30 / 59
第三章
第30話 竜神教の禁術② (Side:アルヴィン)
しおりを挟む
洞窟の中は、風がない分少し暖かい。
「足元、濡れてる。滑るから気を付けろよ」
カルロは魔法で光源を生み出すと、当然のように僕の手を引いて歩き出した。あまりにも自然に、遠慮する暇もない早業で手を取られ、思わず従ってしまう。
「広さは、お前が調べてくれた通りだな」
「う、うん」
周囲を明かりで照らしながら真面目な話をするカルロに、平静を装って頷く。手袋をしていてよかった。緊張で手に汗が滲んでいるのを悟られない。
ドキドキする心臓をごまかして歩いて行くと、集会が開かれていた広い空間に出る。
「うわ……荒れてんな。戦闘があったのか」
「みたい、だね。集会が開かれてるときに強制捜査に踏み込んで、その場で全員捕縛したらしいよ」
カルロが光源を操り、空間全体をぐるりと照らす。
邪教の集会場と呼ぶに相応しく、宗教的な壁画や、儀式に使われたらしき謎の物体が床に散乱している。一部には血痕らしき汚れも見受けられた。信者が逃げまどい、抵抗したのだろう。
「あれは――祭壇、か。シャロンのときもあったな」
「ぅ……」
光源が照らす洞窟の最奥に設けられた祭壇に、すぅっと胃が冷える。嫌な記憶だ。
「奥の壁に掛かってるのは、なんだ?布?絵――いや、紋様、か?」
「竜神教の紋章らしいよ。既に他の捜査で押収されたものと同じだから残されたんじゃないかな。信者が集会をするときは、必ずこれを祭壇に掲げて、皆で祈りを捧げるみたい」
「なるほど、ねぇ?」
正教すら信仰していないカルロは、宗教的な行為そのものには興味がないのだろう。呆れたようにつぶやいて、紋章へと光源を近づける。
強制捜査の騒動のせいで、布を吊るしていた右上の紐が外れて傾いているが、これまで資料で何度も見た竜神教の紋章に間違いない。
布に紋様が縫い込まれ、色とりどりの刺繍糸が複雑に使われている。
同心円が互いに干渉し、三角、五角形が重なり、どこまで続くかわからない線の迷路が複雑に絡み合う。
平面でありながら立体に見え、立体でありながら平面に収まっている――奥行と距離感が混乱していく錯覚。
長時間眺めていると気分が悪くなりそうで、僕はそっと視線を外した。
「魔方陣、ってやつか。一つ一つは数学的に完璧な図形なのに、違和感が拭えない――黒魔法的には、とにかく気持ち悪い」
「僕もだよ……しかもコレは、色が複雑に絡んでいて、資料で見るよりずっと気分が悪い」
「……ぅん?」
僕のつぶやきに、カルロは何か引っかかったようだった。顎に手を当て、軽く首を傾げる。
「お前が今まで資料で見たのは、白黒だったのか?」
「え?う、うん。紙にインクで写し取るわけだから、当然――」
「ってことは、過去に他の場所で押収された祭壇の紋章も、同じように色がついてたのか?」
「確か……うん。『複数の色で描かれた紋様』って描いてあった」
僕は、過去に見た資料の記憶を引っ張り出す。
カルロが気になっているということは、そこに、何か魔法的な意味があるのかもしれない。
「他の紋章も、布に刺繍されてたのか?」
「いや、壁に直接描かれてたものや、絵として額縁に収められてたものもあったはずだよ。でも、使われる色の数や配置はバラバラで、規則性はないと判断されたんだと思う」
「……どうだろうな」
カルロは呟いて、傾いた紋章に近づき、手で触れる。
「禁教とされてる宗教だぞ。強制捜査が入って身一つで逃げるなら、次の集会場では新しい紋章を作る必要がある。それなのに、こんな複雑すぎる紋様を、わざわざ複数色で刺繍するか?」
「確かに……もっと、手軽なものにするよね……」
祭壇に掲げられるからには、この紋章は信仰の対象として重要なもののはずだ。
それならば、逃げた先でも手軽に用意できるように、一色で描く方が理に適っている。紋様だって、こんなに奇怪なものにする必要はないはずだ。
そもそも、竜が存在したという太古の時代から、弾圧されながら密かに信仰されてきたのだから、時を経るうちに簡易になってもおかしくない。
「それなら、紋章の形と、複数の色を使うこと――この二つには、必ず意味があるはずだ。苛烈な宗教弾圧の中でも譲れなかった、奴らにとって重要な、何かが」
ゴクリ、とつばを飲み込む。不気味な魔方陣が、急に凄みを帯びた何かに思えた。
カルロはじっと紋様を見上げる。
「……アーノルドは」
「え?」
「前に言った、俺の昔の後見人だ。……奴は、竜神教が伝承する禁術を、『魔法』の一種だと仮説を立てた」
山道を歩く最中に教えてくれた彼の昔話を思い出す。
禁教を研究対象にしたために、王都を追われた、黒魔導師の話。
「俺は、何を馬鹿なことを、と思っていた。本当にあったかどうかもわからない竜の伝承を信じて、竜神の力を借りる禁忌の術だと妄言を吐いて、既存の魔法体系を無視した謎の儀式を繰り返す――正気の沙汰とは思えない」
カルロの真剣な横顔に、僕は躊躇いがちに頷く。
それは、今の時代の”常識”だ。
だが、カルロは今、それを覆そうとしている。
「だが、実際に”竜”は存在した。シャロンを攫った連中は、床に『禁術』の魔方陣を描き、謎の呪文を唱える儀式によって古代の竜を蘇らせ――魂を移し替えやがった。俺の、目の前で」
「……」
ぐっとカルロは眉根を寄せる。
「おまけに、蘇った”竜”は、黒魔法と白魔法を混合させたような、未知の魔法を使うらしい。……既存の魔法体系を無視した、謎の魔法だ」
「!」
そこまで言われれば、僕も察する。
竜神教が古来から伝承してきた禁術は、竜が使う魔法に紐づいているのではないか、とカルロは考えているのだ。
「一年前のあの日も、床に魔方陣が描かれていた。禁術には、魔方陣が必要だと仮定すると――この紋章も、何らかの魔法的な意味が付与されている可能性が高い」
「そういえば、カルロ、さっき『数学的に完璧な図形』って……それって、黒魔法に通じるってことじゃ――」
「あぁ。俺もそれを考えていた。黒魔法的な意味合いを持つ紋様に向かって、白魔法の根源となる”祈り”を捧げる。黒魔法と白魔法の混合、っていう俺の仮説が、妙な信憑性を持つだろ?」
カルロは、ふっと形だけの笑みを浮かべるが、目は笑っていない。
きっと、竜の魔法が黒魔法と白魔法の混合という仮説を思いついたときから、禁術との関係性については見当をつけていたのだろう。
そしてここへ来て、それを確信に近づけている。
「色と紋様の関連性については、さっぱりだがな。やっぱ、一度アーノルドに話を聞かなきゃならねぇか……あの研究馬鹿のことだ。どうせ、ばれないように今も研究してるに決まってる」
「でも、どこにいるか、わかんないんだよね……?」
カルロはため息を吐く。面倒くさそうに。
「いったん、王都に行くしかないだろうな。足取りを辿るとしたら、学園――その次が魔塔だ」
気は進まないが、とカルロがぼやく。
カルロは王都では有名人だ。学園も、魔塔も、魔法騎士団も、全て王都にある。カルロを欲する国家権力が全て集結しているのだ。
この緊急事態に王都に赴けば、魔塔や騎士団への勧誘が激しくなることは容易に想像出来た。
「王都に行くなら、僕は、貴族用の特別資料館にも入れる。押収された竜神教の紋章の現物が残ってるかもしれない。複数の色を使うことの共通項を探してみるよ。……資料が、フロスト家が見られる開示範囲にあれば、だけど」
「もし無理なら、気は乗らねぇが、ダミアンに便宜を図らせればいい。アイツは魔法馬鹿だ。白魔法と黒魔法の混合の可能性なんて餌をぶら下げれば、すぐに協力するだろ」
嫌そうに吐き捨てるカルロに、嘆息する。
先日のやり取りを思い出せば、とてもダミアンと仲が良さそうには思えなかった。なるべくなら接触を避けたいと思っているようだったし、借りを作りたくないのだろう。
「敢えてダミアンにお願いしなくても、ベアトリス嬢との婚約を承諾すれば――」
「ぁ゛あ゛ん??なんか言ったか?」
ぐりん、とこっちを振り向くカルロの顔が怖い。
「……なんでも、ない、デス……」
それ以上の反論を決して許さない鬼の形相に、僕は蚊の鳴くような声で提案を飲み込んだのだった。
「足元、濡れてる。滑るから気を付けろよ」
カルロは魔法で光源を生み出すと、当然のように僕の手を引いて歩き出した。あまりにも自然に、遠慮する暇もない早業で手を取られ、思わず従ってしまう。
「広さは、お前が調べてくれた通りだな」
「う、うん」
周囲を明かりで照らしながら真面目な話をするカルロに、平静を装って頷く。手袋をしていてよかった。緊張で手に汗が滲んでいるのを悟られない。
ドキドキする心臓をごまかして歩いて行くと、集会が開かれていた広い空間に出る。
「うわ……荒れてんな。戦闘があったのか」
「みたい、だね。集会が開かれてるときに強制捜査に踏み込んで、その場で全員捕縛したらしいよ」
カルロが光源を操り、空間全体をぐるりと照らす。
邪教の集会場と呼ぶに相応しく、宗教的な壁画や、儀式に使われたらしき謎の物体が床に散乱している。一部には血痕らしき汚れも見受けられた。信者が逃げまどい、抵抗したのだろう。
「あれは――祭壇、か。シャロンのときもあったな」
「ぅ……」
光源が照らす洞窟の最奥に設けられた祭壇に、すぅっと胃が冷える。嫌な記憶だ。
「奥の壁に掛かってるのは、なんだ?布?絵――いや、紋様、か?」
「竜神教の紋章らしいよ。既に他の捜査で押収されたものと同じだから残されたんじゃないかな。信者が集会をするときは、必ずこれを祭壇に掲げて、皆で祈りを捧げるみたい」
「なるほど、ねぇ?」
正教すら信仰していないカルロは、宗教的な行為そのものには興味がないのだろう。呆れたようにつぶやいて、紋章へと光源を近づける。
強制捜査の騒動のせいで、布を吊るしていた右上の紐が外れて傾いているが、これまで資料で何度も見た竜神教の紋章に間違いない。
布に紋様が縫い込まれ、色とりどりの刺繍糸が複雑に使われている。
同心円が互いに干渉し、三角、五角形が重なり、どこまで続くかわからない線の迷路が複雑に絡み合う。
平面でありながら立体に見え、立体でありながら平面に収まっている――奥行と距離感が混乱していく錯覚。
長時間眺めていると気分が悪くなりそうで、僕はそっと視線を外した。
「魔方陣、ってやつか。一つ一つは数学的に完璧な図形なのに、違和感が拭えない――黒魔法的には、とにかく気持ち悪い」
「僕もだよ……しかもコレは、色が複雑に絡んでいて、資料で見るよりずっと気分が悪い」
「……ぅん?」
僕のつぶやきに、カルロは何か引っかかったようだった。顎に手を当て、軽く首を傾げる。
「お前が今まで資料で見たのは、白黒だったのか?」
「え?う、うん。紙にインクで写し取るわけだから、当然――」
「ってことは、過去に他の場所で押収された祭壇の紋章も、同じように色がついてたのか?」
「確か……うん。『複数の色で描かれた紋様』って描いてあった」
僕は、過去に見た資料の記憶を引っ張り出す。
カルロが気になっているということは、そこに、何か魔法的な意味があるのかもしれない。
「他の紋章も、布に刺繍されてたのか?」
「いや、壁に直接描かれてたものや、絵として額縁に収められてたものもあったはずだよ。でも、使われる色の数や配置はバラバラで、規則性はないと判断されたんだと思う」
「……どうだろうな」
カルロは呟いて、傾いた紋章に近づき、手で触れる。
「禁教とされてる宗教だぞ。強制捜査が入って身一つで逃げるなら、次の集会場では新しい紋章を作る必要がある。それなのに、こんな複雑すぎる紋様を、わざわざ複数色で刺繍するか?」
「確かに……もっと、手軽なものにするよね……」
祭壇に掲げられるからには、この紋章は信仰の対象として重要なもののはずだ。
それならば、逃げた先でも手軽に用意できるように、一色で描く方が理に適っている。紋様だって、こんなに奇怪なものにする必要はないはずだ。
そもそも、竜が存在したという太古の時代から、弾圧されながら密かに信仰されてきたのだから、時を経るうちに簡易になってもおかしくない。
「それなら、紋章の形と、複数の色を使うこと――この二つには、必ず意味があるはずだ。苛烈な宗教弾圧の中でも譲れなかった、奴らにとって重要な、何かが」
ゴクリ、とつばを飲み込む。不気味な魔方陣が、急に凄みを帯びた何かに思えた。
カルロはじっと紋様を見上げる。
「……アーノルドは」
「え?」
「前に言った、俺の昔の後見人だ。……奴は、竜神教が伝承する禁術を、『魔法』の一種だと仮説を立てた」
山道を歩く最中に教えてくれた彼の昔話を思い出す。
禁教を研究対象にしたために、王都を追われた、黒魔導師の話。
「俺は、何を馬鹿なことを、と思っていた。本当にあったかどうかもわからない竜の伝承を信じて、竜神の力を借りる禁忌の術だと妄言を吐いて、既存の魔法体系を無視した謎の儀式を繰り返す――正気の沙汰とは思えない」
カルロの真剣な横顔に、僕は躊躇いがちに頷く。
それは、今の時代の”常識”だ。
だが、カルロは今、それを覆そうとしている。
「だが、実際に”竜”は存在した。シャロンを攫った連中は、床に『禁術』の魔方陣を描き、謎の呪文を唱える儀式によって古代の竜を蘇らせ――魂を移し替えやがった。俺の、目の前で」
「……」
ぐっとカルロは眉根を寄せる。
「おまけに、蘇った”竜”は、黒魔法と白魔法を混合させたような、未知の魔法を使うらしい。……既存の魔法体系を無視した、謎の魔法だ」
「!」
そこまで言われれば、僕も察する。
竜神教が古来から伝承してきた禁術は、竜が使う魔法に紐づいているのではないか、とカルロは考えているのだ。
「一年前のあの日も、床に魔方陣が描かれていた。禁術には、魔方陣が必要だと仮定すると――この紋章も、何らかの魔法的な意味が付与されている可能性が高い」
「そういえば、カルロ、さっき『数学的に完璧な図形』って……それって、黒魔法に通じるってことじゃ――」
「あぁ。俺もそれを考えていた。黒魔法的な意味合いを持つ紋様に向かって、白魔法の根源となる”祈り”を捧げる。黒魔法と白魔法の混合、っていう俺の仮説が、妙な信憑性を持つだろ?」
カルロは、ふっと形だけの笑みを浮かべるが、目は笑っていない。
きっと、竜の魔法が黒魔法と白魔法の混合という仮説を思いついたときから、禁術との関係性については見当をつけていたのだろう。
そしてここへ来て、それを確信に近づけている。
「色と紋様の関連性については、さっぱりだがな。やっぱ、一度アーノルドに話を聞かなきゃならねぇか……あの研究馬鹿のことだ。どうせ、ばれないように今も研究してるに決まってる」
「でも、どこにいるか、わかんないんだよね……?」
カルロはため息を吐く。面倒くさそうに。
「いったん、王都に行くしかないだろうな。足取りを辿るとしたら、学園――その次が魔塔だ」
気は進まないが、とカルロがぼやく。
カルロは王都では有名人だ。学園も、魔塔も、魔法騎士団も、全て王都にある。カルロを欲する国家権力が全て集結しているのだ。
この緊急事態に王都に赴けば、魔塔や騎士団への勧誘が激しくなることは容易に想像出来た。
「王都に行くなら、僕は、貴族用の特別資料館にも入れる。押収された竜神教の紋章の現物が残ってるかもしれない。複数の色を使うことの共通項を探してみるよ。……資料が、フロスト家が見られる開示範囲にあれば、だけど」
「もし無理なら、気は乗らねぇが、ダミアンに便宜を図らせればいい。アイツは魔法馬鹿だ。白魔法と黒魔法の混合の可能性なんて餌をぶら下げれば、すぐに協力するだろ」
嫌そうに吐き捨てるカルロに、嘆息する。
先日のやり取りを思い出せば、とてもダミアンと仲が良さそうには思えなかった。なるべくなら接触を避けたいと思っているようだったし、借りを作りたくないのだろう。
「敢えてダミアンにお願いしなくても、ベアトリス嬢との婚約を承諾すれば――」
「ぁ゛あ゛ん??なんか言ったか?」
ぐりん、とこっちを振り向くカルロの顔が怖い。
「……なんでも、ない、デス……」
それ以上の反論を決して許さない鬼の形相に、僕は蚊の鳴くような声で提案を飲み込んだのだった。
0
あなたにおすすめの小説
ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように
柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」
笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。
夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。
幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。
王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
二年間の花嫁
柴田はつみ
恋愛
名門公爵家との政略結婚――それは、彼にとっても、私にとっても期間限定の約束だった。
公爵アランにはすでに将来を誓い合った女性がいる。私はただ、その日までの“仮の妻”でしかない。
二年後、契約が終われば彼の元を去らなければならないと分かっていた。
それでも構わなかった。
たとえ短い時間でも、ずっと想い続けてきた彼のそばにいられるなら――。
けれど、私の知らないところで、アランは密かに策略を巡らせていた。
この結婚は、ただの義務でも慈悲でもない。
彼にとっても、私を手放すつもりなど初めからなかったのだ。
やがて二人の距離は少しずつ近づき、契約という鎖が、甘く熱い絆へと変わっていく。
期限が迫る中、真実の愛がすべてを覆す。
――これは、嘘から始まった恋が、永遠へと変わる物語。
皇宮女官小蘭(シャオラン)は溺愛され過ぎて頭を抱えているようです!?
akechi
恋愛
建国して三百年の歴史がある陽蘭(ヤンラン)国。
今年16歳になる小蘭(シャオラン)はとある目的の為、皇宮の女官になる事を決めた。
家族に置き手紙を残して、いざ魑魅魍魎の世界へ足を踏み入れた。
だが、この小蘭という少女には信じられない秘密が隠されていた!?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる