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番外編
ご注文は子猫ですか? 14
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え?何でレジナスさんがここに?まだ騎士さん達は今の騒ぎを報告に行っていないし、エヴァン様だって猫姿ならまだ王宮までは戻れてないはずだから知らせはいっていないだろう。
そういえば魔力がないはずのレジナスさんがここにいるってことは、刺客が捕らえられたのを確かめたエヴァン様が結界を解いたんだろうか?
「どうしてレジナスさんがここに?」
疑問をそのまま口にしても
「・・・」
無言のまま眉間に皺を寄せたレジナスさんはずんずん大股で私に近付いて来た。
黒い服に黒髪のレジナスさんがあのオレンジ色の瞳だけを鋭く光らせて真っ直ぐこちらにやって来る様子は、まるで闘牛場の真っ黒で大きな闘牛が向かってくるみたいな迫力がある。
「ほっ、本当にごめんなさい!私も約束を破るつもりはなかったんですけど、どうしても見過ごせない事態になって・・・!」
もうこれはどんなに叱られてもしょうがない、と覚悟を決めてぎゅっと目をつぶり頭を下げる。
すると近付いてきたレジナスさんはそのまま私を強く抱きしめると
「・・・本当に心配した。万が一を考えてマリーに非常時用の連絡手段に魔石を持たせていて良かった。頼むから無茶だけはしないでくれ」
わずかな怒りを含んだ声が、少し震えたようなため息と一緒に耳元でそう吐き出された。
私はあまりに強く抱き上げられてしまったので、体も地面から浮いて地に足がついていない。
何ならレジナスさん、力加減もあんまり出来ていないみたいで抱きしめられている体が少し痛いくらいだ。
いつもなら気遣ってくれてもっと柔らかく抱き上げているはずが、力加減も忘れて宙に浮くほど強く抱きしめている。その様子に何も言えなくなってしまいぐっと言葉が詰まった。
人は時に強く叱責されるよりも、こんな風に心配していたと全身で訴えられるほうがより罪悪感を覚える。今の私がまさにそうだ。
ましてや、リオン様達と違って普段人前では絶対にこんな風に自主的に私を抱きしめたり至近距離で囁いたりと、感情を露わにしたりスキンシップをしない照れ屋のレジナスさんが人目も気にせずこうしている。
そんな普段しないことを思わずしてしまっている辺りが相当心配をかけたことを物語っていた。
「本当に、俺達の目の届かない所で何かあったりしなくて良かった。」
重ねてそう言い、また間に合わずあんな目に遭ったユーリを見るのはごめんだ、ともレジナスさんは呟いた。
あ・・・そうだった。その呟きにはっとする。
エリス様騒ぎの時は、リオン様やレジナスさん達からエリス様を引き離すのに必死で、その騒動が収まった後に駆けつけたレジナスさんがリオン様と一緒に目にしたのはぼろぼろの姿で倒れていた私だった。
それは心配にもなるはずだ。そういえば徹夜明けのシグウェルさんがわざわざ私の寝室にやって来て、物理攻撃を弾く防護魔法を二重掛けにしたのもそれが原因だった。
本当にもう、私ときたらそんなに心配してくれている人達にまた迷惑をかけるなんて。
自分の情けなさとレジナスさんへの罪悪感から、珍しく私の目の端に涙が滲んだ。
いつもよりきつく抱きしめられている体の痛さも忘れて、こちらからもぎゅうっとレジナスさんを抱きしめ返す。と言っても私の腕では大柄なレジナスさんの背中に両手は回らないんだけど。
それでも出来る限りの力を込めて抱きしめ返して心から謝った。
「また心配をかけて本当にごめんなさい。どんなに怒ってもいいですから」
全部受け止めます、と背中に回した手でその服を握りしめれば少しだけ顔を離したレジナスさんが
「俺が本気でユーリに怒れるはずがないだろう。ずるいことを言うな、分かってくれればそれでいい」
生真面目な顔で眉を顰めたまま言った口調にはもうさっきまでの怒りはない。
それどころか私をみるとぎょっとしたように目を見開いた。
「なっ、泣いているのか!?すまない、そんなに怖がらせたか!?」
俺が焦ったあまりに、と慌てたレジナスさんに目の端に滲んでいた涙をぎこちなく拭われる。
いくら謝っても、どんなに怒られても仕方がないはずなのにレジナスさんに逆に謝られた。
その慌てた様子と、泣くな俺が強く言い過ぎたと必死になっている姿にレジナスさんて結局私に甘いよね。と、なんだかおかしくなってしまう。
その姿を見ていたら今の今まで怒られて反省していたのについ笑ってしまった。
ああ、なんか前にもこんな事があったなあ。
あれは私が攫われかけてシェラさんに初めて出会った王都の祝日の夜だった。
あの時助けに駆けつけたレジナスさんも、泣き出した私を今と同じように必死に泣き止ませようとして、ついでにポロッと私への気持ちまで独白しちゃったんだっけ。
ほんの一、二年前の出来事なのになんだかすごく懐かしい。
あの頃はまさかこんな風に4人も伴侶が出来るとは思いもしなかったけど。
だけどこんなにも私のことを心配していつも想ってくれるレジナスさんを、他の三人を、みんな幸せにしたいなあと思う。
こんなに心配をかけることなくいつも笑顔でずっと一緒に。
そう思いながらレジナスさんを見ていたら、心の中が温かくなって泣き笑いのようになった。
するとそれまで私の涙を拭っていたレジナスさんがその動きをピタリと止めてまじまじと自分の指先を見つめている。
「どうかしましたかレジナスさん」
「ユーリ・・・これは」
その指先には真珠のように白い輝きを放つ小さな珠のようなものが数粒乗っている。あれ、それって。
「なぜ今これが?」
レジナスさんも戸惑っている。それは久しぶりに見た、私の凝縮された力が真珠状に形を変えた涙だった。
そもそも泣くことが少ない上に、足の小指をしたたかに打ちつけたりどこかに額をぶつけて涙目になったりしてもこんな風に真珠状のものが出来たことはない。
泣けばとにかく出来るというものではなく私も今までに2回しか見たことのない、イリューディアさんの力の中でも全くコントロール不可能なシロモノだ。
「なぜって言われても・・・」
なんとなく心当たりがあると言えば、レジナスさんに対しての感情が高まったから?
前に同じようなものが出来た時も下着が脱げそうで恥ずかし過ぎて泣けてきたとか、ある意味自分の感情が高まった時だったけど・・・。
でもそれって条件というには相当恥ずかしい。
あのシグウェルさんですら今まで
「女神の加護の力というのは本当に不可解だな。だがいつもの力と違い、君にも全く心当たりがないのならば仕方がない」
って言って涙を真珠に変える実験はしないでくれていた。
だけどこれをもし、私の何がしかの感情が高まった時に出来るみたいです、なんて自己申告した日には
「どんな風に感情が高まればそうなるんだ?どんな条件なら出来るのか色々試してみよう」
なんて言ってあらゆる手を使って私を泣かせにかかるに違いない。
そう、例えそれがどんなに私が恥ずかしい目に遭うことだとしてもだ。
だから断固として知らないフリだ。まだ自分の指先に乗っている真珠のようなそれを見つめているレジナスさんの手を取る。
「それがどうして今出来たのかは分かりません。だけど私はそれをレジナスさんに持っていて欲しいです。戻ったらそれでレジナスさんがいつも身に付けていられるお守りみたいな物を作らせてくださいね!」
両手で真珠の涙ごとレジナスさんの手を包み込むようにして握りしめてお願いすれば、
「そ、そうか」
ユーリがそこまで言うのなら。そう言って私を見つめほんのりと目尻を染めている。さっきまでの厳しい態度はどこへやらだ。
ちなみに心配をかけたレジナスさんに謝るのに夢中で刺客を捕らえてくれた騎士さん達のことをすっかり忘れていたんだけど、私とレジナスさんがそんなやり取りをしていた様子はみんなにバッチリ見られていた。
「レジナス様のあのでかい手にちょこんと両手を預けてるユーリ様、猫耳も相まってなんかこう・・・」
「分かる、ご飯をおねだりしてる子猫感があるよな」
「ていうかいつまで見つめ合ってるんだろうな、あの二人」
「声を掛けていいと思うか?」
「何だろうな、クソ隊長とユーリ様が並んでるのを見るのは何かイヤだけどレジナス様とお二人で立ってる姿はずっと見守っていたくなるな」
「あの隊長とレジナス様との人徳の差なんじゃね?」
「レジナス様のああいうデレてる姿は滅多に見られないから俺はもう少し見ていたい気もする」
「マジ貴重」
ひそひそ言う騎士さん達の声に我に返る。
当然耳の良いレジナスさんにもそれは聞こえていて、いつになく他の人達・・・しかも部下にもあたる騎士さん達の目の前で私を抱きしめたり見つめあったりしていたのに今更気付いたらしく、ぎしっと固まってしまいその動きが止まった。
そういえば魔力がないはずのレジナスさんがここにいるってことは、刺客が捕らえられたのを確かめたエヴァン様が結界を解いたんだろうか?
「どうしてレジナスさんがここに?」
疑問をそのまま口にしても
「・・・」
無言のまま眉間に皺を寄せたレジナスさんはずんずん大股で私に近付いて来た。
黒い服に黒髪のレジナスさんがあのオレンジ色の瞳だけを鋭く光らせて真っ直ぐこちらにやって来る様子は、まるで闘牛場の真っ黒で大きな闘牛が向かってくるみたいな迫力がある。
「ほっ、本当にごめんなさい!私も約束を破るつもりはなかったんですけど、どうしても見過ごせない事態になって・・・!」
もうこれはどんなに叱られてもしょうがない、と覚悟を決めてぎゅっと目をつぶり頭を下げる。
すると近付いてきたレジナスさんはそのまま私を強く抱きしめると
「・・・本当に心配した。万が一を考えてマリーに非常時用の連絡手段に魔石を持たせていて良かった。頼むから無茶だけはしないでくれ」
わずかな怒りを含んだ声が、少し震えたようなため息と一緒に耳元でそう吐き出された。
私はあまりに強く抱き上げられてしまったので、体も地面から浮いて地に足がついていない。
何ならレジナスさん、力加減もあんまり出来ていないみたいで抱きしめられている体が少し痛いくらいだ。
いつもなら気遣ってくれてもっと柔らかく抱き上げているはずが、力加減も忘れて宙に浮くほど強く抱きしめている。その様子に何も言えなくなってしまいぐっと言葉が詰まった。
人は時に強く叱責されるよりも、こんな風に心配していたと全身で訴えられるほうがより罪悪感を覚える。今の私がまさにそうだ。
ましてや、リオン様達と違って普段人前では絶対にこんな風に自主的に私を抱きしめたり至近距離で囁いたりと、感情を露わにしたりスキンシップをしない照れ屋のレジナスさんが人目も気にせずこうしている。
そんな普段しないことを思わずしてしまっている辺りが相当心配をかけたことを物語っていた。
「本当に、俺達の目の届かない所で何かあったりしなくて良かった。」
重ねてそう言い、また間に合わずあんな目に遭ったユーリを見るのはごめんだ、ともレジナスさんは呟いた。
あ・・・そうだった。その呟きにはっとする。
エリス様騒ぎの時は、リオン様やレジナスさん達からエリス様を引き離すのに必死で、その騒動が収まった後に駆けつけたレジナスさんがリオン様と一緒に目にしたのはぼろぼろの姿で倒れていた私だった。
それは心配にもなるはずだ。そういえば徹夜明けのシグウェルさんがわざわざ私の寝室にやって来て、物理攻撃を弾く防護魔法を二重掛けにしたのもそれが原因だった。
本当にもう、私ときたらそんなに心配してくれている人達にまた迷惑をかけるなんて。
自分の情けなさとレジナスさんへの罪悪感から、珍しく私の目の端に涙が滲んだ。
いつもよりきつく抱きしめられている体の痛さも忘れて、こちらからもぎゅうっとレジナスさんを抱きしめ返す。と言っても私の腕では大柄なレジナスさんの背中に両手は回らないんだけど。
それでも出来る限りの力を込めて抱きしめ返して心から謝った。
「また心配をかけて本当にごめんなさい。どんなに怒ってもいいですから」
全部受け止めます、と背中に回した手でその服を握りしめれば少しだけ顔を離したレジナスさんが
「俺が本気でユーリに怒れるはずがないだろう。ずるいことを言うな、分かってくれればそれでいい」
生真面目な顔で眉を顰めたまま言った口調にはもうさっきまでの怒りはない。
それどころか私をみるとぎょっとしたように目を見開いた。
「なっ、泣いているのか!?すまない、そんなに怖がらせたか!?」
俺が焦ったあまりに、と慌てたレジナスさんに目の端に滲んでいた涙をぎこちなく拭われる。
いくら謝っても、どんなに怒られても仕方がないはずなのにレジナスさんに逆に謝られた。
その慌てた様子と、泣くな俺が強く言い過ぎたと必死になっている姿にレジナスさんて結局私に甘いよね。と、なんだかおかしくなってしまう。
その姿を見ていたら今の今まで怒られて反省していたのについ笑ってしまった。
ああ、なんか前にもこんな事があったなあ。
あれは私が攫われかけてシェラさんに初めて出会った王都の祝日の夜だった。
あの時助けに駆けつけたレジナスさんも、泣き出した私を今と同じように必死に泣き止ませようとして、ついでにポロッと私への気持ちまで独白しちゃったんだっけ。
ほんの一、二年前の出来事なのになんだかすごく懐かしい。
あの頃はまさかこんな風に4人も伴侶が出来るとは思いもしなかったけど。
だけどこんなにも私のことを心配していつも想ってくれるレジナスさんを、他の三人を、みんな幸せにしたいなあと思う。
こんなに心配をかけることなくいつも笑顔でずっと一緒に。
そう思いながらレジナスさんを見ていたら、心の中が温かくなって泣き笑いのようになった。
するとそれまで私の涙を拭っていたレジナスさんがその動きをピタリと止めてまじまじと自分の指先を見つめている。
「どうかしましたかレジナスさん」
「ユーリ・・・これは」
その指先には真珠のように白い輝きを放つ小さな珠のようなものが数粒乗っている。あれ、それって。
「なぜ今これが?」
レジナスさんも戸惑っている。それは久しぶりに見た、私の凝縮された力が真珠状に形を変えた涙だった。
そもそも泣くことが少ない上に、足の小指をしたたかに打ちつけたりどこかに額をぶつけて涙目になったりしてもこんな風に真珠状のものが出来たことはない。
泣けばとにかく出来るというものではなく私も今までに2回しか見たことのない、イリューディアさんの力の中でも全くコントロール不可能なシロモノだ。
「なぜって言われても・・・」
なんとなく心当たりがあると言えば、レジナスさんに対しての感情が高まったから?
前に同じようなものが出来た時も下着が脱げそうで恥ずかし過ぎて泣けてきたとか、ある意味自分の感情が高まった時だったけど・・・。
でもそれって条件というには相当恥ずかしい。
あのシグウェルさんですら今まで
「女神の加護の力というのは本当に不可解だな。だがいつもの力と違い、君にも全く心当たりがないのならば仕方がない」
って言って涙を真珠に変える実験はしないでくれていた。
だけどこれをもし、私の何がしかの感情が高まった時に出来るみたいです、なんて自己申告した日には
「どんな風に感情が高まればそうなるんだ?どんな条件なら出来るのか色々試してみよう」
なんて言ってあらゆる手を使って私を泣かせにかかるに違いない。
そう、例えそれがどんなに私が恥ずかしい目に遭うことだとしてもだ。
だから断固として知らないフリだ。まだ自分の指先に乗っている真珠のようなそれを見つめているレジナスさんの手を取る。
「それがどうして今出来たのかは分かりません。だけど私はそれをレジナスさんに持っていて欲しいです。戻ったらそれでレジナスさんがいつも身に付けていられるお守りみたいな物を作らせてくださいね!」
両手で真珠の涙ごとレジナスさんの手を包み込むようにして握りしめてお願いすれば、
「そ、そうか」
ユーリがそこまで言うのなら。そう言って私を見つめほんのりと目尻を染めている。さっきまでの厳しい態度はどこへやらだ。
ちなみに心配をかけたレジナスさんに謝るのに夢中で刺客を捕らえてくれた騎士さん達のことをすっかり忘れていたんだけど、私とレジナスさんがそんなやり取りをしていた様子はみんなにバッチリ見られていた。
「レジナス様のあのでかい手にちょこんと両手を預けてるユーリ様、猫耳も相まってなんかこう・・・」
「分かる、ご飯をおねだりしてる子猫感があるよな」
「ていうかいつまで見つめ合ってるんだろうな、あの二人」
「声を掛けていいと思うか?」
「何だろうな、クソ隊長とユーリ様が並んでるのを見るのは何かイヤだけどレジナス様とお二人で立ってる姿はずっと見守っていたくなるな」
「あの隊長とレジナス様との人徳の差なんじゃね?」
「レジナス様のああいうデレてる姿は滅多に見られないから俺はもう少し見ていたい気もする」
「マジ貴重」
ひそひそ言う騎士さん達の声に我に返る。
当然耳の良いレジナスさんにもそれは聞こえていて、いつになく他の人達・・・しかも部下にもあたる騎士さん達の目の前で私を抱きしめたり見つめあったりしていたのに今更気付いたらしく、ぎしっと固まってしまいその動きが止まった。
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