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異形な残骸
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夕食後、明日の予定の打ち合わせを終えてからルミス、ニーナ、チラノそしてツィンブリアに声をかけてスリングは、分隊本部に集めた。
そして、緑肌大猿の喉元から出てきた八角形の魔導回路を取り出して見せた。
ルミス、ニーナは、そこから発せられる異様な魔力に眉を顰め、チラノは、顔を強ばらせた。
ツィンブリアは、平然と紅茶をゆったりと啜る、
「チラノ、お前が調べてるのは、これか?」
スリングがそう訊くとチラノは、一瞬ハッとしたかと思うと苦笑いしながら首を横に傾けた。
何とも分かりやすい反応するのかね。
そう言いそうになるが本人の為にあえて大勢の前で口に出さなかった。
「チラノさん顔に出てるよ、諜報部がそれで大丈夫?」
スリングのそんな気遣いもルミスが姐さん根性でたたっ斬る。
「いや、なんの事やら~」
それでもなお、チラノは知らぬ存ぜぬを通そうとするが周囲の視線に負けてしまい溜息を漏らした。
「そうです、最近テイク国との国境付近の怪物達からこの装置が発見されててそれを調べるのが私の任務です」
「これは、いつから見つかるように?」
「3ヶ月前から、私は南部、西部、北部、それぞれの大隊に入ってそれらを調べていました」
「これが何かは、わかってるのか?」
その問いにチラノは、ゆっくりと首を横に振った。
「わかっているのは、この回路が埋め込まれた怪物は、黒い管を全身に纏わせて、凶暴化するという事だけです」
チラノの返答にスリングは、反応が違ったツィンブリアに視線を向けるとツィンブリアは、小さく溜息をついた。
「これは、土と水の力を使った、混合回路、この黒い石、これが何かわかる?」
ツィンブリアは、そう言いながら八角形の中央に置いてある黒い石を指差した。
「魔鉱石?」
ルミスがそう答えるとニーナは、眉間に皺を寄せながら苦笑いを浮かべた。
「いや、違うでしょ~魔力を発してもいないし、と言うかこれむしろ魔力を吸ってない?」
その応えにツィンブリアは、鼻を一つ鳴らした。
「半分正解で半分間違えている、正確に言うならこれはかつて魔鉱石だったもの」
ツィンブリアの応えに全員がわけがわからなくなり、首を横に傾けた。
白虹石と言う別名を持つ魔鉱石は、その別名の通りに白く光るとその周囲に虹を発生させる神秘的なモノだが目の前の石は、逆に全ての光を飲み込む程に黒く、周囲の魔力を飲み込んでもいた。
「この石は、黒海石、元は魔鉱石はだったもので土の元素と水の元素を使って変異させたモノだよ」
「変異、そんな事が出来るんですか?」
「出来るよ、実際これがあるわけだし、だけどねこれを作れるのは、相当な魔術の知識がないと作れない、それにこれを作るには幾つものあってはならない素材を使わないと作れないの」
「あってはならない素材?」
「簡単に言えば、土の元素の中でも陰の性質の素材」
ツィンブリアの返答にスリング達は、何を示すのか察するとそっと息を飲んだ。
魔術は、四元素の属性に陽と陰という性質が存在する、それは混合の場合に発生すると言われてる。同じ様に土と水で陽の性質ならば樹木などの植物達の繁殖を促すモノになる筈だ。しかしそれ陰に向かえば泥になり、逆にそれらを飲み込むだけの存在となる。
しかし、それが泥になってもあんな凶暴な力になるとは、どうしても想像が出来なかった。
「土と水の元素だけであんな、不気味なモノとは、想像が出来ないのですが…」
スリングが素直な疑問を口にするとツィンブリアは、首を横に振った。
「それは、あくまでも元素の大本だけを陰の性質にしただけの話、その元素を持っているのはそれだけじゃないでしょ?私達人間や動物なんていい例じゃない、体は土、体内に流れる血液は水、体を動かすエネルギーは火、そして動かす意思が風、人だけでもそれぞれの元素の複合体でしょ、それと同じように動物である怪物も植物も、色んな元素を複合している、今さっきいった泥ですら、土や水の中に別の元素があればどんな物にも変化する、これは土の元素、水の元素の飲み込む陰の力を使ってこの回路がその吸収した力を別の力に変換して体内に放出している」
その説明で途中で緑肌大猿の元素が風から水へと変化したのは納得できる、しかしあの黒い魔力は、どうしても納得は、出来なかった。
その疑問をわかっているのかツィンブリアは、続けた。
「黒海石を経由して回路で放出される魔力は、純粋な流れから石の効果によって変異させられたもので放出と同時に黒く染まってしまう、そして放出される魔力が持つ力は陽から陰の性質へと変化する、それは生み出す力から壊す力へと、そして力から生み出されるそれの副産物が今回の緑肌大猿の様な力を持つことになる、そして死んだからミイラの様な状態になった」
その説明を受けてスリングが目の前で見た事象とこの物質についてある程度の理解は、出来た。
しかし、肝心な事が未だにわからない。だが、それをツィンブリアは、説明しようとしない。そしてそれは、ツィンブリアに聞くよりもチラノに聞く方が良いのだろう。
スリングがそう思いながらチラノに視線を向けると彼女は、両手を上げながら首を横に振るだけだった。
コチラが聞きたいことは、わかっているが応えない、正確には応えられないという意思表示のつもりなのだろう。
だが、それはスリングやルミス、ニーナにとって応えているというのと同じだった。
チラノは、経歴上は、通信部に所属しているがその実態は、諜報部に所属している。
女性であり、何よりもスリング達の様な目立った行動は、せず溶け込む性質から選ばれたのだろう。そしてこの分隊を組んだのも諜報部の男であり、それはチラノにとっての上司でもある。
ここにきて共通する事を合わせれば自ずと応えは見えるのだ。
スリングは、その答え合わせが出来ると同時に天を仰ぎながら大きな溜息を漏らした。
この話を進めても今なにも出来ないと察したからだ。
少なくとも今のスリングの立場では、この案件は手に余るモノであるのは間違いない。スリングは、黒海石がはめ込まれた回路をチラノに預け、そこで会議を終わらせた。
次の日、ドアール達は朝食を済ませてからイトを後にした。
その間にもドアールは、何も言う事無く昨日までの横暴な態度は、鳴りを潜めていた。
脅しが効いているのだろう。それで助かるこれ以上こちらのメンツを触発されても困るだけだ。
そのお陰で調査隊が来た時に見えなかった人間関係が見えた。
マミナスとアリエルが物資の内容についての報告の雰囲気がなれた空気だったのだ。その雰囲気にスリングは、マミナスが何故、調査隊にドアールが居る事を知って居たのか2人が親しい間柄であると仮定すると洋館について知っていたアリエルの言葉とその後の何かを探す様に周囲に視線を向けていた事も答えとして成立する。
スリングは、その光景を横目に見ながらチラノに近づくと書類等の業務を終わらせた。
「とりあえず、何かわかったら報告を入れますね」
チラノのその言葉にスリングは、何とも答えられず肩を竦めた。
「俺に何が出来るのかわからんがな」
そう苦笑しながら応えるとチラノは、真っすぐな視線をスリングに向けてきた。
「もし、バインドさんが助けてくれなかったら、あの人は死んでしまうかもしれませんよ」
その言葉にスリングは、眉間に皺を寄せた。
チラノは、苦笑を漏らすと会釈をして調査隊の四輪駆動車へと向かっていった。
チラノは、過激な冗談を言う性質では、無いのを考えるとこれは脅しでもはない可能性がある。
少し考えれば簡単な事だ。今この国は東の隣国ツィールとの間に戦争の火種を抱えている、実際はこっちの国で火種を生もうとしているのだがそんな時に逆隣の西の隣国ティク国との戦争を抱えているとなれば…
それならまだいい、だがもしこれがそれらと何らかの関係があるとしたら…
少しだけ考えてからスリングは、その思考を追い払い様に首を横に振った。
今は、それは分からない事でどうにかなるのかもわからない。
わからないのを今考えてもしょうがない。
スリングは、調査班の車が走り出すとその姿を煙草を燻らせながら見送った。
そして、緑肌大猿の喉元から出てきた八角形の魔導回路を取り出して見せた。
ルミス、ニーナは、そこから発せられる異様な魔力に眉を顰め、チラノは、顔を強ばらせた。
ツィンブリアは、平然と紅茶をゆったりと啜る、
「チラノ、お前が調べてるのは、これか?」
スリングがそう訊くとチラノは、一瞬ハッとしたかと思うと苦笑いしながら首を横に傾けた。
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「チラノさん顔に出てるよ、諜報部がそれで大丈夫?」
スリングのそんな気遣いもルミスが姐さん根性でたたっ斬る。
「いや、なんの事やら~」
それでもなお、チラノは知らぬ存ぜぬを通そうとするが周囲の視線に負けてしまい溜息を漏らした。
「そうです、最近テイク国との国境付近の怪物達からこの装置が発見されててそれを調べるのが私の任務です」
「これは、いつから見つかるように?」
「3ヶ月前から、私は南部、西部、北部、それぞれの大隊に入ってそれらを調べていました」
「これが何かは、わかってるのか?」
その問いにチラノは、ゆっくりと首を横に振った。
「わかっているのは、この回路が埋め込まれた怪物は、黒い管を全身に纏わせて、凶暴化するという事だけです」
チラノの返答にスリングは、反応が違ったツィンブリアに視線を向けるとツィンブリアは、小さく溜息をついた。
「これは、土と水の力を使った、混合回路、この黒い石、これが何かわかる?」
ツィンブリアは、そう言いながら八角形の中央に置いてある黒い石を指差した。
「魔鉱石?」
ルミスがそう答えるとニーナは、眉間に皺を寄せながら苦笑いを浮かべた。
「いや、違うでしょ~魔力を発してもいないし、と言うかこれむしろ魔力を吸ってない?」
その応えにツィンブリアは、鼻を一つ鳴らした。
「半分正解で半分間違えている、正確に言うならこれはかつて魔鉱石だったもの」
ツィンブリアの応えに全員がわけがわからなくなり、首を横に傾けた。
白虹石と言う別名を持つ魔鉱石は、その別名の通りに白く光るとその周囲に虹を発生させる神秘的なモノだが目の前の石は、逆に全ての光を飲み込む程に黒く、周囲の魔力を飲み込んでもいた。
「この石は、黒海石、元は魔鉱石はだったもので土の元素と水の元素を使って変異させたモノだよ」
「変異、そんな事が出来るんですか?」
「出来るよ、実際これがあるわけだし、だけどねこれを作れるのは、相当な魔術の知識がないと作れない、それにこれを作るには幾つものあってはならない素材を使わないと作れないの」
「あってはならない素材?」
「簡単に言えば、土の元素の中でも陰の性質の素材」
ツィンブリアの返答にスリング達は、何を示すのか察するとそっと息を飲んだ。
魔術は、四元素の属性に陽と陰という性質が存在する、それは混合の場合に発生すると言われてる。同じ様に土と水で陽の性質ならば樹木などの植物達の繁殖を促すモノになる筈だ。しかしそれ陰に向かえば泥になり、逆にそれらを飲み込むだけの存在となる。
しかし、それが泥になってもあんな凶暴な力になるとは、どうしても想像が出来なかった。
「土と水の元素だけであんな、不気味なモノとは、想像が出来ないのですが…」
スリングが素直な疑問を口にするとツィンブリアは、首を横に振った。
「それは、あくまでも元素の大本だけを陰の性質にしただけの話、その元素を持っているのはそれだけじゃないでしょ?私達人間や動物なんていい例じゃない、体は土、体内に流れる血液は水、体を動かすエネルギーは火、そして動かす意思が風、人だけでもそれぞれの元素の複合体でしょ、それと同じように動物である怪物も植物も、色んな元素を複合している、今さっきいった泥ですら、土や水の中に別の元素があればどんな物にも変化する、これは土の元素、水の元素の飲み込む陰の力を使ってこの回路がその吸収した力を別の力に変換して体内に放出している」
その説明で途中で緑肌大猿の元素が風から水へと変化したのは納得できる、しかしあの黒い魔力は、どうしても納得は、出来なかった。
その疑問をわかっているのかツィンブリアは、続けた。
「黒海石を経由して回路で放出される魔力は、純粋な流れから石の効果によって変異させられたもので放出と同時に黒く染まってしまう、そして放出される魔力が持つ力は陽から陰の性質へと変化する、それは生み出す力から壊す力へと、そして力から生み出されるそれの副産物が今回の緑肌大猿の様な力を持つことになる、そして死んだからミイラの様な状態になった」
その説明を受けてスリングが目の前で見た事象とこの物質についてある程度の理解は、出来た。
しかし、肝心な事が未だにわからない。だが、それをツィンブリアは、説明しようとしない。そしてそれは、ツィンブリアに聞くよりもチラノに聞く方が良いのだろう。
スリングがそう思いながらチラノに視線を向けると彼女は、両手を上げながら首を横に振るだけだった。
コチラが聞きたいことは、わかっているが応えない、正確には応えられないという意思表示のつもりなのだろう。
だが、それはスリングやルミス、ニーナにとって応えているというのと同じだった。
チラノは、経歴上は、通信部に所属しているがその実態は、諜報部に所属している。
女性であり、何よりもスリング達の様な目立った行動は、せず溶け込む性質から選ばれたのだろう。そしてこの分隊を組んだのも諜報部の男であり、それはチラノにとっての上司でもある。
ここにきて共通する事を合わせれば自ずと応えは見えるのだ。
スリングは、その答え合わせが出来ると同時に天を仰ぎながら大きな溜息を漏らした。
この話を進めても今なにも出来ないと察したからだ。
少なくとも今のスリングの立場では、この案件は手に余るモノであるのは間違いない。スリングは、黒海石がはめ込まれた回路をチラノに預け、そこで会議を終わらせた。
次の日、ドアール達は朝食を済ませてからイトを後にした。
その間にもドアールは、何も言う事無く昨日までの横暴な態度は、鳴りを潜めていた。
脅しが効いているのだろう。それで助かるこれ以上こちらのメンツを触発されても困るだけだ。
そのお陰で調査隊が来た時に見えなかった人間関係が見えた。
マミナスとアリエルが物資の内容についての報告の雰囲気がなれた空気だったのだ。その雰囲気にスリングは、マミナスが何故、調査隊にドアールが居る事を知って居たのか2人が親しい間柄であると仮定すると洋館について知っていたアリエルの言葉とその後の何かを探す様に周囲に視線を向けていた事も答えとして成立する。
スリングは、その光景を横目に見ながらチラノに近づくと書類等の業務を終わらせた。
「とりあえず、何かわかったら報告を入れますね」
チラノのその言葉にスリングは、何とも答えられず肩を竦めた。
「俺に何が出来るのかわからんがな」
そう苦笑しながら応えるとチラノは、真っすぐな視線をスリングに向けてきた。
「もし、バインドさんが助けてくれなかったら、あの人は死んでしまうかもしれませんよ」
その言葉にスリングは、眉間に皺を寄せた。
チラノは、苦笑を漏らすと会釈をして調査隊の四輪駆動車へと向かっていった。
チラノは、過激な冗談を言う性質では、無いのを考えるとこれは脅しでもはない可能性がある。
少し考えれば簡単な事だ。今この国は東の隣国ツィールとの間に戦争の火種を抱えている、実際はこっちの国で火種を生もうとしているのだがそんな時に逆隣の西の隣国ティク国との戦争を抱えているとなれば…
それならまだいい、だがもしこれがそれらと何らかの関係があるとしたら…
少しだけ考えてからスリングは、その思考を追い払い様に首を横に振った。
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