第18分隊イロリ《ワケあり分隊長と個性だらけの部隊員達》

山月 春舞《やまづき はるま》

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街のはずれの老夫婦

街外れの家

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 チダルの様子がおかしい。
 スリングがその報告を受けたのは、調査隊が居なくなってから1ヶ月後の話だった。
 春を終え、初夏になり、間もなく梅雨に入ろうとしていた。
 報告書の処理を終えて、煙草を燻らせていると任務を終えたハセルとタイロンが任務終了報告をしに来た時だった。
 報告者は、ハセル。
 密告と言うよりも心配と言うのが本音の様に感じた。

「おかしいてどんな風に?」

 スリングがそう訊くとハセルは、首を横に傾けた。

「任務終了とか休日の時とかいつもどこかに言っている様で」

 言いにくそうに話すハセルにスリングは、不思議に思った。
 報告が的を得ていないのだ。
 もし、その事で任務に対して問題ある行動などをしているならそこを注意しなければならない。
 しかし、報告しているのは、あくまでもチダルの様子がおかしいとの事だった。
 それに対して何らかの問題を孕んでいるならそれを含めた可能性の話をすればいい、しかしそれすらなくただ様子がおかしいとだけ、数ヶ月の付き合いだがハセルの人となりは、それとなくわかってきていた分、その要領の得ない報告が妙に気になった。
 その場は、何かあったら教えてくれとだけ、伝えて任務を完了させた。
 気になる分その報告は、妙に頭の中に残る。
 だが、その何故をハセルに聞いても恐らく本人すらどうしてかも的を得ない答えしか用意できないだろうと察してもいた。
 調査班の訪問以降、ツィンブリアが行った訓練は日常的に行われていた。
 それは、歩兵班員の意思があればスリングが訓練の相手になると言うもので参加するのは、その日によって違う。
 任務で参加出来ない者、予定を優先する者等でまちまちだ。
 スリング自身も強制する気もなく任務での訓練の補修感覚で行っている。
 その日の相手は、ムステルとタイロンとハセルだった。
 ムステルは、空気銃を使って遠距離からの射撃を元に展開し、タイロンは、それに合わせて片手に小盾を構え、片手に木製の短剣を用いた近接の戦闘方法でハセルは、木製のハンマー型の武器を構えていた。
 スリングは、木刀を構えると3人から適度な距離を取る。
 タイロンが最前線、次にハセルが続く。
 こうなると自ずとこちらの手配と向こうの手配は、絞られる。
 まずタイロンを左右どちらでも躱せば、ハセル、ムステルからの攻撃の餌食になる。
 かと言って走って勢いをつけているタイロンとぶつかれば左右どちらかに展開するハセルによって一撃を食らってしまう。
 それとタイロンの性格だ、小盾の裏にも何かを隠している可能性は、十分に有り得る。
 つまり、正攻法では、話にならない。
 それに恐らくどの先方をとってもムステルは、なんらかの手配を準備しているのは、十分に有り得るだろう。
 それなら…
 スリングは、後方に下がるとタイロンの迫る勢いが緩まる、そのタイミングでスリングは、後方に下がった勢いを反転させて一気に距離を詰める。
 タイロンが慌てて構える小盾に向かい拳を当てると全身を捻り、全身の力を一点に集約する。
 集約する力を小盾に当てた拳を伝って、その衝撃を流すとタイロンの体は、後方へと飛んだ。

「えぇ!??」

 何が起きたのかわからない様子でタイロンは、悲鳴を上げながら後方に飛ばされると尻餅をつく、寸前でハセルは、目の前に飛んでくるタイロンを右に避ける。
 スリングは、それを確認すると次に集約した全身を解放する力を使い、ハセルの前へと移動する。
 首元に木刀の刃先を当てながらハセルがハンマーを振りれない様に抑え込むとそのままその後ろにいるムステルヘと押していく。
 ハセルは、倒れない様に後退りをしながら次の手を考えている。しかしスリングは、素早く首筋の木刀を横に滑らすとハセルのハッとして顔を顰めた。
 ハセルは、その場に座り込むと同時に空気銃から数発のペイント弾が飛んでくるがそれを右に斜め前に出て躱し、ムステルとの距離を詰めた。
 照準をスリングに合わせ、ムステルは、銃口を向けるがそれよりも早く木刀を振り、空気銃を叩き飛ばした。
 そのまま、切っ先を喉元寸前で止める。

「これで、終わりな」

 スリングがそう言うとムステルは、両手を上げかながら頷く。

「ちなみにそれは、試合なら褒められるマナーだが生死を分ける戦場では悪手だぞタイロン」

 スリングがそう言いながら振り返るとタイロンが小盾を構えながら首を横に傾けた。

「またまた、もし攻めてたら返り討ちでしょ」

「そう、な」

 スリングは、そう言うとタイロンとの距離を一気に詰める、それと同時に腰を落としながらタイロンは、構えたがスリングは、膝の力を抜き、地面スレスレを身体を屈めて、タイロンの脹脛に木刀を走らせた。
 咄嗟に後方にステップを踏んで躱そうとするが間に合わず、踝に木刀が当たり、タイロンは、悲鳴を上げながらその場でのたうち回った。
 そんなタイロンの頭に軽く木刀を当ててからスリングは、木刀を腰に元に締まった。

「こういう場合は、逃げる事を先決にしろ、相手が手練で、仲間がやられたなら1人でも生き残る方が戦場的には、正解だ」

 スリングのその助言にタイロンは、困った様に頭を擦りながら立ち上がると何処か不服そうな表情を浮かべていた。

「それと出し惜しみしすぎだ、少なくとも俺が迫るタイミングで出しておけば俺がムステルに攻撃を出来なかった」

 スリングがそう言うとタイロンは、苦笑いを浮かべながらポケットから小さな球を取り出した。
 黄色い球、確か臭気球だろう。

「あと全体的に、もうちょいお互いの距離感を大事にしろ、今回は近すぎだ」

 その言葉にムステルとハセルは、不満そうに頷いた。
 陽が傾き、周囲の色がオレンジと黒に染まっていく、スリングは訓練を切り上げて洋館に戻る事にした。洋館に戻ると丁度チダルが私服に着替えて出るタイミングだった。

「お前、飯は?」

 スリングがそう声を掛けるとチダルは、少しだけ苦笑いを浮かべる。

「今日は外で食べるので」

 そう言いながらスリングに向かって会釈をしながら街へと向かって行った。
 その背中を見送りながらハセルの報告が頭を過っていた。最近チダルの様子がおかしい、確かに余所余所しい態度は、おかしいが女でも作ったのならあの程度の態度は不思議でも何でもない筈なのだが、少しだけ妙な感覚があったのも間違いない。スリングは、直ぐにダーナの元に向かうとチダルの夕飯のことを訊ね、明後日にまた夕飯をいらないと言われている事を確認した。
 それから2日後の夕方にチダルが出ていくのを裏庭から確認するとそのままその後を尾行することにした。
 我ながら何をしているのかと思いながらもその違和感の正体がわからないのでは、どうしようもないと言い訳をしながらチダルの後をつける。
 夕前の街並みは、仕事帰りの人達で少しだけ行き来が多く、尾行をするには丁度良かった。
 だが、そう出なくとも自分が尾行されているなんて思っていないのだろうか、チダルは幾つかの店を横目で見ることは、あってもこちらに視線を向ける事はなく、その足は迷いなく進んでいた。
 何処に向かう気だ?そう思いながら付いて行くとそこは街外れの民家だった。
 柵に囲まれた二階建ての民家で庭には小さな畑と物置小屋があった。
 その家を見た時からスリングは、ハセルが何故この件について進言してきたのか理解した。
 そのまま居てもしょうがないので一旦街に戻る事にした、そう言えば今日の為に晩御飯をなしにして貰った事を思い出し、ギルドの酒場で食事処があるで向かった。
 鉱洞が開いてから1ヶ月経ってから街は、少しずつ賑わいを見せてきたとは、聞いていたが酒場の賑わいでそれを実感した。
 カウンターに座り、鳥のステーキとスープとパンを注文してからビールを頼んだ。

「あんた、軍人さんだろ?」

 料理を待っている間に隣に恰幅のいい中年の男が座ってきた。
 団子ぱっなが特徴的な顔立ちで酔っているのだろう頬が少し赤かった。

「そうですが、あなたは?」

「俺は、鍛冶師のトルバンだ」

「鍛冶師、それは武器とかの専門の?」

「もっぱら、全般かな、導管とかも作っている、んでお前さんの名前は、軍人さん?」

「これは、失礼、私はスリング・バインド、分隊長です」

 スリングは、そう言いながら握手を求めトルバンは快く答えた。

「分隊長て事は、この領地の責任者か」

 ドルバンの問いに頷いて返すと勢いよく背中を叩かれた。

「アンタには、いつか礼がしたいと思っていたんだ~」

 そう陽気に話し始めた、料理も運ばれ食事をしながら少し話をする事になった。
 そこで聞かされたのがこの街、イトが少し前まで終末の街と呼ばれていたと言う事とスリング達の駐屯によって街の様子が変化してきた事を教えてくれた。
 スリングは、ドルバンの話からこの街が長い事がわかるとチダルが入った街外れの民家について訊いてみた。

「街外れの民家?」

「畑と小屋のある家なんですが」

 スリングがそう言うとドルバンは、わかったのか大きく頷いた。

「あぁ~ゴルガンさん家か」

 そう言うとドルバンは、チダルが入っていった民家について教えてくれた。
 それから2時間後、夜も深くなり、スリングはドルバンに礼を告げて店を後にした。
 その帰り道、夜風を頬に浴びながら煙草を燻らせると先程、ドルバンから聞いた話を思い出していた。
 ゴルガンがイトに来たのは、今から3年前の話だ。
 その当時のイトは、ティク国との戦争を皮切りに軍に参加して金を稼ごうと出ていく若者が多かったという。
 結果多くの若者が街を出て残ったのは、少ない若者と中年と老人達ばかりになっていた。
 だから、この街は、終末の街とも隣街から揶揄されていたらしい。その言葉に釣られる様に穏やかな老後の為に複数名の老夫婦達がこの街に住み始めたのもその頃だった。
 その中にゴルガン夫妻もいた。
 ゴルガン夫妻は、かつては国名であり首都であるユーランドの商業区で薬剤師を営んでおり、それなりの稼ぎがあったという。そしてこの街でも薬剤師として街に店を構えているが去年の中頃から奥さんの体調が芳しくなく、店は閉じたままらしい。
 終末の地にこのイトを選んで引っ越してきた、別段おかしな話ではないが、妙に引っ掛かる部分でもある。

「あれ、分隊長?」

 そう呼びかけられ振り返るとそこには、チダルが間抜な表情で立っていた。
 スリングは、チダルに手を上げて応えると駆け足で近づいてきた。

「珍しいですね、外出ですか?」

「偶にはな、お前こそ今帰りか?」

 そう訊くとチダルは、はにかんだ。
 ここで余計な事は、訊く気はなかったがその体に纏うモノがどうも気になった。これがハセルの違和感の正体なのだろう、しかし肝心の本人は気づいていない。
 スリングの勘でもそれが何らかの影響を及ぼす程のモノではなく、それらの残滓と言う事だけはわかったのであえて何も口にしなかった。

「そう言えば、お前は北東の出身だったな」

 ふと、スリングがそう呟くと何かを思い出したのかチダルは、何かを思い出す様に首を横に傾けた。

「はい、ミルセンです」

 ミルセン、北東部の歓楽街と農村が盛んな街だ。

「ミルセンか、昔いった事があるな」

 スリングがそう言うとチダルは、目を丸々と広げた。

「来られたことあるんすか!?またなんで!?」

「同期の1人がなそこに赴任して、来てくれってせがまれたんだよ」

 そこから他愛のない話をしながらスリング達は、洋館へと辿り着いた。
 次の日、スリングは朝食後、ニーナの居る鍛冶場に向かった。
 鍛冶場に入るとシエルがニーナの作業を邪魔されない様に割って入って来るがそれを手で制した。

「すこし、お前の力を借りたい」

 スリングのその言葉にニーナは少し顔を顰めたがその雰囲気に何かあると察したのか少しだけ溜息をついてから立ち上がった。

「いや、それを私が許すねぇだろ?」

 シエルが直ぐに割って入ってきた。

「午前中だけでいいから頼む」

「却下、コイツのサボり癖はハゲ分隊長でもわかってんだろ?」

「ハゲてねぇわ」

 シエル言いたいことはわかる。そしてサボるニーナの気持ちも理解できる。

「今お前も余計なこと考えてないか?」

 その表情を察してかシエルが目を鋭くして訊いてきた、スリングは慌てながら首を横に振り応えた。
 結果的にシエルもその場に同行する事で了承を得る事が出来た。
 スリングは、ニーナとシエルの2人を連れて昨日向かった民家、ゴルガン家に向かう事になった。
 その際にチダルにバレても言い訳が付く様に周辺の民家にも挨拶周りの工作をしてから訪ねた。
 夜に見る家と昼に見るの風景は、少し違って見える。
 夜には見なかった家を囲む柵の広さに手入れのされている庭にその家主の性格が反映されている様だった。
 雑草が殆ど生えてない土に柵から玄関までに伸びる白い玉砂利の道、どれもが綺麗に整理されていた。

「どなたですかな?」

 嗄れた声が聞こえ、視線を向けると1人の老人が畑からスリング達の方へと向かって歩いてきていた。
 年齢は、60歳ぐらいだろうか、背筋は伸びているが足を引き摺っている。
 身長は、スリングよりも少し低いぐらい、訊いていた職業から細身の男性を想像していたが持ったよりもがっしりとした体躯だった。

「初めまして、イトの駐在の分隊長のスリング・バインドと申します」

 そうゆっくりと頭を下げるとそれ釣られる様に老人も頭を下げてきた。

「私は、家主のモリスン・ゴルガンと言います、分隊長がこんな家にわざわざどうなさいました?」

「駐在してから1ヶ月と遅くなりましたけど、駐在のご挨拶がまだだったのでお伺いさせて頂きました」

 スリングのその返答にモリスンは、柔和な笑顔を浮かべた。

「これはこれは、ご丁寧にどうも」

 それからスリングは、ニーナとシエラの紹介を済ませて改めてモリスンに訊いた。

「こちらには、お一人で?」

「いいえ、妻と住んでいるんで居るのですが。足が不自由で」

 モリスンは、そう言いながら家の方に目を向けた。

「もし、お邪魔じゃなければ奥様にも挨拶をしたいのですがどうでしょうか?」

 スリングの問いにモリスンは、少しだけ苦笑いを浮かべた。

「無理にとは、言いません、挨拶だけなので」

 スリングは、慌てた振りをして退散しようとしたがモリスンは、それを呼び止めると家の中へと通してくれた。

「相変わらず、姑息な手を使うな」

 案内されている途中でニーナが小言を呟くがそれを無視する。
 姑息と言われても入れるにしろ入れないにしろ、あの場で話続けていても何も意味をなさないのだから手立てとしては、普通の事だ。今回は偶々、モリスンが居れる事を選んだに過ぎないのだ。
 家の中に入るとリビングに通された。
 リビングには、廊下とキッチンに繋がる2つの扉と他にもう1つの扉があった。
 どの扉も普段目にする扉よりも広く設計されており、まさかと思うとその答えは直ぐに目の前に現れた。
 モリスンは、スリング達をリビングまで招きソファーに座る様に促すとキッチンの方へと向かって行った。暫くすると金属が擦れる音共に車椅子に乗った穏やかな顔立ちの老婆が膝元に3つのカップを乗せたトレー置いて現れた。
 スリングが立ち上がると同時にシエルも立ち上がると老婆の元へ駆け寄った。

「大丈夫ですよ、ありがとう」

 老婆は、近づくシエルを軽く手で制すと慣れた手つきで車椅子をテーブルに近づけるとゆっくりとトレーをテーブルへ置いた。

「こんな状態でごめんなさい、なにぶん足が悪いもので」

「いえ、此方こそ、突然の押しかけですので、ご挨拶が遅れまして、私はスリング・バインドと申します、イトの駐在の分隊長をしております」

 その流れでニーナとシエルを紹介すると老婆は、穏やかな笑顔で返してきた。

「私は、マリー・ゴルガン、モリスンの家内です」

 マリーがそう言いながら挨拶をするとモリスンが遅れてリビングから姿を現すとその手には、お菓子の置かれた皿を持っていた。

「大したおもてなしは、出来ませんが、うちの畑で取れた素材で作ったお菓子です」

 そう置かれたお菓子にスリングは、礼を告げながら一口貰うとふんわりと広がる甘さに素直に美味いと言葉が漏れてしまった。
 それに続いてニーナも食べると何度か頷きながら美味いと言葉を漏らした。

「まさか、貴方の姿を見る日が来るなんて夢の様です」

 マリーがフト呟き、スリングは誰の事なのかと不思議に思ったがその視線が自分に向いている事だと気づき、首を横に傾けた。

「自分の事でしょうか?」

 スリングがそう訊くとマリーは、ゆっくりと頷いた。

「貴方が来てからもう噂の的なのよ、幾つもの怪物と退治して、鉱洞もまた採掘を出来る様にしてくれた、それなのに威張らず、洋館にこもりっきりで仕事に精を出す勤勉な方だとね」

 どうすれば、そんな尾ひれがつくのかスリングは、慣れない誉め言葉に苦笑いで返す事しか出来なかった。

「そんな噂が流れていたのですか、これはまた余計なハードルが上がってますね」

「そうですね、こいつ普段から仕事サボろうとしかしてないですからね~」

 ニーナがスリングの言葉に上乗せして応え、心の中で絶対後で頭を引っぱたいてやろうと心に誓った次の瞬間、シエルの平手がニーナの頭を引っぱたていた。

「少し気になったのですが、よろしいですか?」

 その平手に全員が驚いている中で注目の的であるシエルが何事もなかったかの様に続けた。

「何でしょうか?」

 モリスンが少し圧倒されながら訊き返すとシエルは、マリーの車椅子を指差した。

「恐らくタイヤ周辺のリングだと思いますが歪んでいる可能性があります、気になるんで見せて貰ってもよろしいでしょうか?」

 シエルのその問いにモリスンとマリーは、少しだけお互いを見合ったかと思うと次にスリングの方に視線を向けた。
 スリングは、困りながらゆっくりと頷くとマリーは、シエルの点検をお願いをした。
 それから、シエルが車椅子の修理をしている間にニーナは、モリスンと共に畑に向かい、スリングはマリーと共に雑談しながらシエルの車椅子の点検と修理が終わるの見ていた。
 なんだかんだでゴルガン邸を出た時には、昼を過ぎ、昼ご飯もご馳走になってしまった。
 そして洋館に戻るとその事を報告するのを忘れていた事でルミスにこってりと叱られる事になった。
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