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アレクシスさんがテラス窓を開けて外に出たから、俺も一緒に出た。すると、朝の冷たい空気が感じられて、すっきりと目が覚めた。昨日はよく寝られなかったから寝不足気味なのは、俺だけでは無い。アレクシスさんも同じだ。きっと、二葉もそうなのだろう。
実は、こんなことがあった。二葉から聞いた志乃さんの実家のことで、モヤモヤすることが起きた。それは、旅行中だというのに、それを早く切り上げて、至急、実家に顔を出してくれと、志乃さんがお母さんから電話が掛かってきたからだ。
先日、スイス行きを決めた志乃さんのことを、実家の両親とおばあさんが喜んでくれたそうだ。そして、日頃から嫌な人だと志乃さんから話を聞いている彼女のお母さんがえらく喜ぶから、志乃さんとしては違和感を持ったそうだ。そして、仲の悪いお兄さんと奥さんが子供を連れて、北岡家の近くに住みたいと言い出したことが分かり、ああ、そういうことかと腑に落ちたそうだ。北岡家の土地と家が欲しいということだと思ったそうだ。
志乃さんのお兄さんは母方のおばあちゃんのお姉さん、つまりは叔母さんとの養子縁組がされている。そして、叔母さんの家を譲られる予定だそうだ。しかし、養子になった後、お兄さんは病気をしている叔母さんの面倒を見ることは一切無くて、家の贈与の話がされなくなったそうだ。お兄さんのことを嫌がったからだと思う。
叔母さんには娘が一人居た。しかし、結婚した後で亡くなった。遺産相続となると、娘の夫も相続人になるそうだ。お兄さんはその人のことを嫌っていて、話をしたくないのだという。だから、叔母さんが生前贈与をしてくれないと、その人と相続の話で揉めそうだと言っているそうだ。それはお母さんから聞いた話だそうだ。
そこで、地元に帰ってこない志乃さんは実家に住むことはないだろうから、北岡家の土地と家をお兄さんに譲るか、住まわせるというのはどうだろうかと、お母さんから志乃さんに話がされたそうだ。しかし、おばあちゃんにはその気は無くて、土地と家は志乃さんの物だと言っている。しかし、お母さんとしては、自分が産んだ息子も実子として扱って貰いたいと言い、おばあちゃんとお母さんの間で揉めそうな空気があるそうだ。
はっきり言って、志乃さんはお兄さんのことも奥さんのことも嫌っている。お兄さん達は叔母さんが所有する隣の家であるアパートに住んでいて、目と鼻の先にいるというのに、心臓の発作で苦しくて夜中に救急車を呼ぼうとした叔母さんが、お兄さんには知らせなかったことがあったそうだ。後で強く当たられるというからだ。俺も嫁さんも朝から仕事なのにという言葉を投げられたことがあり、他にもあったそうだ。家賃だってうやむやにして、叔母さんに払っていないお兄さんだという。
財産を譲られるというなら、黙って面倒を見れば良いのに。そんなことを志乃さんは思ったそうだ。それが出来ないお兄さんだ。お兄さんが気にしているのは、叔母さんの預金の残高だ。だから、元から嫌っていたが、もっと嫌になったそうだ。
そして、そういうことがあった後、お母さんのお兄さん、つまりは叔父さんが叔母さんの面倒を見ることになり、頻繁に家に訪ねて行っているそうだ。そして、叔母さんが叔父さんに病院に行くまでの介助等のアルバイト代だと言ってお礼を渡すようになり、それは月に10万円以上だということで、このままでは貯金が使われていくと危惧しているのだと、お兄さんがお母さんに相談したそうだ。それをお母さんから聞いたそうだ。叔父さんとお母さんは敵同士の関係で、このままでは叔父さんに貯金を食い潰される。そんなことを言っていたそうだ。
だから黙って面倒を見ていたら良かったのに。志乃さんはそう思ったそうだが、お母さんの言っていることは聞き流すことにした。お母さんに志乃さんは味方する気が起きなくて、お兄さんにはっきりこう言いたいそうだ。うちから出て行ってくれと。お母さんと一緒にだ。あなたは北岡家の人間では無く、外から来た人なのだろうと。母方の叔母さんの養子にもなっているのだからと。そこまで思ったのには理由がある。お母さんが志乃さんに、旅行を切り上げて帰ってこいと高圧的に言ってきたからだ。
その話を聞いたのは、昨日の夜にかかってきた二葉からの電話による。旅行の日程を数時間早く終わらせて、志乃さんは一旦実家に戻ることになったのだと、二葉が言っていた。友達との旅行よりもこっちを優先してくれと言い出したお母さんに頭が痛くなった志乃さんだった。二葉もそうなった。
二葉はお母さんの優しい顔しか知らなかったから、強引であり、怒りをにじませた声色のお母さんの声が電話から聞こえてきて、驚いたそうだ。そして、俺はお正月にママが言っていたことを思いだして、何かが起きそうだと胸騒ぎがした。遺産相続の話が起きたときに、大きな鎌を持った人がお母さんとお兄さんに鎌を振るうのだと。それは、お別れという意味だとママから聞いてある。事件を起こすわけでは無く、心の距離と、親子と兄妹の縁を切るという意味だ。
実は、こんなことがあった。二葉から聞いた志乃さんの実家のことで、モヤモヤすることが起きた。それは、旅行中だというのに、それを早く切り上げて、至急、実家に顔を出してくれと、志乃さんがお母さんから電話が掛かってきたからだ。
先日、スイス行きを決めた志乃さんのことを、実家の両親とおばあさんが喜んでくれたそうだ。そして、日頃から嫌な人だと志乃さんから話を聞いている彼女のお母さんがえらく喜ぶから、志乃さんとしては違和感を持ったそうだ。そして、仲の悪いお兄さんと奥さんが子供を連れて、北岡家の近くに住みたいと言い出したことが分かり、ああ、そういうことかと腑に落ちたそうだ。北岡家の土地と家が欲しいということだと思ったそうだ。
志乃さんのお兄さんは母方のおばあちゃんのお姉さん、つまりは叔母さんとの養子縁組がされている。そして、叔母さんの家を譲られる予定だそうだ。しかし、養子になった後、お兄さんは病気をしている叔母さんの面倒を見ることは一切無くて、家の贈与の話がされなくなったそうだ。お兄さんのことを嫌がったからだと思う。
叔母さんには娘が一人居た。しかし、結婚した後で亡くなった。遺産相続となると、娘の夫も相続人になるそうだ。お兄さんはその人のことを嫌っていて、話をしたくないのだという。だから、叔母さんが生前贈与をしてくれないと、その人と相続の話で揉めそうだと言っているそうだ。それはお母さんから聞いた話だそうだ。
そこで、地元に帰ってこない志乃さんは実家に住むことはないだろうから、北岡家の土地と家をお兄さんに譲るか、住まわせるというのはどうだろうかと、お母さんから志乃さんに話がされたそうだ。しかし、おばあちゃんにはその気は無くて、土地と家は志乃さんの物だと言っている。しかし、お母さんとしては、自分が産んだ息子も実子として扱って貰いたいと言い、おばあちゃんとお母さんの間で揉めそうな空気があるそうだ。
はっきり言って、志乃さんはお兄さんのことも奥さんのことも嫌っている。お兄さん達は叔母さんが所有する隣の家であるアパートに住んでいて、目と鼻の先にいるというのに、心臓の発作で苦しくて夜中に救急車を呼ぼうとした叔母さんが、お兄さんには知らせなかったことがあったそうだ。後で強く当たられるというからだ。俺も嫁さんも朝から仕事なのにという言葉を投げられたことがあり、他にもあったそうだ。家賃だってうやむやにして、叔母さんに払っていないお兄さんだという。
財産を譲られるというなら、黙って面倒を見れば良いのに。そんなことを志乃さんは思ったそうだ。それが出来ないお兄さんだ。お兄さんが気にしているのは、叔母さんの預金の残高だ。だから、元から嫌っていたが、もっと嫌になったそうだ。
そして、そういうことがあった後、お母さんのお兄さん、つまりは叔父さんが叔母さんの面倒を見ることになり、頻繁に家に訪ねて行っているそうだ。そして、叔母さんが叔父さんに病院に行くまでの介助等のアルバイト代だと言ってお礼を渡すようになり、それは月に10万円以上だということで、このままでは貯金が使われていくと危惧しているのだと、お兄さんがお母さんに相談したそうだ。それをお母さんから聞いたそうだ。叔父さんとお母さんは敵同士の関係で、このままでは叔父さんに貯金を食い潰される。そんなことを言っていたそうだ。
だから黙って面倒を見ていたら良かったのに。志乃さんはそう思ったそうだが、お母さんの言っていることは聞き流すことにした。お母さんに志乃さんは味方する気が起きなくて、お兄さんにはっきりこう言いたいそうだ。うちから出て行ってくれと。お母さんと一緒にだ。あなたは北岡家の人間では無く、外から来た人なのだろうと。母方の叔母さんの養子にもなっているのだからと。そこまで思ったのには理由がある。お母さんが志乃さんに、旅行を切り上げて帰ってこいと高圧的に言ってきたからだ。
その話を聞いたのは、昨日の夜にかかってきた二葉からの電話による。旅行の日程を数時間早く終わらせて、志乃さんは一旦実家に戻ることになったのだと、二葉が言っていた。友達との旅行よりもこっちを優先してくれと言い出したお母さんに頭が痛くなった志乃さんだった。二葉もそうなった。
二葉はお母さんの優しい顔しか知らなかったから、強引であり、怒りをにじませた声色のお母さんの声が電話から聞こえてきて、驚いたそうだ。そして、俺はお正月にママが言っていたことを思いだして、何かが起きそうだと胸騒ぎがした。遺産相続の話が起きたときに、大きな鎌を持った人がお母さんとお兄さんに鎌を振るうのだと。それは、お別れという意味だとママから聞いてある。事件を起こすわけでは無く、心の距離と、親子と兄妹の縁を切るという意味だ。
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