鬼の騎士団長が淫紋をつけられて発情しまくりで困っているようなので、僕でよければ助けてあげますね?

狩野

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夜毎の訪問(2)

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「……少し遅すぎたか」

 そう呟きながらシルヴァリエはカーテンを横に引いた。

 ベッドの上では、寝間着のズボンを膝下まで引き下ろしたカルナスが、シルヴァリエが来たことにも気づかず自慰に耽っている。

 体は横向きに丸めこむように抱え込み、片手では黒々を屹立した己の陰茎を扱き、もう片手では自分の口を抑えている。

 抑えた口の奥から、手の動きに呼応するように吐息が漏れていた。

「カルナス団長」

 シルヴァリエが呼びかけても、カルナスは動きをやめない。目は陶然としたまま、あらぬほうを見つめている。

「団長。カルナス様。来ましたよ」

シルヴァリエはベッドの中を蝋燭でかざし、カルナスの顔を覗き込むようにしながら再び呼びかけた。

「シルヴァリエ……?」
「そうです」

 驚愕、安堵、そして遅れてやってきた羞恥で、カルナスの表情が目まぐるしく変化する。シルヴァリエの視線を避けるように目を逸らし、今の自分の痴態について必死に言い訳を探す様子のカルナスがあまりにかわいくて、シルヴァリエはその唇にキスをした。

ただのキスではなく、遊び慣れた貴族の人妻たちを文字通り腰抜けにしてきた、濃厚な、前戯のようなキスである。逃げようとするカルナスの頭を抑え込み、舐めて、噛んで、吸って、口のなかを好き放題に蹂躙する。

 ほどなくカルナスは背中を弓なりに仰け反らせ、吐精した。

 それを確認したシルヴァリエはキスを軽いものに変え、カルナスの痙攣が落ち着くのを待つ。

「シル、ヴァリエ……」
「遅くなってしまい申し訳ありません、カルナス団長」

 シルヴァリエの言葉に、カルナスが不安げに頷く。続く言葉がわかっているからだ。

「でも、言いましたよね? 僕がどれだけ遅くなっても、自分では触れないようにと」

 シルヴァリエに睨まれ、カルナスはいたずらを大人に見つかってしまった少年のように身を縮こまらせた。

「が、我慢、できなかっ……」
「淫紋を育ててしまうからだめですと、あれだけ言ったじゃないですか。それとも、育てたいんですか? 頭のおかしいド淫乱になって見境なく部下をベッドに引き込みたい?」
「ちが……」
「だったら言うことを聞いてください。少なくとも今夜はもう一切自分では触れないこと。わかりましたね?」

 射精した直後にも関わらず、カルナスの陰茎はほとんど衰えることなく下腹部でぷるぷると震えている。その先端をシルヴァリエが指ではじくと、カルナスが小さく嬌声をあげた。

 シルヴァリエは手にしていた蝋燭をベッドサイドのテーブルに置き、代わりにその引き出しからオイルの瓶を取り出す。

「そのまま四つん這いになって。尻を僕のほうに向けて」

 カルナスは羞恥の表情を浮かべながら、シルヴァリエに言われた通りの姿勢をとった。
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