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才田晴人っという男
怨嗟の鎖
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けたたましく鳴る電子音に目が覚める。
枕元に置いてある携帯電話が鳴っているのだ。
サッシから差し込む光に朝だとわかるがそれでもこんなに早くに連絡してくるのは大体察する。
最初は無視しようと思っていたが多分しつこく連絡来るだろうと思い面倒だったが出る事にした。
『やぁ寝起きかい?』
泰野の明るい声に晴人の機嫌はより最悪なものになった。
「朝早くとか嫌がらせかお前?」
その答えに秦野はほくそ笑んだ。
『そういうな緊急事態でな、医療協力者からのSOSを貰った』
医療協力者、その言葉に田臥の事が頭に過った。
首飾りを渡してからまだ1週間しか経っていない。
なのにもう反応が出てくるとなると余程の怨嗟を貯めているのかそれとも…
寝起きの頭を回転させるが回り切らず、秦野に連絡先を教えて貰う様に頼むとそのまま電話を切った。
田臥から連絡が来たのは昼休憩の時だった。
軽い挨拶と共に直ぐに本題へと入った。
「なら、反応が出たのは昨日だと?」
『えぇ、でもあの子に変化はない、以前まであった病状もでなかったし』
「病状って、どんな症状?」
『発疹と呼吸不全、それに臓器にも機能不全の兆候も見られていたんです』
「原因は?」
『アレルギー系と脳波とかを調べていたけど原因不明のまま』
「いつから診療を?」
『先月の頭から』
「いつから、呪いだと気づいていた?」
晴人の言葉に田臥は口を閉ざした。
『悪いが私は君みたいに深くは接続出来ていない、だから確信は持てなかった』
その言葉には、嘘はないだろう、しかしそれだけではない筈だ。
晴人は、田臥の言葉に直感でそう感じた。
「とりあえず、先生はどうしたい?」
田臥は、晴人の申し出に少し戸惑いながらも答えた。
『あの子を救って貰えないか?これはこっちではなくそっちの案件なんだろ』
田臥にとって苦渋の決断だっただろうと晴人は思った。
「そっちにも協力してもらう、その代わり任せろ」
晴人のその言葉に田臥は安堵の溜息をついてから今日の夕方に診察室に会う事を決めて電話を切った。
学校を終えて志木駅のカフェでコーヒーを飲んで時間潰しをしてからふじみ野駅の田臥のクリニックへと向かった。
今日は休診日なのだろう、クリニック内は田臥以外は誰もおらず田臥も自身も白衣は着ておらず私服だった。
「悪いね才田君、本当なら三本でどうにかして貰うのが筋なんだろうけどね」
「筋は通してるでしょ、秦野に頼んで結果来たのは俺ってだけの話ですよ」
晴人がそう答えると田臥はどこか寂しそうな顔をしながら頷いた。
田臥に案内され診察室へ向かい、そこで事の顛末を訊いた。
被害者の名前は、瀬野 比奈、小学3年生で症状が出たのは3か月前に突然
発症したという。
原因もわからず病院をたらい回しにされてこのクリニックにたどり着いたらしい。
症状事態は、呼吸不全にアレルギー症状が主で最近は学校にもまともに通えてないとの事だった。
「どうみる?」
一通りの説明を終えて田臥が聞いて来る。
何から説明すべきか、晴人は少しだけ考えながら田臥の様子を伺った。
「恐らく、あれは怨嗟の鎖だ」
「怨嗟の鎖?」
「負の想念、まぁ邪念っと表現するけど、怒りや憎しみ、妬みなんかの念が固まって影響を及ぼしている」
「あんな小学生にそれ程の負の感情を誰が?」
「本来ならあり得ない、もしあり得るとして、考えられるのは、家系に対する憎しみがあの子に流されているって可能性が高いかな」
晴人の応えに田臥は押し黙る、この場合は訊いた方がいいのだろうがどうしても踏み込む気になれない晴人は田臥の様子を伺うだけに留めた。
「とりあえずその比奈ちゃんに会わせてもらえないか俺らも医者と同じでしっかりと診察出来ないと判断は難しいんで」
「それはわかっているよ、半ぐらいに来て貰える様に母親に伝えてある」
流石に協力者関係話は早く進んでいる。
しかし、田臥の表情は何処か晴れる様子を見せなかった。
まぁ何も解決していないからしょうがないのだがそれにしても様子がおかしい。
最初の不安なら察しがつく、正直心霊系っと部類される今回の一件は人の弱みに付け込む厄介な部類だ。
これで娘が救われれば母親は、晴人を救世主の様に扱うだろう。
これがどれだけ危険な事なのか医者である田臥からすれば避けて通りたかった事でもある。
人は、思い込みで簡単に大胆な行動を取る事がでそこに行動の善悪は脆くも崩れ去ってしまう、正確に言えば大事なモノを守る事が絶対的な善と成り、そしてそれを守る事が出来るモノは彼らのよすがになる。
それが冷静で公平な判断を持つ人物なら何の問題はないだろうが、人がそんな公平性を永遠っと持ち合わせる事などあり得ない。
かくいう晴人も色んな経験を経て今ここにいるからこそ冷静に判断出来ているが田臥は違う。
田臥は接続者であり、この世界でしか生きてきていない若者だ、そこは晴人と大きく違いそしてそうだからこそ晴人を信用しきれないのだ。
それはそうだ見た目も体も10代後半の小僧になのだから常識的な人間なら至極当然の判断である。
中身や記憶を可視化出来ない、例え話で聞いていたとしても実際に体験しなければ信じられるわけもないそれはかつて晴人自身も感じた事なので痛い程に理解が出来る。
だからこそ言葉より行動で示さないといけない。
無償で首飾りを渡したのと同じだ、あれがあったからこそ田臥は自分に連絡をしてきたのだ。
つまり、これから晴人がするべきなのは冷静な判断と案件の無事の処理だった。
そして晴人はあらゆる可能性に考慮しながら対策を考え母娘の到着を待ったが半を10分過ぎても母娘が姿を現す事はなかった。
田臥の表情に困惑と焦りが色濃くなっていく。
正直晴人も嫌な予感がしていた、一瞬しか見ていないが娘を思うあの母親の顔は本物だった、そんな母親が例え一時でも娘の様態が安定しているからっと言ってこうもルーズになるものだろうか?
それも未だに原因もわからず妙な現象が起きている状況でだ。
「連絡取れますか?」
晴人がそう尋ねると田臥は肩をビクリっと震わせた。
恐らく心配しすぎて晴人の存在を忘れていたのだっと察した。
「そ…そうだね!」
そういうと田臥は電話を掛けながら診察室を後にして、すぐに繋がったのだろう少し話したかと思うと。
「すぐに行くからそこで待ってて!!」
そう大きな声を上げてクリニックを飛び出していった。
突然の田臥の行動に晴人も慌てて後を追いかけた、心の内で盲目とは何ともすごい力を持っているのだろうと思いながら。
田臥の姿は駅近くの路地に消えたが晴人はそれで見失うことはない、その目には田臥の移動した痕跡が靄として残っているからだそれを追えばどこに向かっているのかはわかる。
だが、その靄は感情に寄って透明度が変わるのだが相当な感情を持っているのだろうくっきりっと残るそれに晴人は思わず顔がにやけてしまいそうだった。
コインパーキングが並ぶ駅の裏路地に着いた時だった。
「何もわかっておらぬ愚か者が!お前の行動がその子を不幸にしているのがわからぬか!?」
老人の罵声と共に聞こえるけ鈍い音に晴人は嫌な予感がした。
音のした方向に向かうと3人組の男に捕まる母娘とその場で倒れる田臥の姿が見えた。
田臥は、すぐに立ち上がると3人組へと掴み掛かる。
それは、1人を掴み母娘から離そうとしたが膝蹴りと顔面を殴られその場にまた倒れこんでしまった。
本来なら警察を呼ぶべきなんだろが少しだけ腹の虫が納まらずに駆け足で田臥の元へ近づいた。
晴人の存在に気付いたのだろうか3人組の1人が晴人の方を向いて何かを言いかけたが発せられるより早く重心を下げると一気に距離を詰めて顎先に掌底を走らせた。
糸の切れた操り人形の様に膝から崩れる1人目を見て2人目が晴人目掛けて蹴りを走らせるがそれを外に捌きその足を絡め取りながら持ち上げて2人目の体を浮かせてそのまま背中から地面へと叩き衝けた。
突然の出来事に固まる田臥と母娘、そして3人目の老人が呆然と晴人見ていた、いち早く気づいたの母親で老人の拘束を振り払うと娘と共に田臥の元へと駆け寄った。
「直君、大丈夫!!?」
今のも泣きそうな声を上げながら近づきその母親の行動に男の意地だろか田臥は笑顔で強がっていた。
「な…なんだこのクソガキ!!」
次に我に返ったのは老人だった。
「なんだクソガキと言われてっもな、そのクソガキにわかるぐらいに酷い事してんのはテメェだろジジイ」
晴人は、そういいながら倒れる2人に目を向けた。
「最初は筋者かと思ったけど毛色が少し違うところから察するにインチキ教団か?」
「何がインチキか!我々は違う《輪生会》は歴とした教団だ」
「輪生会…あぁ国会議員の岩屋の後援会の奴らか」
晴人の言葉に老人が言葉を詰まらせた。
輪生会、晴人の記憶が確かなら仏教系の教団で法外な値段で色んなモノ信者に買わせているどうしようもない教団でもある。
しかも、一部の商品には、効力があるのだからそれなりの信頼も買っている筈だ、その一部の商品に自分が関わっているからこそ晴人の気持ちはより最悪なものになった。
「だから、道具をジジイ共に卸したくねぇんだよな…」
晴人がそう呟くが老人には聞こえていないのかその表情は困惑に染まっていた。
晴人はそんな老人を無視して母親に目を向けた、年齢的には20代後半だろうか1人の娘を生んでいるにしては魅力的な風貌をしていた。
「貴様!今自分が何をしているのかわかっているのか!?」
老人の罵声が響き晴人は、面倒そうに老人に目を向けた。
「その娘は、まもなく死ぬ!我々はそれを退く事が出来るのだ!この言葉の意味が分かるか!!」
「いつまで?」
「なに!?」
いや、アンタこそ言葉の意味わかってるのかよ?
晴人は、そう言いそうになったが間の抜けた老人の顔に呆れた溜息が漏れそうになった。
「退くで祓うでも破るでもない。つまり一時的な作用でしかない、それをいつまでやるつもりだって聞いてんだよ?母親の体に飽きるまでか?」
晴人の問いの意味に気付いたのか老人の顔はみるみる赤く染まっていく。
「図星かよ、引くわ~」
晴人のその言葉に老人の顔は、益々赤く染まる、血管が破裂しないと良いなと思いながら晴人は、眺め、後方に向かい回し蹴りを走らせた。
立ち上がろうとした1人目のコメカミに当たると再度、1人目は、地面へと落ちていく。
その光景に老人の顔は益々険しいものへと変化するが晴人に対して睨む以外は、何もする気は無いらしく数10秒の睨み合いの末に晴人は視線を田臥に向けた。
「これ以上何もないらしいんで、いきますか?」
そう言うと田臥を立ち上がらせてクリニックへと向かう。
「後悔しても遅いからな!お前達には、地獄しか待っていない!!」
背後から老人の怒声が聞こえたが後悔するのは、向こうだと思いながら晴人は、田臥と母娘に目を向けた。
3人とも老人の言葉に戸惑っている、晴人は、3人に向かい肩を小さく竦める。
「また厄介のにも相談していましたね?」
その言葉に母親は、申し訳なさそうに俯いた。
「すみません…」
その一言の先は、なく。田臥がそんな彼女をフォローする様に優しく肩をさすっていた。
「こういう場合は、しょうがないよ、大事な娘さんだろ?」
田臥の言葉に母親は、少しだけ涙目の顔を上げて微かに頷いた。
そんな2人を見ながら晴人は、少しだけニヤリとしそうな気持ちを我慢しながらクリニックへと向かった。
クリニックへ到着すると田臥の治療から始めた、幸い打ち身と捻挫程度で済んでおり、直すのも冷やすのを貼っておく程度で終わった。
それを終えてから漸く、母娘の自己紹介から始まった。
母親の名前は瀬野 明穂28歳、田臥とは、小学校の同級生らしい。
昼間は、昼前まで清掃員のバイトをして午後からは娘の面倒を見て、夜は0時まで母親のスナックの手伝いをしているシングルマザーだ。
「小学の同級生ってことは、明穂さんも神奈川県?」
「えぇ、両親の離婚で母親の実家があったこっちに高校生の時に引っ越してきました」
つまり、約10年以上振りの再会っと言う事だ。
晴人がそんな悪戯な目を向けると田臥は、口を真一文字に閉じながら静かに壁を見つめていた。
「ちなみに、明穂さんの幼少期に比奈ちゃんと同じ様な症状が出たと事とかありますか?」
「いいえ、どちらかと言えば男勝りな方で…ねぇ?」
明穂が戸惑いながらも応え、田臥に同意を求める為に視線を向けると田臥は、微かに頷いていた。
そんな田臥の反応に尚も晴人の悪戯心に火が灯る。
だが、今はそんな事をしている場合じゃないのも重々承知している晴人は、そっとそれを後のお楽しみとして心の奥底へしまった。
「ってことは、比奈ちゃんの体調不良に心当たり無しと、んで発症したのはいつ頃からです?」
「今年に入ってから、急に熱が出やすくなって、それまでは、元気いっぱいの子だったのに…」
「それで病院にいって、タライ回しにあって、ここに行き着いたと」
晴人の説明に明穂は、静かに頷いた。
「んじゃあ、さっきのジィさんに目をつけられたのは、何処で?」
「あれは、友達の頼みで東京のクラブのヘルプに入った時に…お客さんとしてついたら娘の事を当てられて…」
「経緯を話したと、にしても随分強引だったね?」
「あの人、お店に来た時からおしりとか触ってきたりして、もし娘を助けられるならなんでもするかっとか聞いてきて…」
「それに頷いた?」
明穂が頷き、晴人は溜息を漏らした。
無論、明穂では、なく、あの老人に対してだ。
しかし、明穂と田臥には別な方に写ったらしく明穂は、俯き、田臥は立ち上がった。
「仕方ないだろ、わからないんだ、藁にも縋る思いだったんだよ!」
「んな事は、わかってる。ってかあのジィさんも歳の割に好色過ぎでしょって話だよ」
続く晴人の言葉に田臥は、少し狼狽えたかと思うとゆっくりと後ろに引いた。
その様子に少しだけからかってやろうかと悪戯心が疼くが今は、それよりも優先しなければならない事があると思い直して、晴人は明穂に抱かれてる比奈に目を向けた。
「さて、こんばんわ、俺は才田晴人って言うんだ、よろしく」
晴人は、そう言いながら比奈に向かい手を差し出すと比奈は、戸惑いながら明穂を一瞥するとゆっくりと手を差し出した。
「瀬野比奈です」
そう握手を交わすとその手から黒い何かが晴人の中に入って来ようとする。
晴人は、比奈との握手を離すと同時にそれを掴み、一気に引っ張ると、黒い鎖状の靄が比奈の掌から伸びた。
「えっ!?」
それを見て、田臥が驚きの声を上げ、比奈の顔が青ざめる。
明穂は、見えていないのだろう。比奈の顔色が変わって気づくと優しく頬を撫でる。
「どうしたの?気分でも悪い?」
「大丈夫、今嫌なもの見て怖がってるだけなんで」
言葉に困っている、比奈に代わって晴人が答えると明穂の表情が険しいものになった。
「どういう意味ですか?」
見えてないからこその正常な反応だ。
「比奈ちゃんの体調の悪さは体が原因じゃないって事ですよ」
晴人は、わかりやすく応えると明穂の表情は、困惑へと変わる。
「なら、何が原因なんですか?」
「積年の恨み、今明穂さんには、見えてないでしょうけど、俺が鎖みたいの持ってるんですよ、それは比奈ちゃんの体から伸びてて、それを見て、そこの2人は、言葉を失ってるんですよ」
晴人は、淡々と答えながらその鎖を離すとそれは、引っ張られる様に比奈の体へと返っていく。
気持ちのいいものではない、比奈はそれが手から体へ入るのを確認すると顔を引き攣らせながら明穂から離れるとトイレへと駆け出した。
「比奈!」
明穂は、そんな比奈の後を追っていく。
晴人は、その背中を見送るとどうするか思案した。
「祓えるかい?」
「出来るか出来ないかでいえば余裕、ですけど」
「ですけど?」
「ありゃ、上積みされてるんですよ」
「上積みされてるって?」
「簡単に言えば、今も誰かの恨みを買ってるやつが居て、その怨嗟をあの子が引き取ってる状態って事ですよ」
晴人の応えに田臥は、表情を強ばらせ、口を閉じてしまった。
まぁそうなるわな。
晴人自身も触れたからこそわかったがあれは積年の怨嗟に新しい怨嗟が重ねられている。
もし、ここで断ち切ったとしてもそれは、一過性のその場凌ぎでしかない。
もし、根本から断つなら原因から排除しないと比奈の安全は保証されないのだ。
「趣味の悪い道具を持ってるんでしょうね、恐らくですけど、本当の意味での魔除けでしょうね」
「本当の意味での魔除け?」
「そう、よく神社や寺で売られてる魔除けってのは、あくまでも塵芥避けみたいなもんなんですよ、だけどあれは人から出る邪念による魔除けで本物なんすよ」
その回答に田臥は、より分からなくなったのか表情深く顰める。
その表情に晴人は、どう説明するか悩み、フト部屋の隅の埃に目がいくとそれを拾い上げた。
「よぉは、これと同じなんですよ」
晴人は、そう言いながら埃を手に取ると田臥に渡した。
「空気中にある埃を避けるマスク見たいのが神社とか寺に売ってるのが魔除けで、塊になった埃を渡す力を持つのが俺の言う本当の魔除けです」
「つまり、魔を誰かに渡す事で避けている、と?」
「そういう事です、つまり問題あるのは、コレ」
晴人は、そう言いながら自分を指さした。
「これが誰でどうやってあの子に埃の塊を渡してるかですよ」
「確か、家系の恨みがあの子に流されてるって言っていたよね?つまり、あの子の母親の家系の誰かが流してる可能性があると?」
「いや、それはないっす」
晴人がそう言い切ると田臥は、首を横に傾げた。
「なんで、そう言い切れるの?」
「もし、そうなら、母親の明穂さんにもあの鎖は、見えるし明穂さんの道具を俺が察知できます」
「つまりそれは」
「父親の家系の方に関わりがあるって事です」
晴人がそう言い切ると田臥の表情が一気に暗くなり、それと同時に晴人の背中に悪寒が走る。
こういう時の勘は、当たる可能性が高いのでとても困る。
そして、それもまた外れる事なく的中する事になる。
枕元に置いてある携帯電話が鳴っているのだ。
サッシから差し込む光に朝だとわかるがそれでもこんなに早くに連絡してくるのは大体察する。
最初は無視しようと思っていたが多分しつこく連絡来るだろうと思い面倒だったが出る事にした。
『やぁ寝起きかい?』
泰野の明るい声に晴人の機嫌はより最悪なものになった。
「朝早くとか嫌がらせかお前?」
その答えに秦野はほくそ笑んだ。
『そういうな緊急事態でな、医療協力者からのSOSを貰った』
医療協力者、その言葉に田臥の事が頭に過った。
首飾りを渡してからまだ1週間しか経っていない。
なのにもう反応が出てくるとなると余程の怨嗟を貯めているのかそれとも…
寝起きの頭を回転させるが回り切らず、秦野に連絡先を教えて貰う様に頼むとそのまま電話を切った。
田臥から連絡が来たのは昼休憩の時だった。
軽い挨拶と共に直ぐに本題へと入った。
「なら、反応が出たのは昨日だと?」
『えぇ、でもあの子に変化はない、以前まであった病状もでなかったし』
「病状って、どんな症状?」
『発疹と呼吸不全、それに臓器にも機能不全の兆候も見られていたんです』
「原因は?」
『アレルギー系と脳波とかを調べていたけど原因不明のまま』
「いつから診療を?」
『先月の頭から』
「いつから、呪いだと気づいていた?」
晴人の言葉に田臥は口を閉ざした。
『悪いが私は君みたいに深くは接続出来ていない、だから確信は持てなかった』
その言葉には、嘘はないだろう、しかしそれだけではない筈だ。
晴人は、田臥の言葉に直感でそう感じた。
「とりあえず、先生はどうしたい?」
田臥は、晴人の申し出に少し戸惑いながらも答えた。
『あの子を救って貰えないか?これはこっちではなくそっちの案件なんだろ』
田臥にとって苦渋の決断だっただろうと晴人は思った。
「そっちにも協力してもらう、その代わり任せろ」
晴人のその言葉に田臥は安堵の溜息をついてから今日の夕方に診察室に会う事を決めて電話を切った。
学校を終えて志木駅のカフェでコーヒーを飲んで時間潰しをしてからふじみ野駅の田臥のクリニックへと向かった。
今日は休診日なのだろう、クリニック内は田臥以外は誰もおらず田臥も自身も白衣は着ておらず私服だった。
「悪いね才田君、本当なら三本でどうにかして貰うのが筋なんだろうけどね」
「筋は通してるでしょ、秦野に頼んで結果来たのは俺ってだけの話ですよ」
晴人がそう答えると田臥はどこか寂しそうな顔をしながら頷いた。
田臥に案内され診察室へ向かい、そこで事の顛末を訊いた。
被害者の名前は、瀬野 比奈、小学3年生で症状が出たのは3か月前に突然
発症したという。
原因もわからず病院をたらい回しにされてこのクリニックにたどり着いたらしい。
症状事態は、呼吸不全にアレルギー症状が主で最近は学校にもまともに通えてないとの事だった。
「どうみる?」
一通りの説明を終えて田臥が聞いて来る。
何から説明すべきか、晴人は少しだけ考えながら田臥の様子を伺った。
「恐らく、あれは怨嗟の鎖だ」
「怨嗟の鎖?」
「負の想念、まぁ邪念っと表現するけど、怒りや憎しみ、妬みなんかの念が固まって影響を及ぼしている」
「あんな小学生にそれ程の負の感情を誰が?」
「本来ならあり得ない、もしあり得るとして、考えられるのは、家系に対する憎しみがあの子に流されているって可能性が高いかな」
晴人の応えに田臥は押し黙る、この場合は訊いた方がいいのだろうがどうしても踏み込む気になれない晴人は田臥の様子を伺うだけに留めた。
「とりあえずその比奈ちゃんに会わせてもらえないか俺らも医者と同じでしっかりと診察出来ないと判断は難しいんで」
「それはわかっているよ、半ぐらいに来て貰える様に母親に伝えてある」
流石に協力者関係話は早く進んでいる。
しかし、田臥の表情は何処か晴れる様子を見せなかった。
まぁ何も解決していないからしょうがないのだがそれにしても様子がおかしい。
最初の不安なら察しがつく、正直心霊系っと部類される今回の一件は人の弱みに付け込む厄介な部類だ。
これで娘が救われれば母親は、晴人を救世主の様に扱うだろう。
これがどれだけ危険な事なのか医者である田臥からすれば避けて通りたかった事でもある。
人は、思い込みで簡単に大胆な行動を取る事がでそこに行動の善悪は脆くも崩れ去ってしまう、正確に言えば大事なモノを守る事が絶対的な善と成り、そしてそれを守る事が出来るモノは彼らのよすがになる。
それが冷静で公平な判断を持つ人物なら何の問題はないだろうが、人がそんな公平性を永遠っと持ち合わせる事などあり得ない。
かくいう晴人も色んな経験を経て今ここにいるからこそ冷静に判断出来ているが田臥は違う。
田臥は接続者であり、この世界でしか生きてきていない若者だ、そこは晴人と大きく違いそしてそうだからこそ晴人を信用しきれないのだ。
それはそうだ見た目も体も10代後半の小僧になのだから常識的な人間なら至極当然の判断である。
中身や記憶を可視化出来ない、例え話で聞いていたとしても実際に体験しなければ信じられるわけもないそれはかつて晴人自身も感じた事なので痛い程に理解が出来る。
だからこそ言葉より行動で示さないといけない。
無償で首飾りを渡したのと同じだ、あれがあったからこそ田臥は自分に連絡をしてきたのだ。
つまり、これから晴人がするべきなのは冷静な判断と案件の無事の処理だった。
そして晴人はあらゆる可能性に考慮しながら対策を考え母娘の到着を待ったが半を10分過ぎても母娘が姿を現す事はなかった。
田臥の表情に困惑と焦りが色濃くなっていく。
正直晴人も嫌な予感がしていた、一瞬しか見ていないが娘を思うあの母親の顔は本物だった、そんな母親が例え一時でも娘の様態が安定しているからっと言ってこうもルーズになるものだろうか?
それも未だに原因もわからず妙な現象が起きている状況でだ。
「連絡取れますか?」
晴人がそう尋ねると田臥は肩をビクリっと震わせた。
恐らく心配しすぎて晴人の存在を忘れていたのだっと察した。
「そ…そうだね!」
そういうと田臥は電話を掛けながら診察室を後にして、すぐに繋がったのだろう少し話したかと思うと。
「すぐに行くからそこで待ってて!!」
そう大きな声を上げてクリニックを飛び出していった。
突然の田臥の行動に晴人も慌てて後を追いかけた、心の内で盲目とは何ともすごい力を持っているのだろうと思いながら。
田臥の姿は駅近くの路地に消えたが晴人はそれで見失うことはない、その目には田臥の移動した痕跡が靄として残っているからだそれを追えばどこに向かっているのかはわかる。
だが、その靄は感情に寄って透明度が変わるのだが相当な感情を持っているのだろうくっきりっと残るそれに晴人は思わず顔がにやけてしまいそうだった。
コインパーキングが並ぶ駅の裏路地に着いた時だった。
「何もわかっておらぬ愚か者が!お前の行動がその子を不幸にしているのがわからぬか!?」
老人の罵声と共に聞こえるけ鈍い音に晴人は嫌な予感がした。
音のした方向に向かうと3人組の男に捕まる母娘とその場で倒れる田臥の姿が見えた。
田臥は、すぐに立ち上がると3人組へと掴み掛かる。
それは、1人を掴み母娘から離そうとしたが膝蹴りと顔面を殴られその場にまた倒れこんでしまった。
本来なら警察を呼ぶべきなんだろが少しだけ腹の虫が納まらずに駆け足で田臥の元へ近づいた。
晴人の存在に気付いたのだろうか3人組の1人が晴人の方を向いて何かを言いかけたが発せられるより早く重心を下げると一気に距離を詰めて顎先に掌底を走らせた。
糸の切れた操り人形の様に膝から崩れる1人目を見て2人目が晴人目掛けて蹴りを走らせるがそれを外に捌きその足を絡め取りながら持ち上げて2人目の体を浮かせてそのまま背中から地面へと叩き衝けた。
突然の出来事に固まる田臥と母娘、そして3人目の老人が呆然と晴人見ていた、いち早く気づいたの母親で老人の拘束を振り払うと娘と共に田臥の元へと駆け寄った。
「直君、大丈夫!!?」
今のも泣きそうな声を上げながら近づきその母親の行動に男の意地だろか田臥は笑顔で強がっていた。
「な…なんだこのクソガキ!!」
次に我に返ったのは老人だった。
「なんだクソガキと言われてっもな、そのクソガキにわかるぐらいに酷い事してんのはテメェだろジジイ」
晴人は、そういいながら倒れる2人に目を向けた。
「最初は筋者かと思ったけど毛色が少し違うところから察するにインチキ教団か?」
「何がインチキか!我々は違う《輪生会》は歴とした教団だ」
「輪生会…あぁ国会議員の岩屋の後援会の奴らか」
晴人の言葉に老人が言葉を詰まらせた。
輪生会、晴人の記憶が確かなら仏教系の教団で法外な値段で色んなモノ信者に買わせているどうしようもない教団でもある。
しかも、一部の商品には、効力があるのだからそれなりの信頼も買っている筈だ、その一部の商品に自分が関わっているからこそ晴人の気持ちはより最悪なものになった。
「だから、道具をジジイ共に卸したくねぇんだよな…」
晴人がそう呟くが老人には聞こえていないのかその表情は困惑に染まっていた。
晴人はそんな老人を無視して母親に目を向けた、年齢的には20代後半だろうか1人の娘を生んでいるにしては魅力的な風貌をしていた。
「貴様!今自分が何をしているのかわかっているのか!?」
老人の罵声が響き晴人は、面倒そうに老人に目を向けた。
「その娘は、まもなく死ぬ!我々はそれを退く事が出来るのだ!この言葉の意味が分かるか!!」
「いつまで?」
「なに!?」
いや、アンタこそ言葉の意味わかってるのかよ?
晴人は、そう言いそうになったが間の抜けた老人の顔に呆れた溜息が漏れそうになった。
「退くで祓うでも破るでもない。つまり一時的な作用でしかない、それをいつまでやるつもりだって聞いてんだよ?母親の体に飽きるまでか?」
晴人の問いの意味に気付いたのか老人の顔はみるみる赤く染まっていく。
「図星かよ、引くわ~」
晴人のその言葉に老人の顔は、益々赤く染まる、血管が破裂しないと良いなと思いながら晴人は、眺め、後方に向かい回し蹴りを走らせた。
立ち上がろうとした1人目のコメカミに当たると再度、1人目は、地面へと落ちていく。
その光景に老人の顔は益々険しいものへと変化するが晴人に対して睨む以外は、何もする気は無いらしく数10秒の睨み合いの末に晴人は視線を田臥に向けた。
「これ以上何もないらしいんで、いきますか?」
そう言うと田臥を立ち上がらせてクリニックへと向かう。
「後悔しても遅いからな!お前達には、地獄しか待っていない!!」
背後から老人の怒声が聞こえたが後悔するのは、向こうだと思いながら晴人は、田臥と母娘に目を向けた。
3人とも老人の言葉に戸惑っている、晴人は、3人に向かい肩を小さく竦める。
「また厄介のにも相談していましたね?」
その言葉に母親は、申し訳なさそうに俯いた。
「すみません…」
その一言の先は、なく。田臥がそんな彼女をフォローする様に優しく肩をさすっていた。
「こういう場合は、しょうがないよ、大事な娘さんだろ?」
田臥の言葉に母親は、少しだけ涙目の顔を上げて微かに頷いた。
そんな2人を見ながら晴人は、少しだけニヤリとしそうな気持ちを我慢しながらクリニックへと向かった。
クリニックへ到着すると田臥の治療から始めた、幸い打ち身と捻挫程度で済んでおり、直すのも冷やすのを貼っておく程度で終わった。
それを終えてから漸く、母娘の自己紹介から始まった。
母親の名前は瀬野 明穂28歳、田臥とは、小学校の同級生らしい。
昼間は、昼前まで清掃員のバイトをして午後からは娘の面倒を見て、夜は0時まで母親のスナックの手伝いをしているシングルマザーだ。
「小学の同級生ってことは、明穂さんも神奈川県?」
「えぇ、両親の離婚で母親の実家があったこっちに高校生の時に引っ越してきました」
つまり、約10年以上振りの再会っと言う事だ。
晴人がそんな悪戯な目を向けると田臥は、口を真一文字に閉じながら静かに壁を見つめていた。
「ちなみに、明穂さんの幼少期に比奈ちゃんと同じ様な症状が出たと事とかありますか?」
「いいえ、どちらかと言えば男勝りな方で…ねぇ?」
明穂が戸惑いながらも応え、田臥に同意を求める為に視線を向けると田臥は、微かに頷いていた。
そんな田臥の反応に尚も晴人の悪戯心に火が灯る。
だが、今はそんな事をしている場合じゃないのも重々承知している晴人は、そっとそれを後のお楽しみとして心の奥底へしまった。
「ってことは、比奈ちゃんの体調不良に心当たり無しと、んで発症したのはいつ頃からです?」
「今年に入ってから、急に熱が出やすくなって、それまでは、元気いっぱいの子だったのに…」
「それで病院にいって、タライ回しにあって、ここに行き着いたと」
晴人の説明に明穂は、静かに頷いた。
「んじゃあ、さっきのジィさんに目をつけられたのは、何処で?」
「あれは、友達の頼みで東京のクラブのヘルプに入った時に…お客さんとしてついたら娘の事を当てられて…」
「経緯を話したと、にしても随分強引だったね?」
「あの人、お店に来た時からおしりとか触ってきたりして、もし娘を助けられるならなんでもするかっとか聞いてきて…」
「それに頷いた?」
明穂が頷き、晴人は溜息を漏らした。
無論、明穂では、なく、あの老人に対してだ。
しかし、明穂と田臥には別な方に写ったらしく明穂は、俯き、田臥は立ち上がった。
「仕方ないだろ、わからないんだ、藁にも縋る思いだったんだよ!」
「んな事は、わかってる。ってかあのジィさんも歳の割に好色過ぎでしょって話だよ」
続く晴人の言葉に田臥は、少し狼狽えたかと思うとゆっくりと後ろに引いた。
その様子に少しだけからかってやろうかと悪戯心が疼くが今は、それよりも優先しなければならない事があると思い直して、晴人は明穂に抱かれてる比奈に目を向けた。
「さて、こんばんわ、俺は才田晴人って言うんだ、よろしく」
晴人は、そう言いながら比奈に向かい手を差し出すと比奈は、戸惑いながら明穂を一瞥するとゆっくりと手を差し出した。
「瀬野比奈です」
そう握手を交わすとその手から黒い何かが晴人の中に入って来ようとする。
晴人は、比奈との握手を離すと同時にそれを掴み、一気に引っ張ると、黒い鎖状の靄が比奈の掌から伸びた。
「えっ!?」
それを見て、田臥が驚きの声を上げ、比奈の顔が青ざめる。
明穂は、見えていないのだろう。比奈の顔色が変わって気づくと優しく頬を撫でる。
「どうしたの?気分でも悪い?」
「大丈夫、今嫌なもの見て怖がってるだけなんで」
言葉に困っている、比奈に代わって晴人が答えると明穂の表情が険しいものになった。
「どういう意味ですか?」
見えてないからこその正常な反応だ。
「比奈ちゃんの体調の悪さは体が原因じゃないって事ですよ」
晴人は、わかりやすく応えると明穂の表情は、困惑へと変わる。
「なら、何が原因なんですか?」
「積年の恨み、今明穂さんには、見えてないでしょうけど、俺が鎖みたいの持ってるんですよ、それは比奈ちゃんの体から伸びてて、それを見て、そこの2人は、言葉を失ってるんですよ」
晴人は、淡々と答えながらその鎖を離すとそれは、引っ張られる様に比奈の体へと返っていく。
気持ちのいいものではない、比奈はそれが手から体へ入るのを確認すると顔を引き攣らせながら明穂から離れるとトイレへと駆け出した。
「比奈!」
明穂は、そんな比奈の後を追っていく。
晴人は、その背中を見送るとどうするか思案した。
「祓えるかい?」
「出来るか出来ないかでいえば余裕、ですけど」
「ですけど?」
「ありゃ、上積みされてるんですよ」
「上積みされてるって?」
「簡単に言えば、今も誰かの恨みを買ってるやつが居て、その怨嗟をあの子が引き取ってる状態って事ですよ」
晴人の応えに田臥は、表情を強ばらせ、口を閉じてしまった。
まぁそうなるわな。
晴人自身も触れたからこそわかったがあれは積年の怨嗟に新しい怨嗟が重ねられている。
もし、ここで断ち切ったとしてもそれは、一過性のその場凌ぎでしかない。
もし、根本から断つなら原因から排除しないと比奈の安全は保証されないのだ。
「趣味の悪い道具を持ってるんでしょうね、恐らくですけど、本当の意味での魔除けでしょうね」
「本当の意味での魔除け?」
「そう、よく神社や寺で売られてる魔除けってのは、あくまでも塵芥避けみたいなもんなんですよ、だけどあれは人から出る邪念による魔除けで本物なんすよ」
その回答に田臥は、より分からなくなったのか表情深く顰める。
その表情に晴人は、どう説明するか悩み、フト部屋の隅の埃に目がいくとそれを拾い上げた。
「よぉは、これと同じなんですよ」
晴人は、そう言いながら埃を手に取ると田臥に渡した。
「空気中にある埃を避けるマスク見たいのが神社とか寺に売ってるのが魔除けで、塊になった埃を渡す力を持つのが俺の言う本当の魔除けです」
「つまり、魔を誰かに渡す事で避けている、と?」
「そういう事です、つまり問題あるのは、コレ」
晴人は、そう言いながら自分を指さした。
「これが誰でどうやってあの子に埃の塊を渡してるかですよ」
「確か、家系の恨みがあの子に流されてるって言っていたよね?つまり、あの子の母親の家系の誰かが流してる可能性があると?」
「いや、それはないっす」
晴人がそう言い切ると田臥は、首を横に傾げた。
「なんで、そう言い切れるの?」
「もし、そうなら、母親の明穂さんにもあの鎖は、見えるし明穂さんの道具を俺が察知できます」
「つまりそれは」
「父親の家系の方に関わりがあるって事です」
晴人がそう言い切ると田臥の表情が一気に暗くなり、それと同時に晴人の背中に悪寒が走る。
こういう時の勘は、当たる可能性が高いのでとても困る。
そして、それもまた外れる事なく的中する事になる。
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