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悲劇
しおりを挟むあるところに年の離れた兄弟がいた。
彼らは互いに愛し合っており、一緒に暮らしていた。
兄は高校教師、弟は兄が勤務する高校に通う高校生。
ある夜ゲームで負けた弟は兄の命令でコンビニにアイスを買いに行った。
その帰り道弟が歩いていると、急に黒いバンが止まり、中から数人の男が出てきて弟の後をつけ始める。
しかし弟はイヤフォンで音楽を聴いており、男たちが近づいていることに全く気付くことができなかった。
後ろに気配を感じて振り返ると急に男たちに暴行された。
いきなりのことで助けを呼ぶ声も出せなかった。
顔やお腹を何回も蹴られ、殴られ、後頭部をバットのようなもので殴られた後弟は意識を手放した。
....弟は遠くで聞こえる声と下腹部の違和感で目を覚ました。
目を開けると目の前には裸の男がもぞもぞ動いている。
(何が起こってるんだ..?)
意識がはっきりするにつれて自分の置かれている状況が分かってきた。
知らない男に犯されている。。
?
犯されてる?
と思った瞬間口の中に熱を帯びた固いものが入ってきた。
「ふっ、んぐっ」
とても苦しい。
振りほどこうと思っても後ろで動かれているせいで力が入らない。
涙目になりながら口に入ったものを咥えることしかできなかった。
兄とする行為はあんなに気持ちよくて幸せな気持ちになれるのに、今は気持ち悪い。逃げたい。
「....ん、あぁ、ふっ」
二時間くらいたっただろうか。
最初は二人だと思っていたがそこには何人もの男がいた。
そして彼らは順番に弟のことを犯していった。
終わることなく続く行為に弟はもう抵抗する気をなくしていた。
ただ涙を流して耐えるしかなかった。
動きが止まってやっと終わったのかとほっとした。
瞬間、もう一つの熱い棒が押し付けられていることに気づいた。
「まって、無理!入らない!壊れちゃう!やめて!....あ゛ぁぁぁ」
抵抗もむなしく、二本目がめりめりと入ってきた。
(痛い......)
気持ちいいはずがない。気持ち悪い。痛い。
どうにか逃げようともがいていると、内太ももに何かを注射で撃たれた。
「これは気持ちよくなるお薬だよ。君もすぐに気持ちよくなるよ。」
しばらくして体が熱くなるのを感じた。
それから体が浮いているような気分がしてきた。
気持ちいい、楽しい。幸せ。
二本入っていてもそれが気持ちいいと感じる。
(あぁセックス楽しいな。ずっとしていたい。)
薬を打たれてから弟は変わったように行為を楽しんだ。
もう彼は壊れてしまった。
自分から腰を振り、咥え、自分の中に精液を欲しがった。
弟が連れ去られた次の朝、兄は弟がコンビニへ行ってから帰ってこないのを心配しながら高校へ行った。
さすがに連れ去られたという考えは浮かばず、急に気が変わって友達の家にでも行ったのだろうと考えていた。
しかし、学校で弟の姿を探しても見つからず、その日は欠席していることを知って余計に心配になった。
連れ去られてから丸一日がたとうとしていたころ、弟は壊れていた。
男たちはもう飽きたが弟はずっとものを欲しがった。
何をされても喜び、嬉しそうな顔をする。
男たちは壊れた弟に興味が無くなり、捨てることにした。
「ほらもう終わりにするぞ、帰れ」
というと弟は泣いて嫌がった。
気持ちのいいことが終わってしまうのは嫌だと。
弟に注射されたのは薬物で、思考がおかしくなっていたのだ。
いつになっても帰るのを嫌がる弟を連れ去った時のようにバットで殴って意識を失わせて連れて行った。
戻すといっても男たちは捕まるわけにもいかないし、かといって弟の住所も知らないため連れ去った場所に戻すことにした。
近くの電柱の影に眠る弟を寄りかかるように置いた。
兄は仕事から帰ってきた後前の日に弟がコンビニに行くときに通ったはずの道を探しに行った。
いろいろな場所を探していると、電柱の裏に人影を見つけた。
(寝ている?ホームレスか?)
疑いながらも確認してみるとそこには変わり果てた姿の弟がいた。
「おい..大丈夫か!?」
弟の顔には殴られたようなあざがあり、意識を失っていた。
状況がつかめない兄はパニックになりながらも弟を家へ連れて帰った。
眠っている弟の体をふくために服を脱がせると弟の体にはあざがたくさんできていた。
そして彼の蕾には出血の跡があり、白くねばねばとした液体が大量に流れ出ていた。
それを見た兄は弟がレイプされたことを悟った。
はらわたが煮えくり返るような思いだったが、弟が帰ってきたことを喜んだ。
弟はそれから数日間起きなかった。
やっと目を覚ましたのは週末になってからだった。
目を覚ました時にはもう薬の効果が切れていた。
薬の影響なのか、弟はレイプされていた時の記憶を失っていた。
体に傷があるだけでほかには何も異常がなかった。
兄と一緒にこれまでと同じような日々を送ろうとしていた。
土曜日の昼食後隣に座って映画を見ていると、兄が弟のことを抱きしめた。
その瞬間弟の頭にレイプされたときの記憶がよみがえった。
全身に鳥肌が立ち、体が拒絶反応を示す。
弟は兄のことを突き放し、吐いてしまった。
それから兄は弟のことを考えなるべく触れないようにした。
しかし弟はレイプされたことによってもう兄に触れてもらうことができなくなってしまうのではないかと心配し、心を病んだ。
いくら兄を愛していようと一生兄に触れることはできない、抱いてもらうこともできない。
自分は穢れた存在だ。
弟の思考は負のループに陥っていた。
日曜日。弟に薬物の禁断症状が出始めた。
朝から何も食べず、何か口に入れても吐き出してしまう。
寝ようとするとレイプされている感覚がして寝ることもできない。
自分でもおかしくなっていることに弟は気付いていた。
兄は弟が薬物を投与されたことは知らず、ショックからそれらの症状が出ているのだと考え、弟によく休むように言った。
月曜日。
兄はいつも通り学校へ行き、弟は家で休むことにした。
しんとした家に一人でいるとあの時の記憶がよみがえってきてどうしようもなくなる。
朝から何回吐いただろうか。 もう吐きすぎて胃液しか出てこない。
辛い。辛い。
暗い部屋で弟はずっと悩んでいた。
自分はもう兄と抱き合うことはできない。愛する人と一緒にいれない。
兄には知られていないが自分は薬物中毒になってしまった。
一日中考えて夕方になった。
弟はおもむろにキッチンに行き、包丁を手に持った。
それから浴室に向かった。
浴槽の脇に座り、包丁で右手首を深く切った。
鮮血があふれてくる。
弟は笑っていた。
そしてそのまま右手を浴槽の水の中につけた。
水の中に血が広がっていく。
弟は涙目で「ごめんね」と言い、目をつぶった。
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性癖にぶっ刺さりました...ありがとうございます...!
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