暴君皇帝は二度目の人生でも騎士を愛する

蒼井あざらし

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4_未来への協力者

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 翌日、目覚めた祈里はクリスのいない部屋で朝食をとり、その後レンガ宮の東側にある書庫に向かった。

 祈里は善政を行うことでクリスの反旗を思いとどませると決意したが、実際に国を立て直すことは一人では不可能である。祈里が円滑に内政を行うには、それを補佐してくれる人間が必要だ。それも優秀なだけではなく、神帝である祈里にも恐れることなく助言をしてくれるような人材が。

 この宮中にそんな人間はいないに等しい。宮中にいる人間でなくとも、この帝国には神帝に意見を言う人間などほとんどいない。『神帝の決定は絶対であり正しい』。帝国の人間は皆このような思想のもと神帝に仕えている。例えその決定が信じられないような不条理なものであっても、この思想は揺らぐことがない。不条理な決定を聞いた国民達はこの様に考えるのだ。神帝の思考は神域に達するため、それは自分たち人間には理解出来ないだけなのだ、と。

 そんな思想を持つ国民の中から祈里と共に国を憂い、祈里に国政の助言をしてくれる人物を探すことは難題である。だが、祈里には奇跡的に一人だけ思い当たる人物がいたのだ。

 目的地に着いた祈里は、自分より遥かに大きい木製のドアを開けた。細やかな装飾が施されたドアは、造りが古いためギギギと軋む音を立てる。迷いそうな程広い空間に、人間の背丈を遥かに超える本棚が整然と並べられていた。数えきれないほどの本棚には、最近発刊された新しい本から背表紙が読めない程古い本まで、様々な文献が溢れる程収まっていた。

 レンガ宮にあるこの書庫は、時代や国を問わずあらゆる文献が収められている場所である。歴史的価値のある古い本が保存されていたり、今までの戦争や国政に関する資料の保管する場所として使われてもいる。普段は歴史研究者や書庫管理官がいるだけで、宮人はあまり立ち入らない場所であった。

 祈里が本棚の間を縫うように進んでいくと、本に埋もれるように座っている眼鏡の男性に出会った。

「へ、陛下!? どうしてこのような所に……っ」

 男性は祈里に気付くと、驚きの声を上げて立ち上がった。黒い文官服の上に、青い羽織を着ている。どうやら書庫管理官のようだ。管理官は慌てて祈里に臣下の礼をとると、真っ青な顔で震えながら祈里を見上げた。どうやら急に訪ねたせいで酷く驚かせてしまったらしい。

「驚かせてすまない。ひいらぎ佳乃よしの公に会いに来たんだ」

 柊佳乃公爵というは、久遠神帝国の貴族制度・華族の伯爵位を持っている文官であり、書庫に籠っている変わり者と評判の人物だ。柊は時間が巻き戻る前、神帝である祈里に文官の中で唯一内政に関して進言してきたことがある男だったのだ。そのことを覚えていた祈里は、補佐役は彼しかいないと心に決めていた。

「柊公なら奥の部屋にいらっしゃいますが……」
「そうか、ありがとう」

 管理官は視線で方向を示しながら震える声でそう言った。祈里が礼を言うと「滅相もありません!」と更に縮こまってしまい、その異常なまでの怯えように祈里の方が申し訳ない気持ちになった。だがここで祈里が何を言っても逆効果になるだろうと思い、祈里は足早に教えてもらった書庫の奥に向かった。祈里も「血濡れの神」という自分の通り名を知らない訳ではないが、こんな風に目の前にすると少し寂しいものがあった。

 管理官が示した方へ歩いていくと、不意に大量の本が積まれている場所に出た。その奥に、積まれた本に隠されている様な引き戸がある。ここが柊公のいる場所だろうかと思い祈里は引き戸をノックしたが、一向に返事が返ってこない。ノック音に気付かなかったのだろうかと思い、もう一度引き戸を叩こうと腕を上げた瞬間、部屋の中から大きな音が聞こえた。何か大きなものが崩れたような、只事ではない音だ。

「入るぞ」

 何か事故が起きたのかもしれない思い、祈里は扉を開け放って部屋に踏み込んだ。二十畳ほどの座敷部屋には、足の踏み場がない程本や文献が積み重なって置かれていた。本来なら障子から光が射しこむ時間だが、重ねられた本のせいで光が遮られ部屋がぼんやりと薄暗くなっている。祈里が目を凝らすと、部屋の中心部で雪崩の様に本が崩れているのが分かった。先ほどの物音はこの積まれた本が崩れる音だったようだ。

「痛たた……」

 祈里が部屋の様相に驚いていると、雪崩の間からゆっくりと人が出てきた。崩れた本の下敷きになっていたらしい。本の狭間からのそりと立ち上がった男性は、何事も無かったかのように崩れた本を積み直し始めた。

「何度も読むものは手の届く場所に置いておきたいが、こう何度も崩れては効率が下がるな。本を整理する時間を設けた方が最終的には利便性が上がるだろうが、そうなると収納を設置する時間が……」

 ぶつぶつと独り言を言いながら本を積み直す男の姿に祈里は一瞬呆けてしまったが、直ぐに目的を思い出して我に返る。予想していた通り少し変わっているようだが、祈里はこの男に会いに来たのだ。

「その、勝手に部屋に入ってしまってすまない。柊公だとお見受けするが、少し話をしても良いだろうか」
「何か用ですか? 見ての通り私は忙しいので、大した用がないならお帰り下さい」

 祈里が声をかけると、柊はこちらに顔を向ける事もなく一蹴した。そのまま黙々と作業を続ける柊の様子に心が折れかけるが、この国と自分の未来がかかっている祈里もここで引くわけにはいかない。

「公に折り入ってお願いがあるのだが、少し時間を貰えないだろうか?」

 祈里が食い下がると、柊は祈里が退かないと分かったからか面倒くさそうに作業を止めて振り返った。

 文官には逞しい長身に、腰まである黒髪を組み紐で一つにまとめている。鋭い切れ長の目は左右の色が異なるヘテロクロミアであり、相手を委縮させるほどの眼光を放っていた。男らしさの中に王子様然とした甘さを残すクリスとはまた異なるが、十分に美男子と呼ばれる類の男である。齢はまだ三十手前だったはずだが、幼少から様々な政策を提案していた彼は宮中では天才と名高い。その優秀さの反動の様に、この様に書庫に引きこもる変人としても名高いのだが。

 柊は如何にも面倒だと思っているらしい表情でこちらを見たが、訪ねてきた相手が祈里だと気付くと一瞬驚いた表情になった。だが、直ぐに片頬を上げて皮肉気な笑みを浮かべる。

「これはこれは……貴方の様な方が、一体私ごときにどんな用があると言うのでしょう」

 どこか嫌味っぽい言葉と柊の鋭い視線にすごまれ祈里は思わず気圧されるが、覚悟を決めるようにぐっと手を握った。戦争ばかりで内政を軽んじる神帝は、基本的に文官からは好意的に思われていないことは分かっていた。実際に、祈里はこれまで柊の上げてきた提案書をにべもなく蹴ったこともある。祈里に対する柊のあからさまな態度は、当たり前のものだった。だが掌を返したと思われても、国を良い方向へ導くため祈里にはどうしてもこの男が必要だったのだ。

「西方諸国との関係を改善したい。その為に公の力を貸して欲しい」

 祈里の言葉に、柊は皮肉気な笑みをやめて意外そうな表情を浮かべた。いきなり本題をぶつけてきた祈里のことを意外に思ったのだろう。祈里は、彼の信用を勝ち取るためには今の祈里の考えを素直に話すほか無いと考えていた。優秀な彼に舌戦で勝てるとは思えなかったし、何より協力をお願いするからには、彼には誠実に接したかった。

 久遠神帝国は近年、大陸西方に位置する西方諸国と緊張状態が続いていた。その理由は、国境に希少燃料の発掘場があることが原因だった。

 祈里はこの国を導くと決めた時、まず西方との関係を回復させようと考えていたのだ。時間が巻き戻る前、西方諸国との関係は悪化する一方で、最終的にはほぼ戦争状態だった。その結果、思いの外長く続いた戦いによって帝国は疲弊し、多くの戦死者を出したのだ。クリスの決起に国民たちが大勢参加していたのは、この戦争による精神的な負荷も大きかったからだろう。故に、クリスの決起を起こさないためにはその戦争を起こさないようにすることが最も効果があると祈里は思ったのだ。

 この大仕事をこなすために祈里が柊を協力者に選んだのには理由が二つあった。一つは、柊がこの帝国では珍しい西方との混血であったことだ。他国との戦争が多く、神秘の残る旧い国である久遠神帝国には混血の国民は極端に少ない。そのせいもあり、帝国の国民はそのほとんどが黒髪黒目である。柊の金と黒のヘテロクロミアは、西方諸国の血を引いている証である。西方諸国をもう一つの母国とする彼なら向こうの文化にも詳しいはずだし、協力してくれるのではないかと思ったのだ。

 柊は祈里の真意を探る様に鋭い視線を向けていたが、すぐに首を振った。

「貴方は戦いを好むお方だ。信用できない」

 柊の言葉が胸に突き刺さる。彼の言葉は、誤魔化しようのない事実だった。祈里は戦いを好む神帝だった。祈里に限らず、歴代神帝は戦いを好む傾向にある。理由は分からないが、神性を得ると戦うという行為にある種の執着のようなものが生まれるのだ。そのため和平より戦いを好む。そして、神帝にはその選択が可能なだけの能力と異能があった。

 だが、神性を失った今の祈里はもうその性質を失っていた。クリスに殺されないよう国を導くと決めたことを差し引いても、今の祈里は出来るだけ暴力的なことを避けたかった。これは祈里自身気付いていなかったが、神性を失ったことで人間なら当たり前に持ち合わせている暴力への忌諱感が表面化したからであった。

「私を信用出来ないのは当然だ。だが、私はこの国を変えたい。その為にどうしても貴方が必要なのだ。頼む」

 祈里は視線を逸らした柊に向かって、ゆっくり頭を下げた。祈里は先ほどの柊の言葉で、やはり協力者を選ぶならば彼しかいないと確信していた。この国の人間は皆神帝に従順である。神に等しい祈里に、こんな批判的は言葉をぶつける人物は他にいない。

 これが彼を選んだ二つ目の理由だった。時間が巻き戻る前、西方諸国との戦争を指示した祈里に、柊は帝国の為にならないと唯一反対した文官だった。柊は一見変わり者の皮肉屋に見えるが、その内面は国を真剣に想う愛国者だ。祈里にも真っすぐに考えを伝えてくれるこの彼なら、祈里に助言をしてくれるだろうと思ったのだ。

 柊はそんな祈里を見て呆れる様に大きな溜息をついた。

「顔を上げてください。貴方の様な人が、頭を下げるべきではない」

 存外優しい柊の声に祈里が頭を上げると、柊は先ほどの皮肉気な笑みではなく、どこか困ったような表情を浮かべていた。

「お願いなどしなくとも、命令すればいいでしょう。貴方は我らが神帝なのですから」
「私は公に主従関係を求めている訳ではないのだ。私が間違うことがあれば貴方に正して欲しい。これは公にしか頼めないことだ」

 祈里の言葉に柊はすぐに首を横に振ることは無かったが、それでもまだ迷っているようだった。戦争好きと呼ばれていた祈里を信用していいものか、決めあぐねているのだろう。祈里が祈るような気持ちでじっと柊を見詰めていると、不意に柊は仕方がないとでも言いたげな緩慢な動きで頷いた。

「……分かりました。貴方のお力になりましょう」

 柊の言葉に、祈里は心の中で万歳をした。例え柊の声音でそれが苦渋の決断であることが分かりきっていても、柊の協力が得られたことは祈里にとって大きな一歩だった。彼の協力があれば、きっと時間が巻き戻る前のような戦争も避けられる。戦争が無くなれば犠牲者は出ないし、国は安定する。良いことずくめだった。

 祈里が明るい未来を想像して嬉しくなっていると、柊が不意にしゃがんで床に膝をついた。祈里に従う証として、柊は臣下の礼を取ろうとしているのだ。それに気付いた祈里は、慌てて柊の手を引いて立ち上がらせた。

「主従関係ではないと言っただろう。どうか私とは対等に接して欲しい」

 柊はますます困惑した表情をしたが、もうなる様になれとでも思ったのだろう。半ばやけくその様に呆れた声で「分かりました」と返事をした。

 ああ、本当に良かった。これで未来を変えることが出来れば、祈里がクリスに処断されることもなくなるかもしれない。

「ありがとう!」

 思わず柊の手を握ったまま祈里がお礼を言うと、柊はそんな祈里を不気味に思ったのか顔を逸らしてしまった。祈里は自分がはしゃいでしまったことを自覚して、少し顔を赤くした。

***

 柊と祈里は今後の事を話すため、祈里の執務室に移動することにした。その途中、レンガ宮の中庭で『桜下隊おうかたい』の軍人たちが訓練しているところが見えた。桜下隊は本国や宮の守護のため宮中に駐在する部隊の事である。神帝の身辺警護も行う桜下隊は、帝国軍人の中でも先鋭が集まるエリート部隊であった。

 中庭で隊員たちがみんな一対一で向かい合っているのが見える。刃を潰した刀で模擬戦を行うらしい。その中に、黒い軍服の男達に交じって銀色の外套が翻るのが目に入り、祈里は思わず足を止めた。裏地が銀色の外套は、クリスの騎士服だ。

 ミュラメント聖国の使者として帝国に滞在しているクリスは、武芸交流という名目で桜下隊の軍人たちと訓練や任務を共にしていることはある。桜下隊の軍人達も大きな声では言わないが、敵国とはいえ武勇の名高い「清廉の騎士」と共に訓練できることを密かに喜んでいるらしかった。

 クリスの金髪に、ミュラメント聖国の青と銀を主体とした騎士服はよく青空に映える。王族だけが身に着ける家紋が入った長い外套も、翻るたびに細かい刺繍が揺れて実に美しい。丁度クリスも模擬戦をするところだったらしく、剣を正面に構えていた。庭にいる軍人たちの中で、クリスだけ構えが異なっている。

 久遠神帝国では、大陸にはない異質な片刃の剣を使う。一般的に刀と言われているこの武器は、壊れやすい代わりに随一の切れ味を誇る。一方、クリスは大陸では一般的に使われている両刃の剣を持っていた。

 クリスとその向かいにいる若い隊員は、お互いに間合いを測りながら近づく。そして、不意に隊員がその間合いに飛び込むように切り込んでいった。刹那、金属のぶつかり合う音が響く。次の瞬間には、クリスの剣がピタリと若者の首筋に当てられていた。それは剣の達人ですら目で捉えることが出来ないほどの速さであった。その動きは、清廉の騎士という名が決してその精神性だけ評価されて付けられたことではないということの証明しているかのようだった。

 負けたほうの隊員が思わず尻餅をつくと、剣を収めたクリスが彼に向かって右手を差し出して立ち上がらせた。お互いの健闘をたたえ合うように二人は笑顔になる。

 青空の下、騎士然とした笑みではなく、普通の青年の様に歯を見せて笑うクリスの姿に祈里は胸が苦しくなった。クリスの屈託のない笑顔に羨望を覚え、同時に自分の見たことの無い表情を他人に向けていることに嫉妬心さえ芽生えてしまう。自分にもあんな風に笑いかけてくれたらいいのにと、そんなありえない想像が頭を駆け巡った。

 青空の下で剣を振るうクリスは、その姿が最も美しいと思えるほど生き生きとしているように見える。やはり、祈里はクリスを手放して正解だったのだ。

「陛下? ぼんやりしていたら置いていきますよ」

 柊に呼びかけられてハッと我に返る。思わず見惚れてしまったが、もうクリスとは距離を置くと決めたのだから、こんな未練は断ち切らなければならない。

「すまない」

 祈里が素直に謝ると、柊は祈里が見ていた中庭を一瞥してスタスタと先に行ってしまった。祈里がクリスを見ていたことを柊は気付いていないらしく、それだけは祈里にとって救いだった。
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