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VS氷の巨人②
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「エイシア、足場を」
「了解!」
その返事と同時に、俺の前に氷のスロープができる。ドラゴンと戦ったときに作ってくれたものと、同じようなものだ。その上を走り、剣を真っ直ぐ伸ばしながら叫んだ。
「剣よっ!」
俺が剣を伸ばした先は、人間で言う心臓のある場所だ。人形というのは、動くために必要なエネルギーを貯めておく場所があって、それが人の心臓と同じ位置だ、という話を聞いたことがある。
その話の真偽の程は分からないけれど、それが本当であれば、きっとあの防御を使ってくるはずだ。
「――当たり、だ」
にんまり笑った。俺の剣は防がれた。あの防御膜によって。剣が体を貫くくらいなら、人形にとってはさほど問題じゃない。だというのに、防御するということは、そこが重要な場所だからに他ならないだろう。
体を横に一回転させて、十分に遠心力の乗った剣で、横から斬り付ける。またも防御してくる。
これで三度目の発動。果たして何度目で限界がくるのか。チラッとエイシアを見たけど、難しい顔をしたままだから、まだまだか。だったら、さらに畳みかけるだけ。
「…………!」
そう思ったけれど、氷の巨人が黙って攻撃を受け続けてくれるはずもない。巨人の右腕がスロープに密着して、その途端、足から伝わる衝撃と共に、スロープが崩れ去る。密着した部分から、氷の粒を射出したのだろう。
足場を失って落下する俺に、左手の刀身が振るわれる。それを剣で受け止めるが、勢いは殺せない。そのままなら、俺は地面に叩き付けられただろうが……。
「ぶっ」
分かっていても、口の中に雪が入ってしまって、声が出てしまった。
俺の落下地点に出現した雪だるまが俺を受け止めてくれて……というか、その中にめり込んだ。
もちろん、その雪だるまはエイシアが出してくれたものだ。助かったのはいいけれど、雪だるまの中から出られない。もがいていたら、雪だるま自体が崩れて、何とか足からの着地に成功した。
エイシアにありがとうと言いたい所だけど、氷の巨人がそれを許さない。右腕が俺の眼前にあった。氷の粒が射出された。
俺は咄嗟に身をかがめて躱して、そのまま前方向……氷の巨人の方向へ走り出す。当然右腕は追いかけてくるけど、自分自身に向かう俺を狙うのは無理だ。
案の定、右腕からの攻撃は止まるけれど、近づくということは左手か足か、どちらかからの攻撃が来る可能性も高くなる。そして俺が攻撃できるのは、大してダメージにならなそうな足だけだ。いっそ切断できれば動きを止められるだろうけど、これだけ太い足を切断できる自信はさすがにない。
――だけど。
「エイシア!」
俺が名前を呼ぶのと同時に、俺の足元が隆起する。勢いよく隆起した地面を蹴って、空中に飛び出す。
「剣よっ!」
俺は剣を真っ直ぐ突き出した。狙いは、巨人の心臓部。剣が赤く染まり長く伸びて、狙い違わず心臓部に突き刺さる。……かと思ったが、わずかに遅かった。防御膜に防がれる。
そのままなら俺は落下するしかないけれど、隆起してきた地面が俺の足元を支えた。もちろん、氷の地面。エイシアだ。俺は、剣を突き刺し続ける。防御膜がバチバチと音を立てている。
別に破れなくてもいいのだ。ただ、氷の巨人が防御膜を張れなくなれば、それでいい。
「ギ、ギ……」
巨人が再び音を発した。何かを考えているのか、あるいは限界が近いのか。どちらにしても、ここで攻撃を緩めるなんてことはしない。さらに、力を入れた瞬間。
「…………!」
突如、防御膜が歪んだ。それの意味するところを分からないでいるうちに、その歪みに剣が取られ、心臓部から剣の切っ先がズレる。目を見開いた瞬間、防御膜が消えた。
どういうことか、限界が来たのか。だが、どちらにしてもチャンスだ。切っ先がずらされただけ。このまま剣を振るえばいいだけだ。
「セルウス!」
エイシアの、悲鳴のような声に動きが止まった。ハッと気付く。防御膜が消えたということは、巨人が攻撃できるということ。
左腕の刀身が、俺めがけて振られていた。
「やばっ」
気付かず反応が遅れた。咄嗟に剣を引き戻すが、これでは防ぐのは無理だ。力を入れられず、剣を弾き飛ばされる。それでも、今はこれしかできない。一縷の望みに欠けて、何とか刀身を防御しようとしたときだ。
「こんのぉっ!」
エイシアの淑女らしからぬ……のはいつもだけど、声が聞こえた。俺を刀身から守るようにエイシアの手から伸びたのは、氷の剣だ。それが、左腕の刀身とガッチリ組み合った。
「負けないんだからっ!」
険しい表情のエイシアを見て一瞬動きに悩む。エイシアを助けるべきか、攻撃を優先するべきか。
――いや、ここはエイシアを信じる。
すぐ決断して、心臓部に向けて剣を振るった。防いできたのは、防御膜ではなく右腕だった。理由はすぐ分かった。エイシアと巨人がガッチリ剣を合わせている。巨人が"攻撃中"だから、防御膜が張れないのだ。
「はっ!」
息を吐き出す。右腕に食い止められたように見えた剣だけど、その瞬間、腕に食い込み切断する。
右腕が地面に落下すると同時に、エイシアが叫んだ。
「このやろぅっ!」
どんどん淑女から遠ざかっていくなぁと、場違いに思う。
エイシアの氷の剣の質量が増して、左腕の刀身を押し込む。そして振り切ったとき、刀身はボロボロになっていた。
「どんなもんよっ!」
息が切れているように見えるけど、氷の巨人に対して得意げに笑っている。巨人は怯んだか、その足が一歩後ろに下がった。けれど。
「悪いけど、見逃すわけにはいかないんだ。――剣よ」
俺はジャンプし、赤く光った剣を上から振り下ろす。左肩から心臓部まで、真っ直ぐに切り裂いた。
「ギ……ギギ……ギギィィ……」
氷の巨人は音を発したが、それはだんだん小さくなる。そして、全身の氷の輝きが消えたように見えた瞬間。――巨人は後ろに倒れた。
「「「うわああぁぁぁああぁぁっ!?」」」
「あ」
その場所にロハゴスさんを始めとしたたくさんの人がいたことに、俺は初めて気付いた。巨人が倒れてきて、慌てて逃げ出している。
――ズシイイィィィイィィィンッ!
派手な音を立てて倒れた時には、何とか皆が逃げることに成功していた。
「了解!」
その返事と同時に、俺の前に氷のスロープができる。ドラゴンと戦ったときに作ってくれたものと、同じようなものだ。その上を走り、剣を真っ直ぐ伸ばしながら叫んだ。
「剣よっ!」
俺が剣を伸ばした先は、人間で言う心臓のある場所だ。人形というのは、動くために必要なエネルギーを貯めておく場所があって、それが人の心臓と同じ位置だ、という話を聞いたことがある。
その話の真偽の程は分からないけれど、それが本当であれば、きっとあの防御を使ってくるはずだ。
「――当たり、だ」
にんまり笑った。俺の剣は防がれた。あの防御膜によって。剣が体を貫くくらいなら、人形にとってはさほど問題じゃない。だというのに、防御するということは、そこが重要な場所だからに他ならないだろう。
体を横に一回転させて、十分に遠心力の乗った剣で、横から斬り付ける。またも防御してくる。
これで三度目の発動。果たして何度目で限界がくるのか。チラッとエイシアを見たけど、難しい顔をしたままだから、まだまだか。だったら、さらに畳みかけるだけ。
「…………!」
そう思ったけれど、氷の巨人が黙って攻撃を受け続けてくれるはずもない。巨人の右腕がスロープに密着して、その途端、足から伝わる衝撃と共に、スロープが崩れ去る。密着した部分から、氷の粒を射出したのだろう。
足場を失って落下する俺に、左手の刀身が振るわれる。それを剣で受け止めるが、勢いは殺せない。そのままなら、俺は地面に叩き付けられただろうが……。
「ぶっ」
分かっていても、口の中に雪が入ってしまって、声が出てしまった。
俺の落下地点に出現した雪だるまが俺を受け止めてくれて……というか、その中にめり込んだ。
もちろん、その雪だるまはエイシアが出してくれたものだ。助かったのはいいけれど、雪だるまの中から出られない。もがいていたら、雪だるま自体が崩れて、何とか足からの着地に成功した。
エイシアにありがとうと言いたい所だけど、氷の巨人がそれを許さない。右腕が俺の眼前にあった。氷の粒が射出された。
俺は咄嗟に身をかがめて躱して、そのまま前方向……氷の巨人の方向へ走り出す。当然右腕は追いかけてくるけど、自分自身に向かう俺を狙うのは無理だ。
案の定、右腕からの攻撃は止まるけれど、近づくということは左手か足か、どちらかからの攻撃が来る可能性も高くなる。そして俺が攻撃できるのは、大してダメージにならなそうな足だけだ。いっそ切断できれば動きを止められるだろうけど、これだけ太い足を切断できる自信はさすがにない。
――だけど。
「エイシア!」
俺が名前を呼ぶのと同時に、俺の足元が隆起する。勢いよく隆起した地面を蹴って、空中に飛び出す。
「剣よっ!」
俺は剣を真っ直ぐ突き出した。狙いは、巨人の心臓部。剣が赤く染まり長く伸びて、狙い違わず心臓部に突き刺さる。……かと思ったが、わずかに遅かった。防御膜に防がれる。
そのままなら俺は落下するしかないけれど、隆起してきた地面が俺の足元を支えた。もちろん、氷の地面。エイシアだ。俺は、剣を突き刺し続ける。防御膜がバチバチと音を立てている。
別に破れなくてもいいのだ。ただ、氷の巨人が防御膜を張れなくなれば、それでいい。
「ギ、ギ……」
巨人が再び音を発した。何かを考えているのか、あるいは限界が近いのか。どちらにしても、ここで攻撃を緩めるなんてことはしない。さらに、力を入れた瞬間。
「…………!」
突如、防御膜が歪んだ。それの意味するところを分からないでいるうちに、その歪みに剣が取られ、心臓部から剣の切っ先がズレる。目を見開いた瞬間、防御膜が消えた。
どういうことか、限界が来たのか。だが、どちらにしてもチャンスだ。切っ先がずらされただけ。このまま剣を振るえばいいだけだ。
「セルウス!」
エイシアの、悲鳴のような声に動きが止まった。ハッと気付く。防御膜が消えたということは、巨人が攻撃できるということ。
左腕の刀身が、俺めがけて振られていた。
「やばっ」
気付かず反応が遅れた。咄嗟に剣を引き戻すが、これでは防ぐのは無理だ。力を入れられず、剣を弾き飛ばされる。それでも、今はこれしかできない。一縷の望みに欠けて、何とか刀身を防御しようとしたときだ。
「こんのぉっ!」
エイシアの淑女らしからぬ……のはいつもだけど、声が聞こえた。俺を刀身から守るようにエイシアの手から伸びたのは、氷の剣だ。それが、左腕の刀身とガッチリ組み合った。
「負けないんだからっ!」
険しい表情のエイシアを見て一瞬動きに悩む。エイシアを助けるべきか、攻撃を優先するべきか。
――いや、ここはエイシアを信じる。
すぐ決断して、心臓部に向けて剣を振るった。防いできたのは、防御膜ではなく右腕だった。理由はすぐ分かった。エイシアと巨人がガッチリ剣を合わせている。巨人が"攻撃中"だから、防御膜が張れないのだ。
「はっ!」
息を吐き出す。右腕に食い止められたように見えた剣だけど、その瞬間、腕に食い込み切断する。
右腕が地面に落下すると同時に、エイシアが叫んだ。
「このやろぅっ!」
どんどん淑女から遠ざかっていくなぁと、場違いに思う。
エイシアの氷の剣の質量が増して、左腕の刀身を押し込む。そして振り切ったとき、刀身はボロボロになっていた。
「どんなもんよっ!」
息が切れているように見えるけど、氷の巨人に対して得意げに笑っている。巨人は怯んだか、その足が一歩後ろに下がった。けれど。
「悪いけど、見逃すわけにはいかないんだ。――剣よ」
俺はジャンプし、赤く光った剣を上から振り下ろす。左肩から心臓部まで、真っ直ぐに切り裂いた。
「ギ……ギギ……ギギィィ……」
氷の巨人は音を発したが、それはだんだん小さくなる。そして、全身の氷の輝きが消えたように見えた瞬間。――巨人は後ろに倒れた。
「「「うわああぁぁぁああぁぁっ!?」」」
「あ」
その場所にロハゴスさんを始めとしたたくさんの人がいたことに、俺は初めて気付いた。巨人が倒れてきて、慌てて逃げ出している。
――ズシイイィィィイィィィンッ!
派手な音を立てて倒れた時には、何とか皆が逃げることに成功していた。
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