俺の装備は拾い物

豪之伸

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63話 私の名前は…

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 一体だけ仲間達と違う道に進むそうです。

 とりあえず、他のガーディアン達は圧縮までの工程を終え、屋敷の中へ入っていった。残るはアイツだけだ・・だけど、痛みを与えるってどうすればいいんだ?

 教えて、ミサ先生ー

「痛みとは生物が持つ危機察知のシグナルで、脳が感じる電気信号でしかありません。そもそも、生物でもなく信号を受ける脳がない物、手足が無くなっても生存の危機ということが無いものにとって、痛みという概念は全く必要のないものなのです。」

 うん、ややこしいのか、簡単なのか、わからない話に突入しそうだ。

「とりあえず、ゴーレムに痛みは必要無いっていう感じなのはわかった。それで、わかったんだけど、ゴーレムに痛みを感じさせることは可能なのか?」

「結論から言えば、可能です。あくまで、痛みの様なものですが。ゴーレムの制御核にそのような命令を書き込めばできます。ですが、書き込んだことは消せなくなりますが、本当によろしいのですか?痛みを感じるゴーレム等聞いたことがありません。ゴーレムの利点の一つがなくなってしまい 「「恐怖」」 を覚える事になってしまうかもしれません。
 ちなみに、私もオートマタですので、痛覚というものはありません。」

「だそうだが、どうする?まだ、痛みを感じるようになりたいか?
 ちなみに、恐怖を知ることは悪い事じゃないぞ。俺なんか戦闘の時は何時も恐怖で一杯だ。その恐怖を、自分を信じることで捩じ伏せて前に進むんだ。
 考えても見ろ、単純に何百ってゴブリンの群れに一人で突っ込むなんて、馬鹿のすることだ。ただ行けるって自信はあったけどな。最後の一押しは恐怖心を捩じ伏せることさ、まぁ勇気ってやつでな。」

 ゴーレムは静かに聞いていた。


「…私も勇気というものを知りたいです。よろしくお願いします。」


「わかった。ミサ、命令の書き込みとやらをしてやってくれ。あと…そうだな、お前やゴーレムって呼び名はあんまりだな。…お前に名前をつけよう、勇気を知りたいんだから、そのまま 「「ユウ」」 ってのはどうだ?」

 そう言ったら、少し目を見開いたあと、


「ユウ…良い名をありがとうございます。」


 そう言って微笑んだ。

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