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62話 あるゴーレムの願い
しおりを挟む内見を終えて、皆で一回外に出た。
残ったゴーレム達を、新たにガーディアンにするべく整列させた。残っているのは41体。前回合体させた時は4体づつ合体させたが、残っているものはより力を求めている者たちだ。合体させる数を増やすか・・・そう考えていると、一体のゴーレムが前に出てきた。
「マスター、よろしいでしょうか・・」
ゴーレムの見た目は一緒なので、始めわからなかったが・・あいつか?
「お前は、俺に突っかかって来た奴か?何か話したいことでもあるのか?言ってみろ。」
「はい、ありがとうございます。・・ガーディアンになる件なのですが、私を除く40体で御願いしたいのです。」
少し面食らった。コイツが一番強さを求めていると、思っていたからだ。
「理由を聞いてもいいか?お前が一番強さにこだわっていると思っていたんだが。」
少し驚いて、
「私達の見た目は、そう変わらないとと思っていたのですが・・はい、確かに強さには強いこだわりを持っていると思います。確かにガーディアン化すれば、とても手軽に強さを手に入れることができるかもしれません。
しかし、今の私が求めている強さでは無いのです。マスターに切り刻まれて思いました。何故手も足も出ずに負けたのだろうと。ステータスだけ見れば私の方が遥に優っていたはずです。その時から、マスターの強さに憧れてしまいました。マスターの強さに追いつきたい。そして、おこがましいのですが、マスターと肩を並べて戦いたいと、思うようになったのです。
ですが、その強さはガーディアンの強さではないような気がします。そして今の、ゴーレムとしての私ではたどり着けない、そう思うのです。」
「お前なりの強さに対するこだわり、というのはわかった。で、どうしたい?」
「はっ!肝心なところが抜けていました。・・私に五感を与えていただけませんか。まず、痛みを知ることから始めたいです。そして、出来うるならばマスターの弟子にしていただけないでしょうか?」
なんと、弟子入り志願でした。他の者たちにも聞いてみたが、弟子になりたいと言ってきた奴は、コイツ一人だった。どうするか迷ったが、ミサが、
「それなりの数から、一人だけ違う意見を言う個体というのが面白いです。化けるかもしれません。」
ミサからの後押しもあり、弟子として同行を許すことにした。だが、ゴーレムに痛みを感じさせれる様に出来るんだろうか?
この問答があったあと、残ったゴーレム達をモカがガーディアン化していった。前回よりも少し強力に、5体ずつ合体させ、8体のガーディアンが生まれた。いちお、最終確認してみたが、考えは変わらない様だ。これで完全に、仲間達とは違う道を歩むことになった。
合体は同型種でしかすることは出来ない。つまり、もう合体したくてもできなくなった。
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