俺の装備は拾い物

豪之伸

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25話 ゴシン、メイド?を仲間にする

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 なんかすごいのを仲間にしてしまった。神話の時代っていつの話だよ!って突っ込みたくなる。


 こいつ [ミサ] はユーザー登録とやらをしたとたん、しゃべりも流暢になり剥きだしだった関節の継ぎ目もなくなった。どういう理屈か解らないが、流石エンシェントドワーフと言うところなのだろうか?
 継ぎ目がなくなったのはいいのだが、それだけだと裸状態なため「自前の装備品はないのかと」尋ねると、おもむろに呪文の様な物を唱えだし、自分の入っていた宝箱やキングの玉座等を材料にメイド服やその上に着る軽鎧と大槍を作り上げてしまった。


「なんでメイド服?」


「主人にお仕えするのですから、メイド服で当然です。」


 冒険者に仕えてダンジョンに潜るメイドさんか・・違和感しかないな。

 ここでふと、従魔の腕輪が使えるのか試したくなり、腕輪からカフスを引き抜いて、


「ミサ、試したいことがあるんだ。このカフスを付けてくれないか?」


「はいマスター」


 と、何の抵抗も見せずに耳にはめた。


「なにか抵抗があるかと思ったんだが・・」


「?、ご命令に従った迄ですが。」


 命令か・・まあ登録者に逆らわない様に設定とやらがされているんだろう。
 カフスも付けた事だし、ここでモカからミサに話しかけてもらった。


[[やっほー、聞こえる?ミサちゃん!私はモカ宜しくね!]]


「??マスター、声が聞こえます!これは・・・この竜から?」


「ああそうだ。今付けてもらったカフスの作用だな。これは [[従魔の腕輪]] と言って従魔契約ができるように成る腕輪でな。これで俺はモカと話が出来てる。それでもしかしたらと思ってな。」


[[おとーさん!なんか話せたみたい!ミサちゃん、おねーちゃんのモカよ、改めて宜しくね!]]


[[おねーちゃん・・はい宜しくお願いします。モカおねーちゃん!]]


 なぜか、モカがおねーちゃん風をふかしてる。
 最初ミサは、無表情だったのだが、念話が聞こえた辺りからびっくりしたり、今は少し嬉しそうに見える。感情表現が豊かになればより人らしく見えるだろう。いや・・本当に感情を持っているのかもしれない。その存在は大量破壊兵器だったのかもしれないが元の性能が規格外なのだ。感情を持っていても不思議ではないのかもしれない。


「良し、自己紹介も済んだことだし、地上に戻ろうか。」


[[うん!]] 「はいマスター」


 俺たちはそう言い合って、玉座の後方に出現している転移陣に足を踏み入れ地上に戻るのだった。




 誰もいない空間に声が響く・・・


「ミサか・・よい名をもらったね・・・毛色の変わった者が来たから試したのだが・・・面白い・・・ミサ・・・これからの君に幸多からんことを願うよ・・・」


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