歪の中のTrust

光海 流星

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7 2人の時間

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ピンポーン

しばらくして健がドアを開けた
ふらふらで立っているのがやっとの状態だ

京「思ってたよりもキツそうだな
早くベッドに行くぞ、つかまれよ」

体がものすごく熱い
こんなんじゃすぐには回復しそうにないな

京「汗かいてるし服着替えないとだな
寒気するとこじらせるから
ってパンツまでびしょびしょだぞ」

健「あそこのチェストに入ってる」

京「体ふいてやるよ
パンツの中は自分でふけるよな?
俺あっち向いてるから」

健「できない…」

京「は?俺もできねーぞ」

健「うつむくと吐き気がする」

こいつこんな奴だったか?
男同士だって言えば別にそうだけど
変に意識してんの俺だけか?
熱あるしこういう時は仕方ないか

京「目つむりながらふくから
ちょっとの間じっとしてろよな」

健「うん」

何もなく終わった
って当たり前か、何考えてんだ俺
期待したっていうのか

京「ゼリーちょっとでも食うか?
薬飲まないといけないだろ?」

健「うん」

京「はい、これ、少しでも口に入れろ」

健「ごめん、疲れてんのにこんなこと」

京「気にすんなって
後で返してもらうから大丈夫だ」

片づけが終わった
もうそろそろ帰る時間だな

京「俺帰るから何かあったら電話して」

立ち上がろうとした京吾の手をつかむ健
目はうつろで不安気な健
熱もあるしつかんでる手がすごく熱い

健「いてほしい…」

京「お前、甘えてくんなよなぁ…」

健「1人じゃ何もできない…」

京「じゃ、俺ここで寝てるからな」

健「こっちに詰めたら寝れる」

京「はぁ?一緒に寝んのかよ?」

健「……」

一緒に寝るとか大人になってからそんな
別に床でも寝れるからいいんだけど
男女の友達っていうのと同じもんで
ゲイ同士の友達がベッドでくっつくって
そんな感じになることだってあるんだぞ?
ここはきっぱり断っておかないとな

京「俺床でいいから病人はしっかり寝ろ」

健「泊まってもらうのに悪いから」

京「大丈夫だから心配すんな」

健「何か企んでるとかあるの?」

京「バカ!んなわけねー!!」

健「じゃ、ベッドでいいじゃん」

なんか言いくるめられたぞ
こいつ何なんだよ、くっそー!
ドキドキしすぎて全然落ち着かねーな

こんな寝顔してるんだな健は
よく見たらイケメンだしかわいいし
これであんなことが好きってなんか
もったいないよなぁ

顔は傷つかないようにしろよな
さすがに熱あるしよく寝てる
いつの間にか2人とも寝ていて

8:00のアラームでようやく起きた
京「健どう?少しはよくなったか?」

健「全然」

京「まだ熱あるな」

健「今日も泊まってほしい」

京「は?今日も?」

健「無理ならなんとかしてみる」

ふらふらでトイレに向かう健
こんなの見てたら放っておけなくなるよな

京「仕事終わって着替え持ってくるから
昼間はおとなしくしてろよ」

健「うん、ありがとう」

2日も泊まるってまさかだよな
ここまでやってる俺けっこう偉いよな
うん、うん
ってか俺も淋しい奴ってことだよな
あ~もう~ぅ

京「うわぁ、まだこんなに熱あんのか」

健「下がったり出たり」

京「今日はスポドリ持ってきた
ちょっとずつ何回か飲んだ方がいいぞ」

健「京吾がずっといてくれたらな」

京「えっ?」

健「こういう時1人だと何もできない」

京「早く彼氏見つけるんだな」

健「京吾がいい」
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