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気がつけば…
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「………ん…。」
ー眩しい。
眩しい…?アキ兄と買い物してそれから……っ?
「アキ兄!!!」
そうだ、よく分からない奴に追いかけられて気を失って…ここは?
『目が覚めた様だな。』
声のする方へ思わずファイティングポーズで構えた。
『俺はアーク。ここは安全な場所だ、身がま―。』
「アキ兄をどうした…!」
『あきにいとやらがどういう意味か知らんが、それより自分の事を心配しろ。
俺が見つけてから少なくとも1週間眠っていたぞ。しかもその姿といい服といい…異界人か。』
「とぼけるつもり?!
いきなり現れて見つけたとか何とか言って襲ったくせに、何が安全な場所だよ!」
『待て、俺は助けただけだ。
お前は誰かに召喚されてこの世界に来たんじゃないのか??』
意味が分からない。
この男は何が言いたい?
警戒しつつも自分がアキ兄と買い物をした帰りによく分からない奴に追いかけられて目を覚ましたらここにいた事を説明した。
男は黙って話を聞いている。
『直接魔神がお前に介入したのか…。』
「魔神?神話や何かに登場する災いをもたらす神のこと?あの真っ黒な奴も魔神?」
『お前の世界ではそう言い伝えられているのか。
この世界では祝福を与える神の化身何だかな…その真っ黒とは恐らく闇の魔神だ、しかし…異世界にわざわざ足を運ぶなど聞いた事が無い。』
「??」
『俺もその魔神の1人である。水を司る魔神アークとは俺のことだ。
仮に異世界を渡り干渉が出来たとして、精神的ダメージが多く魔力をかなり消費するだけだ。つまり何のメリットもない自殺行為に等しい。』
驚いた、この人は魔神なのか。
『…?
何だ、本物を見たのは始めたか?』
と、少し笑いながら額に手を当てられた。
『外を警護していたらお前を見つけたんだ。
衰弱しきっていたが、問題が無さそうで良かった。
とりあえず腹が減っただろう?果実しか手に入らなかったが無いより良いだろ。」
目の前でオレンジの皮を剥いて差し出される。
確かに、お腹が空いた。
「あ、ありがとう…頂きます。」
貰ったオレンジはみずみずしく甘かった。
色んな果実を食べお腹がふくれた頃、ふと自分の体に違和感を感じた。
『気づいたか?お前の容姿はここでは珍しい、俺の加護で少しばかり弄らせてもらった。』
「…は?」
立て掛けてあった姿見を指差され覗くと、そこに映っていたのは自分によく似た男だった。
(え…胸がない。これ、本当に私なのか?)
ペタペタと触って確認する。
…まさか、下にはアレが?
『いきなり女の身でアレがあったら困惑するだろうからあるように見せている。』
「ど…どうやってトイレ済ませればいい?」
『見た目が男になったら普通叫ぶだろ…。
まぁ俺としてはありがたいがな。
これをあそこに詰めろ。』
渡されたのは小石くらいのビー玉。
これを着ければトイレに行かなくて済むらしい。因みに魔石何だと、このビー玉みたいな小石。
『俺もお前に質問していいか?』
急にどうしたんだ、まぁ…答えられる範囲で良ければどうぞ。
『お前にとって非日常な事ばかりなのに何故そんなに落ち着いているのだ?
普通なら喚くなり泣くなりするだろ?』
「これでも混乱してるけど?でも、親身になって世話をしてくれてる人がいて…アークの事だよ?安心してる自分がいるから。
女なら泣けば良かった?馬鹿みたく泣いて喚いて元の世界に帰れるならやってもいいけど。
泣くくらいなら帰る方法の1つでも探して元凶をぶん殴る。
それと自分はお前じゃない、糸。」
『糸…それが名前か?むやみに名前を口にするな、偽名を使え。』
アークが言うには真名は命の次に大事な物で相手に知られると魂を縛られ、命令に逆らえなくなり相手によっては肉体を失っても魂が解放されないらしい。
『そうだな、トイと改めたらどうだ?
トイは……、俺が怖くないのか?』
どうやら名前が勝手に決まったみたいだ。
「最初は怖かった。でも自分を助けてくれて質問にちゃんと答えてくれる良い奴だって分かれば怖くない。
…元の世界に帰れる?」
『ここに連れてきた奴の正体と目的が分かれば帰れるかも知れん、あくまで仮定だがどのみち知らなければいけない。』
しばらく魔神についてやこの世界の理についてアークと話した後、
「お風呂の準備が整いました、アーク様。」
とドアの向こうで控えめな声が聞こえた。
魔神もお風呂に入るんだ…と思っていると、
『風呂の用意が出来た、入ってこい。』
と促され、言われるがまま風呂場へ向かう。
ー眩しい。
眩しい…?アキ兄と買い物してそれから……っ?
「アキ兄!!!」
そうだ、よく分からない奴に追いかけられて気を失って…ここは?
『目が覚めた様だな。』
声のする方へ思わずファイティングポーズで構えた。
『俺はアーク。ここは安全な場所だ、身がま―。』
「アキ兄をどうした…!」
『あきにいとやらがどういう意味か知らんが、それより自分の事を心配しろ。
俺が見つけてから少なくとも1週間眠っていたぞ。しかもその姿といい服といい…異界人か。』
「とぼけるつもり?!
いきなり現れて見つけたとか何とか言って襲ったくせに、何が安全な場所だよ!」
『待て、俺は助けただけだ。
お前は誰かに召喚されてこの世界に来たんじゃないのか??』
意味が分からない。
この男は何が言いたい?
警戒しつつも自分がアキ兄と買い物をした帰りによく分からない奴に追いかけられて目を覚ましたらここにいた事を説明した。
男は黙って話を聞いている。
『直接魔神がお前に介入したのか…。』
「魔神?神話や何かに登場する災いをもたらす神のこと?あの真っ黒な奴も魔神?」
『お前の世界ではそう言い伝えられているのか。
この世界では祝福を与える神の化身何だかな…その真っ黒とは恐らく闇の魔神だ、しかし…異世界にわざわざ足を運ぶなど聞いた事が無い。』
「??」
『俺もその魔神の1人である。水を司る魔神アークとは俺のことだ。
仮に異世界を渡り干渉が出来たとして、精神的ダメージが多く魔力をかなり消費するだけだ。つまり何のメリットもない自殺行為に等しい。』
驚いた、この人は魔神なのか。
『…?
何だ、本物を見たのは始めたか?』
と、少し笑いながら額に手を当てられた。
『外を警護していたらお前を見つけたんだ。
衰弱しきっていたが、問題が無さそうで良かった。
とりあえず腹が減っただろう?果実しか手に入らなかったが無いより良いだろ。」
目の前でオレンジの皮を剥いて差し出される。
確かに、お腹が空いた。
「あ、ありがとう…頂きます。」
貰ったオレンジはみずみずしく甘かった。
色んな果実を食べお腹がふくれた頃、ふと自分の体に違和感を感じた。
『気づいたか?お前の容姿はここでは珍しい、俺の加護で少しばかり弄らせてもらった。』
「…は?」
立て掛けてあった姿見を指差され覗くと、そこに映っていたのは自分によく似た男だった。
(え…胸がない。これ、本当に私なのか?)
ペタペタと触って確認する。
…まさか、下にはアレが?
『いきなり女の身でアレがあったら困惑するだろうからあるように見せている。』
「ど…どうやってトイレ済ませればいい?」
『見た目が男になったら普通叫ぶだろ…。
まぁ俺としてはありがたいがな。
これをあそこに詰めろ。』
渡されたのは小石くらいのビー玉。
これを着ければトイレに行かなくて済むらしい。因みに魔石何だと、このビー玉みたいな小石。
『俺もお前に質問していいか?』
急にどうしたんだ、まぁ…答えられる範囲で良ければどうぞ。
『お前にとって非日常な事ばかりなのに何故そんなに落ち着いているのだ?
普通なら喚くなり泣くなりするだろ?』
「これでも混乱してるけど?でも、親身になって世話をしてくれてる人がいて…アークの事だよ?安心してる自分がいるから。
女なら泣けば良かった?馬鹿みたく泣いて喚いて元の世界に帰れるならやってもいいけど。
泣くくらいなら帰る方法の1つでも探して元凶をぶん殴る。
それと自分はお前じゃない、糸。」
『糸…それが名前か?むやみに名前を口にするな、偽名を使え。』
アークが言うには真名は命の次に大事な物で相手に知られると魂を縛られ、命令に逆らえなくなり相手によっては肉体を失っても魂が解放されないらしい。
『そうだな、トイと改めたらどうだ?
トイは……、俺が怖くないのか?』
どうやら名前が勝手に決まったみたいだ。
「最初は怖かった。でも自分を助けてくれて質問にちゃんと答えてくれる良い奴だって分かれば怖くない。
…元の世界に帰れる?」
『ここに連れてきた奴の正体と目的が分かれば帰れるかも知れん、あくまで仮定だがどのみち知らなければいけない。』
しばらく魔神についてやこの世界の理についてアークと話した後、
「お風呂の準備が整いました、アーク様。」
とドアの向こうで控えめな声が聞こえた。
魔神もお風呂に入るんだ…と思っていると、
『風呂の用意が出来た、入ってこい。』
と促され、言われるがまま風呂場へ向かう。
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