【本編完結】異世界再建に召喚されたはずなのになぜか溺愛ルートに入りそうです⁉︎【コミカライズ化決定】

sutera

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番外編

かわいい子には旅をさせよう 16

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「よーし、それじゃここから先はちょっと歩きになるっすからねユーリ様」

「はい!よろしくお願いします!」

「ユーリ様、オレにしっかり掴まって。足元にお気を付けくださいね」

ユリウスさんの説明に頷いて、わたしはシェラさんに馬から降りるのを手伝ってもらう。

町に着いた翌朝、宿を出た私達は町の人の案内で例の水害が原因で砂崩れになった現場近くまで来ていた。

そこまで行くのも馬車では道が悪くて難しいというので私はシェラさんの馬に二人乗りをして、ユリウスさんや数人の騎士さん達もそれぞれの馬で同行してくれている。

「それにしても騎士さん達がみんな宿に泊まれて良かったです」

歩きながら昨夜のことを思い出す。シェラさんが道中、

『小さな町ですし宿に空きがなければ彼らは野営で充分ですよ』

なんて言ってたのでどうしても気になってお風呂上がりにみんなどうしたのか聞いてみたのだ。

すると私の髪を乾かして梳かしながら

「残念なことに、全員この宿屋に泊まっております。」

とシェラさんは本当に残念そうに首を振った。

どうやら水害のせいでこの町に立ち寄るはずの商人や旅人達が来ない上に、資金不足で復旧工事の人も雇えないので、工事のため町の宿屋に泊まるような人達も全然いないらしい。

だからこの宿屋は私達一行で貸切状態だとシェラさんは教えてくれた。

「ええ?良かったじゃないですか、騎士さん達が野営にならなくて。それに宿にも私達が泊まることでお金が落ちるんですよね?」

「彼らが恐れ多くもユーリ様と一つ屋根の下で眠るなど、勿体無いにも程があります。魔物も出ない町ですので、夜番で町を巡回させるのも無駄ですし・・・」

「どれだけみんなを働かせるつもりですか!」

そもそもその前の日だって、野営地でパン籠作りに必要なツル探しにかり出されて護衛騎士のみんなは寝ていないのに。

「今夜のお風呂だって、ここに着いてからみんなが水を運んで沸かしてくれたそうじゃないですか。明日からが視察と任務の本番なんですから、みんなには今夜こそちゃんと休んでもらわないと!」

「おや、そのような裏事情までお耳に入れさせてしまいましたか。どうかお気になさらず。」

気を遣わせてすみませんというような顔をシェラさんはしたけどとんでもない。気を遣わせたと申し訳なく思ったのは私の方だ。

お風呂に入りながらマリーさんと話していたら分かったことがある。

お風呂のお湯は私がここに着いて神殿に行っている間に、神殿へ同行しなかった騎士さん達が町の人達と一緒に近くの水場まで行ってわざわざ汲んできたという。

そりゃそうだよね。いつでもどこでも温泉が湧いているわけはないし、この町は水害で綺麗な水を手に入れるには離れた水場まで行かなければいけないのだ。

「私のお風呂のためにそんな苦労をさせたなんて・・・。」

それならお風呂なんかじゃなく、体を拭くだけとかなんならユリウスさんにお願いして浄化魔法をかけてもらうだけでも良かった。

ほかほかの湯気が立つ湯船に顎まで浸かりながら申し訳なく思っていたらマリーさんには

「ユーリ様に気持ち良くお力を使っていただくためですよ。それにこれは、ユーリ様にここまで来ていただいた事に対する町の人達の感謝の気持ちも入っていると思います。だからユーリ様、明日から頑張りましょうね!」

とぐっと拳を握って励まされてしまった。

・・・うん、そうだね。申し訳なく思うなら、その分自分に出来ることを全力で頑張ろう。それが町の人達に対するお返しになる。

そんなわけで今日の私はやる気に満ちているのだ。

水を含んで柔らかい土は歩きにくいし、ところどころゴロゴロと石も転がっている。

たまによろけたりしてその度にシェラさんに助けてもらい、

「ユーリ様、差し支えなければオレが抱いてお運びしましょうか?」

なんて言われたりしながらどれくらい歩いただろう?体力のない私にしては頑張って歩いて、ぜえはあと息が切れ始めた頃だった。ユリウスさんが

「ほらユーリ様、見えるっすか?あの石垣みたいなところ、あそこから例の怪しい霧が出ている辺りを見れるそうっすよ」

と遠くの方を指差した。指し示されたその先にはうっすらと、でこぼこと高さも揃っていない石垣のようなものがわりと長く続いているのが見えている。

私が息切れをしているものだから、ちょっと休憩とばかりに立ち止まったシェラさんもフラフラの私の体を支えてくれながらそちらを見つめている。

「あの石垣を越えてこちら側にその白い霧はやって来ないのですか?見たところ石垣は土砂崩れにも巻き込まれていないようですね。」

どうやらどの程度その石垣の近くまで私が行っても大丈夫かどうか、その距離を思案しているらしい。

そんなシェラさんに、ユリウスさんも一瞬うーん、と考えて

「ここまで来ても魔物の気配や怪しい魔力みたいなものは感じられないんで、思い切ってあの石垣に近付いても大丈夫だと思うっす。霧の届く範囲も石垣よりも少し向こう側の方までだって聞いてるっす。ですよね?」

と、道案内に同行してくれている町の人を見やった。その人もこくこく頷く。

「は、はい。風が強かったり、風向きによってはたまに石垣の辺りまで薄くあの霧が流れてきたりひどい匂いがこちらまで漂ってくることはありますが、その程度ではなんの被害も受けませんので。それに土砂崩れも、あの石垣のおかげで町が無事だったようなものです。」

それは初めて聞いた。どうやらあの石垣に沿って水害の土砂崩れが向こう側だけに流れてくれたおかげで町の中までその被害は及ばなかったらしい。

「すごく古そうな石垣なのに丈夫なんですねぇ・・・」

小休憩を挟んでまた歩き出し、やっと石垣の近くまで来たのでそれに触れてみる。

お城の石垣みたいに大きめの石を組み合わせて作ってあるのかと思いきや、思ったより小さな玉砂利みたいな小石がたくさん入っていてしかも土もたくさん混ざっている。

近くで見ると石垣というよりも土壁に近い。

「よくこんなので土砂崩れに耐えて流れまで変えれましたね」

感心してぺたぺた触っていると、同じようにそれに触れていたユリウスさんが変な顔をしている。

「ユリウスさん?どうかしましたか?」

「いや、これ・・・ただの石垣じゃなくて、なんか魔法がかかってるような気がするんすよね。」

「え?」

「なんか魔力の流れっぽいもの・・・うーん、違うなあ。流れてはいないか、残滓?魔力の痕跡?みたいなものを感じるっす。だけどだいぶ古い石垣っすからね、残ってる魔力の痕跡も古過ぎてどうにも」

がしがしとあの癖っ毛の頭をかきながら片手は石垣に添えたままそう話す。

魔力の流れを読み取るのが得意なユリウスさんでも正確なところが分からないのなら、それはかなり昔に使われた魔法ってことなのかな?

「・・・そういえば勇者様の言い伝えで、ここに来るなら優れた土魔法と水魔法の魔導士を呼ぶようにとなっていたんでしたね。」

ふとシェラさんが思い出したように言った。そう言えばそうだった。

だからどっちの魔法にも精通しているユリウスさんに今回来てもらってたんだよね。

「ええ?まさか俺に、この石垣に再度土砂崩れにも強い魔法をかけろとか⁉︎無理無理、無理っすよ!だってこの石垣、相当古いのに今の土砂崩れにも耐えたんすよね?それってかなり強力な魔法っすよ、百年単位で効力が続かなきゃいけないくらいのヤツ!それこそそんな魔法、うちの団長レベルの魔力がないと無理っす!」

俺なんかじゃもって10年程度っす!なんてユリウスさんは首をブンブン振って否定している。10年持つだけでも凄いと思うけどなあ。

私に出来ればいいんだけど、物理的に物を丈夫にするのはやったことがない。

魔物を弾く結界みたいなのは練習して作れるようになったけど、壊れた物を治したり物を壊れにくくするような、無機物に物理的な働きかけをする魔法は使えないのだ。

ということはやっぱりユリウスさん頼みだ。

「ユリウスさん、頑張って!疲れたら私が癒しますから!」

「いやいや無理っす!この石垣、何百メートルあると思ってるんすか!」

「シグウェルさんの無謀な魔法実験に比べればまだマシだと思うんですけど」

「ユーリ様の言ってること、団長の無茶振りと対して変わらないっすからね⁉︎あっ、そーだそれよりもホラ、今日は石垣修理じゃなくて霧を確かめに来たんすから、そっちを見るっすよ!」

自分に重労働を振られるのを何とか回避しようと、ユリウスさんは私の脇の下に手を入れるとひょいと持ち上げた。

「ほらほら見えるっすか?あれが例の霧っすよ!」

普通に立っていた時は石垣がちょうど私の頭の上辺りまであったために見えなかった、向こう側の景色がそれでやっと見えた。

土砂崩れで流れて転がっている大きな石や乾きかけている泥の流れの先・・・こちらから50メートルほど向こう側に濃い白い霧が立ち込めている。

その中がどうなっているのかは全然見えない。

「ユリウスさん、あの霧からは何か魔力みたいなのは感じないんですか?」

「それが全く。こうしてるとホント、ただの霧なんすよねぇ。それともそうやって油断させといて、何かの発動条件で魔法が作動したり魔物が出て来て攻撃されるとかっすかね?」

その言葉にシェラさんが答える。

「周囲の気配を探っても、魔物らしいものはおろか動物一匹の気配もしませんよ。というか貴方、いつまでそのようにユーリ様をぞんざいに扱うおつもりですか?」

そう言いながらぷらぷらとユリウスさんにぶら下げられた猫の子みたいになっていた私を奪い取って縦抱きにした。

「なんか変ですね。何か魔法や魔力を使わなきゃいけないから、勇者様は必要になったらここに魔導士を連れてくるように言い残したはずなのに。肝心の魔法が必要そうな魔物の気配が全然ないなんて・・・。」

ユリウスさんの手から私を奪い取ったシェラさんが満足そうにしているのを見ないフリをしながら考え込む。

すると私を抱いているシェラさんが

「ここの次はその勇者様の言い伝えが残されていたグノーデル神様の祠へ立ち寄る予定でしたね。そちらに行けば何か分かるのではないですか?お疲れでしょうし、このままお運びいたしますよ。」

いつものあの麗しい色気ダダ漏れな笑顔を私に見せて、そのまま石垣を背にくるりと踵を返す。

「ちょっとシェラさん⁉︎私、歩けますから!」

「頬を紅潮させて息を弾ませているユーリ様のお姿を堪能するのも良いのですが、お疲れのあまりふらついて足でもくじかれたら大変です。任務に支障が出ますよ?」

艶然と微笑まれて言葉に詰まる。それは、確かに・・・。

さっきも疲れた私に合わせて小休憩をしたし、こんな私のペースに合わせて歩いていたら予定よりも時間がかかるかも知れない。

それにもしシェラさんの言うように転んだり足でもくじけばそれを治すのに無駄な力を使うことにもなる。

せっかく頑張ろうと張り切っていたのに足手まといになりかねないなんて。

悔しいけどここは一つシェラさんの言葉に甘えよう。

「・・・お願いします」

恥を忍んでそう言った顔は、悔しさと他の護衛の騎士さん達にも見られている中を縦抱きされながら行くという気恥ずかしさから多少むくれていたと思う。

それなのにシェラさんと来たら、

「そんなに恥じらったお顔で可愛らしくお願いされるとたまりませんね。つい抱きしめる腕に余計な力が入ってしまいそうです。男心を翻弄するなど、オレの女神は本当に困ったお人だ。」

とうっとりと私を見つめながら足取りも軽く歩き出す。

「おかしな事を言ってないで、ちゃんと前を見て歩いてください⁉︎」

私を見ながら歩いている場合じゃない。何しろ足元が悪いんだから。

それなのにふざけた事を言って私を抱えたまま転んだらそれこそ共倒れだ、危ない。

「転んだり倒れたりしちゃいますよ⁉︎」

思わずシェラさんに掴まる手に力を込めて注意すれば

「このような所で転びユーリ様を泥で汚すようなことは決してありませんのでご安心ください。そうですねぇ、ユーリ様と共に倒れ込むならこのような泥道ではなく、ベッドの上でなければ。」

とまたまたおかしな事を言う。まるで公開セクハラだ。

「なっ・・・!」

さすがに赤くなって何て言い返そうかと思った時だ。ヒュウ、と一陣の風が吹いて思わずバランスを崩しかけた。

おかげで文句を言うどころかうわ、と慌ててシェラさんの肩口に掴まり直せば鼻先を何か懐かしい、嗅いだことのある匂いが風に乗ってかすめていった。

あれ、この匂いは・・・。

何だっけ?と思い出そうとしていたら、

「そうそう、そうやってオレにしっかりとお掴まりくださいね。」

軽い足取りと同じような弾んだ声が耳たぶを唇がかすめるくらい近い距離でした。

「ひゃ・・・!」

くすぐったい。バッと顔を上げれば

「おや、ユーリ様は耳が弱かったのですね。これは失礼、知りませんでした。」

全く悪びれた所のない態度でシェラさんが微笑んでいる。

そのせいで、さっき自分の鼻先をかすめた匂いのことをすっかり失念してしまったのだった。





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