朝顔連歌 春糸

月岡 朝海

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 花の色は 散りにし枝に とまらねど
 移らむ衣に 浅く染しまめや



 明け方の冴え冴えとした空気を残す仲之町で、春糸はるいとはふと足を止めた。
 其処にはひと際美しい色を放つ、鉢植えの朝顔があった。花弁の内に露を滴らせる、艶やかな紺青色。出店の鉢植え等七夕前のこの時期珍しくも無いのに、何故眸の端に留まったのだろう。じっと見詰める内に気付いた花売りの男が、此方へ顔を向ける。
 買いたいと思い至った訳ではないのに不躾な視線を向けて仕舞ったのだと判るよりも早く、春糸の口許には覚えたばかりの手管の薄い笑みが浮かんだ。それを受けた男はまるで、昼見世で茶を挽く遊女が気まぐれに微笑んだ時の、紅殻格子越しの素見客の様な顔をした。金にならぬ場所で手管を零すな、と怒鳴る遣手婆の嗄れ声が耳の奥で響いたが、一度出した貌を引っ込める訳にも行かない。春糸はその貌を崩さぬ儘、出店の前をゆっくりと通り過ぎた。
 あの色は何処で見掛けたものだったのか。ぼんやりと考えながら屋根の無い木戸を潜り、揚屋町へと曲がる。妓楼の建ち並ぶ五丁町とは違って、商家の多い此処は日々の営みの為に往来する人が殆どなので、何時も雑然とした雰囲気だ。吉原名物の丸薬を売る小間物屋の横の露地に入るとき、艶を纏った紺青色が、もう一度眸の中に蘇る。
 其処でふと、煙草の葉と蝋燭の画が描かれた腰高障子の前を通り過ぎようとしていたと気付き、春糸は慌てて下駄の爪先を止めた。自らの心の裡を手繰り寄せることに気が行っていたばかりに、本来の目的を見失うところであった。姉女郎から教えて貰った馴染みの店の腰高障子を、真似る様に慣れた声でモシ、と開ける。巻紙や蝋燭の良し悪し等余り分からないので、見覚えのある品を買い足した。
 けれど用事が終わって帰路に着いても、とうとう色の答えには辿り着けぬ儘であった。

 柿色に丸に左三階松の家紋が染め抜いてある暖簾を潜り、見世の中へと入る。其処は江戸町一丁目でも一二を争う大見世の、吉葉よしば屋であった。妓楼の一階には台所があり、朝四つのその場所は、大店の商家のように料理番らが忙しなく働いている。俎板を叩く包丁の音や、井戸の車が回る音。奥にある神棚前の内証には内儀が座り、煙管を吸いながら若い衆の働き振りを見張っている。今日も主人である亡八の姿は見えない。未だ酔いが醒めずに布団の中なのであろう。
 喧しい一階を横切って、大階段を上って行く。妓楼は真ん中の石庭をぐるっと取り囲むロの字型をしており、遊女が寝起きし客を迎える二階は、そこを細かく間仕切りしてある。手前の廊下を突き当たって右から三番目が、この春突出ししたばかりの、春糸の部屋であった。吉原細見での位は部屋持より一つ上の、座敷持である。だが座敷持とは言っても、八畳ほどの小ぢんまりとした薄暗い部屋と座敷の二間だ。ゆくゆくは売れっ妓の昼三や、花魁を張るようになる遊女に用意される部屋ではない。内証がそういった期待を自分に掛けていないことは、春糸も端から分かっていた。



 今宵も仲之町には燈が点り始める。蝶のような横兵庫髷に鼈甲の二枚櫛に前後合わせて八本の簪を挿し、孔雀をあしらった三枚重ねの仕掛けを着た筆頭呼出が、ゆっくりと階下へ降りて来た。この吉葉屋を長年支えて居る、「吉原の太夫」とも称される谷川たにがわ花魁だ。整った顔立ちや諸芸の明るさ、そして周りが気圧されるような力を持つ凛としたみどりの眸は、かつての松の位を思い起こすに相応しい名妓であると、専らの評判である。谷川は若い衆や新造や禿らを引き連れ見世を出て、その眸を動じさせることもなく、何時も通り黒塗りの高下駄で外八文字を踏み始める。確かにその道中の様は、集まった素見らが息を呑んで見詰めるほどの、緊まった美しさを持っていた。
 手水帰りの火灯窓越しに、春糸はその一行を眺める。けれど頭に浮かぶのは、谷川ではなく次の細見で筆頭となった彼のひとが、仲秋の月を背に外八文字を踏む様であった。そちらの方が谷川が昨秋仕立てた天鵞絨に月に流水紋の仕掛けが、似合うように思えたのだった。

 道中が出て暫しの後、縁起棚の鈴がジャラジャラと鳴らされ、女郎らは三味線の清掻きの中大階段を下り一階の張見世部屋へと向かう。鳳凰の画が壁に描かれたその部屋で、皆決まった場所に腰を下ろしていく。毛氈の真ん中に座るのは、金一両の昼三である吉乃井よしのい花魁。それ以外も中心に座すのは、皆昼三と呼ばれる花魁衆だ。金二分の座敷持である春糸は、通りの紅殻格子からは少し見え難い、籬を背にしたところと決まっている。客が見世に入って来たとしても、後ろ姿になる場所だ。
 格子越しの江戸町一丁目の通りには、今宵も花魁見たさにぎっしりと素見が集まっている。
「春糸さん、ちっと煙草の火を貸しておくんなんし」
 隣に座る、金二分の部屋持である菅原すがわらが呼び掛けて来た。あいと言いながら煙草盆の火入れを差し出したが、もしかすると少し口許が引き攣っていたかも知れない。それは同部屋で双禿であったにも拘らず、昔から反りの合わない相手だからだ。
 朋輩から目を逸らして、春糸は煙管に口を付けた。



「花をお取替えします」
 そう言って午時の障子を開けた男は、一瞬目を丸くした。けれど客への文を書く春糸は特に気に留めることも無く、頼みんすと返す。だが向こうは幾度も何か言いたげに、花瓶ではなく此方にちらちらと目を向けていたので、巻紙から目を上げる。
 ああ、先達ての。その顔を見て漸く、出店で朝顔を売っていた男だと気が付いた。思い出した合図の様に、薄い手管の笑みを口許に浮かべる。
 翻ると、その男は廊下で清次きよじと呼ばれていた。目が合った清次は顔に少し安堵を浮かべながら会釈をして、春糸の許へと近付いて来た。突然のことに此方が固まった儘で居ると、清次は徐に懐を探って何か取り出し、これさ、と言いながら握った拳を差し出した。
 春糸の掌にぱらぱらと落とされたのは、朝顔の黒い種だった。
「五日もすりゃあ芽が出るから」
 清次は照れ臭そうに付け加えると、足早に座敷を後にした。突然の出来事に春糸はぽかんとするばかりで、朝顔を物欲しげに請うていた訳ではないのだと返す暇すら、無かったのであった。

 けれど折角貰ったものを放って置くのも忍びなかったので、見世にあった鉢に植え、この部屋の中では日当たりの良い櫺子の出窓に置き、水をやり始めた。すると確かに五日ほどで小さな双葉が顔を出し、春糸の心を小さく喜ばせた。あんな黒い礫から、こんな可愛らしい芽が出るとは、何とも不思議な気持ちだった。
「オヤ、どうしんした」
 くすりと笑う声が聞こえたので慌てて振り返ると、窓辺の鉢をじっと眺める様を、隣室のときわに見られていたようだった。
「じゃぜん豆をサ、食べなんすかえ」
「ああ、おかたじけよ」
 隣人は昼見世前に、煮豆のお裾分けに来てくれたようだ。春糸がその小鉢を有難く受け取ると、向こうもにっこりと微笑んだ。
 座敷持になって四年ほどのときわ野は、吉原という苦界の中に居るにも拘らず常に穏やかで物腰が柔らかく、見目もすらりと美しい、まるで雪割草のようなひとであった。突出しし姉女郎の部屋を離れたばかりの春糸にもそれは変わらず、二人で白湯を呑みながら世間話をああだこうだと喋ることも少なくなかった。
「……色なんかじゃありんせんけどね」
 お決まりの客入りの話の中、ときわ野は何時もと違い少し言い澱んだあと、湯呑に目を落とした儘そう零した。春糸は内心少し驚きつつも向こうの話に耳を傾けると、それは足繁く通うお大尽でも色男でもなく、気に掛かる客人が一人居るとのことだった。
 半年ほど前に初登楼したその客人は、なんと今迄床入りが一度も無いのだという。勿論三回登楼し馴染み金も出し、箸等も作って正真正銘の馴染みと成っているにも拘らずだ。そうまでして顔だけでも拝みたいと焦がれられることが、初会客に心身を擦り減らすばかりの春糸にはひどく羨ましかった。けれど結構じゃおざんせんかと返しても、向こうは魚の小骨が喉に刺さった儘の様な貌でええ、と零すだけだった。そして何が楽しいんすかねェ、と言葉を継いだので、どうやらその客人の真意を探り兼ねているらしかった。
「マア、気の持ちようだと言いんすな」
 ときわ野は何かを払うように顔を上げて白湯を啜ったので、春糸も言葉が出ず、ただ向こうを真似て湯呑に口を付けた。



 種を蒔いてひと月も経たぬ内に、鉢には出店で見たような鮮やかな紺青色の朝顔が開いた。その花は確かに世間で言われるようにお天道様に向かって咲き、陰り出すと途端に萎む。ああ何だか、わっちみてえじゃねえか。春糸は何時しか、そう思えて来たのだった。
 寒く真っ白な雪に覆われた北国から女衒に手を引かれ辿り着いた遊郭吉原は、全て薄墨で塗り潰したように灰色で覆われていた。仲之町の通りには満開の桜の木々が植えられ、様々な仕事や格好の人で賑わっている筈なのに、何処にも色合いが感じられなかった。
 言われる儘に上がった吉葉屋の座敷で対面したのは、見世伝統の名を持つ昼三の花魁、吉乃井であった。今日から姉女郎となるひとだと遣手に言われても訳が分からず、ただ上座のそのひとの美しく整った顔立ちを、瞬きもせずに眺めていた。吉乃井はそんな九つの童の土で煤けた頬を、柔らかな手でそっと拭った。
「お前はほんに綺麗な眸をしていんすな、縁が青くてまっ黒サ」
 吉乃井は形の良い唇に、微笑みを乗せた。姉女郎のその言葉は、灰色に塗り潰されていた幼い心にすうっと沁み渡ったのだった。
 その後与えられた妓楼の子としての禿名はよしのというもので、姉女郎と同じ「よし」が入ったその名を、本人はとても気に入った。また、姉さがよしのと呼んでくれる度に、何処か誇らしくも感じていた。
「よしのや」
 風呂上がりの柔らかな頬の吉乃井が、静かにそう呼んで鏡台の前に座らせる。吉原では月に一度髪洗いの日があり、何時もは出入りの髪結いや番新らが結う髪も、その日だけは吉乃井自ら結ってくれた。姉さが静かな貌で自分の髪に櫛を通してくれるこの昼見世前の微睡むようなときが、一番好きだった。
 吉乃井は活け花や和歌や琴が評判だったが、花魁自身は画を見る方が好きらしく、床の間の掛け軸は半月毎に新しいものに替えられていた。皐月のある日に新しく飾られたのは、観音様を背に瀧を上る鯉の画。何時もは山が描かれていても鶴が描かれていても新しい壁の模様くらいにしか思っていなかったのだが、それを見たときは何故か心に留まった。なので、この滝の水の色はいっそ綺麗でおすと、ふと感じた儘を口にしてみた。すると姉さは驚きを持った心底嬉しそうな顔で微笑んでくれたので、禿の小さな胸の内は、ぱっと熱くなったのだった。



 引け四つの拍子木が響いた余韻の残る二階の廊下を、上草履でぱたぱたと歩いて行く。何の角を曲がって何の部屋へ向かっているのか、少し気を抜くと忘れてしまいそうになる。それはここ最近、廻しの客が途切れない所為なのかも知れない。けれど春糸の器量や手管が優れているからという訳ではなく、突出して半年も経たぬ初物を試してみたい、という客人が多いだけのことだ。再び訪れ馴染みと成ってくれる客が殆ど居ないというのが、それを物語っている。
「お待たせしいした」
 如何にか探し当てた障子を開け、屏風から顔を出しつつ布団に入る。待たされた敵娼の気を損ねぬよう、真に会いたかった客なのだという貌を作り、零し始めた言葉を逃さずに相槌を打つ。その内向こうは、此方の躯の上に圧し掛かって来る。けれどその顔は角行燈の明かりが背になって影となり、よく見えない。ただの生臭い黒い塊だった。
 熱でぼんやりする頭に蘇るのは、今年の雛祭りに行われた水揚げだった。日取りが決まってからこっち、周りの女郎らからは、敵娼が何処の隠居であろうと天井の木目を数えている内に済んでしまうものだ――等と言われていた。でも実際薬種問屋の隠居と事に及ぶと、春糸は熱く赤黒いまらに体の中が押し潰されるように思えて、泣き喚いてしまいたくなったのだった。
 ふと、紅い唇が触れる夢がぱたりと垂れて、廻し部屋の畳の上に落ちる声が、微かに震えた。



 未だ夜も明け切らぬ寅の刻に、茶屋の若い者は客人を迎えに来る。そこから各々帰り支度をし、浅草寺の明け六つの鐘が鳴り響く頃、妓楼からの帰路に着く。それを敵娼の女郎らは、大階段や見世の入口、時には大門まで見送りに出る。次回の登楼の約束が欲しいからだ。勿論その儘口にして取り付けられるほど簡単ではないので、皆この世の終わりかのように沈んだ貌をしたり、今生の別れかのように切ながったり、袂に明礬を仕込んで涙を滲ませる者もいる。その様を「後朝は粉のない餅を切るようだ」等と揶揄されたりもするが、此方としては実入りに直に繋がって来るのだから、必死になって当然である。
 春糸も子供の禿だった頃は、帰るだけで涙等流して白々しいと大袈裟に感じていたのだが、女郎となってその必死さが漸く身に染みた。今朝も初めて床入りした客を見世の潜り戸まで切ない貌で見送ったが、向こうは笑顔を浮かべながらも淡々と帰り支度をしていたので、次の登楼は口約束で終わってしまうかもしれない。それでも布団の中で眠りこけたりは出来ないのだ。

 後朝の二度寝から目覚めた巳の刻、女郎らは階下の内湯へと向かう。けれどその朝は、余り風呂で出会わぬひとの姿があった。それは筆頭呼出の、谷川花魁。
 花魁は居続けの客人と連れ立って揚屋町の湯屋へ向かう日もあるが、内湯なら一番風呂に入れる筈のお職である。そんな谷川が、何故座敷持らが集まるほど遅くに入っているのだろう。気にならないと言えば嘘になるが、春糸は常のように紅絹の糠袋を銜えて湯舟に入る。しかし目の端に、洗い場にしゃがむ谷川の股の間からどろりと白いものが垂れたのが映った。それもまた気付かぬ振りで、ひとつ息を吐く。
 体を洗った谷川は、湯舟に入ると春糸の横に腰を下ろした。別の昼三である吉乃井花魁付きの振新だった春糸は、お職の隣に座したこと等無論ない。初めて近くでその横顔を見ることになったのだが、やはり長い間道中を張るお職のそれは、客前でなくとも凛とした美しさを纏っていた。突出したばかりの座敷持はただ気圧され、俯くしかなかった。
「ホレ、見なんし」
 声がした方へ思わず目を向けると、湯舟の向こう端で二の腕を朋輩に見ているものが居た。その腕には「トクサマ命」とという入れぼくろがあるのが、はっきりと見えた。
女郎が真に惚れた色への誠心じつの証として名前の墨を入れる等、この吉原に来て以来幾度も見て来た。さして珍しいものでも無いにも拘らず、今日の春糸の眸には何故かその白い腕の真新しい黒い文字が、妙に引っ掛かった。
「色は」
 ぼそりと呟く声が隣から聞こえて見上げると、谷川の目もその入れぼくろの方へと向かっていて、
「皆に晒すもんでも、まして手前に彫るほんでもありいせん」
 凛とした貌の儘、そう続けた。立ち上る湯気の間からら見えるそのみどりの眸は、揺るがない。己れにとっての、真の色――。春糸は確かな心を持って、あい、と頷いたのであった。
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