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……向こうで食べない?
……俺らは3時限目があるからなー。
2時限目プログラミング入門基幹の授業を終えた。3時限目は13時からのため、昼ご飯の時間は1時間もない。今日は授業が入っているから急いで食べないといけない。
昼ご飯の時間帯を迎えたキャンパス内は、学生たちで賑わっている。特にカフェテリアが集中している近辺は大勢の学生達がいる。
56号館1階にあるカフェテリアへ向かった。ほんの先月までは、隣の建物の地下一階にある学食が昼ご飯の場所だった。そこでは、インターンシップに参加した、あのメンバー達と食べていた。そこへ行けば誰かに会う。こうして向かっている間も、誰かと一緒だった。今は違う。一人で学食に向かい、新しく友達になったメンバーと食べている。
(自由になったなあ……)
あのインターンシップでは仲間からハジかれた。参加メンバーではない相手からもそうされた。ラインのグループから消えているからだ。山岡君のことを気にしてなのかどうかは分からない。ロクに話していないからだ。
インターンシップが終わり、一週間ぐらい経った頃に、そのうちの一人から声を掛けられた。”もう怒っていないぞ” と。あえてハッキリと返事をせずに、濁しておいた。本当に急いでいたし、仲間には戻らないと決めていたからだ。それがよかったのか悪かったのか?さらに別の二人からも昼ご飯に誘われた。年末のコンパにも。二年生が開いた、同じ第二外国語クラスのメンバーでのものだ。”それなら来るだろう?”と。行こうかと一瞬だけ思ったが、その日は約束があった。それを理由に断り、大学が短い冬休みに入った。
その間、新しい友達との付き合いができた。ご飯を食べに行ったり、映画を観に行ったりした。すると今度は、ハジいてきたメンバーが、次々にとラインや電話をかけてきた。”黒崎君と遊んでいるのか?”と。彼らは黒崎君と繋がりたい子達だった。だから俺に声をかけてきたのだろう。要はそれが目的だったのかと、呆れ返った。遊んでいるのか?という問いには答えなかった。迷惑をかけるし、黒崎君のことを巻き込みたくないからだ。
(あんなにくだらない奴らだったのか……)
これが手のひら返しというものだ。後になって惜しくなった。そういうことだと久弥が言っていた。それは幸也君も同じ意見だった。この話をしているうちに、枝川さんのことを”幸也君” と呼ぶようになった。高野豆腐と呼んだり、下の名前で呼んだりしている。すっかり友達になった。
ガーーー。
自動ドアを通り抜けると、学生の話し声と料理の匂いが広がった。フローリングには、白い二人掛けテーブルがズラっと並んでいる。端の方には大人数用のテーブルがある。どこを見ても知っている顔ぶれは少ない。せいぜい、すれ違ったことがある程度だ。
(向こうの学食とは大違いだ。ある種、たまり場だったし……)
このカフェテリアに通うようになり、毎回のように顔ぶれが変わることに気づいた。このキャンパスに通っている人数からすれば普通のことなのに、向こうではそうではなかった。常連ばかりが席に座っている。だから新しい子が入って来られなかったということだ。
さーっと席を見渡していると、窓際テーブルの男の子が手を振ってくれた。俺のことを呼んでいる如月涼介君が、俺の好きな人だ。
「おーーーい。さえきーー!」
「ああー、如月君!」
「こっちに座れよーー」
「うん!藤沢君も来たんだねーー」
「お疲れさまーー」
さっそく窓際のテーブルに向かった。すでにもう一人いて、こっちを振り返って笑顔を向けている。経済学部の1年生、藤沢修輔君だ。モデルをしているだけあり、イケメンだ。
……俺らは3時限目があるからなー。
2時限目プログラミング入門基幹の授業を終えた。3時限目は13時からのため、昼ご飯の時間は1時間もない。今日は授業が入っているから急いで食べないといけない。
昼ご飯の時間帯を迎えたキャンパス内は、学生たちで賑わっている。特にカフェテリアが集中している近辺は大勢の学生達がいる。
56号館1階にあるカフェテリアへ向かった。ほんの先月までは、隣の建物の地下一階にある学食が昼ご飯の場所だった。そこでは、インターンシップに参加した、あのメンバー達と食べていた。そこへ行けば誰かに会う。こうして向かっている間も、誰かと一緒だった。今は違う。一人で学食に向かい、新しく友達になったメンバーと食べている。
(自由になったなあ……)
あのインターンシップでは仲間からハジかれた。参加メンバーではない相手からもそうされた。ラインのグループから消えているからだ。山岡君のことを気にしてなのかどうかは分からない。ロクに話していないからだ。
インターンシップが終わり、一週間ぐらい経った頃に、そのうちの一人から声を掛けられた。”もう怒っていないぞ” と。あえてハッキリと返事をせずに、濁しておいた。本当に急いでいたし、仲間には戻らないと決めていたからだ。それがよかったのか悪かったのか?さらに別の二人からも昼ご飯に誘われた。年末のコンパにも。二年生が開いた、同じ第二外国語クラスのメンバーでのものだ。”それなら来るだろう?”と。行こうかと一瞬だけ思ったが、その日は約束があった。それを理由に断り、大学が短い冬休みに入った。
その間、新しい友達との付き合いができた。ご飯を食べに行ったり、映画を観に行ったりした。すると今度は、ハジいてきたメンバーが、次々にとラインや電話をかけてきた。”黒崎君と遊んでいるのか?”と。彼らは黒崎君と繋がりたい子達だった。だから俺に声をかけてきたのだろう。要はそれが目的だったのかと、呆れ返った。遊んでいるのか?という問いには答えなかった。迷惑をかけるし、黒崎君のことを巻き込みたくないからだ。
(あんなにくだらない奴らだったのか……)
これが手のひら返しというものだ。後になって惜しくなった。そういうことだと久弥が言っていた。それは幸也君も同じ意見だった。この話をしているうちに、枝川さんのことを”幸也君” と呼ぶようになった。高野豆腐と呼んだり、下の名前で呼んだりしている。すっかり友達になった。
ガーーー。
自動ドアを通り抜けると、学生の話し声と料理の匂いが広がった。フローリングには、白い二人掛けテーブルがズラっと並んでいる。端の方には大人数用のテーブルがある。どこを見ても知っている顔ぶれは少ない。せいぜい、すれ違ったことがある程度だ。
(向こうの学食とは大違いだ。ある種、たまり場だったし……)
このカフェテリアに通うようになり、毎回のように顔ぶれが変わることに気づいた。このキャンパスに通っている人数からすれば普通のことなのに、向こうではそうではなかった。常連ばかりが席に座っている。だから新しい子が入って来られなかったということだ。
さーっと席を見渡していると、窓際テーブルの男の子が手を振ってくれた。俺のことを呼んでいる如月涼介君が、俺の好きな人だ。
「おーーーい。さえきーー!」
「ああー、如月君!」
「こっちに座れよーー」
「うん!藤沢君も来たんだねーー」
「お疲れさまーー」
さっそく窓際のテーブルに向かった。すでにもう一人いて、こっちを振り返って笑顔を向けている。経済学部の1年生、藤沢修輔君だ。モデルをしているだけあり、イケメンだ。
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