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2話:動き出す二人の時間
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~2話:動き出す二人の時間~
「何なのよあいつ…」
隼人のいきなりの告白のせいで、授業に遅れてしまい廊下に立たされてる里奈。
「それにしても、何でも願いを叶えてくれるって本当かなー」
↓
↓
↓
↓
●~:*:●~:*:●~:*:●~:*:●~:*::●~:*:●~:*:●~:*:●~:*:
「アンタ、いきなり何いってんの?」
いきなりの告白に驚いた。
話したのだって久しぶりなのに…
「1年だけでいいから…な?ダメ?」
「は?意味わかんない!ダメに決まってるでしょ?」
「ふーん、ならさ」
ドンッ
隼人はドアに手を当てた。いわゆる、壁ドンってやつだ。
里奈にとって、生まれて初めての壁ドンだった。
「ちょ、やめてよ!!」
里奈は、隼人の手をどかそうとするが隼人の力が強くてどかすことができない。
隼人がこんなに力あったなんて知らなかった。
「何でも、願いを叶えてやる」
「は?」
隼人の言葉に里奈は、驚きを隠せない。
「何でも願いを叶えてやるから、俺と付き合えよ。あ、叶えられる範囲で…な?」
そう言って、隼人はニヤリと笑う。
「何いってんのよ、あんた。いいから、早く離れなさいよ!」
「お前が、答えるまで離さない」
「分かったわよ!!付き合ってあげるから早く離れて!」
パッ
隼人は手をどけた。
「言ったな?もう取り消せねーから」
ニヤリと笑う顔に、里奈はうかつにもときめいてしまう。
顔だけいいやつめ……。
「わ、分かってるよ。そのかわり、約束忘れないでね?」
「おう、男に二言はねーよ。」
「てか、なんで私な…」
「あ、もうすぐ授業始まるから。また後で、話そ。スマホ出して」
里奈の、言葉をさえぎって言った。
「え、あ、うん?」
里奈は、スマホを差し出した。
「さんきゅ」
隼人は、慣れた手つきで連絡先を交換した。
慣れてるなぁ、やっぱり最低なやつ。
「じゃ、また連絡するから。よろしくな、嘘カノちゃん」
そう言って、隼人は行ってしまった、
「あ……」
何なのよあいつ。てか、嘘カノって何?ムカつくなぁ。
「はぁ、私もそろそろ行かなきゃ」
キーンコーンカーンコーン……
本鈴がなった。
「は?最悪……。始まっちゃったじゃん。」
↓
↓
↓
↓
●~:*:●~:*:●~:*:●~:*:●~:*::●~:*:●~:*:●~:*:●~:*:
キーンコーンカーンコーン……
「やっと終わったー」
ずっと立ってて疲れた足をおさえながら、教室に入る。
「お疲れー大丈夫?」
瀬奈が、心配そうな顔で里奈を迎える。
「もうダメだわ。1時間立ってるのって結構辛いよー。あのハゲ教師め…」
「あはは、そういえば里奈どうして遅れたの?いつも時間ギリギリだったけど、遅れたことなんてなかったのに」
瀬奈に理由を聞かれドキッとする。
どうしよう。瀬奈に話そうかな…嘘カノのこと。
里奈は、瀬奈に隠し事をしたことが無かった。何でも、瀬奈だけには打ち明け相談していたのだ。
瀬奈には、言ってみようかな。
「里奈?」
「あ、ごめんね!あのさぁ…」
ピロンッ
里奈の、スマホにメールが届いた。
「わっ!!瀬奈ごめん、ちょっと待ってね」
誰だろう…まさか…
「やっぱり…」
「なんか言った?」
「ううん、なんでもない!」
予想通りの相手だった。
〈この前は、いきなりゴメン。
嘘カノの事だけど、絶対誰にもいうなよ?
言ったら、願い事のことなしにするからなー。
それでさ、詳しく話したいんだけど、昼休み屋上これない?
個数限定のレアメロンパン持ってくからさ!〉
メロンパン……!!そ、それも、1日に5個しか販売されないという、あのレアメロンパン!?
口に入れた瞬間、口の中に香りが広がって、サクッとした絶妙な甘さチョコチップが入っている。
あの学園1有名なメロンパン!!
里奈は、重症なメロンパン好きだ。
好きを超えているくらい、メロンパンを愛している。
これは、行くしかないっしょ!
隼人少しだけ、いい人だわー。少しだけ!
「ゴキゲンだね、誰からのメール?」
「あ、んーと彼氏?」
「え?里奈彼氏いたの!?」
「う、うん!最近できたんだー」
里奈は、心を痛めた。
初めて瀬奈に嘘ついちゃった…。
「今日、彼氏とお昼食べるから!一緒に食べれなくなっちゃった、ごめんね!」
「全然大丈夫だよー、私のことは気にしないで!」
瀬奈の笑顔が辛い。ごめんね瀬奈。
瀬奈は、優しい。
だから、この優しい瀬奈と未来に何かが起こるなんて、里奈は考えていなかった。
瀬奈だけは、どんなことがあっても一緒にいてくれるだろう。そう信じてた。
だが、簡単に引き受けてしまった嘘カノが、里奈を大きな壁に立ち向かわせることになる。
「何なのよあいつ…」
隼人のいきなりの告白のせいで、授業に遅れてしまい廊下に立たされてる里奈。
「それにしても、何でも願いを叶えてくれるって本当かなー」
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「アンタ、いきなり何いってんの?」
いきなりの告白に驚いた。
話したのだって久しぶりなのに…
「1年だけでいいから…な?ダメ?」
「は?意味わかんない!ダメに決まってるでしょ?」
「ふーん、ならさ」
ドンッ
隼人はドアに手を当てた。いわゆる、壁ドンってやつだ。
里奈にとって、生まれて初めての壁ドンだった。
「ちょ、やめてよ!!」
里奈は、隼人の手をどかそうとするが隼人の力が強くてどかすことができない。
隼人がこんなに力あったなんて知らなかった。
「何でも、願いを叶えてやる」
「は?」
隼人の言葉に里奈は、驚きを隠せない。
「何でも願いを叶えてやるから、俺と付き合えよ。あ、叶えられる範囲で…な?」
そう言って、隼人はニヤリと笑う。
「何いってんのよ、あんた。いいから、早く離れなさいよ!」
「お前が、答えるまで離さない」
「分かったわよ!!付き合ってあげるから早く離れて!」
パッ
隼人は手をどけた。
「言ったな?もう取り消せねーから」
ニヤリと笑う顔に、里奈はうかつにもときめいてしまう。
顔だけいいやつめ……。
「わ、分かってるよ。そのかわり、約束忘れないでね?」
「おう、男に二言はねーよ。」
「てか、なんで私な…」
「あ、もうすぐ授業始まるから。また後で、話そ。スマホ出して」
里奈の、言葉をさえぎって言った。
「え、あ、うん?」
里奈は、スマホを差し出した。
「さんきゅ」
隼人は、慣れた手つきで連絡先を交換した。
慣れてるなぁ、やっぱり最低なやつ。
「じゃ、また連絡するから。よろしくな、嘘カノちゃん」
そう言って、隼人は行ってしまった、
「あ……」
何なのよあいつ。てか、嘘カノって何?ムカつくなぁ。
「はぁ、私もそろそろ行かなきゃ」
キーンコーンカーンコーン……
本鈴がなった。
「は?最悪……。始まっちゃったじゃん。」
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キーンコーンカーンコーン……
「やっと終わったー」
ずっと立ってて疲れた足をおさえながら、教室に入る。
「お疲れー大丈夫?」
瀬奈が、心配そうな顔で里奈を迎える。
「もうダメだわ。1時間立ってるのって結構辛いよー。あのハゲ教師め…」
「あはは、そういえば里奈どうして遅れたの?いつも時間ギリギリだったけど、遅れたことなんてなかったのに」
瀬奈に理由を聞かれドキッとする。
どうしよう。瀬奈に話そうかな…嘘カノのこと。
里奈は、瀬奈に隠し事をしたことが無かった。何でも、瀬奈だけには打ち明け相談していたのだ。
瀬奈には、言ってみようかな。
「里奈?」
「あ、ごめんね!あのさぁ…」
ピロンッ
里奈の、スマホにメールが届いた。
「わっ!!瀬奈ごめん、ちょっと待ってね」
誰だろう…まさか…
「やっぱり…」
「なんか言った?」
「ううん、なんでもない!」
予想通りの相手だった。
〈この前は、いきなりゴメン。
嘘カノの事だけど、絶対誰にもいうなよ?
言ったら、願い事のことなしにするからなー。
それでさ、詳しく話したいんだけど、昼休み屋上これない?
個数限定のレアメロンパン持ってくからさ!〉
メロンパン……!!そ、それも、1日に5個しか販売されないという、あのレアメロンパン!?
口に入れた瞬間、口の中に香りが広がって、サクッとした絶妙な甘さチョコチップが入っている。
あの学園1有名なメロンパン!!
里奈は、重症なメロンパン好きだ。
好きを超えているくらい、メロンパンを愛している。
これは、行くしかないっしょ!
隼人少しだけ、いい人だわー。少しだけ!
「ゴキゲンだね、誰からのメール?」
「あ、んーと彼氏?」
「え?里奈彼氏いたの!?」
「う、うん!最近できたんだー」
里奈は、心を痛めた。
初めて瀬奈に嘘ついちゃった…。
「今日、彼氏とお昼食べるから!一緒に食べれなくなっちゃった、ごめんね!」
「全然大丈夫だよー、私のことは気にしないで!」
瀬奈の笑顔が辛い。ごめんね瀬奈。
瀬奈は、優しい。
だから、この優しい瀬奈と未来に何かが起こるなんて、里奈は考えていなかった。
瀬奈だけは、どんなことがあっても一緒にいてくれるだろう。そう信じてた。
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