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身じろぎすると、手首を掴まれてシーツに押し付けられた。痛くはないし、乱暴でもない。大丈夫だ。囁き声と一緒に、キスが降ってきた。
幸也君の息が熱くなった。耳元へ吹きかけられて体が震えた。変な感覚がある。声を出せずにいると、それを繰り返された。
「怖くない。もっと力をぬけ」
「だって、変な感じだから。え?服が……、あ、もう……」
「全部、脱がす」
「ん……」
躊躇する間もなかった。何をやっているのか。恥ずかしいし、体が震えている。目を閉じたままで、首筋や胸もとに起きる感覚に身を任せた。優しく肌を滑っていく手が、心を落ち着かせた。こんなことをしているのに。楽に呼吸が出来るようになった。
(優しいな。想像したのと違う。もっとくっつきたい……)
「幸也君。離してよ」
「離さない。もっとこのままがいい」
「抱きつきたいもん。ね、幸也君……」
「理久、こら。ああ‥、我慢できない」
何の我慢だよ?囁き返して、両腕を回して抱きついた。見つめ合ったままで、自分からキスをした。すると、吹き出して笑われた。可愛いな。無理をするな。このままでもいいぞ。先には進まないと。優しい声で言われたから、胸と背中が締めつけられるように痛くなった。
「ううん。やめないでよ。逃げるよ?」
「そうはさせない。本気だぞ?」
「いいよ。こっちも本気だよ。大好きだよ」
「俺もだ」
お互いの体温が上がった。どっちが熱いのか分からないぐらいに、腕や足を絡ませ合って、ベッドに体が沈み込んだ。
力を抜けと囁かれて、小さな呼吸を繰り返した。途中でやめると言われた通り、少しだけ動くと止まった。もっと近づきたいから、首だけを振った。
体の奥へと熱が伝わり、ベッドが軋む音がした。全く怖くない。汗ばんだ体に抱きついたままで、目を閉じた。
(あれ?どうしてかな……)
こういう時なのに、別の人のことが思い浮かんだ。初恋の人と、その後に好きになった人のことだ。忘れられなくて、今も心の中に住んでいるのかな。本気で好きだったと、この瞬間に知った。
(思い出に変わったのかな?そっか……)
ここには幸也君がいるからだ。この人が大好きだ。呼吸が荒くて言葉が出せないから、その体を抱きしめた。幸也君の息づかいが荒くなった後、両足を抱えあげられた。急に怖くなり、悲鳴のような声が出た。体の奥の熱は変わらないまま、幸也君が覆いかぶさって来た。
「理久。つらいか?やめるか?」
「ううん……、もっとして」
「痛いなら……、ゆっくり進めるぞ。俺は平気だ」
「やだ……、離れないで。幸也君……」
「そんなに可愛いことを言うな。止まらないぞ」
返事の代わりに、汗ばんだ肩に両腕を回して抱きついた。至近距離にある目は熱っぽいのに、心配そうにしている。
耳元で囁かれているのは、自分の名前を呼ぶ、かすれた声だ。お互いの息が熱くて堪らない。自分から、幸也君の唇を塞いだ。
何度も合わせては離れていくうちに、深いものに変わった。ビルの前でされた時には驚いたのに、今では愛おしい気持ちがこみ上げてきた。
「幸也君……、好きだよ。あの……」
「我慢しないぞ。もっとすがりついておけ」
ぎゅっと力を込めると同時に、ベッドのスプリングが軋んだ。さっきまでの優しい熱ではない。押されて逃げ出しそうだ。襲ってきた感覚で、何も考えられなかった。
いつの間にか声が出ていて恥ずかしい。枕に顔を埋めるようにした。キスが降ってきて、宥めるようにして、顔や頭を撫でられた。
「理久、可愛い。もっと進んでもいいか?」
「うん。もっと……」
こんな時に笑うのは変だろうか?何も言っていないのに、微笑み合った。さっきよりも優しい力で体が揺れ始めた。体の奥から弾けた感覚が起きた後、愛おしむようなキスを受け取った。
幸也君の息が熱くなった。耳元へ吹きかけられて体が震えた。変な感覚がある。声を出せずにいると、それを繰り返された。
「怖くない。もっと力をぬけ」
「だって、変な感じだから。え?服が……、あ、もう……」
「全部、脱がす」
「ん……」
躊躇する間もなかった。何をやっているのか。恥ずかしいし、体が震えている。目を閉じたままで、首筋や胸もとに起きる感覚に身を任せた。優しく肌を滑っていく手が、心を落ち着かせた。こんなことをしているのに。楽に呼吸が出来るようになった。
(優しいな。想像したのと違う。もっとくっつきたい……)
「幸也君。離してよ」
「離さない。もっとこのままがいい」
「抱きつきたいもん。ね、幸也君……」
「理久、こら。ああ‥、我慢できない」
何の我慢だよ?囁き返して、両腕を回して抱きついた。見つめ合ったままで、自分からキスをした。すると、吹き出して笑われた。可愛いな。無理をするな。このままでもいいぞ。先には進まないと。優しい声で言われたから、胸と背中が締めつけられるように痛くなった。
「ううん。やめないでよ。逃げるよ?」
「そうはさせない。本気だぞ?」
「いいよ。こっちも本気だよ。大好きだよ」
「俺もだ」
お互いの体温が上がった。どっちが熱いのか分からないぐらいに、腕や足を絡ませ合って、ベッドに体が沈み込んだ。
力を抜けと囁かれて、小さな呼吸を繰り返した。途中でやめると言われた通り、少しだけ動くと止まった。もっと近づきたいから、首だけを振った。
体の奥へと熱が伝わり、ベッドが軋む音がした。全く怖くない。汗ばんだ体に抱きついたままで、目を閉じた。
(あれ?どうしてかな……)
こういう時なのに、別の人のことが思い浮かんだ。初恋の人と、その後に好きになった人のことだ。忘れられなくて、今も心の中に住んでいるのかな。本気で好きだったと、この瞬間に知った。
(思い出に変わったのかな?そっか……)
ここには幸也君がいるからだ。この人が大好きだ。呼吸が荒くて言葉が出せないから、その体を抱きしめた。幸也君の息づかいが荒くなった後、両足を抱えあげられた。急に怖くなり、悲鳴のような声が出た。体の奥の熱は変わらないまま、幸也君が覆いかぶさって来た。
「理久。つらいか?やめるか?」
「ううん……、もっとして」
「痛いなら……、ゆっくり進めるぞ。俺は平気だ」
「やだ……、離れないで。幸也君……」
「そんなに可愛いことを言うな。止まらないぞ」
返事の代わりに、汗ばんだ肩に両腕を回して抱きついた。至近距離にある目は熱っぽいのに、心配そうにしている。
耳元で囁かれているのは、自分の名前を呼ぶ、かすれた声だ。お互いの息が熱くて堪らない。自分から、幸也君の唇を塞いだ。
何度も合わせては離れていくうちに、深いものに変わった。ビルの前でされた時には驚いたのに、今では愛おしい気持ちがこみ上げてきた。
「幸也君……、好きだよ。あの……」
「我慢しないぞ。もっとすがりついておけ」
ぎゅっと力を込めると同時に、ベッドのスプリングが軋んだ。さっきまでの優しい熱ではない。押されて逃げ出しそうだ。襲ってきた感覚で、何も考えられなかった。
いつの間にか声が出ていて恥ずかしい。枕に顔を埋めるようにした。キスが降ってきて、宥めるようにして、顔や頭を撫でられた。
「理久、可愛い。もっと進んでもいいか?」
「うん。もっと……」
こんな時に笑うのは変だろうか?何も言っていないのに、微笑み合った。さっきよりも優しい力で体が揺れ始めた。体の奥から弾けた感覚が起きた後、愛おしむようなキスを受け取った。
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