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――幕間――
しおりを挟むグラップラー青木(以降:青木)「こんにちは。メインインタビューアーの青木です。本日も『カンブリアバーストストリーム』始まりました。最後までお付き合いください」
天月さとう(以降:天月)「アシスタントの天月さとうです」
青木「天月さん。今日は緊張しているんじゃないですか?」
天月「実はすごい緊張してます」
青木「いつもより?」
天月「それはもう」
青木「そうですよね。なんと天月さんは今日来て頂く人が店長をやっているお店でアルバイトをされているんですよね」
天月「そうなんです。だからさっきから変な汗が……」
青木「今日はいつも見ることができない天月さんの意外な一面がわかるかも」
天月「やめてくださいよー」
青木「では、そろそろお呼びしましょう」
天月「はい」
青木「今日はファストファッションの雄、『ファッションセンターしまうま』秋葉原店の店長である島村さんにお越しいただきました。こちらへどうぞ」
島村「はじめまして」
青木「どうもはじめまして。いつも天月がお世話になっています」
島村「こちらこそ」
天月「ちょっと二人ともやめてくださいよ」
青木「ははは、ではまず……『しまうま』で販売している商品のご紹介です」
島村「はい」
天月「こちらですね」
青木「これはこの前、天月さんが着ていたワンピースですかね?」
天月「そうです」
青木「番組を観てくれている人には解らないと思うので一応説明させて頂くと――二日くらい前ですかね。天月さんが編集部にこのワンピースを着てきて……それがちょっとした話題になったんですよ」
天月「みんな喰いついてましたね」
青木「そうそう。デザインがちょっと奇抜でね。このサクランボの柄」
天月「私はあまり気にはなりませんでしたけどね。かわいいじゃないですか? サクランボ」
青木「うん。かわいいよね。でもなかなかサクランボを柄にするって勇気がいりますよ」
天月「そうですか?」
青木「ええ」
島村「うちの新作コレクションです」
青木「はー、なんというか柄以外は普通ですね」
天月「ちょっと。青木さん」
島村「いや、はい。おっしゃる通り普通ですね」
青木「販売価格を教えて頂いてもいいですか?」
島村「税込みで1980円です」
青木「……え? ちょっと絶句してしまいました。正直安いですよね? それで利益がでるんですか?」
島村「はい。でます」
青木「ワンピースで1980円はなかなか無いと思いますよ」
島村「そうですね。私も安いと思います」
天月「では本日は『ファッションセンターしまうま』の人気の秘密を秋葉原店、店長島村さんにお伺いしたいと思います。引き続き番組をご覧ください」
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