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美しく咲かせるために
一滴の破滅への雫③
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「まあ、次回のお茶会を我が家で行うのですか?」
「それと、父上からこのお茶会の回数を増やすように言われたんだ」
マリーカたちとのお茶会から数日後、ララスティは王太子妃教育の帰りに、カイルとイレギュラーなお茶会を行っている。
休憩時間に伝言を貰い、指定の場所に来てみれば最初から申し訳なさそうなカイルの姿があり、ララスティは内心で笑いながら、表向きは困惑した表情を浮かべて対面の席に座った。
そして言い出されたのが、来週行われる予定のカイルとのお茶会の場所についてだった。
「なるほど。回数を増やすとなれば、毎回王宮の方に準備していただくのも申し訳ありませんものね」
「そんなことは! あっ、いや……」
カイルは咄嗟に否定したが、ララスティがカイルに都合のいい言い訳を考えたのだと瞬時に理解し、何を言っていいのかわからず眉を下げてしまう。
「王宮の庭ほどではございませんが、別邸の中庭の花も、十分にカイル殿下の目を楽しませることができると思いますの。ぜひご覧いただきたいですわ」
「……ごめん」
「まあ、どうして謝りますの? お茶会の回数を増やすのであれば、場所の工夫を凝らすのも大切でございましょう」
耳障りのいい言葉でカイルの心の負担を減らすが、どれも詭弁でしかない。
王宮の使用人が、二人きりのお茶会の回数が増えたところでそこまで負担が増えるわけがない。
むしろ別邸でお茶会を行う方が各方面の使用人への負担が増える。
場所の工夫も、王宮内でいくらでもできるのだから、わざわざ別邸を選ぶ必要はない。
カイルもそのことを自覚しているので、ララスティの言葉に感謝しつつも、余計に申し訳なくなってしまう。
「……うん、ありがとう」
「ふふ、感謝されるようなことはしておりませんわ」
ララスティはそう言うとカップを取って紅茶を一口飲む。
その仕草を見たカイルは「やっぱり違うな」と呟いた。
「違う、ですか? なにか無作法をしてしまったのでしょうか?」
戸惑ったようにララスティが言うと、カイルは慌てて「ララスティ嬢のことじゃないよ」と否定する。
「エミリア嬢のことだよ。頑張っているみたいなんだけど、どうしてもまだマナーが難しいようなんだ」
「まあ、そうですのね」
「それに淑女らしい行動も苦手みたいで、何度注意してもなかなか直らなくて」
そう言いながらも、カイルはどこか楽しそうな笑みを浮かべている。
例えるなら、手のかかる妹の面倒の自慢をする兄、というところだろうか。
(恋愛感情にはなっていなくとも、当初の悪感情はあまり残っていないようですわね。どちらかといえば、親に恵まれない同情心が強くなったのでしょうか)
前回もララスティに虐げられたことへの同情心から始まった恋愛感情だった。
きっかけや理由は違うとはいえ、いずれ真実の愛に辿り着くのであれば、ララスティに文句はない。
内心でそう考えながらカイルが語る、エミリアへの指導の話を聞く。
カイルの中ではあくまでも指導であり、ルドルフがアドバイスした通りに、公の場で大勢の前で堂々と行っている。
だからそのことが問題になっているとは思っていないのだ。
「エミリアさんは、枠にとらわれない自由さが魅力なのかもしれませんわね」
「そうだね。彼女の良さはそういうところなのかもしれない。でも、言われたことは素直に受け入れるところもあるんだ」
「ふふ、素晴らしいですわね」
「きっと、今までの環境が彼女に影響を与えたんだと思う。これから変えていけば、きっと素敵な女性になれると思うんだ」
嬉しそうに語るカイルはそう信じて疑わない。
事実、カイルに注意された部分を直そうと努力はしているらしいと噂は聞いている。
それでも長年身についたものはなかなか消えない。
エミリアは自分を引き立てるために両親を悪者にし、比べられる対象になりやすいララスティのことも、何かにつけて陥れようとしている。
そのことにカイルが気づいていないだけ。
「カイル殿下に気にかけていただいて、エミリアさんも心強いですわね」
「そうかな? エミリア嬢にも言われたけど、僕は当たり前のことをしているだけなのに」
「ふふ」
(王太子が、婚約者でもない令嬢に個人的に指導をすることが当たり前なわけありませんのに)
内心ではそう思いながらも、ララスティは柔らかな笑みを浮かべた。
「……そうだ。我が家でお茶会をするときにエミリアさんもお呼びいたしましょうか?」
「えっ……いや、でもあくまでも僕とララスティ嬢の親睦を深めるお茶会だから」
カイルは戸惑ったように言うが、どこか期待を込めた目でララスティを見る。
(感情が隠しきれていませんわね)
そんなにエミリアが気になるようになったのかと思いつつ、ララスティは笑みを崩さない。
「確かにそうですが、誰にも言わなければわかりませんわ」
「でも……」
「エミリアさんも、カイル殿下に会うのを楽しみにしているに違いありませんもの」
ララスティの言葉にカイルは困ったように眉を寄せる。
(あら?)
てっきり照れると思っていたララスティは、カイルの反応に内心で首を傾げてしまう。
「確かにエミリア嬢は僕をとても頼ってくれているんだけど、なんていうのかな……その分他の令嬢が僕に近づくと少し空気が固くなってしまう気がして」
(そうでしょうね)
カイルの言葉にララスティは内心で笑ってしまう。
エミリアはカイルに恋をしている。
他の令嬢が近づくことをよく思わないのは当然だ。
「まあ……。エミリアさんは他の令嬢と……その……うまく交流できないのでしょうか? わたくしが出席するお茶会にはいらっしゃらないので、よくわからなくて」
「たしかに、エミリア嬢が参加するお茶会は下位貴族が主催するものばかりだしね。でも、高位貴族が集まるお茶会には、確かにちょっと参加しづらいのかもしれないな」
「そうですの?」
エミリアのマナーや貴族としての常識への理解不足を知りながら、ララスティはカイルの言葉に首をかしげる。
「下位貴族の中ではそこまでマナーに厳しくないからいいけど、高位貴族はそうはいかないから」
「けれども、いずれは公爵令嬢として、高位貴族の子女が集まる場にも参加する必要がありますわ」
「そうなんだよね。今の状態だとまた問題が起きそうだよ」
カイルはそう言った後、ララスティを見て「君は安心なんだけどな」と微笑んだ。
その言葉に、内心で当然だと思いつつも、ララスティは「ありがとうございます」と微笑みを返した。
「カイル殿下がそのように心配なさるのでしたら、余計にエミリアさんをわたくし達のお茶会に招いた方がいいと思いますわ」
「どうして?」
「マナーは復習が大切ですもの。実際にカイル殿下とお茶をする機会があれば、その分エミリアさんもお勉強できると思いますの」
ララスティの言葉にカイルは「なるほど」と頷く。
けれども、まだ常識的に考えて婚約者同士の交流の場に妹が参加するのはおかしいと考えているため、どうしても呼ぶことに頷けないようだ。
それでも、王宮ではなくランバルト公爵家の別邸でのお茶会を提案した以上、エミリアと何かしらの接点を持とうとしているのは確かだ。
迷っているカイルを見て、ララスティは困ったように眉を寄せる。
「わたくしとしても、エミリアさんにはできるだけ早く立派な公爵令嬢になっていただきたいと思っております。けれど、わたくしが口を出してしまうと、よく思わない人もいらっしゃいますから……」
どこか悲しげな声を出して言えば、カイルは戸惑ったように「そうだね」と頷く。
実際には、エミリアが何も言わなければ、アーノルトには伝わらない。
別邸での出来事は基本的に本邸に居る使用人にもわからないのだから。
「お父様たちも、カイル殿下とエミリアさんが会うのを喜ぶと思いますし……」
「わたくしとは違って」と寂しげに言えば、カイルはつられるように悲しげな表情をする。
あくまでもララスティは、家族に恵まれない被害者でなければいけない。
その上で、健気に家族をフォローし、いつか仲良くなれることを期待している令嬢である必要がある。
エミリアがどんなにカイルと距離を縮めて親しくなろうとも、周囲の同情はあくまでもララスティに集まらなくてはいけないのだ。
「……わかった。エミリア嬢も僕たちのお茶会に参加してもらおうか」
「ええ」
カイルの言葉にララスティは嬉しそうに微笑み、内心で嗤う。
(どうか、わたくしの前でたっぷり仲良くしてくださいませね)
「それと、父上からこのお茶会の回数を増やすように言われたんだ」
マリーカたちとのお茶会から数日後、ララスティは王太子妃教育の帰りに、カイルとイレギュラーなお茶会を行っている。
休憩時間に伝言を貰い、指定の場所に来てみれば最初から申し訳なさそうなカイルの姿があり、ララスティは内心で笑いながら、表向きは困惑した表情を浮かべて対面の席に座った。
そして言い出されたのが、来週行われる予定のカイルとのお茶会の場所についてだった。
「なるほど。回数を増やすとなれば、毎回王宮の方に準備していただくのも申し訳ありませんものね」
「そんなことは! あっ、いや……」
カイルは咄嗟に否定したが、ララスティがカイルに都合のいい言い訳を考えたのだと瞬時に理解し、何を言っていいのかわからず眉を下げてしまう。
「王宮の庭ほどではございませんが、別邸の中庭の花も、十分にカイル殿下の目を楽しませることができると思いますの。ぜひご覧いただきたいですわ」
「……ごめん」
「まあ、どうして謝りますの? お茶会の回数を増やすのであれば、場所の工夫を凝らすのも大切でございましょう」
耳障りのいい言葉でカイルの心の負担を減らすが、どれも詭弁でしかない。
王宮の使用人が、二人きりのお茶会の回数が増えたところでそこまで負担が増えるわけがない。
むしろ別邸でお茶会を行う方が各方面の使用人への負担が増える。
場所の工夫も、王宮内でいくらでもできるのだから、わざわざ別邸を選ぶ必要はない。
カイルもそのことを自覚しているので、ララスティの言葉に感謝しつつも、余計に申し訳なくなってしまう。
「……うん、ありがとう」
「ふふ、感謝されるようなことはしておりませんわ」
ララスティはそう言うとカップを取って紅茶を一口飲む。
その仕草を見たカイルは「やっぱり違うな」と呟いた。
「違う、ですか? なにか無作法をしてしまったのでしょうか?」
戸惑ったようにララスティが言うと、カイルは慌てて「ララスティ嬢のことじゃないよ」と否定する。
「エミリア嬢のことだよ。頑張っているみたいなんだけど、どうしてもまだマナーが難しいようなんだ」
「まあ、そうですのね」
「それに淑女らしい行動も苦手みたいで、何度注意してもなかなか直らなくて」
そう言いながらも、カイルはどこか楽しそうな笑みを浮かべている。
例えるなら、手のかかる妹の面倒の自慢をする兄、というところだろうか。
(恋愛感情にはなっていなくとも、当初の悪感情はあまり残っていないようですわね。どちらかといえば、親に恵まれない同情心が強くなったのでしょうか)
前回もララスティに虐げられたことへの同情心から始まった恋愛感情だった。
きっかけや理由は違うとはいえ、いずれ真実の愛に辿り着くのであれば、ララスティに文句はない。
内心でそう考えながらカイルが語る、エミリアへの指導の話を聞く。
カイルの中ではあくまでも指導であり、ルドルフがアドバイスした通りに、公の場で大勢の前で堂々と行っている。
だからそのことが問題になっているとは思っていないのだ。
「エミリアさんは、枠にとらわれない自由さが魅力なのかもしれませんわね」
「そうだね。彼女の良さはそういうところなのかもしれない。でも、言われたことは素直に受け入れるところもあるんだ」
「ふふ、素晴らしいですわね」
「きっと、今までの環境が彼女に影響を与えたんだと思う。これから変えていけば、きっと素敵な女性になれると思うんだ」
嬉しそうに語るカイルはそう信じて疑わない。
事実、カイルに注意された部分を直そうと努力はしているらしいと噂は聞いている。
それでも長年身についたものはなかなか消えない。
エミリアは自分を引き立てるために両親を悪者にし、比べられる対象になりやすいララスティのことも、何かにつけて陥れようとしている。
そのことにカイルが気づいていないだけ。
「カイル殿下に気にかけていただいて、エミリアさんも心強いですわね」
「そうかな? エミリア嬢にも言われたけど、僕は当たり前のことをしているだけなのに」
「ふふ」
(王太子が、婚約者でもない令嬢に個人的に指導をすることが当たり前なわけありませんのに)
内心ではそう思いながらも、ララスティは柔らかな笑みを浮かべた。
「……そうだ。我が家でお茶会をするときにエミリアさんもお呼びいたしましょうか?」
「えっ……いや、でもあくまでも僕とララスティ嬢の親睦を深めるお茶会だから」
カイルは戸惑ったように言うが、どこか期待を込めた目でララスティを見る。
(感情が隠しきれていませんわね)
そんなにエミリアが気になるようになったのかと思いつつ、ララスティは笑みを崩さない。
「確かにそうですが、誰にも言わなければわかりませんわ」
「でも……」
「エミリアさんも、カイル殿下に会うのを楽しみにしているに違いありませんもの」
ララスティの言葉にカイルは困ったように眉を寄せる。
(あら?)
てっきり照れると思っていたララスティは、カイルの反応に内心で首を傾げてしまう。
「確かにエミリア嬢は僕をとても頼ってくれているんだけど、なんていうのかな……その分他の令嬢が僕に近づくと少し空気が固くなってしまう気がして」
(そうでしょうね)
カイルの言葉にララスティは内心で笑ってしまう。
エミリアはカイルに恋をしている。
他の令嬢が近づくことをよく思わないのは当然だ。
「まあ……。エミリアさんは他の令嬢と……その……うまく交流できないのでしょうか? わたくしが出席するお茶会にはいらっしゃらないので、よくわからなくて」
「たしかに、エミリア嬢が参加するお茶会は下位貴族が主催するものばかりだしね。でも、高位貴族が集まるお茶会には、確かにちょっと参加しづらいのかもしれないな」
「そうですの?」
エミリアのマナーや貴族としての常識への理解不足を知りながら、ララスティはカイルの言葉に首をかしげる。
「下位貴族の中ではそこまでマナーに厳しくないからいいけど、高位貴族はそうはいかないから」
「けれども、いずれは公爵令嬢として、高位貴族の子女が集まる場にも参加する必要がありますわ」
「そうなんだよね。今の状態だとまた問題が起きそうだよ」
カイルはそう言った後、ララスティを見て「君は安心なんだけどな」と微笑んだ。
その言葉に、内心で当然だと思いつつも、ララスティは「ありがとうございます」と微笑みを返した。
「カイル殿下がそのように心配なさるのでしたら、余計にエミリアさんをわたくし達のお茶会に招いた方がいいと思いますわ」
「どうして?」
「マナーは復習が大切ですもの。実際にカイル殿下とお茶をする機会があれば、その分エミリアさんもお勉強できると思いますの」
ララスティの言葉にカイルは「なるほど」と頷く。
けれども、まだ常識的に考えて婚約者同士の交流の場に妹が参加するのはおかしいと考えているため、どうしても呼ぶことに頷けないようだ。
それでも、王宮ではなくランバルト公爵家の別邸でのお茶会を提案した以上、エミリアと何かしらの接点を持とうとしているのは確かだ。
迷っているカイルを見て、ララスティは困ったように眉を寄せる。
「わたくしとしても、エミリアさんにはできるだけ早く立派な公爵令嬢になっていただきたいと思っております。けれど、わたくしが口を出してしまうと、よく思わない人もいらっしゃいますから……」
どこか悲しげな声を出して言えば、カイルは戸惑ったように「そうだね」と頷く。
実際には、エミリアが何も言わなければ、アーノルトには伝わらない。
別邸での出来事は基本的に本邸に居る使用人にもわからないのだから。
「お父様たちも、カイル殿下とエミリアさんが会うのを喜ぶと思いますし……」
「わたくしとは違って」と寂しげに言えば、カイルはつられるように悲しげな表情をする。
あくまでもララスティは、家族に恵まれない被害者でなければいけない。
その上で、健気に家族をフォローし、いつか仲良くなれることを期待している令嬢である必要がある。
エミリアがどんなにカイルと距離を縮めて親しくなろうとも、周囲の同情はあくまでもララスティに集まらなくてはいけないのだ。
「……わかった。エミリア嬢も僕たちのお茶会に参加してもらおうか」
「ええ」
カイルの言葉にララスティは嬉しそうに微笑み、内心で嗤う。
(どうか、わたくしの前でたっぷり仲良くしてくださいませね)
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