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不死戦争2章(襲来)
不死戦争6
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朝、起きてすぐに永魔は
問題集に目を通す。
ここ一週間ずっと勉強している。
現在やっているのは中一の
正負の数である。
かなりペースを上げてやった
から付け焼き刃程度であるが
一応小学生の単元は終えた。
「永魔、頑張って‼
凄くいいペースだから
きっとすぐに入学出来るよ‼」
永魔の物分かりの良さに
光希は感心している。
まあ、年齢は光希と同じなので
足し算、引き算の概念は無くても
考える力自体は高いと言うことだ。
「なあ…いつから学校って
始まるんだっけ?」
永魔が尋ねた。
「うーん確か今が3月の頭
だから4月の半ばじゃない?」
「そうか…あと一ヶ月頑張れば
俺も入学出来るんだな‼おーし」
永魔は張り切ってまた机に
向かって勉強し始めた。
永魔の集中力は凄い物で、
朝起きて6時から夜の11時まで
全く休まず、食事も摂らないのだ。
それで11時になった途端に
プツンと糸が切れるように
倒れ込むのだ。
そのあと3時まで眠ったあと
起きてアホみたいにご飯を
食い漁る。
そして6時まで寝た後勉強する。
この生活を一週間続けた結果
小学校の単元を終えたのだった。
尋常な努力では無いが
永魔の集中力はまるで
燃え盛る炎の様に尽きなかった。
「なあ、光希ここの問題どうやったら
解けると思う?」
「ん?どれ、見してみ…
ああ…ここはこうやってカッコ
の中にかけて…」
「おお…分かったありがとう光希」
物分かりが良いってレベルなのか?…
天才と言うか…
一を聞いて十を知るとは
まさしくこの事だな…
「この調子だったらきっと
入学式に間に合うよ‼」
光希はそう言って喝を入れた。
しかし永魔にはその喝は
届かなかった。永魔の集中力は
無くなっていた。
永魔は下界に舞い降りた
巨大な魔力に圧倒されていた。
追っ手が来たのか…‼
それにしても…この魔力…
ーーまさか…‼ーー
「………………………………………………………‼‼」
永魔の顔は真っ青、
脂汗がどろどろと噴き出していた。
何か覚悟を決めたような
顔の永魔に、光希は何か
恐ろしいことが起きることが
誰に聞くでもなく分かった。
「すまん…ちょっと出掛けて
来る…帰ってこなかったら
俺の事忘れてくれ…」
「え?どういう事…
まさか追っ手が来たの…?」
「じゃあ…また生きてたら
帰ってくるぜ。夜までに
帰ってこなかったら
俺が死んだと思ってくれ。」
無理矢理形作った
ぐちゃぐちゃの笑顔で永魔は言った。
「待って‼なら家でばれないように
隠れていれば…」
光希が言いかけた時永魔は
ドアから出て行った。
「くそっ想定外だ…‼
最初は弱い奴から追手を
出すと思ったが…初っぱなから
最高位の死神の兄貴を出すとは…
地獄の門番と言われるあの兄貴
だぞ…?地獄の守りが手薄になって
いいのかっ…!?」
傷程の相手には全くと
言っていいほど結界は無力だ。
恐らく思い切り殴られれば
くだけ散ってしまうだろう。
死神は魔力を辿る事が出来る
ので永魔を探知するのも
時間の問題なのだ。
光希や知代に危害が及んでは
申し訳が立たない。だから家を出たのだ。
永魔は魔力を感じた出所に
向かった。そこには…
小さなブラックホールの様な…
空間に空いた穴があった。
何だこれは…
俺がこっちに来たときから
あったのか?…
地獄と下界を繋ぐ
ゲートの様なものなのだろうか…
そう考えていると永魔の後方
から聞き慣れた声が…
「おう…永魔一ヶ月ぶりだな
お前には悪いがこっちの都合上
狩られて貰わなきゃならねえ…‼」
「…やなこった…」
永魔はそう言って力強く拳を
握りしめた。
【6話終わり】
問題集に目を通す。
ここ一週間ずっと勉強している。
現在やっているのは中一の
正負の数である。
かなりペースを上げてやった
から付け焼き刃程度であるが
一応小学生の単元は終えた。
「永魔、頑張って‼
凄くいいペースだから
きっとすぐに入学出来るよ‼」
永魔の物分かりの良さに
光希は感心している。
まあ、年齢は光希と同じなので
足し算、引き算の概念は無くても
考える力自体は高いと言うことだ。
「なあ…いつから学校って
始まるんだっけ?」
永魔が尋ねた。
「うーん確か今が3月の頭
だから4月の半ばじゃない?」
「そうか…あと一ヶ月頑張れば
俺も入学出来るんだな‼おーし」
永魔は張り切ってまた机に
向かって勉強し始めた。
永魔の集中力は凄い物で、
朝起きて6時から夜の11時まで
全く休まず、食事も摂らないのだ。
それで11時になった途端に
プツンと糸が切れるように
倒れ込むのだ。
そのあと3時まで眠ったあと
起きてアホみたいにご飯を
食い漁る。
そして6時まで寝た後勉強する。
この生活を一週間続けた結果
小学校の単元を終えたのだった。
尋常な努力では無いが
永魔の集中力はまるで
燃え盛る炎の様に尽きなかった。
「なあ、光希ここの問題どうやったら
解けると思う?」
「ん?どれ、見してみ…
ああ…ここはこうやってカッコ
の中にかけて…」
「おお…分かったありがとう光希」
物分かりが良いってレベルなのか?…
天才と言うか…
一を聞いて十を知るとは
まさしくこの事だな…
「この調子だったらきっと
入学式に間に合うよ‼」
光希はそう言って喝を入れた。
しかし永魔にはその喝は
届かなかった。永魔の集中力は
無くなっていた。
永魔は下界に舞い降りた
巨大な魔力に圧倒されていた。
追っ手が来たのか…‼
それにしても…この魔力…
ーーまさか…‼ーー
「………………………………………………………‼‼」
永魔の顔は真っ青、
脂汗がどろどろと噴き出していた。
何か覚悟を決めたような
顔の永魔に、光希は何か
恐ろしいことが起きることが
誰に聞くでもなく分かった。
「すまん…ちょっと出掛けて
来る…帰ってこなかったら
俺の事忘れてくれ…」
「え?どういう事…
まさか追っ手が来たの…?」
「じゃあ…また生きてたら
帰ってくるぜ。夜までに
帰ってこなかったら
俺が死んだと思ってくれ。」
無理矢理形作った
ぐちゃぐちゃの笑顔で永魔は言った。
「待って‼なら家でばれないように
隠れていれば…」
光希が言いかけた時永魔は
ドアから出て行った。
「くそっ想定外だ…‼
最初は弱い奴から追手を
出すと思ったが…初っぱなから
最高位の死神の兄貴を出すとは…
地獄の門番と言われるあの兄貴
だぞ…?地獄の守りが手薄になって
いいのかっ…!?」
傷程の相手には全くと
言っていいほど結界は無力だ。
恐らく思い切り殴られれば
くだけ散ってしまうだろう。
死神は魔力を辿る事が出来る
ので永魔を探知するのも
時間の問題なのだ。
光希や知代に危害が及んでは
申し訳が立たない。だから家を出たのだ。
永魔は魔力を感じた出所に
向かった。そこには…
小さなブラックホールの様な…
空間に空いた穴があった。
何だこれは…
俺がこっちに来たときから
あったのか?…
地獄と下界を繋ぐ
ゲートの様なものなのだろうか…
そう考えていると永魔の後方
から聞き慣れた声が…
「おう…永魔一ヶ月ぶりだな
お前には悪いがこっちの都合上
狩られて貰わなきゃならねえ…‼」
「…やなこった…」
永魔はそう言って力強く拳を
握りしめた。
【6話終わり】
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