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不死戦争4
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不死戦争4
永魔の目の前で黒い影が
呟いた
心の隙間を突く様な…良く響く
不気味な声で
【お前は喰われるために生まれた
お前を生んだからお前の母は体を
壊して死んだ
お前を身籠らせたから父は殺された
お前が居るせいで争いが起きた
己を呪え
お前は忌み子だ】
「やめてくれ…頼むから――‼」
永魔は大声で叫ぶ。
しかし黒い影は責め続ける。
【お前がここに居るせいであの
親子に迷惑がかかるぞ…もしこの家が
襲われたらどうなるのか
なんて事位、お前も分かって
いるんだろう
お前は孤独で居るのがお似合いだ】
「やめろおおおおおおおおっ…ああああ‼」
今にも気が狂いそうな永魔に
最後に黒い影は言った。
【喰われて楽になったらどうだ…?】
永魔が目を開けると布団と体中が
ぐっしょりまんべんなく濡れていた
天導家に来てから三日目
心の疲れが取れて心が緩み
睡眠が浅くなったのか…
幸せで忘れていたが
永魔は追われる身なのだ。
永魔がこっちに来た方法も
よく分かっていない。
もしかすると…敵対している
死神達が自由に行き来出来る魔法を
使える様になったのかもしれない
永魔が下界に来たのだからあり得ない
話ではないだろう。
そうとなれば永魔も取れる対策は
しておいた方が良い。
魔術を使うのはまだ完治していない
体に堪える
がやむを得ない。
簡単な魔法陣を紙に書いた。
永魔は両手の指を絡め
呪文を詠唱した。
「トンタン、テール、カタロース
バラ、コマ、ミンチ‼」
呪文を詠唱して永魔は
地面に置いた魔法陣が書いてある
紙に血を一滴足らし、
その紙に魔力を流し込んだ。
強烈な光が部屋中に広がる。
まあ、押し入れだけど。
そしてその光は徐々に大きくなり
形を変えて家の周りを
ぐるりと一周包んだ。
「…出来たぜ…とびきりの結界」
これで当分襲われる事は無いだろう
しかし永魔は体が完治する前に
魔力を大量消費した事により
また疲れがたまった。
しかしこれで安心してはいけない。
相手は永魔の想像を上回って
永魔を下界にワープさせたのだ。
常に出来る限りの対策を
張り巡らせておいた方が良い。
「俺が死神なのを光希と知代さん
にもカミングアウトした方が良い。
彼女達もいざというとき
敵が死神なのを知って居る方が
俺が捕まった場合に動きやすい。」
永魔は光希の部屋に向かった。
急に部屋に突撃してきた永魔に
光希は若干びっくりした。
「何…?」
「大事な話があるんだ。聞いてくれ。
隠していたと言うか
言ってなかったと言うか…」
急過ぎてしばらくきょとんと
していた光希だったが
永魔の真剣な表情を見て
「わかった」と言った。
永魔は自分が追われている身だと
言うことや永魔を追って
やってくるかもしれない
死神の存在を明かした。
「そう…そんな事があったの…」
光希は今にも涙がこぼれそうな程
永魔に同情してくれた。
「光希は俺を信じてくれるのか…?
追い出したりしても良いんだぜ」
永魔が言うと、光希は笑った。
「そりゃあまあ、あそこまで
真剣に語られたら信じるわよ。
追い出したりもしない。
もうあんたは家族の一員だもの。」
「なるほど…その話を聞いて
やっと合点がいったわ。
どうりでピザもステーキも
知らないはずよね…さーて」
一言呟き、この話は終わり
と言う様にパンと手を叩いた。
「そんな事より永魔、今 母さんが
お昼ご飯作って待ってるから
リビング行きましょ‼」
「おう わかった‼行こうか」
光希に心から感謝しながら
永魔は一階のリビングに向かった。
【4話終わり】
永魔の目の前で黒い影が
呟いた
心の隙間を突く様な…良く響く
不気味な声で
【お前は喰われるために生まれた
お前を生んだからお前の母は体を
壊して死んだ
お前を身籠らせたから父は殺された
お前が居るせいで争いが起きた
己を呪え
お前は忌み子だ】
「やめてくれ…頼むから――‼」
永魔は大声で叫ぶ。
しかし黒い影は責め続ける。
【お前がここに居るせいであの
親子に迷惑がかかるぞ…もしこの家が
襲われたらどうなるのか
なんて事位、お前も分かって
いるんだろう
お前は孤独で居るのがお似合いだ】
「やめろおおおおおおおおっ…ああああ‼」
今にも気が狂いそうな永魔に
最後に黒い影は言った。
【喰われて楽になったらどうだ…?】
永魔が目を開けると布団と体中が
ぐっしょりまんべんなく濡れていた
天導家に来てから三日目
心の疲れが取れて心が緩み
睡眠が浅くなったのか…
幸せで忘れていたが
永魔は追われる身なのだ。
永魔がこっちに来た方法も
よく分かっていない。
もしかすると…敵対している
死神達が自由に行き来出来る魔法を
使える様になったのかもしれない
永魔が下界に来たのだからあり得ない
話ではないだろう。
そうとなれば永魔も取れる対策は
しておいた方が良い。
魔術を使うのはまだ完治していない
体に堪える
がやむを得ない。
簡単な魔法陣を紙に書いた。
永魔は両手の指を絡め
呪文を詠唱した。
「トンタン、テール、カタロース
バラ、コマ、ミンチ‼」
呪文を詠唱して永魔は
地面に置いた魔法陣が書いてある
紙に血を一滴足らし、
その紙に魔力を流し込んだ。
強烈な光が部屋中に広がる。
まあ、押し入れだけど。
そしてその光は徐々に大きくなり
形を変えて家の周りを
ぐるりと一周包んだ。
「…出来たぜ…とびきりの結界」
これで当分襲われる事は無いだろう
しかし永魔は体が完治する前に
魔力を大量消費した事により
また疲れがたまった。
しかしこれで安心してはいけない。
相手は永魔の想像を上回って
永魔を下界にワープさせたのだ。
常に出来る限りの対策を
張り巡らせておいた方が良い。
「俺が死神なのを光希と知代さん
にもカミングアウトした方が良い。
彼女達もいざというとき
敵が死神なのを知って居る方が
俺が捕まった場合に動きやすい。」
永魔は光希の部屋に向かった。
急に部屋に突撃してきた永魔に
光希は若干びっくりした。
「何…?」
「大事な話があるんだ。聞いてくれ。
隠していたと言うか
言ってなかったと言うか…」
急過ぎてしばらくきょとんと
していた光希だったが
永魔の真剣な表情を見て
「わかった」と言った。
永魔は自分が追われている身だと
言うことや永魔を追って
やってくるかもしれない
死神の存在を明かした。
「そう…そんな事があったの…」
光希は今にも涙がこぼれそうな程
永魔に同情してくれた。
「光希は俺を信じてくれるのか…?
追い出したりしても良いんだぜ」
永魔が言うと、光希は笑った。
「そりゃあまあ、あそこまで
真剣に語られたら信じるわよ。
追い出したりもしない。
もうあんたは家族の一員だもの。」
「なるほど…その話を聞いて
やっと合点がいったわ。
どうりでピザもステーキも
知らないはずよね…さーて」
一言呟き、この話は終わり
と言う様にパンと手を叩いた。
「そんな事より永魔、今 母さんが
お昼ご飯作って待ってるから
リビング行きましょ‼」
「おう わかった‼行こうか」
光希に心から感謝しながら
永魔は一階のリビングに向かった。
【4話終わり】
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