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13 幸せの意味
しおりを挟む「はじめまして西村 凛184-79-27
礼の彼氏くんだよね?」
礼「兄貴!」
風「はい、あんなことあった後に
付き合うことになって、あの…」
凛「俺は歓迎してるんだよ
礼が幸せになってくれたらうれしい」
礼「兄貴は今どうしてるの?」
凛「俺も彼氏できて一緒に住んでる」
礼「は?兄貴ってゲイかバイなの?」
凛「だから親に嫌われてたじゃん」
礼「風磨、兄貴も親が嫌いで
高校になったら家を出たんだ」
風「でも、礼と苗字が」
凛「俺も分籍してから苗字も変えたんだ
あの名前を名乗りたくなくて」
礼「今日はどうしたの?」
凛「どうって俺この辺だからあの駅
よく使ってるからさ
たまたま礼がいてびっくりしたよ」
風「よかったね、お兄さん優しい人で
礼のこと思ってくれてるから」
凛「風磨くん、礼のことよろしくね
こんな楽しい顔してるの初めて見た
俺、ゲイ向けのビジネスとかしてる
何かあったら頼ってきてよ」
風「あの!」
凛が帰ろうとした時風磨が声をかけた
どうしてもこのままさよならしたくなかった
凛「どうしたの?」
風「友達になって… ほしい… です…」
凛「え? こっちこそうれしいよ」
礼「兄貴に乗り換えないでよ、風磨!」
凛「おや? 嫉妬?」
風「礼だけ好きだよ
凛さんとは友達になりたいの」
凛と風磨はMAILER交換した
たったそれだけのことだけど
施設では友達ができなかったから…
礼「兄貴も風磨に乗り換えないでよ」
凛「お前、昔からそういうとこ全然
変わってないのな」
風「かわいいね」
凛「こんな奴だから嫉妬深いけど
礼をよろしくね、風磨くん」
風「はい」
そう言って凛は帰っていった
なんだか照れくさそうにしている礼
風「礼の側にもちゃんと味方がいて
安心したよ、いいお兄さんだね」
礼「うん、兄貴も彼氏いるみたいだし
幸せならよかった」
風「礼は… 俺といて幸せ…?」
礼「当たり前だよ!
2人でずっと幸せでいたい」
風「ありがとう
俺も礼といられて幸せだよ」
風磨をそっと抱き寄せた礼
真剣な目をして風磨を見ながら
礼「本当に結婚式やりたい
兄貴ゲイのビジネスだから
結婚式もあるからやってみない?
少人数でさ、中身の濃い式にしたい」
風「うん、俺もやりたい
礼、俺を選んでくれて本当にありがとう」
思わず涙がこぼれてしまった風磨
今まで幸せって感じたことがなかった
その分あふれてしまう
礼「もう1人じゃないよ
俺がいるし友達もできた
これからも出会いは増えていくよ」
風「うん、ありがとう」
礼「結婚式の前にさ、2人で住む
部屋を先に探さない?」
風「一緒に住むってうれしい」
礼「仕事部屋、それぞれの部屋、
3部屋は絶対に必要になるけど」
風「それも凛さんに相談しようよ
ゲイだと部屋借りれないの多いし」
礼「そうだね、連絡してみるか」
コーヒーを持ってきた風磨
2つ並ぶカップ
こうして付き合ってまだ短いのに
結婚式とか飛ばしてるよなぁ
礼「何? 1人で笑って」
風「まだ付き合って1年しないのにさ
結婚式って早いペースだなって」
礼「たしかにね、でも早い遅いじゃなく
確信が見えたら答えだと思う」
風「それが礼でよかった」
礼「俺も風磨でうれしい」
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