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9話 運命の人
しおりを挟む「………………ふふ、今日は君の驚く顔が沢山見られて嬉しいな。……………初めての時は僕が驚かされてばかりだったしね。はは…………本当にとても驚いたよ。だって僕に触れられる人なんて5歳の時から居ないと思ってたからね。…………正直言うと最初はめちゃくちゃ怖かった………。敵かと思ったさ………。抵抗も忘れて恐怖に震えたよ、だけど貴女はあんなにいやらしく意地悪をしてくるんだもん…………♡はぁ♡思い出すだけで……勃起して来たよ」
見るとディアの股間はもっこりしている
「あの劇場でも凄く興奮した♡裕子♡………あの最初の日に君が人違いしたのもきっと運命なんだ♡…………僕はそう思っている♡……………あんなにいやらしい下着姿まで見せつけて来て………ふふ♡あの日はちゃんと見れなかったからこれからは沢山見せて♡本当に……あの日あそこに居て良かった♡裕子…………今日は僕に君を気持ちよくさせて?初夜だね♡」
そう言ってディアはちゅっちゅっと裕子の頬にキスをする。
「っ………ぁディア………待って、………待ってお願いよ……」
ぐいっとディアの胸元を押し返すとディアは眉をしょんぼりと垂れている。
「どうして?……………………僕は貴女の好みでは無い?どんな男が良い?……言ってくれれば近づく努力をするよ。………黒髪が好きかい?それなら染めるよ」
「ち、違うわぁ…………。そう言う話じゃなくて…………貴方が私に触れられるのは私が………異世界人……だからよ、きっと…………」
そう、ディアの話を聞いて裕子が最初に思ったのはそれだ。
(……………私には魔力も何も無いもの。それにこの世界で生まれてない、だからきっとギフトの力が効かないのよ。それなら…………駄目、今後もっとディアにふさわしい子が転移してくるかも知れないじゃない……)
裕子も巻き込まれた。なら他にも事故や何やらでこちらの世界にやって来るかもしれない。きっともっと若くて可愛い子が。そしたらきっと小説の様なロマンチックな物語が始まるのだ。
「ディア。………貴方勘違いをしているのよ………。そうよね、誰にも触れられなかったのなら寂しかったわよね?でもね…………だからって………駄目よ。一時の感情で流されたら後悔するわ。私は貴方の運命の人なんかじゃないわ、ただの痴女よ」
目を伏せて裕子がそう告げるとディアは静かになった。
(………そうよディア冷静になって………………私はただの痴女よ)
ディアから聞かされた話と自分の考えに胸が苦しくなる。それでもちゃんと教えてあげないとこの美しくて素晴らしい青年は絶対に後々後悔する事になる。今なら全部無かったことにできる、まだ間に合う。
「ディア。結婚を取り消しましょう?まだ今なら間に合うわ」
そう告げても返事は返って来ない。きっと裕子の告げた事を考えているのだろう。急かすのは良くない。そう思って裕子は暫く俯向いてディアの答えを待つ。だが一向にディアは口を開かない。不思議に思って顔を上げてそっとディアの様子を伺うとディアは静かにボロボロと涙を流していた。
(ええ?!)
驚きでポカンと眺めているとディアは
流れる涙も拭わずに震える声で言う。
「裕子…………、違うよ……………。裕子が僕の運命の人だ。…………寂しいからなんてそんなの違う……………。僕が嫌ならそう言って欲しい……、駄目な所が有るなら直すよ?ね?頼むから………運命じゃないなんて、違うなんて言わないでくれっ………」
そう言ってボロボロ泣いている。
「ディア……ディア?違うのよ……私は貴方の為を思って……」
そう告げるとディアはいやいやと首を振る。
「僕の為だって言うのなら!!!!僕を愛して……………お願いだ、裕子…………。好きだ………愛している。勘違いなんかじゃない!!!!………………だってほら僕のここはこんなに君に反応してる……。ね?裕子……愛して……お願いだ、ほら見て…………みてよ裕子……」
そうしてディアは勃起した皮被りおちんぽを取り出すと裕子の前で泣きながらしこしこし始めた。
(ええっ………泣きながらのオナニーを見せつけてくるなんて、やるわね)
などと一瞬現実逃避しそうになって裕子はハッとした。
「デぃ……ディア?落ち着いて?」
そう告げてもディアは泣きながらしこしこするのをやめない。
「お願い裕子……、君と僕は運命なんだ。そうじゃなきゃおかしいだろ?だって……君は僕に触れられる。それに君と僕の変態的な趣味はバッチリ合うし………それに
それにデリルの花………、あれを付けていたから君は僕をお相手だと勘違いしたんだろう!!!それなら運命だ!!!君が運命の人なんだ!!!んっぐっ…………あっ、でるっ♡」
怒鳴ったり泣いたりしこしこしたり忙しくしてそれからディアはどぴゅっと精を放った。裕子のドレスに。
「ディアっ!!!!ひぃぃこれ絶対に高いドレスなのにっ!!!!なんて事をっ!!!!」
混乱しすぎてドレスの心配をする裕子を見てディアはクスリと笑う。射精して少しは落ち着いたようだ。賢者タイムだ。
「……………はぁ♡裕子♡……………デリルの花、………それは僕が教会から神のお告げを貰った花なんだ…………。運命の相手と引き合わせてくれるってね」
そう言ってディアはニコリと微笑んだ。
「え………?」
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