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ラグの上に並んで座り、一つの画面を眺めた。黒崎の方を向くと平然としていた。しかし、他のことを考えていそうだ。今日は庭にいる時から違和感がある。
「どうしたんだよ?」
「話すことがある。タイミングがいいのか、悪いのかと考えている……」
はっきり話す黒崎が迷っているなら、悪い話だと察した。実家か黒崎家のことか。その答えは、黒崎と一貴さんのことだった。上手くいっているのに?ここで話してほしいと頼んだ。悠人達が飛び込んで来た出来事のことで、俺には話していない内容だという。心の負担を考えて、詳しいことを教えてもらっていない。
「ミユー企画を潰そうとしたんだよね?他にあるの?」
「ある。一貴の根っこにあるものを話す」
「黒崎さん。寝転がってよ。リラックスして話してよ」
黒崎のことをソファーに寝転がせた。そして、彼の胸に手を置き、ポンポンと軽く叩いた。すると、お前も寝転がってくれと言われて、その通りにした。しかし、俺が覆いかぶさっているから話しづらいかな?と思った。そこで、降りようとすると、このままがいいと言われた。軽く頷いて言葉を待った。まずは一貴さんの本音のことだった。
「一貴は親父のことを恨んでいた。悠人君たちが飛び込んできた時、親父が彼らを止めた後、恨みを手放せたそうだ。一貴はそこにいる全員を嫌っていた。そして好きでもあった」
「お義父さんのことは恨んでもおかしくないよ。好きだし嫌いなのも。分かっていたよ」
ここで暮らし始めて楽しんでいるかと思っていた。それは思い違いだった。あの出来事で知った。今は前に進んでいるし、”けっこう楽しい”と話していた。本音だから面白い。
「引っ越してくる前から、一貴はお前のことを知っていた。親父の大事にしているものを奪い取るつもりだと。遠ざけるためにここへ来た。お前が嫌がって出て行くようにと、初対面の時に嫌みを言ったそうだ」
「それが理由だったのか……」
軽くショックを受けた。その後は謝りに来てくれて、打ち解ける一歩になったと思っていた。あの時の笑顔は偽りだったのか?それを聞くと、本当の笑顔もあったはずだと、黒崎が言った。
「一貴が黒崎製菓グループの傘下企業を手に入れようとしてきた。対抗してプラセルの足元を崩すことにした。潰すつもりでだ。俺としては、荷物を降ろさせるためもあった。……一貴がミユー企画を狙ったのには理由がある。悠人君のお母さんが関係している。お母さんが悠人君のことを利用していた。島川社長から可愛がられているからだ。悠人君から話を持ち掛ければ、思い通りに仕事が進むと考えてのことだ」
「悠人のことを守るために、一貴お兄ちゃんが動いたんだね。それは知っていたけど……。黒崎製菓グループのことは知らなかったよ」
「俺は人を利用した。プラセルを潰す役目を裕理に任せた」
「止めたかったからだろ?プラセルから狙われたなら防御しないと。あんたの一存じゃないだろ?」
「深川さんの指示だ。親父は止めた。自分が説得すると言われた。だが、俺は今更だと拒否した。……それぞれに傷が残った。お前のことも傷つけて、背中の痛みに耐えさせた」
それらを全てひっくるめて、いい方法を取った結果だ。誰も欠けることなく、いい方向へ進むのだと。もしも失敗していれば、黒崎の心はどうなっていたのか?バラバラになるのを見たくなかった。そして今はこう思う。心の傷跡の中にいるのが嫌だと。
「……お義父さんとお兄ちゃんが喧嘩して仲良くなっているし、収集癖が消えて、早瀬さん達が遊びに来るようになったんだ。ガチンコでぶつかった結果だよ」
「一貴が改めて謝りたいと言っている。この後で行こう」
「俺はお兄ちゃんの事を信じているよ。黒崎さんのこともだよ。……俺が守ってあげる!黒崎さんはね、俺のことになると弱体化するもん。……お兄ちゃんの部屋へ行こうよ。イジッてあげる。あんたが懺悔するのは女性関係だけ。悔い改めよ!」
両方の耳たぶを引っ張ってやった。痛がったところで止めてあげた。そして、アンを連れて、お義父さんの家へ向かった。全粒粉や野菜を使った、一貴さんの苦手なお菓子を持って。
「どうしたんだよ?」
「話すことがある。タイミングがいいのか、悪いのかと考えている……」
はっきり話す黒崎が迷っているなら、悪い話だと察した。実家か黒崎家のことか。その答えは、黒崎と一貴さんのことだった。上手くいっているのに?ここで話してほしいと頼んだ。悠人達が飛び込んで来た出来事のことで、俺には話していない内容だという。心の負担を考えて、詳しいことを教えてもらっていない。
「ミユー企画を潰そうとしたんだよね?他にあるの?」
「ある。一貴の根っこにあるものを話す」
「黒崎さん。寝転がってよ。リラックスして話してよ」
黒崎のことをソファーに寝転がせた。そして、彼の胸に手を置き、ポンポンと軽く叩いた。すると、お前も寝転がってくれと言われて、その通りにした。しかし、俺が覆いかぶさっているから話しづらいかな?と思った。そこで、降りようとすると、このままがいいと言われた。軽く頷いて言葉を待った。まずは一貴さんの本音のことだった。
「一貴は親父のことを恨んでいた。悠人君たちが飛び込んできた時、親父が彼らを止めた後、恨みを手放せたそうだ。一貴はそこにいる全員を嫌っていた。そして好きでもあった」
「お義父さんのことは恨んでもおかしくないよ。好きだし嫌いなのも。分かっていたよ」
ここで暮らし始めて楽しんでいるかと思っていた。それは思い違いだった。あの出来事で知った。今は前に進んでいるし、”けっこう楽しい”と話していた。本音だから面白い。
「引っ越してくる前から、一貴はお前のことを知っていた。親父の大事にしているものを奪い取るつもりだと。遠ざけるためにここへ来た。お前が嫌がって出て行くようにと、初対面の時に嫌みを言ったそうだ」
「それが理由だったのか……」
軽くショックを受けた。その後は謝りに来てくれて、打ち解ける一歩になったと思っていた。あの時の笑顔は偽りだったのか?それを聞くと、本当の笑顔もあったはずだと、黒崎が言った。
「一貴が黒崎製菓グループの傘下企業を手に入れようとしてきた。対抗してプラセルの足元を崩すことにした。潰すつもりでだ。俺としては、荷物を降ろさせるためもあった。……一貴がミユー企画を狙ったのには理由がある。悠人君のお母さんが関係している。お母さんが悠人君のことを利用していた。島川社長から可愛がられているからだ。悠人君から話を持ち掛ければ、思い通りに仕事が進むと考えてのことだ」
「悠人のことを守るために、一貴お兄ちゃんが動いたんだね。それは知っていたけど……。黒崎製菓グループのことは知らなかったよ」
「俺は人を利用した。プラセルを潰す役目を裕理に任せた」
「止めたかったからだろ?プラセルから狙われたなら防御しないと。あんたの一存じゃないだろ?」
「深川さんの指示だ。親父は止めた。自分が説得すると言われた。だが、俺は今更だと拒否した。……それぞれに傷が残った。お前のことも傷つけて、背中の痛みに耐えさせた」
それらを全てひっくるめて、いい方法を取った結果だ。誰も欠けることなく、いい方向へ進むのだと。もしも失敗していれば、黒崎の心はどうなっていたのか?バラバラになるのを見たくなかった。そして今はこう思う。心の傷跡の中にいるのが嫌だと。
「……お義父さんとお兄ちゃんが喧嘩して仲良くなっているし、収集癖が消えて、早瀬さん達が遊びに来るようになったんだ。ガチンコでぶつかった結果だよ」
「一貴が改めて謝りたいと言っている。この後で行こう」
「俺はお兄ちゃんの事を信じているよ。黒崎さんのこともだよ。……俺が守ってあげる!黒崎さんはね、俺のことになると弱体化するもん。……お兄ちゃんの部屋へ行こうよ。イジッてあげる。あんたが懺悔するのは女性関係だけ。悔い改めよ!」
両方の耳たぶを引っ張ってやった。痛がったところで止めてあげた。そして、アンを連れて、お義父さんの家へ向かった。全粒粉や野菜を使った、一貴さんの苦手なお菓子を持って。
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