俺の装備は拾い物

豪之伸

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30話 ゴシン、襲撃者とギルドへ向かう

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 翌日、早朝から俺たちは、襲撃者達を引き連れ冒険者ギルドを訪れた。

「あら、御早うゴシンくん今日は早いのね。もうしゅっぱつ・・後ろの人たちは誰?なんか厄介事の匂いがプンプンするんだけど・・・」

「正解!厄介事だよ。とりあえずじいちゃんに相談したいんだけど・・・いる?」

「まだよ。この時間はまだ来てないわ。今呼びに行かせるから待ってて!10分ぐらいで来るとおもうから!・・・いちを聞くんだけど・・モカちゃん絡みよね?」

「・・良い感してるね、オリサさん・・詳しくはじいちゃん来てからね。」

 オリサさん、聞いといて聞かなきゃ良かったって顔しないで下さい。


 しばらく待っていると、ジェイじいちゃんがやってきた。

「何事だゴシン!緊急だと言うから来たが・・その男達についてか?」

「うん。この人達、オカマス子爵の私兵だって。意外とこうゆう事には有能みたい。
 昨日、家に帰る処を待ち伏せされてて、行動不能にしてから話を聞いたんだけど、素直に話してくれてさ。証言もしっかりとしてくれるから、ワーカソホ侯爵に直接報告できない?多分だけど、思い通りにならないとこんなことばかりしてるっぽいし、余罪は一杯出てくると思う。
 侯爵様にしてみても、こんなのが依子だと自分の首を絞めかねないよ?」

 じいちゃんは暫く唸ってたけど、

「もうそれしかないか。よしワーカソホ侯爵には今回の経緯を知らせて、それとなく子爵を切ってはどうかと進言してみるか・・ギルド長をしていることで、いちを準男爵を名乗って侯爵様の末席におるからな・・オカマス子爵の不祥事を伝えるのも、わしの仕事だな。」

「ごめんね、じいちゃん。厄介事ばっかり持ってきて。あと厄介事ついでに、この人達預かってくれない?冒険者活動やらせとけばいいからさ。」

「何言っとる!生き証人だぞ?逃げられでもしたらどうする!」

「う~ん、逃げないと思うよ?この人達がまともなら、いい加減こんな事から足を洗いたいだろうし、もしそんな事を想いもしないで逃げたんなら、今度は容赦しないし。こっちの実力はいやというほど解ってるだろうから。
 ちなみにミサ以外がミサより弱いと思わないでね?オーガキングぐらいなら単独で倒せるから。」

 え~って顔してる隊長さんとその部下に、じいちゃんがフォローを入れた。

「本当だぞ。オーガキングの死体も後で見せてやるが、オーガの魔石も数十個持ってきたしな。」

「逃げる気など無い。先程も言ったが、部下の減刑を頼みたいだけだ・・それにしても俺たちは、相当な怪物達に喧嘩を売っていたのだな・・誰も死んでないのは奇跡ではなく、ゴシン殿の慈悲なのだな。」

 死なせてしまうと情報が引き出せないのと後処理が面倒だったという理由なのだが、慈悲を掛けてもらったと勘違いしているが、都合がいいので訂正しないでおこう。

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