俺の装備は拾い物

豪之伸

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83話 慣らし運転

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 皆、ポイ山から思い思いの指輪をゲット出来たようだ。


 エンチャントの一つ一つの底上げ幅は小さく同じ能力の重複は出来ないが、要は組み合わせだ。例えば、[ 腕力 小 ]があるとする。これ一つならたいして強くならない。しかしこれに、[ 俊敏 小 ] [ 耐久 小 ] 等が合わさった時、戦闘力というのは増加する。剣を振る威力が上がり、剣を交える為の位置取りや接敵の速度が上がり、それらを行なう為のスタミナも上がっている為より長く戦闘行為を続けることが出来る。

 魔法使いでもそうだ。[ 魔力 小 ] [ 知力 小 ] [ 精神 小 ] で、魔法を使うための魔力の底上げをし、知力を上げて魔法の理解を深め効率を上げ、精神力をあげることで威力を高める。いづれも複数所持することで比較的簡易に実現する強化策だ。


 では何故あまり広がっていないのか?
 もちろんそこそこ高価な代物ということもあるが・・・要は上げた能力に自分の感覚がのだ。小の能力一つならそれほどでもないが、それでも数日かかる場合もある。高位の冒険者なら中ないし大を所持しているだろう。そこに二つ目、三つ目と装備した場合・・・言わんとしていることがわかるだろうか?
 冒険者とは一つ間違えるだけで簡単に命を落としてしまう仕事だ。さらに、ギルドの依頼をこなさなければ冒険者の生活にも支障をきたす。そんな中いかに戦力が上がるのが解っていても、能力の慣らしに数週間仕事をしないという選択肢を取ることは中々に難しいのだ。

 前に言われた言葉だが、俺の強みは上がった能力を直ぐ様自分の物に出来る事、らしい。


 何が言いたいかというと・・・これから分ける装備品と合わせて、慣らしを行ってからでないとダンジョンにはいけないだろうなと言う事だ・・・まあ少しでも強くなっておけば、死ににくくなるだろうから良いけどね・・


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