攻め語り

狩野

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「電気もつけずに何してる」

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 別に、なにも。

 随分遅かったんですね。おかえりなさい。

 昔のお友達との飲み会は、そんなに楽しかったんですか。

 へえ。

 よかったですね。

 水、飲みますか?

 そうですか。酔いは覚めたみたいですね。

 こっちへ来て。

 服を脱いで、お尻の穴を広げて僕に見せて。

 ……理由が必要です?

 後ろ暗いところがないならできるでしょう。

 友達に抱きついて好きだのなんだの大騒ぎしながらキスしたとか、ね。

 ……ええ、見てましたよ。同じ店にいました。

 よほどあの場からあなたを引きずり出してやろうと思いました。でも、あなたにも友達の手前があるだろうからと思ってね。

 我慢したんです。

 我慢したんですよ、僕は。

 はらわたが煮えくり返りそうでした。

 酔うとあなたがキス魔になるなんて、知らなかったな。相手もまんざらでもない顔してましたけど、そういう趣味じゃないようでよかったですね。それともあなたに似てヘタレなだけかな。はははっ。どちらにしてもよかったですね。あのままホテルにでもしけ込んでたら、ただじゃすまなかったですよ。

 ほら、この痕。手のひらに爪が食い込んで痛かったな。

 少し血が出ちゃいました。

 舐めて。

 もう膜がはりかかってますけど、舐めるとまだ血の味がしますよ、きっと。

 舐めろ。

 ……血の味、しました?

 そうですか。

 ねえ、あなたがキスしていいのも、抱きついていいのも、好きになっていいのも、僕だけですよ。わかってますか?

 もう一度言いますよ。キスも、ハグも、好きも、あなたがしていいのは、僕だけ。

 わかりました?

 ……わかったならおしおきです。

 服を全部脱いで、お尻の穴を僕に捧げなさい。

 今夜は、痛いのを少し我慢してもらうことになるかもしれない。

 大丈夫、なにかあったら明日医者に行きましょう。いいところを知ってますよ。もちろんついていきます。ずっとそばにいますから。

 どこへ行くんです?

 いま逃げようとしましたか?

 しましたよね。

 嘘をつくな。

 ほら、やっぱり。

 ……なに怯えた顔してるんです。

 怖がることなんてありませんよ。僕があなたの望まないことを一度だってしましたか。するわけない。ありえない。こんなに好きなのに。まだわかってないなんて。

 ああ、もう、おしおきだけですませるつもりだったのに。今日は少し長い話し合いになりそうですね。ベッドに行きましょうか。どうして怖がるんです? ひどいことなんてするわけないでしょう? したこともない。僕は優しいんですよ。ただちょっと、わかってもらいたいだけなんです。ほら、いらっしゃい。

 来いと言ってる。

 逃げられると思うなよ。
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