猫になったから気ままに暮らしたい

カオリグサ

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決戦19

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 シロガネが治療を受けているときを同じくして、ワサビたちの元に魔神が立ちふさがっていた
 空白の魔神ホルファナ
 何もかもをなくそうとした最悪に数えられる魔王だった者
 あまりにも危険だったため、当時の勇者や異世界人、転生者達が束になってかかってようやく封印できただけという魔王
 その力は手を翳した位置のにあるものを消し飛ばしてしまうという凶悪な力
「皆さがってて」
 ミミはホルファナと一人で戦おうとしていた
「私が眠っていたこの数千年間・・・。無駄な人族が増えすぎたようですね。勇者も含め、この世界に人など不要。かつて私と戦った者達も、私の崇高なるこの行いを理解できず私を封じた。まあ、封じるのが手いっぱいだったようですが」
 すでにミミの右腕は消失しており、大量の出血をしていた
 突如空白の力に襲われたのだが、最強と言われるミミが反応できないほどホルファナは隠密的に動いていたようだ
 まず最も強いであろうミミから消そうと思ったのだ
「でもミミ、その傷じゃ」
「いいから早く逃げなさい! あなた達じゃ」
 いい終わらないうちに次の攻撃により、ミミの左足が奪われた
「あぐ」
 たまらず膝をつくミミ
「ミミ! この」
 ヴォルカンが助けに入ろうと走り出したが、急に視界が下がり、その直後にドチャッという音がした
 違和感に気づき、自分の下半身を見ると、腰から下が消えていて、そこから内臓と血がドバっと飛び出した
「ぐああああああ!!」
 今にも死にそうなヴォルカン
「よくも仲間を! 許さないのだ! 聖魔剣、オーレリック!」
 ワサビが自身の中でも最強の剣を召喚したが、その瞬間両手両足が消えた
「邪魔をしないでくれますか? あとでゆっくり殺してあげますから」
 ワサビはそのまま倒れ、激痛に失禁しながら動かなくなった
「く、空想の」
 そしてタルニャが力を使おうとした途端、彼女は消えた
「さて遅くなりましたが、足から少しずつ消していってあげましょう。いかに自分達が愚かなのかをかみしめながら、ゆっくり、ゆっくり死になさい」
 空白の力でミミの足先から少しずつ消していく
「アアアアアアアアアアア!! イギィイイイ!!」
 ミミは悲鳴を上げ、ワサビと同じく激痛に失禁する
「ハァハァ、く、ぐ、わ、私達が死んでも、きっと、お前を倒す者が、いるわ!」
「いませんよ、私を倒せる者なんて」
「ギ、ぃいいいい! あぐぅう」
 ミミの足が太もも辺りまで消された時
「空想の力、復活」
 光が空から降り、そこにまるで天使のようにタルニャが降臨した
「わたくし、この力の本当の力を理解しましたわ。あなたがわたくしを殺してくれたおかげで、わたくしは空想の女神様にお会いできましたの。わたくしの力はあの方と同じ。想像で創造する力!」
 両手足を失ったワサビの手足が再生し、死したはずのヴォルカンが蘇生する
 そして、ミミの失われた部位が元に戻った
「今のわたくしは天使。空想の女神プリシラ様の天使ですわ!」
 バサッと天使の翼がタルニャの背中から飛び出す
「空白」
 ホルファナが空白の力で攻撃してくるが、タルニャの空想の力で打ち消される
 タルニャはそのまま空想の力でホルファナを圧縮し、魂ごと消し去ってしまった
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