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(え?もしかして俺、黒崎さんのことが好きになったのかもしれない。あ、もう帰るのかな……)
黒崎ともっと一緒に居たいと思った時、彼が溜め息をついたから、胸の奥が痛くなった。俺が黒崎のことを困らせていることが分かったからだ。
もう帰るのだろう。車を出そうとしているのだろう。もう帰ろうと言ったのは自分の方なのに、この時間が終わるのが名残惜しくなって、胸の奥が痛くなった。そして、黒崎ともっと近づきたいと思った。
「夏樹。やっと泣き止んだか……」
「う、うん……」
黒崎から優しく頭を撫でられた。そして、彼が運転席に体を預けるようにしてもたれ掛かり始めた。まだ帰らないという意味だと思った。もっと一緒に居たいと思った俺は嬉しかった。さらに黒崎が俺のスマホを手に取り、音楽聴き放題アプリを操作し始めた。何か選んでくれているようだ。俺は黙って静かに待った。
「俺が曲を選んでもかまわないか?聴かせたい曲がある……」
「もちろんだよ!ありがとう……」
「ああ……」
黒崎がため息をついていた。やっと機嫌が直って良かったと言っている。その姿を見て、大人だからかっこいいと思った。そして、胸の奥がキュンとした。やっぱり黒崎のことが好きになったことが分かった。恋愛感情だと思う。
(やばい。顔が赤くなりそうだよ……)
俺の初恋の相手は兄の伊吹だった。次に恋をしたのは同じクラスの女の子だった。それ以来、俺の恋愛対象は女性だと思っている。でも、男を好きになったこともある。そして、どういうわけか黒崎に惹かれていると感じた後、また男性を好きになったことに戸惑った。どうすれば良いのかと思い、赤くなっているはずの顔を隠した。
(げげげ。どうしよう。あ、曲が流れてきた……)
その時だ。車内のスピーカーから、俺が知っている曲が流れてきた。しかも、俺が好きなバンドだ。何回も聴いたことがある曲で、歌詞を覚えている。とても面白い歌詞だ。思わず笑ってしまいそうになる。これなら顔の赤みをごまかせるかも知れない。俺が笑い出すと、黒崎がホッとした顔になり、俺に微笑みかけてくれた。
「夏樹。このバンドを知っているのか?」
「うん。レストアーズだよね。俺、ファンなんだ」
「そうか。ずいぶん前からなのか?」
「ううん。半年前からだよ。この曲、大好きなんだ」
「そうだな。この曲は面白い歌詞だ。俺も好きな曲だ」
「黒崎さんも聴くんだね。意外だよ。レストアーズは面白い歌詞の歌ばかりだよね。黒崎さんもよく聴くの?」
「ああ。黒崎製菓グループのCMで流れている曲だ。機嫌が直って良かった」
「俺、この曲が好きなんだ」
「じゃあ、これはどうだ?」
「これも好きだよ。黒崎さんって、音楽に詳しいんだね!もっと話したくなったよ。俺、ロックバンドが好きなんだ」
「お母さんから聞いてある。カラオケで歌うんだろう?」
「うん」
俺は歌うことが好きだから、森本や藤沢達とカラオケに行くこともある。それを黒崎に話すと、意外そうな顔をしていた。おとなしいタイプかと思っていたそうだ。
黒崎ともっと一緒に居たいと思った時、彼が溜め息をついたから、胸の奥が痛くなった。俺が黒崎のことを困らせていることが分かったからだ。
もう帰るのだろう。車を出そうとしているのだろう。もう帰ろうと言ったのは自分の方なのに、この時間が終わるのが名残惜しくなって、胸の奥が痛くなった。そして、黒崎ともっと近づきたいと思った。
「夏樹。やっと泣き止んだか……」
「う、うん……」
黒崎から優しく頭を撫でられた。そして、彼が運転席に体を預けるようにしてもたれ掛かり始めた。まだ帰らないという意味だと思った。もっと一緒に居たいと思った俺は嬉しかった。さらに黒崎が俺のスマホを手に取り、音楽聴き放題アプリを操作し始めた。何か選んでくれているようだ。俺は黙って静かに待った。
「俺が曲を選んでもかまわないか?聴かせたい曲がある……」
「もちろんだよ!ありがとう……」
「ああ……」
黒崎がため息をついていた。やっと機嫌が直って良かったと言っている。その姿を見て、大人だからかっこいいと思った。そして、胸の奥がキュンとした。やっぱり黒崎のことが好きになったことが分かった。恋愛感情だと思う。
(やばい。顔が赤くなりそうだよ……)
俺の初恋の相手は兄の伊吹だった。次に恋をしたのは同じクラスの女の子だった。それ以来、俺の恋愛対象は女性だと思っている。でも、男を好きになったこともある。そして、どういうわけか黒崎に惹かれていると感じた後、また男性を好きになったことに戸惑った。どうすれば良いのかと思い、赤くなっているはずの顔を隠した。
(げげげ。どうしよう。あ、曲が流れてきた……)
その時だ。車内のスピーカーから、俺が知っている曲が流れてきた。しかも、俺が好きなバンドだ。何回も聴いたことがある曲で、歌詞を覚えている。とても面白い歌詞だ。思わず笑ってしまいそうになる。これなら顔の赤みをごまかせるかも知れない。俺が笑い出すと、黒崎がホッとした顔になり、俺に微笑みかけてくれた。
「夏樹。このバンドを知っているのか?」
「うん。レストアーズだよね。俺、ファンなんだ」
「そうか。ずいぶん前からなのか?」
「ううん。半年前からだよ。この曲、大好きなんだ」
「そうだな。この曲は面白い歌詞だ。俺も好きな曲だ」
「黒崎さんも聴くんだね。意外だよ。レストアーズは面白い歌詞の歌ばかりだよね。黒崎さんもよく聴くの?」
「ああ。黒崎製菓グループのCMで流れている曲だ。機嫌が直って良かった」
「俺、この曲が好きなんだ」
「じゃあ、これはどうだ?」
「これも好きだよ。黒崎さんって、音楽に詳しいんだね!もっと話したくなったよ。俺、ロックバンドが好きなんだ」
「お母さんから聞いてある。カラオケで歌うんだろう?」
「うん」
俺は歌うことが好きだから、森本や藤沢達とカラオケに行くこともある。それを黒崎に話すと、意外そうな顔をしていた。おとなしいタイプかと思っていたそうだ。
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