竜の器と囚われの贄姫
高貴な血筋と類まれなる美貌ゆえ、幼い頃から危険に晒され続けた貴族令嬢・シャロン・フロスト。
彼女の兄アルヴィン・フロストは、溺愛する妹を守るため、親友で最強の黒魔法使いカルロ・ファレスとの婚約を提案する――しかしそれは、束の間の平穏だった。
ある日、シャロンの幸せは突如として崩壊する。
世界滅亡を望む竜神教の儀式に巻き込まれ、彼女は古代竜の魂を移し替える“器”にされてしまう。
婚約者も兄も、駆けつけたときには既に手遅れ――伝説の竜が復活し、各地に”恐化”と呼ばれる異常現象が連鎖する。人々は竜討伐の声を上げ、シャロンを人間に戻そうとする者はいない。
それでもアルヴィンは諦めない。
最愛の妹を救うため、世界を敵に回す覚悟で、親友カルロと共に奔走する――竜となったシャロンを人間に、そして家族のもとに取り戻すための戦いが始まる。
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