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備えるための道具集め
喉元に爪を立てる②
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「お父さんっどういうことよ! あたしたちは他人のお金で暮らしてるの!?」
「違う! 今はちゃんと領地からの税収で賄ってる! 何の問題もない!」
「そ、そうなの?」
「ああ」
アーノルトの言葉にエミリアはほっとしたように息を吐きだした。
だがそんなエミリアを見て、ルドルフは理解力が足りないと内心で笑ってしまう。
今は、ということは以前は平気で支援金を生活費として横領していたということ。
税収と言うが、そもそもその領地を支えているのはアインバッハ公爵家からの支援金であること。
それが間接的な支援金の横領に繋がっていることに気が付いていない。
オーギュストもそうであったが、生活費が足りなかったのならそう言えばよかったのだ。
領地の立て直しが主な王命ではあったが、ランバルト公爵家の立て直しもあったのだから、言われれば生活費も支援していた。
それを勝手に、領地立て直し用の支援金から生活費に割り当てていた。
アインバッハ公爵家から支援金の管理人が派遣され、それができなくなれば、今度はランバルト公爵家の立て直し費用として捻出していた税収を、そのまま生活費に回している。
(本当に無能だな。しかも交渉することや頭を下げるということができないらしい)
ルドルフは心の中で考えつつ、紅茶を飲んで冷め具合を確認し、もう少し時間を稼ぐかと考える。
「その領地の者の生活を支えているのは、アインバッハ公爵家の支援金なのだがね? 領地の税収だと胸を張るのはどうなのかな」
「っ!」
ルドルフの指摘にアーノルトはこぶしを握る手に力を籠め、エミリアは首をかしげた。
その様子を見て理解力か想像力のどちらが欠けているのかと考えつつ、ルドルフは優しい笑みを浮かべる。
「他家のお金で稼がせて税金を取って、さも自分たちの功績のように言う。楽で結構なことだ」
「言いすぎだ!」
我慢できずにアーノルトが叫ぶが、ルドルフは笑みを崩さない。
「じゃあ、貴殿はなにをしているのかな?」
「は?」
ルドルフの問いかけにアーノルトは眉を寄せる。
「アインバッハ公爵家は、領地立て直しのために支援金を出し、治水工事のための人員も手配した。それで、貴殿は?」
「俺は……そ、そう! 領民の了承を得るために動いて———」
「それをしたのは前ランバルト公爵だろう?」
調べはついているとでも言いたげなルドルフに、アーノルトは口を閉ざしてしまう。
そんなアーノルトを見てエミリアは、言葉にできない不安に襲われる。
(お父さんは、お仕事が忙しいって言ってるわ)
決して仕事をしていないわけではない。
そのはずなのにどうして何も言わないのだろうか。
緊張感で喉が渇き、視界に入ったカップを手に取って中身を一気に飲み干した。
その瞬間、部屋のドアがノックされ、驚いたエミリアはカップを落としてしまう。
「あっ!」
自分の膝の上から床に落ちたカップに思わず声が漏れたが、ルドルフは「気にしなくていい」と言ってから、侍従に訪問客の確認をさせる。
その間にエミリアは自分でカップを拾いソーサーに戻すと、扉の方をドキドキと心臓を鳴らしながら見つめた。
扉を少し開け、要件を確認した侍従がルドルフに近づき耳打ちをする。
「おや」
僅かに驚いたような表情になったルドルフに、エミリアの心臓はドクリと音を鳴らす。
「ランバルト公爵」
「なんでしょう」
「ランバルト公爵夫人が会場で少々騒ぎを起こしたようですよ」
「は?」
「今こちらに連れてきているそうですが、どうにも……随分と酒を楽しんでしまったようだ」
ルドルフの言葉に、アーノルトはやっとクロエを会場に残してきたことを思い出した。
エミリアは何が起きているかわからないが、不安はどんどん大きくなっていく。
「クロエは大丈夫なんですか!?」
咄嗟にクロエの心配をするあたり、大切にしているのだということはわかるのだが、それであれば一人にするべきではなかった。
この部屋に来る前か到着した時点でクロエも呼び寄せるべきだったのだ。
「酔っているそうだが、ランバルト公爵夫人が怪我をしたわけではない」
ルドルフの言葉にアーノルトはほっとするが、どこか嫌な予感が今になって湧き上がってくる。
「……あの、クロエはなにを?」
アーノルトの問いかけにルドルフは笑みを浮かべるだけで答えない。
沈黙が続き、エミリアとアーノルトが言い知れぬ緊張感に支配されていると、再び扉がノックされ、侍従が開けた場所から警護の者に左右から腕を掴まれたクロエが入室してきた。
「クロエ!」
「お母さん!?」
まるで連行されているような姿に、思わずアーノルトとエミリアが立ち上がって声をかける。
すると、顔を俯かせていたクロエがゆっくりと顔を上げ、ヘラリと笑った。
「あらぁ~、こんなところにいたの~? まったく、あたしを置いて行くなんてだめらない~」
些かろれつの回らない舌、真っ赤になった顔を見れば、クロエが酔っているのだと確かにわかる。
警護の者はそのままクロエをアーノルトたちが座るソファーの中央に座らせ、一歩離れた位置に待機する。
ソファーはランバルト公爵家の三人が座っても余裕があるため、アーノルトとエミリアはクロエを挟んで座り直した。
酔っているせいなのか、クロエは体の力が抜け、背もたれにだらりと体を預け、なんとか顔を上げてはいるものの、頭はゆらゆらと揺れている。
「お母さん、大丈夫?」
「大丈夫よ~、ちょっと飲みすぎちゃっただけ~。それにしても聞いて~? どっかの貴族の女に『常識のない家族をもって大変ですわね』とか嫌味言われちゃって~」
クロエは機嫌が悪そうな顔をすると、「はあ」と酒臭い息を吐きだした。
「しかも何人かで言ってたのよ~? むかついちゃったのよね~」
「なんだと?」
クロエの言葉にアーノルトは怒りをあらわにする。
反対にエミリアはさらに嫌な予感が強くなっていく。
「やっぱり育ちって大事とか言ってたから~、思わず手に持ってたワインをぶちまけてやったのよ~」
ケラケラと笑いながら言うクロエに、先ほどまで怒りを浮かべていたアーノルトも戸惑ってしまう。
「ワインを? まさか話をしていた相手に……その、かけたのか?」
「そうよ~、まだ飲んでなかったから全部かけてやったわ~。あーあ、おいしいワインだったのにもったいなーい」
何が楽しいのか笑い続けるクロエに、アーノルトの顔色が悪くなる。
「だ、だれにそんなことをしたんだ?」
「えっとぉ、前にお茶会で会ったことのある人らったわ~」
名前はわからないと言うクロエ。
さすがにまずいと感じたのか、救いを求めるようにアーノルトはルドルフを見たが、ルドルフは相変わらず笑みを浮かべたままだ。
「頼む、思い出してくれクロエ」
クロエに顔を戻したアーノルトが重ねて言うが、酔っぱらっているクロエは「わからないわよ~」とケラケラ笑い続ける。
「お父さん、えっと……」
戸惑ったように声をかけるエミリアを気にする余裕もなく、アーノルトはクロエに相手の名前を尋ね続けるが、クロエはそのしつこさもおかしいのか、「必死になってどうしたの~」と笑う。
そんなクロエのじれったくなったのか、アーノルトはクロエの肩を掴んで強引に自分に向かせる。
「相手によっては多額の謝罪金が必要かもしれないんだぞ!」
「お金なんてどうにでもなるでしょ~? あなたも言ってるじゃない~、うちは公爵家なんだから黙っててもお金がもらえるって~」
「それはっ」
アーノルトは慌ててルドルフを見るが、変わらない姿に逆に不安が襲ってくる。
「だから言ってやったのよ~。育ちなんて関係ないって~。うちみたいにお金がないからってひがむなってね~」
「だからっ! 誰に言ったんだ!」
必死なアーノルトにクロエは「え~?」と少し考えた後、「だれだっけ、あのおばあさん」と首をかしげた。
クロエの発言に、やっとルドルフが話に割り込む。
「そのおばあさんは、私の祖母だ」
「っ!?」
ルドルフの言葉にアーノルトは思わず呼吸を止めてしまう。
「後ほど正式に抗議文を送らせていただく」
「お待ちください!」
「貴殿たちと今はなすべきことは終わった。あとはお爺様をも加えて協議させてもらう」
ルドルフはそう言ってソファーから立ち上がり、振り返らずに部屋を出て行ってしまった。
とんでもないことになったと頭を抱えるアーノルトの横で、クロエは「あのイケメンのおばあさんだったのね~」とまだ笑っている。
「え? お母さんってば今の人のおばあさんにワインをかけちゃったの!? だめじゃない!」
「だって~、むかついたんだもん、しかたがないじゃない」
エミリアに叱られたからか、さすがに笑うのを止めたクロエは、今度は拗ねるように口を尖らせる。
「とにかく、謝罪をしなければっ」
「え~、うちは公爵家だからそんなことしなくていいじゃないの~」
クロエが言うが、アーノルトは「無理に決まってるだろう!」と大声を出す。
「相手はシングウッド公爵夫人だぞ! 同じ公爵家でもうちとは格が違うんだ!」
そう言って慌てて立ち上がったアーノルトは、「いくぞ」と言って部屋を出ようとしたが、警護の者に止められる。
「邪魔をするな!」
「申し訳ありません。ランバルト公爵家のお三人様は、すぐにご帰宅なさるよう、陛下からご命令が出ております」
「なん!?」
ハルトの名前にアーノルトは絶望的な表情を浮かべた。
「違う! 今はちゃんと領地からの税収で賄ってる! 何の問題もない!」
「そ、そうなの?」
「ああ」
アーノルトの言葉にエミリアはほっとしたように息を吐きだした。
だがそんなエミリアを見て、ルドルフは理解力が足りないと内心で笑ってしまう。
今は、ということは以前は平気で支援金を生活費として横領していたということ。
税収と言うが、そもそもその領地を支えているのはアインバッハ公爵家からの支援金であること。
それが間接的な支援金の横領に繋がっていることに気が付いていない。
オーギュストもそうであったが、生活費が足りなかったのならそう言えばよかったのだ。
領地の立て直しが主な王命ではあったが、ランバルト公爵家の立て直しもあったのだから、言われれば生活費も支援していた。
それを勝手に、領地立て直し用の支援金から生活費に割り当てていた。
アインバッハ公爵家から支援金の管理人が派遣され、それができなくなれば、今度はランバルト公爵家の立て直し費用として捻出していた税収を、そのまま生活費に回している。
(本当に無能だな。しかも交渉することや頭を下げるということができないらしい)
ルドルフは心の中で考えつつ、紅茶を飲んで冷め具合を確認し、もう少し時間を稼ぐかと考える。
「その領地の者の生活を支えているのは、アインバッハ公爵家の支援金なのだがね? 領地の税収だと胸を張るのはどうなのかな」
「っ!」
ルドルフの指摘にアーノルトはこぶしを握る手に力を籠め、エミリアは首をかしげた。
その様子を見て理解力か想像力のどちらが欠けているのかと考えつつ、ルドルフは優しい笑みを浮かべる。
「他家のお金で稼がせて税金を取って、さも自分たちの功績のように言う。楽で結構なことだ」
「言いすぎだ!」
我慢できずにアーノルトが叫ぶが、ルドルフは笑みを崩さない。
「じゃあ、貴殿はなにをしているのかな?」
「は?」
ルドルフの問いかけにアーノルトは眉を寄せる。
「アインバッハ公爵家は、領地立て直しのために支援金を出し、治水工事のための人員も手配した。それで、貴殿は?」
「俺は……そ、そう! 領民の了承を得るために動いて———」
「それをしたのは前ランバルト公爵だろう?」
調べはついているとでも言いたげなルドルフに、アーノルトは口を閉ざしてしまう。
そんなアーノルトを見てエミリアは、言葉にできない不安に襲われる。
(お父さんは、お仕事が忙しいって言ってるわ)
決して仕事をしていないわけではない。
そのはずなのにどうして何も言わないのだろうか。
緊張感で喉が渇き、視界に入ったカップを手に取って中身を一気に飲み干した。
その瞬間、部屋のドアがノックされ、驚いたエミリアはカップを落としてしまう。
「あっ!」
自分の膝の上から床に落ちたカップに思わず声が漏れたが、ルドルフは「気にしなくていい」と言ってから、侍従に訪問客の確認をさせる。
その間にエミリアは自分でカップを拾いソーサーに戻すと、扉の方をドキドキと心臓を鳴らしながら見つめた。
扉を少し開け、要件を確認した侍従がルドルフに近づき耳打ちをする。
「おや」
僅かに驚いたような表情になったルドルフに、エミリアの心臓はドクリと音を鳴らす。
「ランバルト公爵」
「なんでしょう」
「ランバルト公爵夫人が会場で少々騒ぎを起こしたようですよ」
「は?」
「今こちらに連れてきているそうですが、どうにも……随分と酒を楽しんでしまったようだ」
ルドルフの言葉に、アーノルトはやっとクロエを会場に残してきたことを思い出した。
エミリアは何が起きているかわからないが、不安はどんどん大きくなっていく。
「クロエは大丈夫なんですか!?」
咄嗟にクロエの心配をするあたり、大切にしているのだということはわかるのだが、それであれば一人にするべきではなかった。
この部屋に来る前か到着した時点でクロエも呼び寄せるべきだったのだ。
「酔っているそうだが、ランバルト公爵夫人が怪我をしたわけではない」
ルドルフの言葉にアーノルトはほっとするが、どこか嫌な予感が今になって湧き上がってくる。
「……あの、クロエはなにを?」
アーノルトの問いかけにルドルフは笑みを浮かべるだけで答えない。
沈黙が続き、エミリアとアーノルトが言い知れぬ緊張感に支配されていると、再び扉がノックされ、侍従が開けた場所から警護の者に左右から腕を掴まれたクロエが入室してきた。
「クロエ!」
「お母さん!?」
まるで連行されているような姿に、思わずアーノルトとエミリアが立ち上がって声をかける。
すると、顔を俯かせていたクロエがゆっくりと顔を上げ、ヘラリと笑った。
「あらぁ~、こんなところにいたの~? まったく、あたしを置いて行くなんてだめらない~」
些かろれつの回らない舌、真っ赤になった顔を見れば、クロエが酔っているのだと確かにわかる。
警護の者はそのままクロエをアーノルトたちが座るソファーの中央に座らせ、一歩離れた位置に待機する。
ソファーはランバルト公爵家の三人が座っても余裕があるため、アーノルトとエミリアはクロエを挟んで座り直した。
酔っているせいなのか、クロエは体の力が抜け、背もたれにだらりと体を預け、なんとか顔を上げてはいるものの、頭はゆらゆらと揺れている。
「お母さん、大丈夫?」
「大丈夫よ~、ちょっと飲みすぎちゃっただけ~。それにしても聞いて~? どっかの貴族の女に『常識のない家族をもって大変ですわね』とか嫌味言われちゃって~」
クロエは機嫌が悪そうな顔をすると、「はあ」と酒臭い息を吐きだした。
「しかも何人かで言ってたのよ~? むかついちゃったのよね~」
「なんだと?」
クロエの言葉にアーノルトは怒りをあらわにする。
反対にエミリアはさらに嫌な予感が強くなっていく。
「やっぱり育ちって大事とか言ってたから~、思わず手に持ってたワインをぶちまけてやったのよ~」
ケラケラと笑いながら言うクロエに、先ほどまで怒りを浮かべていたアーノルトも戸惑ってしまう。
「ワインを? まさか話をしていた相手に……その、かけたのか?」
「そうよ~、まだ飲んでなかったから全部かけてやったわ~。あーあ、おいしいワインだったのにもったいなーい」
何が楽しいのか笑い続けるクロエに、アーノルトの顔色が悪くなる。
「だ、だれにそんなことをしたんだ?」
「えっとぉ、前にお茶会で会ったことのある人らったわ~」
名前はわからないと言うクロエ。
さすがにまずいと感じたのか、救いを求めるようにアーノルトはルドルフを見たが、ルドルフは相変わらず笑みを浮かべたままだ。
「頼む、思い出してくれクロエ」
クロエに顔を戻したアーノルトが重ねて言うが、酔っぱらっているクロエは「わからないわよ~」とケラケラ笑い続ける。
「お父さん、えっと……」
戸惑ったように声をかけるエミリアを気にする余裕もなく、アーノルトはクロエに相手の名前を尋ね続けるが、クロエはそのしつこさもおかしいのか、「必死になってどうしたの~」と笑う。
そんなクロエのじれったくなったのか、アーノルトはクロエの肩を掴んで強引に自分に向かせる。
「相手によっては多額の謝罪金が必要かもしれないんだぞ!」
「お金なんてどうにでもなるでしょ~? あなたも言ってるじゃない~、うちは公爵家なんだから黙っててもお金がもらえるって~」
「それはっ」
アーノルトは慌ててルドルフを見るが、変わらない姿に逆に不安が襲ってくる。
「だから言ってやったのよ~。育ちなんて関係ないって~。うちみたいにお金がないからってひがむなってね~」
「だからっ! 誰に言ったんだ!」
必死なアーノルトにクロエは「え~?」と少し考えた後、「だれだっけ、あのおばあさん」と首をかしげた。
クロエの発言に、やっとルドルフが話に割り込む。
「そのおばあさんは、私の祖母だ」
「っ!?」
ルドルフの言葉にアーノルトは思わず呼吸を止めてしまう。
「後ほど正式に抗議文を送らせていただく」
「お待ちください!」
「貴殿たちと今はなすべきことは終わった。あとはお爺様をも加えて協議させてもらう」
ルドルフはそう言ってソファーから立ち上がり、振り返らずに部屋を出て行ってしまった。
とんでもないことになったと頭を抱えるアーノルトの横で、クロエは「あのイケメンのおばあさんだったのね~」とまだ笑っている。
「え? お母さんってば今の人のおばあさんにワインをかけちゃったの!? だめじゃない!」
「だって~、むかついたんだもん、しかたがないじゃない」
エミリアに叱られたからか、さすがに笑うのを止めたクロエは、今度は拗ねるように口を尖らせる。
「とにかく、謝罪をしなければっ」
「え~、うちは公爵家だからそんなことしなくていいじゃないの~」
クロエが言うが、アーノルトは「無理に決まってるだろう!」と大声を出す。
「相手はシングウッド公爵夫人だぞ! 同じ公爵家でもうちとは格が違うんだ!」
そう言って慌てて立ち上がったアーノルトは、「いくぞ」と言って部屋を出ようとしたが、警護の者に止められる。
「邪魔をするな!」
「申し訳ありません。ランバルト公爵家のお三人様は、すぐにご帰宅なさるよう、陛下からご命令が出ております」
「なん!?」
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