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ギシ……。
体の重みが増して目が覚めた。薄暗い部屋の中にいた。枕とシーツの感触があるから、ベッドで寝ていると分かった。寝返りを打つと、黒崎の姿がなかった。
(書斎かな……。さっきの夢って……)
缶コーヒーを渡されたところで夢から覚めた。どんな内容か忘れてきている。ただ一つ、既視感を持ったのは覚えている。
(どこだったかな~?ああ、思い出した……)
つい最近のことだ。街の雑貨店の帰りの光景だ。自販機でココアを買ってくれた。まだ熱いからと持ってくれた。
あの日、黒崎が今の立場が嫌になっている気がした。さらには俺もミュージシャンとして活動することを躊躇した。それは疲れているからだと教えてもらった。
(あのとき……、そんなこともあるって言ってたな……)
黒崎にストレートに聞いた。仕事がつまらないんじゃないの?と。そんな気分もあると答えを返された。それで会話が終わり、ツッコミを入れなかった。きっと疲れていたのだろう。そういうことを口にしない人だ。
ギシ……。
そっと起き上がると、窓のそばに黒崎が立っていた。上を向いているから月を眺めているのだろう。声をかけようとしてやめた。静かにしていたいだろう。そう思ったからだ。
シーツを掛けていると影が落ちた。頬に温かい手が触れた。振り返りつつ見上げると、黒崎が腰かけていた。その目は普段通りに戻っている。ホッとしたような勿体ないような。あれほど情熱的にされると、こういう時は平常心ではいられない。
「うひゃひゃひゃー」
「エロ大学生」
「だって、黒崎さんがさー」
「ムードがない奴だな」
「ピロートークしようよー」
「バカヤロウ」
「やめひぇ!なにすんだひょ~っ」
「お前にはピッタリだ」
「ひゅひょひゃきひゃん、ひょひょひょきひゃ……」
「5年は早いのが分かった。大きな収穫だ」
「なんだひょ。んん……。好きだよ」
最後に軽く頬をつねられて手を離された。今度は頬や目じりにキスが降ってきて、見つめ合った。
「可愛いことを言うな。また襲うぞ」
「バカヤロウ」
「今更だが……、体はどうだ?」
「平気だよ。俺のこと好き?」
「当たり前だ。伝わっていないのか?」
「聞いてみただけだよー」
これ以上の攻撃を防ぐために、枕で顔を隠した。それを奪い取られることはなく抱き起されて、大事なものに触れるかのように抱きしめられた。
体の重みが増して目が覚めた。薄暗い部屋の中にいた。枕とシーツの感触があるから、ベッドで寝ていると分かった。寝返りを打つと、黒崎の姿がなかった。
(書斎かな……。さっきの夢って……)
缶コーヒーを渡されたところで夢から覚めた。どんな内容か忘れてきている。ただ一つ、既視感を持ったのは覚えている。
(どこだったかな~?ああ、思い出した……)
つい最近のことだ。街の雑貨店の帰りの光景だ。自販機でココアを買ってくれた。まだ熱いからと持ってくれた。
あの日、黒崎が今の立場が嫌になっている気がした。さらには俺もミュージシャンとして活動することを躊躇した。それは疲れているからだと教えてもらった。
(あのとき……、そんなこともあるって言ってたな……)
黒崎にストレートに聞いた。仕事がつまらないんじゃないの?と。そんな気分もあると答えを返された。それで会話が終わり、ツッコミを入れなかった。きっと疲れていたのだろう。そういうことを口にしない人だ。
ギシ……。
そっと起き上がると、窓のそばに黒崎が立っていた。上を向いているから月を眺めているのだろう。声をかけようとしてやめた。静かにしていたいだろう。そう思ったからだ。
シーツを掛けていると影が落ちた。頬に温かい手が触れた。振り返りつつ見上げると、黒崎が腰かけていた。その目は普段通りに戻っている。ホッとしたような勿体ないような。あれほど情熱的にされると、こういう時は平常心ではいられない。
「うひゃひゃひゃー」
「エロ大学生」
「だって、黒崎さんがさー」
「ムードがない奴だな」
「ピロートークしようよー」
「バカヤロウ」
「やめひぇ!なにすんだひょ~っ」
「お前にはピッタリだ」
「ひゅひょひゃきひゃん、ひょひょひょきひゃ……」
「5年は早いのが分かった。大きな収穫だ」
「なんだひょ。んん……。好きだよ」
最後に軽く頬をつねられて手を離された。今度は頬や目じりにキスが降ってきて、見つめ合った。
「可愛いことを言うな。また襲うぞ」
「バカヤロウ」
「今更だが……、体はどうだ?」
「平気だよ。俺のこと好き?」
「当たり前だ。伝わっていないのか?」
「聞いてみただけだよー」
これ以上の攻撃を防ぐために、枕で顔を隠した。それを奪い取られることはなく抱き起されて、大事なものに触れるかのように抱きしめられた。
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