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77話 拾い物は意思を引き継ぐ
しおりを挟む俺が拾い物でやっていることは、只の墓荒らしなのかもしれない。
俺がそう言うと、
「マスターそれは違います。・・確かに一つ一つのアイテムにはその持ち主だった者の想いが込もっているでしょう。
例えばあの全身鎧意匠を凝らした名品です。名だたる騎士が身につけていたのでしょう。
例えばあの指輪。強いエンチャントなら、高かったでしょう。中級に上がりたての冒険者が有り金叩いて手に入れた物かもしれません。
確かにその全てのアイテムには、様々な思いが込められた持ち主の「「遺品」」なのかもしれません。しかしこれら全ては道具なのです。道具は使われてこそ、その存在価値を示せるのです。
・・そうゆう私もその一つです。あなたが、あの日あの時あの場所にいなかったら・・まだずっと眠り続けたことでしょう・・・私は道具として、あなたに感謝しているのです、拾い物をもったあなたに。わたしを見つけてくれてありがとうございますと・・・」
「ミサの言うとおりだと思うぞ?やはり道具ってもんは使ってやってこそ、その価値ってもんが出るってもんだ。そのまま地面の中にあって、誰の目にも触れず、いくらミスリルったって、うん百年も経てば使い物にはならなくなるだろう。お前のやってることは墓暴きじゃねえ。道具にまた日の目を見せてやってるんだ。逆に誇ってもいいぐらいだぜ?」
「私もお父さんに見つけてもらって良かったよ!じゃないとこんな姿になってなかっただろうし、ゴブリンのペットにされてたかもw」
「俺たちにもありがたいかな。中級冒険者な俺たちには、こんな高そうな装備は手に入れられないしな。要は心構えの問題だと思うぞ?俺たちが、元の持ち主の意思を引き継ぐと思ってればいいんじゃないか。」
「意思を引き継ぐ」か・・・
皆に言われて、墓暴き感はまだあるが、罪悪感は薄れた・・・俺は拾い物で手に入れた物を私利私欲の為に使わないと、そのアイテムを持っていたであろう冒険者達に誓おう。
ガインのおっちゃんに「おめえも細けえことを気にするな。」と言われたけど細かいことじゃないよな!?
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