[R18]引きこもりの男爵令嬢〜美貌公爵様の溺愛っぷりについていけません〜

くみ

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 乳房を愛撫されているうちに下肢がじんと疼いてきて、エリーナは足をもじもじとさせる。


「ん、ふ、あ……っ」


 カールは気づいているはずなのに、そこには触れずに乳房ばかりを愛撫している。
 
 
 ひと際強く揉まれてエリーナはピクンと身を跳ねさせた。
 
 
「あ、は、やん……」


「エリーナのここは本当に柔らかいな。ヴァレリー公爵をみてみなよ。エリーナの魅惑的な姿をみて放心しているよ。彼ではここまで君を気持ちよくさせることはできなかっただろう?」


 俯いていたエリーナの顎を持ち上げられて、ヴァレリー公爵と視線が絡む。
 
 
「や、いや……み、みないでぇ……」


 恥ずかしくて消え入りたい気持ちになるけれど、身体は敏感に反応してしまう。
 
 
「あ、ん。カ、カール、さ、まっ……」


 右の耳朶を舌で舐められながら乳首を刺激されると、また快楽の波が押し寄せてきた。
 
 
 小刻みに身体を痙攣させて快楽に耐える。
 
 
   太ももの内側からつう、と愛液が垂れてきてエリーナは恥ずかしくなり足をもじもじとさせた。
 
 
 下肢がじんじんと疼いてもどかしい。
 
 
 カールはひたすらエリーナの乳首を吸っていて、そこには触れようとしない。
 
 
「あ、ん、あっ、はっ……」


「どうした? そんなに腰を揺らしたりして」


「あ、やっあっー」


 カールの手が太ももを撫でていく。
 
 
 きわどいところまで手が伸びてきて、待ち望んでいたエリーナのそこは甘く震えた。


    だけどすぐに離れてしまい拍子抜けしてしまう。
 
 
「っつ、カ、カール、さ、ま……」


「どうしたの?」


 カールは知っていてわざとはぐらかしている。また乳首を吸われてエリーナは身悶えた。
 
 
 下肢からはどんどん蜜が溢れてきてとまらない。
 
 
「どうしてほしいか、言いなさい。可愛い声と顔で言えたらしてあげるよ?」


 カールの手のひらが頬に伸びてきて、涙を拭う。
 
 
「君は私にキスされて、乳首を弄られただけでこんな恍惚な顔をみせるー。私にだけ」


 そう。


 ヴァレリー公爵に抱かれたときはこんな風にならなかった。


 ただ気持ち悪いだけだった。


 カールに触れられると、全身が甘く疼いていく。


「そうかな」


 ふいに聞こえてきたヴァレリー公爵の声にびくっと身体が反応する。


「……何が言いたい?」


 眦を吊り上げてヴァレリー公爵を睨み上げるカールに対し、さらに煽るようなことを口にした。


「エリーナ夫人は俺に触れられても気持ちよさそうにしてたけど?」


    ニヤリとほくそ笑みながら見据えられ、エリーナは思わず視線を逸らした。


「ここでただみているだけっていうのも、面白くないんだよね。どうせなら勝負しないか?」


「勝負だと?」


    ヴァレリー公爵の意図の読めない提案に、カールは怪訝な眼差しを向ける。


「そう。勝負。どっちがエリーナ夫人を満足させることができるか」


「そ、そんなことっ……」   


     エリーナは思わずぎょっとして息が詰まるほど動機が激しくなる。


「どちらが先にエリーナ夫人を達かせることができるかー。もしフォード公爵が勝ったら俺はきっぱりと手を引こう。これまでのことも」


    悪くない勝負だろう? とヴァレリー公爵が悠然に微笑む。


「カ、カール様……」


    エリーナは思わずカールの上着の裾を掴んで、縋っていた。


「それとも自信がないんだ?」


    今まで思案顔をしていたカールだったが、ヴァレリー公爵の挑発に冷ややかな微笑みを浮かべながら言った。


「いいだろう。その勝負受けて立つ。その代わり私が勝ったら、二度と私達の前に姿を見せるな」


     驚きに目を見張るエリーナにカールは自信たっぷりに言い放つ。


「私のことが信じられないのか?」


「そ、そんなことは、でも」


    緊張で強張るエリーナをカールは優しく抱きしめる。


「君は私だけをみて、私だけを感じていればいい」


     耳元で甘く囁かれてエリーナは全身を震わせた。


 





    




    


 
 


 


 
 
 

 



 
 
 


 















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