24 / 86
第Ⅱ章 暗黒に生まれし者達 ~Out of Heaven~
#23 魔法教師エレノア
しおりを挟む
「初めまして。エレノア・デルク・フェンデリンです」
第一印象は、名門女子大学の理事長先生、と言った所か。
自然に伸びた背筋と、確かな知性と厳格さ、そして往年の美貌を感じさせる顔立ちの老貴婦人だった。
「は、初めまして。カグヤです……」
雰囲気に少し気圧されながらも、私も挨拶を返す。
「あの……何か?」
エレノアが無言でこちらを凝視しているのに気付き、問う。
「いえ、ごめんなさいね。異世界から来たと言うから、耳が尖っていたり、翼が生えていたりと、私たちと違う部分があるのかしらと思ったのですが、外見的には変わり無いようですね」
「そう、ですね。そういう人は居ません」
魔力を持つ以外は、どちらの世界の人間も身体の構造や能力面で大きな違いは無い。
「早速本題に入りましょう。これを」
そう言ってエレノアが布に包んで差し出したのは、
「これは……鑑定水晶、ですか?」
大聖堂で触れた物よりも小さい、野球ボール程度の大きさだった。
「ええ。本当にあなたの魔力が無いのか、改めて確かめてみたいのです」
前回とは違い、今回は私が魔法を使った後の鑑定であるため、違う結果が出るかも知れない、とエレノアやジェフは考えているようだ。
差し出されたそれを恐る恐る両手で受け取る。
しかし、やはり水晶に反応は無く、念じてみても依然としてマッチ棒の火ほどの光も灯らない。
「成程、確かに全く反応が無いな。どれ──」
そう言ってダスクが水晶に触れると、途端に強烈な紫光が迸り、修練場を妖しく照らし出した。
「ダスクの闇属性魔力には正常に反応するということは、やっぱり水晶の問題ではないみたいだね」
「それにしても流石はヴァンパイア、凄まじい魔力ですね。私の十倍はあります」
不死身、不老不死、魔力と三拍子揃ったのがヴァンパイアだが、代わりに聖水や紫外線という決定的な弱点も持つ。
強力ではあるが、無敵という訳ではないのだ。
「私は宮廷魔術団に在籍し、皇立学術院魔法科の非常勤講師も務めています。それ故に様々な者の魔力を観察してきましたが……あなたは随分と特殊なようですね。異世界人は皆そうなのですか?」
「どう、でしょうか。元の世界には魔素も魔力も魔法もありませんでしたから……」
この世界に召喚されれば、元の世界の者は誰でも特殊な魔力に目覚めるのか、それとも素質があったからこそ私とテルサは召喚されたのか──恐らくはその両方、先天的な素質が異世界に召喚される過程で強化された、というような気がする。
「カグヤの魔力が水晶に認識されない理由として、どんな可能性が考えられる?」
「そうですね……もしかすると、何か条件があるのかも知れません」
「条件?」
「これは魔力ではなく魔法の話なのですが、例えば攻撃魔法の代表格『火の飛球』は、空気が乾燥している所では効果が増大しますが、逆に空気が湿っていると減衰してしまい、水中では不発に終わります」
「そんな風に天候や地形、時間、気温、人数、性別、健康状態など、何かしらの条件を満たさなければ効果が低下したり、発動自体ができない魔法も結構あるんだ。その分、正しく発動できた時の効果も大きくなるんだけどね」
ヴァンパイアの体質と同じく、長所と短所は表裏一体。
「私の魔力にも解放条件があって、今はそれが満たされていないということですか?」
「あくまで仮説ですが。条件が満たされない状態では、魔力が完全に隠れてしまって鑑定水晶でも分からないのでしょう」
その解放条件さえ判明すれば、私も力を制御できるようになるはず。
命を狙われている以上、自分の身を護る術くらいは体得しておかなくては不安が付き纏う。
いつでもダスクが助けてくれるとは限らないのだから。
「カグヤ、その条件に何か心当たりはある?」
「そう言われても、あの時は命を狙われて必死で、他に何かを気に掛ける余裕など……」
と、昨夜の体験を思い返していると、
「──カグヤ」
背後からダスクの声がした。
「はい?」
応じて振り向いた瞬間、私の視界に飛び込んで来たのは──拳。
猛烈な勢いで繰り出された拳が、顔面から数センチの所で急停止。
ヘアードライヤーのパワーを一気に全開にした時のように、巻き起こる拳圧を正面から浴びて、私の髪がブワッと後ろへ舞った。
「……ッ!?」
悲鳴を上げることすらできないまま、驚愕と拳圧で体勢を崩し、ぺたんとその場に尻餅を突いた。
武道の修行に、突き出す拳の風圧で蝋燭の火を消すというものがあると聞いたことがあるが、今のダスクの拳圧は、火と言わず燭台ごと吹き飛ばしてしまえるほどの凄まじさだった。
寸止めではなく直撃していれば、私の顔どころか頭部そのものが消し飛んでいたに違い無い。
バクバクと心臓が激しく動き、噴き出た冷汗が身を濡らしていた。
「ダスク、何を……!?」
彼の突然の行動に、ジェフとエレノアも呆気に取られていた。
「済まない。少し試させて貰った」
倒れ込んだ私に、ダスクが謝りながら手を差し伸べる。
「し、死んでしまうかと、思いました……」
手を掴んで立ち上がり、呼吸を整えて平静を取り戻そうとする。
「ダスク、今の行為の理由は?」
咎めるような口調でエレノアが問い詰める。
「冥獄墓所への転移の時、カグヤは聖騎士団に殺されかけた。二度目は聖騎士団の攻撃から俺を庇った時、三度目は大聖堂から外へ脱出する時。いずれも彼女の身が危険に晒されていた」
「だから、カグヤに危機を感じさせれば何か起きると思ったのかい? 考え方は悪くないと思うけど……せめて事前に言ってあげても良かったんじゃないかな」
「それではインパクトに欠け、発動しないのではと思った。とは言え、突然の攻撃で怖がらせてしまったのは事実。悪かったな」
「い、いえ……」
ダスクなりに私のためを思っての行為だったのは分かる。
とは言え、次また同じことをする際は、ジェフの言うように一声掛けて欲しいものだ。
「確かに、危機に際して反射的に魔法を発動してしまうケースは多々あります。しかしそれは『きっかけ』であって『条件』ではありません。現に今の寸止めでも、何か起きた様子は見受けられません」
「だね。お婆ちゃんの言う通り、魔力も全く感じなかった」
「そうか……」
ダスクは残念そうだが、私はむしろほっとしている。
危険が迫らなければ解放されない力ということは、つまり任意のタイミングで使えないということに他ならず、はっきり言って不便である。
力を解放する度に恐ろしい思いをしていては、心臓が壊れかねない。
第一印象は、名門女子大学の理事長先生、と言った所か。
自然に伸びた背筋と、確かな知性と厳格さ、そして往年の美貌を感じさせる顔立ちの老貴婦人だった。
「は、初めまして。カグヤです……」
雰囲気に少し気圧されながらも、私も挨拶を返す。
「あの……何か?」
エレノアが無言でこちらを凝視しているのに気付き、問う。
「いえ、ごめんなさいね。異世界から来たと言うから、耳が尖っていたり、翼が生えていたりと、私たちと違う部分があるのかしらと思ったのですが、外見的には変わり無いようですね」
「そう、ですね。そういう人は居ません」
魔力を持つ以外は、どちらの世界の人間も身体の構造や能力面で大きな違いは無い。
「早速本題に入りましょう。これを」
そう言ってエレノアが布に包んで差し出したのは、
「これは……鑑定水晶、ですか?」
大聖堂で触れた物よりも小さい、野球ボール程度の大きさだった。
「ええ。本当にあなたの魔力が無いのか、改めて確かめてみたいのです」
前回とは違い、今回は私が魔法を使った後の鑑定であるため、違う結果が出るかも知れない、とエレノアやジェフは考えているようだ。
差し出されたそれを恐る恐る両手で受け取る。
しかし、やはり水晶に反応は無く、念じてみても依然としてマッチ棒の火ほどの光も灯らない。
「成程、確かに全く反応が無いな。どれ──」
そう言ってダスクが水晶に触れると、途端に強烈な紫光が迸り、修練場を妖しく照らし出した。
「ダスクの闇属性魔力には正常に反応するということは、やっぱり水晶の問題ではないみたいだね」
「それにしても流石はヴァンパイア、凄まじい魔力ですね。私の十倍はあります」
不死身、不老不死、魔力と三拍子揃ったのがヴァンパイアだが、代わりに聖水や紫外線という決定的な弱点も持つ。
強力ではあるが、無敵という訳ではないのだ。
「私は宮廷魔術団に在籍し、皇立学術院魔法科の非常勤講師も務めています。それ故に様々な者の魔力を観察してきましたが……あなたは随分と特殊なようですね。異世界人は皆そうなのですか?」
「どう、でしょうか。元の世界には魔素も魔力も魔法もありませんでしたから……」
この世界に召喚されれば、元の世界の者は誰でも特殊な魔力に目覚めるのか、それとも素質があったからこそ私とテルサは召喚されたのか──恐らくはその両方、先天的な素質が異世界に召喚される過程で強化された、というような気がする。
「カグヤの魔力が水晶に認識されない理由として、どんな可能性が考えられる?」
「そうですね……もしかすると、何か条件があるのかも知れません」
「条件?」
「これは魔力ではなく魔法の話なのですが、例えば攻撃魔法の代表格『火の飛球』は、空気が乾燥している所では効果が増大しますが、逆に空気が湿っていると減衰してしまい、水中では不発に終わります」
「そんな風に天候や地形、時間、気温、人数、性別、健康状態など、何かしらの条件を満たさなければ効果が低下したり、発動自体ができない魔法も結構あるんだ。その分、正しく発動できた時の効果も大きくなるんだけどね」
ヴァンパイアの体質と同じく、長所と短所は表裏一体。
「私の魔力にも解放条件があって、今はそれが満たされていないということですか?」
「あくまで仮説ですが。条件が満たされない状態では、魔力が完全に隠れてしまって鑑定水晶でも分からないのでしょう」
その解放条件さえ判明すれば、私も力を制御できるようになるはず。
命を狙われている以上、自分の身を護る術くらいは体得しておかなくては不安が付き纏う。
いつでもダスクが助けてくれるとは限らないのだから。
「カグヤ、その条件に何か心当たりはある?」
「そう言われても、あの時は命を狙われて必死で、他に何かを気に掛ける余裕など……」
と、昨夜の体験を思い返していると、
「──カグヤ」
背後からダスクの声がした。
「はい?」
応じて振り向いた瞬間、私の視界に飛び込んで来たのは──拳。
猛烈な勢いで繰り出された拳が、顔面から数センチの所で急停止。
ヘアードライヤーのパワーを一気に全開にした時のように、巻き起こる拳圧を正面から浴びて、私の髪がブワッと後ろへ舞った。
「……ッ!?」
悲鳴を上げることすらできないまま、驚愕と拳圧で体勢を崩し、ぺたんとその場に尻餅を突いた。
武道の修行に、突き出す拳の風圧で蝋燭の火を消すというものがあると聞いたことがあるが、今のダスクの拳圧は、火と言わず燭台ごと吹き飛ばしてしまえるほどの凄まじさだった。
寸止めではなく直撃していれば、私の顔どころか頭部そのものが消し飛んでいたに違い無い。
バクバクと心臓が激しく動き、噴き出た冷汗が身を濡らしていた。
「ダスク、何を……!?」
彼の突然の行動に、ジェフとエレノアも呆気に取られていた。
「済まない。少し試させて貰った」
倒れ込んだ私に、ダスクが謝りながら手を差し伸べる。
「し、死んでしまうかと、思いました……」
手を掴んで立ち上がり、呼吸を整えて平静を取り戻そうとする。
「ダスク、今の行為の理由は?」
咎めるような口調でエレノアが問い詰める。
「冥獄墓所への転移の時、カグヤは聖騎士団に殺されかけた。二度目は聖騎士団の攻撃から俺を庇った時、三度目は大聖堂から外へ脱出する時。いずれも彼女の身が危険に晒されていた」
「だから、カグヤに危機を感じさせれば何か起きると思ったのかい? 考え方は悪くないと思うけど……せめて事前に言ってあげても良かったんじゃないかな」
「それではインパクトに欠け、発動しないのではと思った。とは言え、突然の攻撃で怖がらせてしまったのは事実。悪かったな」
「い、いえ……」
ダスクなりに私のためを思っての行為だったのは分かる。
とは言え、次また同じことをする際は、ジェフの言うように一声掛けて欲しいものだ。
「確かに、危機に際して反射的に魔法を発動してしまうケースは多々あります。しかしそれは『きっかけ』であって『条件』ではありません。現に今の寸止めでも、何か起きた様子は見受けられません」
「だね。お婆ちゃんの言う通り、魔力も全く感じなかった」
「そうか……」
ダスクは残念そうだが、私はむしろほっとしている。
危険が迫らなければ解放されない力ということは、つまり任意のタイミングで使えないということに他ならず、はっきり言って不便である。
力を解放する度に恐ろしい思いをしていては、心臓が壊れかねない。
10
あなたにおすすめの小説
『追放された底辺付与術師、実は【全自動化】のチートスキル持ちでした〜ブラックギルドを追い出されたので、辺境で商会を立ち上げたら勝手に世界規
NagiKurou
ファンタジー
「お前のような、一日中デスクに座って何もしない無能はクビだ!」
国内最大のギルド『栄光の剣』で、底辺の付与術師として働いていたアルスは、ある日突然、強欲なギルドマスターから追放を言い渡される。
しかし、彼らは知らなかった。ギルドの武器の自動修復、物流の最適化、資金管理に至るまで、すべてアルスの固有スキル【全自動化(ワークフロー構築)】によって完璧にシステム化され、回っていたことを。
「俺がいなくなったら、あの自動化システム、全部止まるけど……まあいいか」
管理権限を解除し、辺境へと旅立ったアルス。彼は自身のスキルを使って、圧倒的な耐久力を誇る銀色の四輪型重装ゴーレムを作り出し、気ままな行商を始める。
一度構築すれば無限に富を生み出す「全自動」のチートスキルで、アルスの商会は瞬く間に世界規模へとスケールしていく!
一方、すべてを失ったギルドは、生産ラインが崩壊し、絶望のどん底へと突き落とされていくのだった……。
異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件
fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。
チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。
しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。
気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。
笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!
追放された村人、実は神の隠し子でした~無自覚に最強を振りかざすだけの簡単なお仕事です~
にゃ-さん
ファンタジー
神からの加護を受けながらも、ただの村人だと思い込んでいた青年レオン。
ある日、嫉妬した領主に濡れ衣を着せられ、村を追放される。だが、その瞬間に封印された力が目覚め始めた。
無自覚のまま最強となり、助けた少女たちに慕われ、次々と仲間が増えていく。
そんなレオンが巻き起こすのは、世界を救う壮大な物語か、それともただの日常の延長か――。
「ざまぁ」も「救世」も、全部ついで。これは、最強なのに腰の低い男の物語。
元勇者は魔力無限の闇属性使い ~世界の中心に理想郷を作り上げて無双します~
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
ファンタジー
魔王を倒した(和解)した元勇者・ユメは、平和になった異世界を満喫していた。しかしある日、風の帝王に呼び出されるといきなり『追放』を言い渡された。絶望したユメは、魔法使い、聖女、超初心者の仲間と共に、理想郷を作ることを決意。
帝国に負けない【防衛値】を極めることにした。
信頼できる仲間と共に守備を固めていれば、どんなモンスターに襲われてもビクともしないほどに国は盤石となった。
そうしてある日、今度は魔神が復活。各地で暴れまわり、その魔の手は帝国にも襲い掛かった。すると、帝王から帝国防衛に戻れと言われた。だが、もう遅い。
すでに理想郷を築き上げたユメは、自分の国を守ることだけに全力を尽くしていく。
辺境の落ちこぼれと呼ばれた少年、実は王も龍も跪く最強でした
たまごころ
ファンタジー
村で「落ちこぼれ」と呼ばれた少年アレン。魔法も剣も使えず、追放される運命だった。
だが彼の力は、世界の理そのものに干渉する“神級スキル”だった。
自覚のないまま危機を救い、美女を助け、敵を粉砕し、気づけば各国の王も、竜すらも彼に頭を下げる。
勘違いと優しさと恐るべき力が織りなす、最強無自覚ハーレムファンタジー、ここに開幕!
最弱スキル《リサイクル》で世界を覆す ~クラス追放された俺は仲間と共に成り上がる~
KABU.
ファンタジー
平凡な高校生・篠原蓮は、クラスメイトと共に突如異世界へ召喚される。
女神から与えられた使命は「魔王討伐」。
しかし、蓮に与えられたスキルは――《リサイクル》。
戦闘にも回復にも使えない「ゴミスキル」と嘲笑され、勇者候補であるクラスメイトから追放されてしまう。
だが《リサイクル》には、誰も知らない世界の理を覆す秘密が隠されていた……。
獣人、エルフ、精霊など異種族の仲間を集め、蓮は虐げられた者たちと共に逆襲を開始する。
辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた
平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。
それから幾千年。
現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。
そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。
ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。
だが彼自身はまだ知らない。
自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。
竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。
これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。
最強すぎて無職になりましたが、隣国の姫が勝手に嫁入りしてきました
eringi
ファンタジー
平凡なサラリーマン・佐藤亮は、満員電車で謎の光に包まれ異世界へ転移する。神様から「世界最強の力」を授かったはずが、本人はただの無職ニートとしか思っていない。冒険者ギルドで雑用を請け負う日々。そんな亮の周囲に、冷徹な騎士姫、天才魔導士、元盗賊の少女、竜人族の戦士など個性豊かな美少女たちが自然と集まってくる。一方、彼を「ただの運のいい凡人」と侮る貴族や悪徳商人たちは次々と痛快なざまぁ展開に。亮は「俺なんて大したことないのに」と呟きながら、気づけば国を揺るがす陰謀を解決し、世界を救うことに――。無自覚最強主人公による、爽快ハーレムファンタジー開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる