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魔の交差点
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榊原 愛瑠 25歳
遠藤加奈子 50歳
「事故だ!」
それまで平和な時が流れていたある地方の交差点で、突然それは起こった。
ドライバーの高齢化が問題になっている昨今では珍しくない事故のひとつ...
70代のドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて、青信号で渡っていた歩行者を跳ねたのだ。まだ20代とおぼしき若い女性はぶつかった衝撃で跳ね飛ばされて、意識を失った。さらに間の悪いことに彼女が吹き飛ばされた先には別の歩行者がいて、その女性も衝撃で倒れ、たまたま傍にあった低いレンガの角に強く頭をぶつけたのだった…
どちらかというとふくよかなその中年女性がクッションになって、若い女性は奇跡的に軽傷だった。しかし、巻き添えをくった中年女性の方は打ちどころが悪く還らぬ人となったのである…
「榊原さん、榊原愛瑠さん、聞こえますか?」看護師の声が頭の上から聞こえる
白い部屋の一室で、その女性は目覚めた。
(私、どうしたんだっけ…?ああ、そうだ。交差点で事故があって、空から人が降ってきたんだ…ところで、榊原愛瑠って誰…?)
看護師は確かにその見知らぬ人の名前で私を呼んでいる…
「気が付かれたんですね。幸い脳波にも異常がなく、すぐに退院出来ますよ。」
彼女は身体を起こそうとした刹那、
その部屋にあった鏡に自分の姿がちらっと写ったのが目に入った。
(どういうこと…!?)
頭が追いつかない…
若く美しい女性が写っている…
それはまるで、50歳の誕生日を迎えて夢も希望も持てなくなっていた遠藤加奈子が、今度生まれてくる時はこんな容姿に生まれてきたい…そう思っていたまんまの理想の姿だった…
「まだ、混乱してるんですね。しばらくお休みになってください。先生を呼んできますね。」
看護師はそう言って病室を出ていった。
遠藤加奈子 50歳
「事故だ!」
それまで平和な時が流れていたある地方の交差点で、突然それは起こった。
ドライバーの高齢化が問題になっている昨今では珍しくない事故のひとつ...
70代のドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えて、青信号で渡っていた歩行者を跳ねたのだ。まだ20代とおぼしき若い女性はぶつかった衝撃で跳ね飛ばされて、意識を失った。さらに間の悪いことに彼女が吹き飛ばされた先には別の歩行者がいて、その女性も衝撃で倒れ、たまたま傍にあった低いレンガの角に強く頭をぶつけたのだった…
どちらかというとふくよかなその中年女性がクッションになって、若い女性は奇跡的に軽傷だった。しかし、巻き添えをくった中年女性の方は打ちどころが悪く還らぬ人となったのである…
「榊原さん、榊原愛瑠さん、聞こえますか?」看護師の声が頭の上から聞こえる
白い部屋の一室で、その女性は目覚めた。
(私、どうしたんだっけ…?ああ、そうだ。交差点で事故があって、空から人が降ってきたんだ…ところで、榊原愛瑠って誰…?)
看護師は確かにその見知らぬ人の名前で私を呼んでいる…
「気が付かれたんですね。幸い脳波にも異常がなく、すぐに退院出来ますよ。」
彼女は身体を起こそうとした刹那、
その部屋にあった鏡に自分の姿がちらっと写ったのが目に入った。
(どういうこと…!?)
頭が追いつかない…
若く美しい女性が写っている…
それはまるで、50歳の誕生日を迎えて夢も希望も持てなくなっていた遠藤加奈子が、今度生まれてくる時はこんな容姿に生まれてきたい…そう思っていたまんまの理想の姿だった…
「まだ、混乱してるんですね。しばらくお休みになってください。先生を呼んできますね。」
看護師はそう言って病室を出ていった。
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