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駐車場を抜け、路地を一つ曲がってから立ち止まると、じっとりと不快な汗が頬を流れてきた。
一花の元彼、怖かった。
俺は一番心配だった海の様子を伺う。
意外なことに涼しい顔でケロッとして見えるが、コイツはポーカーフェイスなので胸の内は量れない。
「高橋くん、ありがとう。」
「いや、俺はなにも…。海、大丈夫か?」
一花に片思いしているだけの俺でも、あの男の登場は衝撃的だった。
彼氏の海が何にも思わない筈がない。
「海。そのメモ、一花に渡すのか?」
捨てても良いんじゃないかと提案するつもりで海に訊ねる。
きっと海は「決めるのは一花さんだから。」とか何とか言って律儀に渡してしまうんだろうな…。
「渡す訳ないじゃん。」
「え?」
予想に反してあっさりと言い切る海。
「あんなの二度と待ち伏せさせない流れに持ってく嘘だよ。」
「お、おお、おお、そうか…。」
海を説得するつもりで言葉を選んでいたので面食らってしまう。
「それよりさ。…あの人、物凄いカッコ良かったね…。何か、俺さ…。」
そこまで言うと海は顔を伏せ、肩を震わせた。
やっぱりそれだけ追い詰められていたんだ。
俺からすれば海の方が断然良い男だ。
だけど、ついこの間までコンプレックスから人間関係を閉じていた海にとって、あの元彼の存在感は相当なものだろう。
「…海?」
「ふっ…、ぶふっ、高橋く、ごめ。笑っちゃう。」
「え?海?」
海は爆笑していた。
ちょっと意味がわからないが、無理をしている感じもなく、心底楽しそうに笑っている。
「はー。あんなにカッコイイ高スペックの何でも持っている人なのにさ、あの人は一花さんに捨てられた。俺は何にもないチンチクリンだけど一花さんがいる。」
海は最高の笑顔で言い放つ。
「なんか凄い必死だったね。スマートにカッコイイ雰囲気出してたけど連絡手段ない元カノ待ち伏せって、結構ヤバいよね?今日何時間待ってたんだろ?でもここまで頑張ってもあの人が一花さんをもう一度手に入れることは多分ないじゃん。俺はちゃんと大切にし続ければずっと一緒に居られる。あの人見てたら、絶対大切にして手放さない様にしようって強く思ったよ。」
スッキリした顔で決意を新たにしている。
そうだった。
海って一花が絡むと最強にヤバい奴なんだった。
お前、「結構ヤバいよね?」って笑ってるけど、一花追いかけてバイトはじめた奴に、あの元カレも言われたくないと思うけどな。
「はー。滑稽だなぁって思ったら止まらなくなっちゃった。笑うの。」
傷付いていないようで何よりです。
お兄さんは久しぶりにドン引きですけどね。
心配して損した。
「だから、高橋くん。俺はもう大丈夫だよ。」
今までの狂気じみた笑いから、いつもの可愛い微笑みに戻った海は、自分の腕を掴んでいる俺の手を優しく解いた。
解かれて初めて気づいた。
ずっと海の腕を掴んだままだった。
「悪い。なんか俺の方がテンパってたな。」
「そんなことないよ。本当にありがとう。」
海は俺に礼を言うと、今度は汐ちゃんに話しかけた。
「汐、一人で帰れる?」
「うん。」
「は?ダメダメ!」
黙っていられずに口を挟む。
「いつもより遅いし、あんな事の後だし、一人で帰るとか絶対だめだ!」
「高橋さん?」
キョトンとした顔で汐ちゃんが呟く。
「俺が送ってくから。」
そう言って隣の汐ちゃんを見下ろすと、ほんのり頬を赤らめ、無言で見上げてくる。
ドキンと心臓が痛くなる。
「高橋くん良いの?」
申し訳なさそうな海。
「良いも何も俺が心配だし。お前は一花が待ってんだから早く帰れ。じゃあな。」
有無を言わさず海だけ追い帰す。
一花のもとへ小走りで向かう海の後ろ姿を見送る。
小柄で中性的で。
「なんなら海も一人で帰すの心配だけどな…。」
「高橋さんってホント世話焼きですね。」
汐ちゃんが呆れたように呟く。
「兄のことも可愛いとか思ってるんですか?高橋さん、ストライクゾーン広すぎません?」
「いやいや、可愛いやつだとは思うけど、女の子が可愛いのとは全然違う種類のやつだろ?」
「ふーん。って言うか…、」
汐ちゃんがふいっと目を逸らし、恥ずかしそうに言う。
「いつまで繋いでいる気ですか?」
「へ?」
そう言われてまたはじめて気付く。
左手が汐ちゃんの右手を握ったままだった。
「うわおお!ごめん!」
パッと手を離し飛び退く。
「ふふっ。高橋さんって意外と女慣れしてないですよね。」
「うるせー。」
気まづくて顔を逸らす。
「汐ちゃんは信じないかもしれねぇけど、付き合った子以外と手繋いだり二人で会ったりは基本しないから。一花へのセクハラは無自覚だったし、これから気を付けるけど…。」
俺は何で、汐ちゃんに必死で弁解しているのだろう。
「別に全然信じますよ。だって、一花さんのこと認めた辺りから高橋さん変わったし、私も誤解していた部分があったし…。もう嫌いじゃないです。」
嫌いじゃないと言われて心が踊った。
最初あんなに嫌われていたのに、目覚しい進歩だ。
「それと、兄のこと。守ってくれてありがとうございました。」
ペコリとお辞儀をする汐ちゃん。
パブロフの犬状態で、お辞儀を見ると笑ってしまう。
何かを察した汐ちゃんが、ガバッと頭を上げ、ニヤつく俺の顔に指を指して今度は怒り出した。
「あー、また初対面の時のこと思い出して笑ってますね?もうあれ忘れて下さいよ。」
次はいじけた顔で不満そうにしている。
この子は何をしていても可愛いな。
最近の俺は、汐ちゃんを見て可愛いとしか思ってないな。
語彙力が死滅している。
これ、何?
父性?
とにかく愛しい。
「うるせぇ、ロリっ子。ほら、子供は帰って寝る時間だぞ!」
照れ隠しでついつい口が悪くなる。
ポケットに手を入れたまま、おしくらまんじゅうの要領で汐ちゃんに身体をぶつける。
「ちょっ。危な!やりましたねー?」
よろけながら、汐ちゃんも身体をぶつけて来た。
そうやって、押して押されてしながら進むうちに、気付いたら身体を寄せ合って歩いていた。
俺はポケットから手を出して触りたい衝動に何度も駆られたが、全身から理性をかき集めて全力で抗った。
折角仲良くなれたのに、また嫌われるわけにはいかない。
俺の二の腕の辺りに頭を預けて前を見ている汐ちゃんの、綺麗な額とそこから覗く長いまつ毛を上から眺める。
この子は俺にとって何なんだろう。
彼女は美玲で、好きな人は一花で、一番タイプなのはユナちゃんで…。
なのに一番言動に振り回されて、一番嫌われたくなくて、一番気になるのは汐ちゃん。
もう自分がわからなすぎて考えるのを止めた。
一花の元彼、怖かった。
俺は一番心配だった海の様子を伺う。
意外なことに涼しい顔でケロッとして見えるが、コイツはポーカーフェイスなので胸の内は量れない。
「高橋くん、ありがとう。」
「いや、俺はなにも…。海、大丈夫か?」
一花に片思いしているだけの俺でも、あの男の登場は衝撃的だった。
彼氏の海が何にも思わない筈がない。
「海。そのメモ、一花に渡すのか?」
捨てても良いんじゃないかと提案するつもりで海に訊ねる。
きっと海は「決めるのは一花さんだから。」とか何とか言って律儀に渡してしまうんだろうな…。
「渡す訳ないじゃん。」
「え?」
予想に反してあっさりと言い切る海。
「あんなの二度と待ち伏せさせない流れに持ってく嘘だよ。」
「お、おお、おお、そうか…。」
海を説得するつもりで言葉を選んでいたので面食らってしまう。
「それよりさ。…あの人、物凄いカッコ良かったね…。何か、俺さ…。」
そこまで言うと海は顔を伏せ、肩を震わせた。
やっぱりそれだけ追い詰められていたんだ。
俺からすれば海の方が断然良い男だ。
だけど、ついこの間までコンプレックスから人間関係を閉じていた海にとって、あの元彼の存在感は相当なものだろう。
「…海?」
「ふっ…、ぶふっ、高橋く、ごめ。笑っちゃう。」
「え?海?」
海は爆笑していた。
ちょっと意味がわからないが、無理をしている感じもなく、心底楽しそうに笑っている。
「はー。あんなにカッコイイ高スペックの何でも持っている人なのにさ、あの人は一花さんに捨てられた。俺は何にもないチンチクリンだけど一花さんがいる。」
海は最高の笑顔で言い放つ。
「なんか凄い必死だったね。スマートにカッコイイ雰囲気出してたけど連絡手段ない元カノ待ち伏せって、結構ヤバいよね?今日何時間待ってたんだろ?でもここまで頑張ってもあの人が一花さんをもう一度手に入れることは多分ないじゃん。俺はちゃんと大切にし続ければずっと一緒に居られる。あの人見てたら、絶対大切にして手放さない様にしようって強く思ったよ。」
スッキリした顔で決意を新たにしている。
そうだった。
海って一花が絡むと最強にヤバい奴なんだった。
お前、「結構ヤバいよね?」って笑ってるけど、一花追いかけてバイトはじめた奴に、あの元カレも言われたくないと思うけどな。
「はー。滑稽だなぁって思ったら止まらなくなっちゃった。笑うの。」
傷付いていないようで何よりです。
お兄さんは久しぶりにドン引きですけどね。
心配して損した。
「だから、高橋くん。俺はもう大丈夫だよ。」
今までの狂気じみた笑いから、いつもの可愛い微笑みに戻った海は、自分の腕を掴んでいる俺の手を優しく解いた。
解かれて初めて気づいた。
ずっと海の腕を掴んだままだった。
「悪い。なんか俺の方がテンパってたな。」
「そんなことないよ。本当にありがとう。」
海は俺に礼を言うと、今度は汐ちゃんに話しかけた。
「汐、一人で帰れる?」
「うん。」
「は?ダメダメ!」
黙っていられずに口を挟む。
「いつもより遅いし、あんな事の後だし、一人で帰るとか絶対だめだ!」
「高橋さん?」
キョトンとした顔で汐ちゃんが呟く。
「俺が送ってくから。」
そう言って隣の汐ちゃんを見下ろすと、ほんのり頬を赤らめ、無言で見上げてくる。
ドキンと心臓が痛くなる。
「高橋くん良いの?」
申し訳なさそうな海。
「良いも何も俺が心配だし。お前は一花が待ってんだから早く帰れ。じゃあな。」
有無を言わさず海だけ追い帰す。
一花のもとへ小走りで向かう海の後ろ姿を見送る。
小柄で中性的で。
「なんなら海も一人で帰すの心配だけどな…。」
「高橋さんってホント世話焼きですね。」
汐ちゃんが呆れたように呟く。
「兄のことも可愛いとか思ってるんですか?高橋さん、ストライクゾーン広すぎません?」
「いやいや、可愛いやつだとは思うけど、女の子が可愛いのとは全然違う種類のやつだろ?」
「ふーん。って言うか…、」
汐ちゃんがふいっと目を逸らし、恥ずかしそうに言う。
「いつまで繋いでいる気ですか?」
「へ?」
そう言われてまたはじめて気付く。
左手が汐ちゃんの右手を握ったままだった。
「うわおお!ごめん!」
パッと手を離し飛び退く。
「ふふっ。高橋さんって意外と女慣れしてないですよね。」
「うるせー。」
気まづくて顔を逸らす。
「汐ちゃんは信じないかもしれねぇけど、付き合った子以外と手繋いだり二人で会ったりは基本しないから。一花へのセクハラは無自覚だったし、これから気を付けるけど…。」
俺は何で、汐ちゃんに必死で弁解しているのだろう。
「別に全然信じますよ。だって、一花さんのこと認めた辺りから高橋さん変わったし、私も誤解していた部分があったし…。もう嫌いじゃないです。」
嫌いじゃないと言われて心が踊った。
最初あんなに嫌われていたのに、目覚しい進歩だ。
「それと、兄のこと。守ってくれてありがとうございました。」
ペコリとお辞儀をする汐ちゃん。
パブロフの犬状態で、お辞儀を見ると笑ってしまう。
何かを察した汐ちゃんが、ガバッと頭を上げ、ニヤつく俺の顔に指を指して今度は怒り出した。
「あー、また初対面の時のこと思い出して笑ってますね?もうあれ忘れて下さいよ。」
次はいじけた顔で不満そうにしている。
この子は何をしていても可愛いな。
最近の俺は、汐ちゃんを見て可愛いとしか思ってないな。
語彙力が死滅している。
これ、何?
父性?
とにかく愛しい。
「うるせぇ、ロリっ子。ほら、子供は帰って寝る時間だぞ!」
照れ隠しでついつい口が悪くなる。
ポケットに手を入れたまま、おしくらまんじゅうの要領で汐ちゃんに身体をぶつける。
「ちょっ。危な!やりましたねー?」
よろけながら、汐ちゃんも身体をぶつけて来た。
そうやって、押して押されてしながら進むうちに、気付いたら身体を寄せ合って歩いていた。
俺はポケットから手を出して触りたい衝動に何度も駆られたが、全身から理性をかき集めて全力で抗った。
折角仲良くなれたのに、また嫌われるわけにはいかない。
俺の二の腕の辺りに頭を預けて前を見ている汐ちゃんの、綺麗な額とそこから覗く長いまつ毛を上から眺める。
この子は俺にとって何なんだろう。
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