルフレッド=サラザール様は公爵家の令息。
アルフレッド様は爽やか系王子様みたいな印象だった。正直、ブルーラン様より王子が似合ってる気がする。そんな事はさておき、この人もフラン様、ブルーラン様同様ヒロインのストーキング被害者。内容はアルフレッド様の一日の行動が書き記された手紙と何か箱に入ったプレゼント。多分、中身はアルフレッド様の好きな物とかそんなんだろう。
三人目、ロゼ=カタールはアレン様の婚約者マトリックス殿下の専属執事。
もう、ここまで来るとヒロインの許容範囲と行動力に気持ち悪さを通り越して清々しさしかない……
で、ロゼ様の印象は完璧ドS執事かと思いきや、隠れドMさん…
影に潜った時見えてしまったんだけど、何か自分の体を縄でギチギチに縛ってました。おいおい、ヒロインさん許容範囲が広いなぁ。
この人もヒロインの手に堕ちてましたよ。この人にとってはご褒美かもしれないですがね。この人のやつは普通に犬とかに着ける首輪とか鞭とか、縄とかが送り付けられていました。ほぼご褒美じゃないですかね?
まぁ、私が全部ヒロインがやった事と分かったのはヒロインの想いが持ち物に残っていたからですね。もう、異常な量の愛しか見えませんでしたけど。
で、最後に私はマトリックス殿下の様子見ですがこれは見た時引きましたね。
なにより、ヒロイン本人さんがマトリックス殿下にベッタリくっついている。マトリックス殿下もそれを否定せず、どちらかというと嬉しがってる。この人がアレン様の婚約者だと言う事を信じたくなかったですね。アレン様がいながら他の女性と友人以上の想いと、この行動は流石に駄目ですね。
もういっその事コイツはヒロインに呑まれてもいいと感じる。
でも、何かおかしい……
ヒロインは何故、マトリックス殿下に執着をしているにも関わらず他の人物と同じようにストーカー行為をしなかったのかという事だ。マトリックス殿下にくっついていたヒロインの想いは他の人物と全く同じ感情しか無かった。なのに、マトリックス殿下にだけは接し方が違う。
何故だ?
そもそも、何故あんなストーカー行為を行ったのだろう?アレン様曰く、前世の世界の方でもヒロイン同様の行動を起こす人間は偶にいたそうだが、一定の人物に対して好感を持った際、その感情の表し方が歪んだ結果だそう。
相手が愛しすぎる故に相手を殺めてしまう例もあるという。
でも、そんな例の中でもヒロインは珍しいのだとアレン様は言っていた。
殆どの場合、そのストーカーとやらは基本、執着するのはだいたい一人から二人なんだそう。だが、ヒロインは分かるだけで五人の人間に執着している。こんな事は中々ないんだそう。
それに、下手に私達が動いたら私達までもがヒロインのターゲットになるかもしれない。恐ろしいものですね。
【さて、そろそろ報告に帰りますか】
鷹の姿から私は建物の影に潜りアレン様の所に戻る。出来るだけ人目を避けて、ヒロインに見つからないように。
もう、あの異常な愛が詰まった瞳など見たくもない。早くアレン様の元に戻り癒されたい。めっちゃくちゃに甘えたい。
アレン様のお兄様、フラン様がさっき私達が会ったヒロインとやらにストーカーされてるらしい。
アレン様曰く、そのヒロインとやらはアレン様が居た前世の世界の娯楽の一つ、ゲームという物に出てきた主人公らしく、そしてアレン様はそのゲームの悪役令嬢役。フラン様はヒロインに攻略される攻略対象だという。
私は現在、アレン様にそのフラン様以外の攻略対象キャラクターの安否確認と婚約者のマトリックス殿下の安否確認を頼まれ、丁度その調査をしている最中だ。
で、その調査の結果なんだが結果は真っ黒。もう、私の使う闇魔法より黒く深い。
一人目のブルーラン=ベアトリス。アレン様によると隣国のの王子だそう。
見た感じ、ブルーラン様は正直に言うと王子というよりは、ヤンキーというかヤクザというかアレン様がキレた時の雰囲気があったのだが、影に潜ってみると不安、恐怖という感情が漏れ出てるのがよく分かった。そして案の定、ブルーラン様もヒロインに付けられていた。ブルーラン様に関してはフラン様のように血液ではないのだがブルーラン様の机に気持ち悪い量の手紙がビッシリと詰まっていた。愛の言葉が紙の端から端まで文字で埋め尽くされて、もうエグいもんよ。
二人目のアルフレッド=サラザール様は公爵家の令息。
アルフレッド様は爽やか系王子様みたいな印象だった。正直、ブルーラン様より王子が似合ってる気がする。そんな事はさておき、この人もフラン様、ブルーラン様同様ヒロインのストーキング被害者。内容はアルフレッド様の一日の行動が書き記された手紙と何か箱に入ったプレゼント。多分、中身はアルフレッド様の好きな物とかそんなんだろう。
三人目、ロゼ=カタールはアレン様の婚約者マトリックス殿下の専属執事。
もう、ここまで来るとヒロインの許容範囲と行動力に気持ち悪さを通り越して清々しさしかない……
で、ロゼ様の印象は完璧ドS執事かと思いきや、隠れドMさん…
影に潜った時見えてしまったんだけど、何か自分の体を縄でギチギチに縛ってました。おいおい、ヒロインさん許容範囲が広いなぁ。
この人もヒロインの手に堕ちてましたよ。この人にとってはご褒美かもしれないですがね。この人のやつは普通に犬とかに着ける首輪とか鞭とか、縄とかが送り付けられていました。ほぼご褒美じゃないですかね?
まぁ、私が全部ヒロインがやった事と分かったのはヒロインの想いが持ち物に残っていたからですね。もう、異常な量の愛しか見えませんでしたけど。
で、最後に私はマトリックス殿下の様子見ですがこれは見た時引きましたね。
なにより、ヒロイン本人さんがマトリックス殿下にベッタリくっついている。マトリックス殿下もそれを否定せず、どちらかというと嬉しがってる。この人がアレン様の婚約者だと言う事を信じたくなかったですね。アレン様がいながら他の女性と友人以上の想いと、この行動は流石に駄目ですね。
もういっその事コイツはヒロインに呑まれてもいいと感じる。
でも、何かおかしい……
ヒロインは何故、マトリックス殿下に執着をしているにも関わらず他の人物と同じようにストーカー行為をしなかったのかという事だ。マトリックス殿下にくっついていたヒロインの想いは他の人物と全く同じ感情しか無かった。なのに、マトリックス殿下にだけは接し方が違う。
何故だ?
そもそも、何故あんなストーカー行為を行ったのだろう?アレン様曰く、前世の世界の方でもヒロイン同様の行動を起こす人間は偶にいたそうだが、一定の人物に対して好感を持った際、その感情の表し方が歪んだ結果だそう。
相手が愛しすぎる故に相手を殺めてしまう例もあるという。
でも、そんな例の中でもヒロインは珍しいのだとアレン様は言っていた。
殆どの場合、そのストーカーとやらは基本、執着するのはだいたい一人から二人なんだそう。だが、ヒロインは分かるだけで五人の人間に執着している。こんな事は中々ないんだそう。
それに、下手に私達が動いたら私達までもがヒロインのターゲットになるかもしれない。恐ろしいものですね。
【さて、そろそろ報告に帰りますか】
鷹の姿から私は建物の影に潜りアレン様の所に戻る。出来るだけ人目を避けて、ヒロインに見つからないように。
もう、あの異常な愛が詰まった瞳など見たくもない。早くアレン様の元に戻り癒されたい。めっちゃくちゃに甘えたい。
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