キミの瞳にロウソクを!

キュバン

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2.テーブル・ターニング

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前回までのあらすじ

 剣は変な奴らに絡まれ臨死体験の後、変な事に巻き込まれるのであった。

ーーーーー

 7月11日。

 剣は玉敷公園に来ていた。いま考えてみれば、時間を指定されていなかった気がする。
「…」
やはり誰も来ていない。先行きが不安だ。ふと、公園内の時計を見る。現在は午後1時。大丈夫、きっと来るさ。あんな事になっておきながら何もない、は流石にないだろう。そう思い折り畳み式のゲーム機をおもむろに取り出した。中に入っているソフトを確認する。例の狩猟ゲームだ。そしてスマートフォンのインターネット共有をオンにする。さあ、オンラインの始まりだ。
 そうして時間を潰すこと2時間。日は下がってきてはいるが、まだ沈まない。大丈夫さ。そう思い、違うソフトを取り出した。ハリネズミが高速で走るソフトだ。それを差し込むとそれを起動した。
…どれだけ時間が経っただろう。それからさらに3時間が経ったようだ。一体、どれだけ待たせるつもりなんだ。後1時間したら帰ろうと思い、まだそこにいた子供達と、多数キャラの対戦ゲームを起動した。
 子供達が帰ってから1時間。結局今は午後8時だ。親からも帰宅するように催促の電話があったため帰ろうと思う。
 数分後、家に着いた時にスマートフォンが振動した。その時に気付いたが、未だ共有をオンにしていた。これは不覚、と思いながらスマートフォンの画面をみた。
 知らない番号だった。
 出るか出ないか迷った所で出ることにした。
「もしもし。」
「あ、どうもぉー。つるぎさんですよねぇー?」
「なんで電話番号しってんだ!?」
一体どのような経路で入手したというのか。
「そんなことはどうでもいいから、早く来るのですぅー。」
「…」
電話を切ると、直ぐに支度をして家を出た。友達の家に泊まると言って。念のため、ヒロシに電話しよう。
「もしもしヒロシ?」
「どうした少年!」
「ちょっと家に親戚さんが来てたっぽくて泊まってくらしいんだ。泊めてくれないか?1日でいい。」
「おっ、ちょうど両親は旅行中だな!朝飯を作ってくれるならいいぞ!冷蔵庫は勝手に使ってくれ!」
「サンキュー。」
「それとーーーー」
俺は電話を切った。なぜかって?なんとなくだ。
 そんなこんなで俺は戻ってきた。
 …そいつらは、テーブルを用意して手をかざしていた。そして何かを唱えていた。その時だった。
「…!!」
なんと、テーブルがひとりでに傾いたのだ。
一体どうなっているかを確認しに俺は走ったね。もう、理解できないようなことが本当に眼の前で起こってるんだから。へ?臨死体験?あれは別だ。
「ソイツラ」は、何かを言っているようだった。
そしてこちらを振り向いた。
「遅かったですね。」
お前らだよ!という野暮なツッコミはしない。なぜかって?それくらいの配慮は出来るからだよ。
「…なんですか、それ。」
「これはテ「私が答えるのですぅー!これはテーブル・ターニングと呼ばれる降霊術なのですぅー!」
光さんのセリフを奪ったことは無視か。まあいい、そのテーブルなんちゃらについてきこうか。
「やり方はかんたん!まず、テーブルを用意するのですぅー!ここに手を乗せて、質問をするだけなのですぅー!ただし、イエスかノーで答えられるものだけにするのですぅー!」
「で、それぞれどうなるんだ。」
「イエスなら傾き、ノーなら何も起こらないのですぅー。あ、暗いところじゃないとダメなのですぅー。」
なんだ、結構簡単じゃないか。これなら友達の間でも出来るな。
「暗黙の了解で、取り敢えず終わらせる時には感謝の言葉を伝えるのよ。そして、男女交代で行うこと。」
ほへー。なら、次は俺がやればいいのかな。そうだな、質問は何にしよう。あ、そうだ、明日の朝食についてきこう。あいつは野菜が嫌いだからな、サラダを食わせてやろう。そう思いながら、俺はテーブルに手を乗せた。
「ヒロシの冷蔵庫に、野菜はありますか?」
…テーブルは微動だにしなかった。
「…ありがとうございました。」
俺はひどく落胆した。イタズラ以前の話だったからである。
「次は私がやるですぅー。剣は酷く落ち込んでいますかぁー?」
…見事に机は傾いた。
「やっぱり落ち込んでるのですねぇー(笑)」
俺は赤面しつつ帰った。帰ったと言っても、ヒロシの家だが。時計は既に9時を指す前だった。
「お邪魔しまーす。」
「お、来たか」
「まず冷蔵庫確認するわー。」
「いきなりかよ!」
真偽の程を確かめねば。そう思い野菜室を開ける。
「…」
野菜などなかった。あるのは…
「なんだこれ。」
果物と、その下にちらっと見える封筒だ。これは後で確認しよう。いや、してはいけない気がする。
「お前、野菜はどうした。」
そいつは目を違う方向へ向けた。それは、ゴミ箱だった。俺はすぐさま向かったね。
「…」
見事に捨てられていたよ。ありえない量がね。
「お前、これどうした」
「いやぁ、お前がサラダとか作りそうだから予め捨てた!てへぺろ☆」
「…」
急に疲れた。こいつの部屋をそのまま使わせてもらうことにする。ああ、今頃ヤツは俺のことをテーブルなんちゃらで馬鹿にしてるんだろうな。
そう思いつつ、俺は目を閉じた。強烈な睡魔が襲ってきたからな。明日からのことは、もういいや。明日の朝は適当に肉焼くか。
 そう思って俺は深い眠りについた。あいつの寝る場所?知らん。

ーーーーー

7月12日。

 俺は目を覚ました。そのままだった。ヒロシは?親の部屋で寝てたみたいだ。さて、朝食を作るのが条件だからな。作りに行こう。と思って階段を降り切ったところで歓談する声が聞こえた。何事かと思い、俺は扉を開け放った。そこには。
 昨日使われていたテーブルと、
「あ、おはようですぅー。」
幼女と、
「お邪魔しています。」
お姉さんがいた。
何ごとだあ?とぼやきながら階段を降りてきたヒロシは、さぞかし驚くだろうな。
「よぉ、もう起きてたのか。」
あれ、こいつら泊まる予定だったのかな。てか知り合いかよ。
「おはようございます。」
そして、幼女はの表情は、「洗脳させていただきました」と言わんばかりの歪んだ顔をしていた。
取り敢えず、ここの親には感謝しよう。レトルトカレーがあった。取り敢えず、全員分のレトルトカレーを作って、ミックスジュースを作って朝の仕事は終わらせた。ここでききたい事をきく。
(どうしてここがわかった。)
(昨日のやつなのですぅー。)
(ローリング作戦を使って辿らせてもらいました。)
ということは、交差点毎にあの儀式をやってたということか。不審者にしか見えないだろう。
(それじゃあ、やっと1ポイント貯まったのですぅー。)
(あといくつ必要なんだ。)
(99なのですぅー。)
うわぁ、気が遠くなりそうだ。
(まあまあ、頑張ってください。)
「お前ら、なんの話ししてるの?」
ヒロシが話しかけてきた。
「いや、特に。」
取り敢えずごまかす。
「そうだ、ひろしさんも、私たちと遊ぶのですぅー。」
「いいぜ、何をするんだい?」
「有名だけど、こっくりさんをしようと思うのですっ!」
「え、いや、えぇ…」
そりゃぁ、困惑するだろうな。
「…わーかった、やろうか!まず何するんだい?」
「デパートにロウソクとかを買いに行くのですぅー!」
えっ、めんどくさそう
「いいぜ!後で行こうか!」
行くのかよ…
「はぁ…」
今日も大変な1日になりそうだ。

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